「KI-NX75、KI-LX75、KI-JX75」
これらは全て、シャープの空気清浄機の型番ですが、発売された年が異なる新旧モデルの関係となります。
型番の違い
- KI-NX75(2020年発売モデル)
- KI-LX75(2019年発売モデル)
- KI-JX75(2018年発売モデル)

「KI-NX75(2020年)」と「KI-LX75(2019)」は実は全く同じですが、「KI-JX75(2018)」だけはデザインや中身が異なっています。
結論としては、価格面で優位な型落ちの「KI-JX75(2018)」がおすすめなのですが、デザインの違いや機能差に抵抗を感じないかがポイントとなります。
ちなみに機能差といっても最新モデルが一方的に良いわけではなく、古いモデルが優位な面も多々あるので、以下で違いの詳細を確認してみてください。
KI-NX75、KI-LX75、KI-JX75の違い
冒頭にも申し上げたとおり、2020年モデルと2019年モデルに違いはありません。
では、それ以前の2018年モデルとは何が違うのでしょうか。ポイントは大きく3つ。
- デザインの違い
- スペックの違い
- 機能の違い

デザインの違い
最大の違いはデザインで、見た目がガラッと変わりました。
【KI-NX75】
【KI-JX75】
これだけ大きく見た目が変わると、デザイン性の好みも選ぶ際のポイントとなります。
スペックの違い

フィルター | 上部見出し | 空気清浄適用床面積 | 8畳の清浄時間 | 風量 | プラズマクラスター | プラズマクラスター適用範囲 | 加湿量 | 給水タンク容量 | 加湿範囲 | 加湿時の空気清浄範囲 | 加湿時の風量 | サイズ | 重さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KI-NX75 (2020) | 静電HEPAフィルター (交換目安:約10年) | ~34畳(56m²) | 9分 | 強7.5m³/分 中4.3m³/分 静音1.5m³/分 | 25000搭載 | 約21畳(約35m²) | 最大 880mL/h | 約3.6L | プレハブ洋室:~24畳(40m²) 木造和室:~15畳(25m²) | ~23畳(38m²) | 強5.1m³/分 中4.3m³/分 静音1.5m³/分 | 幅40×奥行35.9×高さ69.3cm | 約12kg |
KI-LX75 (2019) | 静電HEPAフィルター (交換目安:約10年) | ~34畳(56m²) | 9分 | 強7.5m³/分 中4.3m³/分 静音1.5m³/分 | 25000搭載 | 約21畳(約35m²) | 最大 880mL/h | 約3.6L | プレハブ洋室:~24畳(40m²) 木造和室:~15畳(25m²) | ~23畳(38m²) | 強5.1m³/分 中4.3m³/分 静音1.5m³/分 | 幅40×奥行35.9×高さ69.3cm | 約12kg |
KI-JX75 (2018) | 静電HEPAフィルター (交換目安:約10年) | ~34畳(56m²) | 9分 | 強7.5m³/分 中4.3m³/分 静音1.5m³/分 | 25000搭載 | 約21畳(約35m²) | 最大 750mL/h | 約4.0L |
| ~28畳(46m²) | 強6.3m³/分 中4.3m³/分 静音1.5m³/分 | 幅40.5×奥行31.6×高さ66.6cm | 約12kg |
2018年モデルの部分に、2019年モデル以降と比べて優れる点には青色マーカーを、劣る部分には赤色マーカーを塗ってみました。
仕様を比較してみると、加湿OFF時の空気清浄やプラズマクラスターの性能は同じでしたが、加湿関係に違いがありました。
加湿力や適用範囲に関しては新しいモデルが優位ですが、加湿ON時の空気清浄力では2018年旧モデルに軍配が上がります。
またサイズも同等の性能ならばコンパクトな方がいいので、旧モデルの方が優位としています。
機能の違い
機能面で違いのある部分を抜き出してみました。
KI-LX75 KI-LX75 (2019以降) |
KI-JX75 (2018) |
|
---|---|---|
脱臭フィルター | ダブル脱臭フィルター (10年間交換不要) |
ガスもと~る脱臭フィルター (10年間交換不要) |
掃除アシスト | なし | あり |
PM2.5モニター | なし | あり |
ニオイモニター | なし | あり |
みはり機能 | なし | あり |
ルーバー自動開閉 | なし | あり |
そもそものデザイン変更で後ろルーバーがなくなっていたりもしますが、KI-JX75(2018)の方が、モニターなどの面では優れていると言えそうです。
KI-JX75(2018)では、コントロールパネルにPM2.5、ニオイ、温度湿度(みはり)のモニターがあり、ランプの色や音で空気の状態がわかるようになっています。
脱臭フィルターに関しては、「ガスもと~る脱臭フィルター」は上位モデルに採用されているフィルターなので、この点もKI-JX75(2018)が優れています。
価格の比較
KI-JX75(2018)は、発売時の初値は9万円前後でしたが、長い年月を経て価格が下がっています。
新型コロナの流行前は3万台まで安くなったこともありますが、2020年の夏以降は4万円台を推移することが多かったです。
現時点も底値圏と言っても過言ではなく、価格的に今おすすめの型番と言えます。
2020年はよくセール対象となっているので、セール期には更にお得となります。
一方、KI-LX75(2019)も型落ちではありますが、まだまだ価格が落ちきっていません。
こちらも同様に初値は9万円前後でしたが、5~6万円台を推移しています。
発売からの時間経過が浅いという同様の理由で、KI-NX75(2020)もまだおすすめではありません。
まとめ
KI75シリーズの違い
- 2018モデルと2019年以降のモデルで違いあり
- デザインが大きく異なる
- 加湿力は2019年以降のモデルが優れる
- 脱臭、モニター、加湿時の空気清浄力は2018年モデルが優れる
- 価格も2018年モデルが優位
モデルチェンジで変わった部分は多いですが、改悪点も少なくないので単純に新しい方が良いとは限りません。
以上を踏まえると、デザイン的な好みが特になければ、価格が底値圏にあるうちは「KI-JX75(2018)」の方がおすすめです。
