あまり流通していない全国各地の珍しい日本酒を定期購入できる、SNSで話題のサービス「saketaku(サケタク)」
自宅にいながら珍しい日本酒が楽に飲める点がメリットで、月に1度「一般的に流通していない日本酒」と「日本酒に合うおつまみ」を配送してくれます。
一方、デメリットは料金が高いこと。
私も利用しながら「けっこう高いな〜」というのが正直な感想ですが、saketakuがただの「日本酒の定期便」ではなく、その本質が付加価値の部分にあることを考えると、妥当な範囲と思っています。
- 自分で探さなくても珍しい日本酒が飲める
- プロの選定なので、はずれのリスクが少ない
- 日本酒の風味をソムリエがどう表現するかわかる
- テイスティングや利き酒の勉強になる
これらの点にどれだけ価値を感じるかで、saketakuの向き、不向きが別れます。
実際、届いた日本酒を調べましたが、料金だけをみると当然割高です。
私は味音痴ですが、お酒は好きなので「日本酒の味がわかるようになりたい!」という目標があります。
saketakuは割高ではありますが、
「日本酒のテイスティング、利き酒の勉強という点では面白そう!」
という思いで私はサービスを楽しんでいます。
以上が、よく耳にする「saketakuは高い」という話に対して思うところですが、実際に魅力がわからないと割高なのか判断できません。
そこで、この記事では次の4点をまとめました。
- saketakuの概要
- 料金の考察とsaketakuに向いてない人
- saketakuの楽しみ方
- 付属のテイスティングシートの内容や面白さについて
saketakuの概要
「saketaku」は、「日本酒応援団株式会社」が運営する日本酒の定期便サービスです。
日本酒の数は、全国で15,000銘柄以上あるそうですが、私たちがスーパーや酒屋、居酒屋で出会う銘柄は限られています。
saketakuは、一般的に出会うことのない全国の隠れた名酒を、日本酒の専門家が酒蔵を回って発掘し、全国の日本酒好きに届けるサービスなのです。
何が届くの?
- 日本酒
- 日本酒に合うおつまみ
- 日本酒の専門家によるテイスティングシート(鑑定書)
- テイスティングシート(自分用)
- 今月の日本酒について酒蔵と対談した読物
- おつまみの特徴のチラシ
そのほか、初回には「サービスガイドの冊子」
回数を重ねると「特製おちょこ」や「レアな日本酒」が、+ αでプレゼントされます。
saketakuの料金について
料金体系は次の4パターン。
- 月1本で月払い
- 月1本で年払い
- 月2本で月払い
- 月2本で年払い
月1本お届けの月払いプラン
毎月お届け:5,980円
2ヶ月に1回:6,480円
月1本お届けの年払いプラン
毎月お届け:68,170円(年額)
2ヶ月に1回:34,080円(年額)
月2本お届けの月払いプラン
毎月お届け:6,980円
2ヶ月に1回:7,980円
月2本お届けの月払いプラン
毎月お届け:79,570円(年額)
2ヶ月に1回:39,780円(年額)
全額返金保証の注意点
saketakuには全額返金保証の制度がありますが、条件があるので注意が必要です。
- ひとり1回限り
- 月々プランの1回目のみに適応
- 商品到着から1週間以内に連絡
- 商品を7割以上残した状態で全ての商品を返送
「saketakuが気になるけど迷っている」という方は、まずは一番安くて返金保証のある月1本プランがおすすめです。
料金に対する考察とsaketakuに向いていない人
届いた日本酒やおつまみをネットで検索し、料金を調べてみました。
届く月によって異なりますが、日本酒は1,500円~2,000円くらいのイメージ、一緒に届くおつまみは500円弱という印象。
なお、いま会員になるとずっと送料無料になる期間限定のキャンペーン中なので送料は気にする必要はありません。
あとは、後述する「付加サービス」にどれだけ価値を置けるかですね。
毎月1本で月払いの料金が5,980円、そこに初回の500円クーポンを利用しても5,480円なので、
この時点で「高すぎる!」と思う人はsaketakuには向いていないのでオススメしません。
お酒とおつまみの合計が2,000円とすると、3,980円でテイスティングや利き酒の勉強ができると思えるなら、検討の価値ありです。
解約について
日本酒が届くのは毎月月末ですが、当月配送分の解約ができる期間は、前月6日~当月5日までとなります。
解約例
9月6日~10月5日までの間に解約すれば、10月末には日本酒が届きません。
サービス内容が価格に見合わないと思ったら、この期間内に解約すればOKです。
解約期間について、以前は前月21日~当月20日まででしたが、2019年10月お届け分から上記のとおりに変更となっています。
saketakuの楽しみ方
私のsaketakuの楽しみ方はこんな感じです。
step
1まずは届いた日本酒を味わう
まずは、前情報なしで何も考えず日本酒を飲む。
うん、普通に美味しい。
step
2専門家のテイスティングシートを参考に利き酒の勉強
この日本酒を飲んで、プロのソムリエがどう表現するのかシートで確認します。
飲んでみて感じるけど、なんて言葉にすればいいか分からない感覚が、見事に言語化されています。
「リンゴのような華やかな吟醸香」と書かれていると、
「確かに!これリンゴだ!」
ってなるのが、プロの表現のすごいところ。
step
3テイスティングシート(自分用)に記録する
改めて飲んでみて、自分の感覚でテイスティングシートを書いてみます。
step
4蔵元などとの対談の読物を肴に再び日本酒を楽しむ
付属の読物では、蔵元の日本酒に対する思いや、その日本酒を取り扱う酒屋や居酒屋の話が書いてあります。
造り手側の思いを読みながら飲むと、より一層お酒を楽しめます。
step
5日本酒を飲むたびにstep2と3のシートを読み返す。
時間の経過や一緒に食べるおつまみによって、日本酒の感じ方も変わるので、日本酒を飲むたびにシートを読み返します。
前回飲んだときと比べ、味の感じ方が違うと、自分用のシートを修正したりして楽しんでいます。
2と3は逆でも面白いかもしれません。
私はまだまだ味覚に自信がないので、まずは「プロはこの香りや味をこうやって表現するんだ!」というインプットを先にしています。
2と3を入れ替えると、
「ソムリエの意見と全然違う(笑)」
「ソムリエのテイスティングと一緒!よっしゃー!」
と言う楽しみ方もできると思うので、ゆくゆくは挑戦したいと思います。
テイスティングシートの内容
表面:総評
- 口に含んだときの味わいとバロメータ(甘み、旨味、酸味、苦味、渋み、刺激)
- 飲み込んだ後の味わいの余韻とバロメータ
- 日本酒の色など見た目の考察
- 香り
- おすすめの温度帯
- 日本酒と合う料理の概要
- 日本酒に対するコラム
裏面:具体的な鑑定内容
- 見た目の清澄度
- 色調から見る糖類の量や熟成具合の予想
- ソトロン量
- 香りの具体的なイメージ
- 甘みや酸味などの味わいの変化
- 日本酒とあう具体的な料理名
以上の情報をメインとした、テイスティングシートになっています。
個人的には、このテイスティングシートがsaketakuの最大の魅力だと思っています。
テイスティングに興味があって利き酒の練習をするといっても、独学では不安ですし、スクールに通うには時間もお金もない。
プロの表現を学べる機会は多くないので、貴重な教材といえます。
まとめ
「saketaku」は高いか?という質問には、私は高いと答えます。
重要なのは、値段の高さを補う価値があるか。
それを判断するには、メリットとデメリットを天秤にかけた上で、価格と見合わせる必要があります。
デメリット
- 料金が高い
- テイスティングに興味がないと割高な印象
メリット
- 珍しい日本酒が飲める
- プロの鑑定を確認できる
- 利き酒の勉強になる
- テイスティングシートがかなり楽しめる
最悪、初回でやめれば月額3,980円ですが、そうはいっても安くはないですよね。
珍しいお酒を楽しみながらテイスティングの勉強をしたければオススメですが、そうでなければ別に~というのが正直な感想です。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
-
【悪い意見も正直に】saketakuの評判や口コミは?実際に利用してみた感想も書くよ!
続きを見る