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法律の読み方のコツは?素人でも読めるテクニックを解説!

法律の読み方

「企業のコンプライアンス」というワード、聞いたことありますよね。

だいぶ前から言われ始め、すっかり社会に馴染んでしまった言葉ですが、コンプライアンスを日本語に直すと「法令尊守」。

つまり、企業が法律や倫理、ルールを守ることを求める言葉です。

個人情報保護法、労働基準法、民法、商法、特許法など、企業が意識すべき法律はたくさんあります。

私の働いている部署では、法律に触れる機会がたくさんあるのですが、法学部卒でもない限り、多くの人は法令を読むことに苦手意識があるようです。

法律って堅苦しくて何が書いてあるかよくわからないので気持ちはわかります。

私も法学部卒ではなく、法律なんてこの世で最も縁遠いものだと思っていた人間なので、はじめはとても苦手でした。

でも大丈夫。読み方のコツさえ掴んでしまえば、すぐに読めるようになります。

まずは法律の概要を把握

法律を理解するためには、まずは、概要を把握することが重要です。

法律の最初の方に「目的」、「方針」、「言葉の定義」などの総則が書いてあります。まずはここを読みましょう。

なぜその法律が作られたのか、背景などがぼんやりと見えてきます。そうすることで、各条文にどういったことが規定されているのか、自然と予測できるようになります。

次に、画面をスクロールして法律の全体にざっと目を通しましょう。

このときに注意する点があります。

各条文の前には、かっこ書で見出しが書かれています。

例えば、個人情報保護法の第1条の見出しは(目的)となっており、この条文には法律の目的が書いてあることがわかります。

まずはこの見出しだけ追うだけでも、法律の全体像と構成がつかめるのでおすすめです。

言葉の定義は最重要

法律を読むうえで言葉の定義は重要で、ここ読み違えると文章の意味が異なってくるので要注意です。

条文を読んでいて「この言葉の意味なんだっけ?」 となれば、必ず言葉の定義を確認しましょう。

法律の最初の方に「定義」の項目があるので、ここは必読です。

また、「定義」の項目には載っていないけど、法律の途中で言葉が定義づけされることも多いです。

例えば、個人情報保護法における「個人情報」という言葉。

個人情報保護法では、第2条で言葉の定義をしており「個人情報」という言葉はそこで定義されています。

しかし第2条には「個人情報等」という言葉は載っていません。

となれば「等」って何やねん。となる訳です。

ここでパソコンの「Ctrl+F」で法律内を検索すると、第40条で「・・・個人情報又は匿名加工情報(以下「個人情報等」という。)」

という文章がでてきます。 つまり「等」とは匿名加工情報のことです。

こういった言葉の定義に気をつけないと法律を違う意味で解釈してしまう恐れがあるので注意が必要です。

この「以下~という」と規定は、その言葉が登場する最初の1回しか出てきません。

法律全文なんて読んでいられないので、必ず「Ctrl+F」で探しましょう。

法律を読むコツ

法律を読むのが難しい理由は2つあります。

  1. 言葉が難しい
  2. 文章が難しい

言葉が難しいのはある程度は仕方がありません。定義などをしっかり押さえ慣れていきましょう。

ふたつめの文章に関してはコツがあります。

法律の文章が難しく感じるのは、文章の中にかっこ書が沢山あるからです。 これにより、簡潔な文章ではなくなり、意味がわかりにくいのです。

つまり、かっこが邪魔なのです。かっこを飛ばして読んでみるだけで、文章が随分とシンプルになります。

次の文章は、個人情報保護法の中で「個人情報」とは何か?を定義付けている条文の引用です。

当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等(文書、図画若しくは電磁的記録(電磁的方式(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式をいう。次項第二号において同じ。)で作られる記録をいう。第十八条第二項において同じ。)に記載され、若しくは記録され、又は音声、動作その他の方法を用いて表された一切の事項(個人識別符号を除く。)をいう。以下同じ。)により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)」

括弧の中の括弧の中に括弧があるなんて正気か?という文章ですが、括弧をはずして赤字の部分だけになると意外とシンプル。

「当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの」

つまり、「氏名や生年月日など、個人を特定できる要素を含む情報は個人情報だよ」って言ってます。

基本的にはこれで十分です。業務の中で必要な個所については、結局かっこの中も精読する必要がありますが、その場合でも、とりあえず、かっこを飛ばして読んでみることで随分と理解しやすくなります。

かっこの中にかっこがある場合は、同じ要領で、ひとつずつかっこを飛ばして読んでいくと分かりやすいです。紙の場合は、色違いのマーカーでカッコ内外を分けると見やすくなります。

法律、政令、省令の構造を理解する

法律を読んでいると、よく「~については政令で定める」または「~については省令で定める」という言葉が出てきますが、政令や省令とは一体何なのでしょうか。

法律は社会のルールなので、細かいことまで決めないといけません。

しかし、 法律にそれら全てを書いてしまうと、とてつもない量になってしまうので 、細かいルールは政令や規則などに委任をしています。

法律」は国会の議決を経て成立するもので、ざっくりと大きいことが書いてあります。

政令」は法律を補完するために内閣が制定するもので、もう少し細かいルールが書いてあります。

省令」は法律や政令を補完するために各省庁が制定するもので、さらに細かいルールが書いてあります。

政令は「~施行令」、省令は「~施行規則」と呼ばれることが多いです。

例えば、「個人情報保護法」の場合は、政令は「個人情報保護法施行令」、省令は「個人情報保護法施行規則」と呼ばれます。

この階層構造を理解すると、さらに法令に対する理解が深まります。

条、項、号の見方を理解する

法律で必ず出てくる、「条、項、号」という言葉。

「~法第2条 第2項 第1号」とか言われても、いやいやどこだよってなる訳ですね。

これは覚えてしまうだけなので、具体例をさっそくみてみましょう。

第二条 この法律において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、次の各号のいずれかに該当するものをいう。
一 当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の・・・
二 個人識別符号が含まれるもの
2 この法律において「個人識別符号」とは、次の各号のいずれかに該当する文字、番号、記号その他の符号のうち、政令で定めるものをいう。
一 特定の個人の身体の一部の・・・
二 個人に提供される役務の利用・・・

これは個人情報保護法 第2条を一部抜粋したものです。

アラビア数字で書かれている赤マーカーの部分が「の項目です。すなわち上の赤マーカーが第2条 第1項、下の赤マーカーが第2条 第2項になります。

漢数字で書かれている青マーカーの部分が「の項目です。上の青マーカー2行がそれぞれ第2条 第1項 第1号と第2号、下の青マーカー2行がそれぞれ第2条 第2項 第1号と第2号、ということになります。

第1項は数字がないのも特徴です。

まとめ

ポイント

  • 総則と見出しで概要をおさえる
  • 言葉の定義は正確に
  • とりあえずかっこ書きは飛ばして読む
  • 法令の構造と条、項、号を理解する

この世界は法律で縛られています。法律を理解することで、できること、してはいけないこと、守るべきルール、どうでもいいこと、いろんなものが見えてきます。

法律もコツさえ掴んでしまえば、案外読めるものです。

慣れも大事なので、臆せず挑みましょう。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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