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訪問介護(ヘルパー)の仕事の内容や給料は?現職の介護士に聞いてみた!

訪問介護の仕事内容

「現職の介護士に聞いてみた」シリーズ!

今回は訪問介護の仕事内容や実態について、実際に訪問介護事業所で働く仮称Cさんに話を伺い、勤務先の様子、1日の仕事の流れ、給料や休み、福利厚生などについてお伝えします。

以下は、Cさんのお話です。

経歴と勤務先の訪問介護事業所について

私は介護福祉士の資格を持っており、介護歴は5年になります。老人保健施設にて5年ほど勤務後、人間関係を理由に退社しました。

その後、訪問介護の事業所に転職し、訪問介護員として勤務。サービス提供責任者に昇進し、今に至ります。

訪問介護事業所を選んだ理由は、1人で働く場面が増えることで、人間関係を気にしなくていいと考えたためで、事業所を選んだ理由は、面接で介護に熱心なイメージを持ったからです。介護業界で働き続ける上で、事業所の考えや思いを重視しました。

勤務先は訪問介護事業(訪問介護、介護予防訪問介護、居宅介護(障がい)、重度訪問介護(障がい))単体の事業所で、居宅介護支援(ケアマネ)やデイサービス等を併設する事業所ではありません。職員規模10名以下の小さな事業所です。

仕事内容

訪問介護は、利用者のお宅にお邪魔をして介護を提供するサービス形態で、1日に何人ものお宅にお邪魔します。

仕事内容は「訪問介護員(ヘルパー)」と「サービス提供責任者」で内容が変わります。

訪問介護員は、実際に現場で身体介護や家事援助などのサービスを提供します。

一方、管理的立場であるサービス提供責任者は、現場でのサービス提供の仕事の割合が減り、代わりに訪問介護員のサポートや事務仕事、管理調整業務などを行います。

それぞれの1日の仕事の流れを紹介します。

訪問介護員(ヘルパー)の1日の仕事の流れ

【9:00~12:00】(訪問2~3件)
この時間帯は、デイサービスへの送り出し、昼食を惣菜や弁当で済ます人の買い物介助などのサービスが多いです。

デイサービス送り出しなどは、デイの送迎車が来るまでの間に更衣や服薬など利用者に合わせた外出準備をしないといけません。

慣れるまでは時間に追われることになり、大変でした。

朝はサービス需要が多いですが、1件あたり30分ほどの短いものも多く、移動時間が長くなりました。

移動時間には給料は出ないので、訪問介護員として時給で働いているうちは、拘束時間に対して給料が安いイメージです。

【12:00~14:00】(訪問1~2件)
主に昼食の準備や買い物のサービスです。

調理は苦手ではないので苦痛はなかったですが、そのお宅によって異なる冷蔵庫の中身から手早く昼食を準備するのは大変です。ネットのレシピのお世話になることが多いです。

高齢者は食が細い人が多いので、1食分を少量で料理するのが難しかったです。

特に、2つ以上の訪問介護事業所を利用している方の場合などは、翌日に回すなどの柔軟な対応も難しいので、お浸しやサラダなどの調整しやすい副菜をよく作っています。

逆に前日の人が作り置いてくれていたり、前日も自分が訪問するときは楽に準備できることもあります。

【14:00~18:00】(訪問2~3件)
入浴介助、買い物、夕食の準備、清掃など、多様なサービスがあります。

サービス提供責任者になってからは、合間の時間で休憩をする必要もあります。

買い物で自転車移動の距離が長かったり、入浴介助で汗をかいたり、疲れの出てくる午後はサービス内容によっては体力的にきついことが多いです。

1件あたりのサービス時間も長い時間帯であり、あまり得意ではない利用者のお宅での長時間サービスは苦痛でした。

逆に打ち解けてくださる利用者とは、お話をしながら楽しく仕事が出来ることも多いです。

【仕事は曜日ごとに決まっている】
介護の計画を立てるケアマネージャーが、利用者ごとにケアプランを作成しており、「何曜日の何時にこんな内容で訪問介護が入る」ということが予め決められているので、訪問介護員の仕事は曜日ごとにだいたい決まってきます。

月曜日は9時からデイサービスに行く人の送り出し、火曜日の朝は同じ人の朝食の準備、水曜日は全く別の方の買い物など、というイメージで、曜日によって業務内容が変わります。

事業所から頼まれるままに担当に入った結果、火曜日は1日中サービスに追われたけど、月曜日は午後に1件しか仕事がないようなこともありました。

複数の事業所に所属してサービスを紹介してもらい、移動時間を短く、できるだけ多くのサービスに入れるようにしている人も少なくありません。

ちなみに、訪問介護員はケアプランに乗っていないサービスを勝手に提供してはいけません。予め計画に位置付けられたサービスのみを提供するのが大原則となります。

サービス提供責任者としての1日の仕事の流れ

【9:00~12:00】(訪問2~3件)
朝の早い時間は働いてくれる訪問介護員が少ないので、現場で訪問介護の仕事も担当します。

むしろ身体介護の難しい方や認知症の重度な方など、難しい利用者を担当する割合が増えました。

【12:00~17:00】
昼以降の時間帯は働ける訪問介護員が多いので、サービスがある日とない日があります。

サービスのない日にはサービス担当者会議が入ったり、事務仕事を行います。

サービス担当者会議では、自分が訪問介護員として担当していない利用者について会議に参加したりもするので、普段から訪問介護員の話を聞いておかなければならず、ふいの質問に答えられないこともあります。

なるべくそうならないよう、普段から訪問介護員と話す時間を取るように、休みの日でもLINEで相談に乗ったりしています。

【17:00~18:00】(訪問1~2件)
夕方の時間帯も働ける訪問介護員は少ないので、訪問介護に行きます。

対応が難しい利用者の方も多く、1日の最後に訪問があるのは体力的にもしんどいです。

サービス提供責任者になってからは基本的にどんな仕事でも断れないので、夜中や早朝の仕事が増えました。

起床時のモーニングケアや就寝前のナイトケアなので、サービス内容としては難しくないのですが、早起きと夜までの仕事が体力的にキツイこともあります。

また、サービス提供責任者になってからは、訪問介護員の時にはなかった残業が一気に増えました。

訪問介護員として勤務していた時はほとんどなかった事務作業も増えました。

介護保険の請求業務やケアマネとの電話・faxでのやりとりなど、初めての業務も多く、慣れるまで時間がかかりました。

介護福祉士の資格を持っていますが、わからないことも多く、特に請求先の市町村の窓口とのやり取りなどは知らないことばかりで、勉強することが多く、精神的にもキツかったです。

給料や休みについて

給料は訪問介護員の時は時給1600円、サービス提供責任者になってからは月給21万円程度です。

訪問介護員として勤務していたときは、担当するサービスにより勤務時間は変動していました。

基本的には実働サービスの時間分だけ時給が発生しますが、間に3時間以上の自宅待機が発生することもありました。

残業も訪問介護員として勤務していた頃は原則的にはありませんでした。

朝9時からのサービスと夜11時までのサービス両方を同日に担当することになる場合はありますが、その場合は昼間に長い休憩時間がある形でした。

どうしても他の人が担当できない仕事を頼まれた際に、1日9時間サービスに入ったことがあり、その日は残業代をもらいました。

どんなサービスでも、まずは担当できるか聞いてくれるので、断ることもできます。

サービス提供責任者になってからは、夜間のサービス等を担当しても勤務時間が変動するのではなく、毎日9時から18時の勤務で、超過分は残業という形になりました。サービスの入っていない時間は会議や事務所での事務作業をします。

訪問介護は土日・祝日でも休みはないので、サービスを入れない日が休日という扱いです。そのため、お盆や夏季休暇等も基本的にはありません。年末年始に関しては利用者がショートステイに行ったり、家族が来たりとサービスのキャンセルが重なるので、休みになることもあります。

いずれにせよ週二日の休日を設定していますが、サービス提供責任者になってからは、どうしても担当できる訪問介護員がいない日には休日出勤することもあります。

研修は毎月1回の研修が義務となっているので、そちらに参加しています。全体での会議と同日開催で給料も支払われています。

訪問介護で大変なことは?

1人でサービスに入るので、慣れるまでは不安でした。

先輩の訪問介護員が同行して教えてくれる期間があり、うちの事業所は平均で1ヶ月程度、不安なら3ヶ月位まで同行してくれます。

確かに仕事自体はひと月あれば覚えられることがほとんどですが、サービス内容を理解はできても訪問介護自体に慣れるまでは不安な気持ちが常にありました。

ご家族様への対応や問題発生の対応も基本的には1人なので、理不尽な苦情を言われたときなどに辞めたくなることもあります。

その場で上司に電話できないことも多く、素直に分かりませんと答えたことで、利用者に声を荒らげられることもありました。

サービス提供責任者になってからは、訪問介護員との人間関係、サービスの調整、外部の事業所とのやり取り、新規利用者の契約など、業務範囲が一気に広がったので、覚えることも多く大変でした。

上司は新人として扱ってくれますが、外部の方や利用者、ご家族は偉い人として聞いてくるので、精神的にも負担が大きくなりました。

サービス提供責任者自体が少ないので、つきっきりで教えてもらうわけにも行かず、習うより慣れろで仕事を覚えました。

転職を考えたことは?

以前の職場に比べて人間関係の負担は小さく、介護自体は好きなので辞めたいと思ったことはあまりありません。

特定のサービスが精神的に苦痛で、そのサービスが辛くなったこともありますが、その際は上司が対応してくださり、担当から外してくれました。

1人きりでサービスを行うので、失敗しても助けてもらうことが難しく、その後のサービスにまで遅れが出てしまうこともありましたが、そのときは優しい利用者で問題になりませんでした。

サービスに遅れが出て大きな問題になっていたら、訪問介護自体に苦手意識が出ていたかも知れません。

訪問介護のやりがいは?

やりがいとしては、利用者の家に受け入れてもらった、楽しみに待っていてもらったときに嬉しく感じます。施設では「きてもらう側」ですが、訪問介護では「お邪魔する側」です。だからこその感覚ではないでしょうか。

介護施設では職員の誰かがしてくれることでも、訪問介護では「私」しかできません。

だからこそ責任も大きくなりますが、直接もらう感謝の言葉にはとてもやりがいを感じます。

資格は必要?

訪問介護は、数ある介護の仕事の中でも資格を取得していなければ勤務できない職場です。

無資格では訪問介護員をすることはできません。

最低でも初任者研修(前ホームヘルパー2級)を取得しておく必要がありますが、多くの資格教室などで取得できます。

未経験でも大丈夫?

介護施設などでの介護経験があっても、訪問介護は毛色が違う業態です。

むしろ介護施設での経験に頼っていると困ることも多いかも知れません。

施設全体のスケジュールに則って生活してもらうのではなく、その人のスケジュールに合わせて介護を提供するイメージは掴みづらいと思います。

むしろ資格取得後、業界未経験で飛び込んでみても良いかも知れません。

ちなみに、重度の方はどうしても施設入所になっていくので、訪問介護の利用者は軽度の方が多いです。

そのため、サービスの比率としても清掃や調理の比率が高くなり、おむつ交換などはあまりありません。

一人暮らしの経験で家事が得意だったことはとても役にたちました。

仕事に慣れるまでの期間は?

訪問介護という業種上、いつでも助けてもらえる先輩が居るわけではないので、他の業種に比べると十分仕事に慣れるまでには、時間がかかるかもしれません。

勤務自体も、8時間の勤務の中で移動を抜いたサービス提供時間は4時間程度と実働時間が短くなってくるので、これも慣れるまでの期間を長くする要因ではないでしょうか。

自信を持って勤務できるようになるまでは、半年から1年程度かかると思います。

最後に

以上、Cさんからの貴重な現場のお話でした。

介護には大きく分けて、訪問型と施設型のサービスがありますが、訪問型の代表的なサービスである訪問介護の仕事の内容について、少しはイメージが湧いたのではないでしょうか。

基本的に1人で仕事を完結させる必要があるので、特に最初の不安は大きいようですね。

また、自宅に知らない人(ヘルパー)を招き入れることに抵抗がある人も多いです。家族の要望でそういう利用者のお宅にお邪魔する場合は関係構築にも気を遣うでしょう。

業務内容も身体介護は肉体労働ですし、家事援助も家事が不得意な場合は苦手意識を持ってしまうかもしれません。

大変な仕事であることに間違いありませんが、利用者との付き合い方はマンツーマンに近いサービス形態なので、信頼関係ができてくるとやりがいを強く感じる点がこの仕事の魅力でもあるようです。

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