空気清浄機

【KI-RX75・KI-PX75・KI-NX75の違い】シャープ空気清浄機の新旧モデル比較

KI-RX75

「KI-RX75・KI-PX75・KI-NX75」は、すべて加湿機能を持つシャープの空気清浄機の上位機種。

それぞれ発売された年が異なる新旧モデルの関係となります。

  • KI-RX75:2022年9月発売
  • KI-PX75:2022年1月発売
  • KI-NX75:2020年9月発売

2022年1月に発売された「KI-PX100」のみイレギュラーですが、当シリーズは毎年秋頃に新モデルが発売されることが多いです。

 

ナナ
新旧モデルは何が違うの?
KI-NX75(2020.9) → KI-PX75(2022.1)
・デザインの変更
・プラズマクラスターNEXTへの進化
・飛沫粒子モードを新搭載
・加湿量がアップ
・空気を「見える化」するモニターが進化
・細かなスペックの変更
KI-PX75(2022.1) → KI-RX75(2022.9)
「使い捨て加湿プレフィルター」付属枚数が1枚増

 

当記事では、上記の各モデルの違いについて、次の2つのパートに分けて解説します。

  • KI-RX75とKI-PX75の違い
  • KI-PX75とKI-NX75の違い

 

また、機能的な違いの解説のみに留まらず、各モデルの現時点の価格も比較。

機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどれなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。

 

KI-RX75とKI-PX75の違い

2022年9月発売の最新モデル「KI-RX100」では、「使い捨て加湿プレフィルター」の付属枚数が1枚から2枚へ増加しました。

KI-RX75
(2022.9)
使い捨て加湿プレフィルター2枚付属
KI-PX75
(2022.1)
使い捨て加湿プレフィルター1枚付属

 

「使い捨て加湿プレフィルター」とは、ニオイの原因となる汚れが加湿フィルターへ不着するのを防ぐもので、加湿フィルターへ張り付けて使用します。

なお「使い捨て加湿プレフィルター」は別売品(型番:FZ-PF10MF)として、6枚入で税込1,100円(公式2022年9月時点)です。

1枚あたり約183円相当なので、新旧比較においては特に気にする必要はないでしょう。

ナナ
新旧の違いは「使い捨て加湿プレフィルター」の付属枚数のみだよ!

 

【補足】「COCORO VOICE」について

以下は、新旧の違いではありませんが混乱しがちなので補足です。

最新モデル「KI-RX75」のリリース情報を確認すると、「COCORO VOICE」で英語と中国語(共に無料)の音声提供を開始とされています。

「COCORO VOICE」とは、空気清浄機が喋る音声をカスタマイズするサービスのこと。

例えば、デフォルトで「空気の汚れ見つけました」と喋るところ、無線LAN経由でデータをダウンロードすることで、次のように音声カスタマイズが可能です。

  • 英語 → Pollutants in the air detected.
  • 中国語 → 目前空气质量较差

 

従来から、声優さんの声・関西弁などのカスタマイズが可能でしたが、2022年9月8日よりECC監修の英語・中国語が追加されます。

以上のように、非常にユニークな音声サービス「COCORO VOICE」ですが、当機能は旧モデル「KI-PX75」にも搭載公式の対応機器一覧を参照)されています。

当機能は新旧比較時の争点とならないので要注意です。

 

KI-PX75とKI-NX75の違い

続いて、2022年1月発売の「KI-PX75」と2020年9月発売の「KI-NX75」の違いについてですが、新旧の違いは大きく6つ。

  • デザインの違い
  • プラズマクラスターNEXTへの進化
  • 飛沫粒子モードを新搭載
  • 加湿量の増加
  • 空気を「見える化」するモニターが進化
  • 細かなスペックの違い
ナナ
順番に確認していこう!

 

デザインの違い

KI-PX75・KI-NX75・KI-LX75のデザインの違い

写真左側は「KI-PX75(2022.1)」、右側は「KI-NX75(2020.9)」のデザインです。

「KI-PX75」では、高さが43mm・奥行が54mm・幅が5mm減少したことでコンパクトになりました。

外観に関する好みはあると思いますが、大型モデルのデメリットとして口コミでもよく聞く「圧迫感・設置面積」が軽減される嬉しい改良です。

なお、本体カラーはホワイトとブラウンの2色展開で変更なし。

 

プラズマクラスターNEXTへの進化

旧モデルと比べて「KI-PX75」では、プラズマクラスターが進化しました。

KI-PX75
(2022.1)
プラズマクラスターNEXT
KI-NX75
(2020.9)
プラズマクラスター25000

新開発の「小型イオン発生デバイス」により、本体サイズの小型化とプラズマクラスターのアップグレードを両立しています。

 

プラズマクラスターにはランクが3つあり、上位のグレードの方が、より多種の効果が見込まれ、ニオイなどの除去スピードも早くなることが期待されます。

プラズマクラスターのグレード

例えば、タバコの付着臭の分解・除去スピードを比べると、「プラズマクラスター7000」をベースにしたとき、「25000」は約1.6倍、「NEXT」は約3倍とのこと。

 

これまで「プラズマクラスターNEXT」は、最上位モデルのみに搭載されていましたが、搭載機種が拡大されました。

ニオイ・アレル物質などが気になる場合は「KI-PX75」がおすすめです。

 

ただし、グレードアップした半面プラズマクラスターの適用床面積が減っている点は要注意。

KI-PX75
(2022.1)
約18畳(約30m²)
KI-NX75
(2020.9)
約21畳(約35m²)

「KI-PX75」は、グレードは向上したものの効果範囲が3畳分減っています。

 

飛沫粒子モードを新搭載

「KI-PX75」では、新たに飛沫粒子モードを搭載しました。

KI-PX75
(2022.1)
飛沫粒子モードを搭載
KI-NX75
(2020.9)
なし

 

飛沫粒子モードとは、天井付近に溜まりがちなウイルス飛沫粒子を捕集する気流制御のこと。

上方に向けて送風し、空気を循環させることで、室内の空気を正常化する仕組みです。

飛沫粒子モード

シャープの検証結果では、当該気流の有無で比較した場合に、ウイルス飛沫粒子の捕集数を約2倍に高まったとのこと。

ナナ
衛生環境に気を使う状況では嬉しいポイントだね!

 

加湿量の増加

「KI-PX75」では、旧モデルと比べて最大加湿量が20mL/h増加しました。

KI-PX75
(2022.1)
最大 900mL/h
KI-NX75
(2020.9)
最大 880mL/h

もともと、専用加湿器にも引けを取らないスペックを持っていましたが、加湿力がさらに高まり、保湿を気にする方にも、よりおすすめなモデルに進化しています。

 

空気を「見える化」するモニターが進化

モニターとは「温度・湿度・空気の汚れ具合」などを数値や色で可視化するもの。

「KI-PX75」では、次の3つのモニターが追加されました。

  • 微粒子モニター(3段階)
  • ハウスダストモニター(3段階)
  • ニオイモニター(3段階)

KI-PX100のモニター

※写真はKI-PX100

 

ナナ
搭載モニターを比較表にまとめたよ!
KI-PX75
(2022.1)
・微小粒子モニター
・ハウスダストモニター
・ニオイモニター

・PM2.5濃度デジタル表示(目安)
・きれいモニター
・デジタル温度、湿度、電気代モニター
KI-NX75
(2020.9)
・PM2.5濃度デジタル表示(目安)
・きれいモニター
・デジタル温度、湿度、電気代モニター

 

ニオイモニターやPM2.5モニターは、2018年モデル「KI-JX75」に搭載されていましたが、それが復活・進化したイメージでしょうか。

空気清浄機は効果の見えにくい家電なので、空気がきれいになっていく様子を可視化できるのは魅力的です。

 

細かなスペックの違い

そのほか、新旧モデルを比較するとスペック上の細かな違いが見られます。

ナナ
まだ紹介していない主な違いを表にまとめたよ!
モデル 風量
()内は加湿時
運転音
()内は加湿時
1時間あたりの電気代目安
()内は加湿時
水タンク容量 本体重量
KI-PX75
(2022.1)
強:7.5m³/分(5.9m³/分)
中:5.1m³/分(5.1m³/分)
静音:1.5m³/分(1.5m³/分)
強:52dB(48dB)
中:47dB(47dB)
静音:20dB(21dB)
強:約2.2円(約1.4円)
中:約1.1円(約1.2円)
静音:約0.18円(約0.21円)
約3.2L 約13kg
KI-NX75
(2020.9)
強:7.5m³/分(5.1m³/分)
中:4.3m³/分(4.3m³/分)
静音:1.5m³/分(1.5m³/分)
強:53dB(45dB)
中:44dB(44dB)
静音:19dB(21dB)
強:約2.2円(約0.92円)
中:約0.78円(約0.84円)
静音:約0.15円(約0.16円)
約3.6L 約12kg

 

ポイント

  • スペック上で重要な最大風量は7.5m³/分で変わりなし
  • ただし、加湿時の最大風量は差異があり新モデルが優れる
  • 運転音、電気代、重さは大差なし
  • 新モデルは水タンク容量が減少

 

水タンクについては、最新モデルで加湿力が強化された反面、本体小型化の影響で水タンク容量が400mL減りました

給水時は軽くて運びやすくなる一方で、給水頻度は高まるので一長一短です。

 

KI-RX75・KI-PX75・KI-NX75の価格比較

ここまで「KI-RX75・KI-PX75・KI-NX75」の機能的な違いを紹介してきましたが、新旧比較においては機能差と価格差が釣り合っているかも重要です。

ここからは、各モデルの価格を比べて、総合的なおすすめモデルを検証しましょう。

ナナ
まずは過去モデルから見る当シリーズの価格推移の傾向をチェック!
  • 初値:8~9万円台
  • 底値圏:3~4万円台

 

家電は、発売後に少しずつ価格が安くなっていくので、各モデルが今どれくらい安くなっているかもポイントです。

以上を踏まえて、各モデルの現時点の価格を確認していきます。

 

KI-RX75の価格

2022年9月発売の最新モデル「KI-RX75」の発売時価格は8万円前後でした。

2023年3月時点では、まだまだ高額な状態が続いており、安いものでも7万円台~となっています。

より安い前年モデルとの違いが、「使い捨て加湿プレフィルター」が1枚増えただけなので、今あえて高額な当モデルを選ぶ理由はないでしょう。

ナナ
Amazonではヒットしないことが多いよ

 

KI-PX75の価格

2022年1月発売の「KI-PX75」は、そろそろ選択肢として検討する価値のあるモデル

2023年3月時点では、安いもので5万円前後を推移しており、だいぶ値頃感が出てきました。

前年モデル「KI-NX75」の方が、さらに価格が安い状態ではありますが、先述のとおり、機能的には当モデルの方が優秀な点が多いので悩ましいところ。

ナナ
機能差と価格差を天秤にかけて検討してみてね!

 

KI-NX75の価格推移

2020年9月に発売された「KI-NX75」は、価格重視の方にはおすすめなモデル

2022年の夏以降は、3万円前後で見かけることも多いです。

前年モデルの大底が3万円前後であったことからも、当モデル「KI-NX75」も底値圏を推移していると見て間違いないでしょう。

基本的に安いものから売れる関係で、市場の在庫が減ってくると、最低価格が上がっていくことが多いので、底値圏での購入を狙っている方は今後の価格推移にも要注意。

ナナ
価格は日々変動するからチェックしてみてね!

 

なお、さらに1年古い2019年モデル「KI-LX75」も、安い水準を長らくキープしていましたが、2022年末あたりから価格が上昇しています。

「KI-NX75」とは外観・機能が同じなので、高額となってしまった「KI-LX75」は当記事の紹介からは外しました。

ナナ
古いほど安いわけでもないんだね

 

結論|今のおすすめは?

結論としては、今のおすすめは次の2モデル。

  • KI-PX75(2022年1月発売)
  • KI-NX75(2020年9月発売)

 

ひとつに決めきれると良いのですが、2つ選定した理由は「個人によって適するモデルが変わるため」です。

個人的には、機能が大幅に進化しており、デザイン面でも好みである「KI-PX75」がおすすめですが、価格にこだわる方の場合は「KI-NX75」が適しているでしょう。

やがて新モデルの価格が落ちてきて価格差が縮まるでしょうが、それまでの間は以上の結論となります。

ナナ
何を重視するか考えてみてね!

 

現時点のおすすめ

 

価格重視なら

 

以上、シャープ加湿空気清浄機のハイグレードモデル「KI-RX75・KI-PX75・KI-NX75」の違いについて解説しました。

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