「KC-P50・KC-N50・KC-L50」これらは全て、シャープ空気清浄機エントリーモデルの名前。
それぞれ発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- KC-P50(2021年12月発売)
- KC-N50(2020年9月発売)
- KC-L50(2019年10月発売)

さっそく結論ですが、「KC-P50・KC-N50・KC-L50」に機能面での違いはなく、価格の違いがあるのみです。
当シリーズは毎年新モデルが登場しますが、2018年モデル「KC-J50」以降ずっと外観・中身とも同じで、型番のみ変わるモデルチェンジが続いています。
となれば、選ぶ際には価格の安いモデルを選ぶのが正解ですが、おすすめは2020年モデル「KC-N50」です。

2020年以前のモデルは、価格が同程度のため、その中でより新しいものを選定。
ただし、2019年モデル「KC-L50」は、2022年に入ってから価格が波打つことが多くなり、タイミングによっては、単独で最も安くなることも少なくありません。
しばらくは、2020年モデル「KC-N50」と2019年モデル「KC-L50」の価格を比べるのが無難でしょう。
ということで、以上が本記事の結論ですが、以降ではおすすめモデル選定に至る「価格の違い」の検証過程や、シリーズの特徴を紹介します。
また、当シリーズの口コミが気になる方は、関連記事で「KC-P50・KC-N50・KC-L50の口コミ」を紹介しているのでご確認ください。
KC-P50・KC-N50・KC-L50の価格の違い
各モデルの価格をチェックする前に、まずは当シリーズの価格推移の傾向を確認しておきましょう。
家電は、発売後に少しずつ価格を下げて底値へ到達するのが一般的ですが、過去モデルを確認すると、KC50シリーズは次のような値動きが多いです。
- 発売時:4万円台の前半
- 底値:1万円台の中盤

KC-P50の価格
2021年12月に発売された最新モデル「KC-P50」は、シリーズの傾向から漏れず発売時価格は43,000円前後からのスタート。
徐々に価格が安くなり、2022年3月以降は3万円台を推移しているものの、旧モデルと比べると高価格。
旧モデルと中身が完全に同じなので、「最新」の響きにこだわらない限りは、今あえて「KC-P50」を選ぶ理由はないでしょう。

KC-N50の価格
2020年9月発売の「KC-N50」は、価格の安いおすすめモデルです。
2022年4月時点では2万円前後を推移。発売時との比較では半値ほどになっており、底値圏に入ってきつつあるモデルです。
次に紹介する前年モデル「KC-L50」とは、すでに価格が同程度。同じ価格帯ならば、より新しい機種が良いので、個人的には当モデル「KC-N50」推しです。
ただし、価格は波をうっており、タイミングによっては前年モデル「KC-L50」が安いので、しばらくの間は「KC-N50」と「KC-L50」の価格を比較するのが無難でしょうか。
KC-L50の価格
2019年10月発売の「KC-L50」は、2022年1月頃までは底値(1万円台の中盤)を推移しており、おすすめでした。
2022年に入ってからは1万円台の中盤~2万円前後を波打ちながら推移しており、タイミングが難しいですが、底値となる1万円台の中盤のものを見つけたら買いのタイミングです。

なお、もう一世代前の2018年モデル「KC-J50」も、「KC-L50」とほぼ同じ価格帯です。
同価格ならより新しい方がいいという考えで、当記事の比較対象からは除外しました。
KC-P50・KC-N50・KC-L50の特徴
以上、各モデルを比較しておすすめモデルを検証しましたが、ここからは当シリーズの機能的な特徴も紹介します。

加湿のON/OFFでスペック値が異なるので、括弧内には加湿モード時のスペックも併記しています。
型番 | 本体カラー | 風量 ()内は加湿時 | 空気清浄適用床面積 ()内は加湿時 | フィルター | フィルター交換目安 | プラズマクラスターランク | プラズマクラスター 適用範囲 | 加湿範囲 | 加湿量 | 運転音 ()内は加湿時 | サイズ | 重さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KC-P50 KC-N50 KC-L50 | 白色のみ(W) | 強:5.1m³/分(3.4m³/分) 中:2.8m³/分(2.4m³/分) 静音:1.0m³/分(1.0m³/分) | ~23畳(~15畳) | 静電HEPAフィルター | 10年 | 7000 | 約13畳 | プレハブ洋室~14畳 木造和室 ~8.5畳 | 強:500mL/h 中:400mL/h 静音:200mL/h | 強:52dB(42dB) 中:38dB(35dB) 静音:20dB(20dB) | 幅399×奥行230×高さ613mm | 約7.5kg |
記事のはじめに、各モデルの違いがないと紹介したとおり、当然スペックも一致します。
なお「KC-N50-W」のように、型番末尾にアルファベットが付くことがありますが、本体カラー(W=白色)を表現しています。
性能に関しては上表が全てですが、KC50シリーズの特徴を分かりやすくまとめると次の点がポイントです。
特徴
- 静電HEPAフィルター搭載
- 空気清浄は23畳までが目安
- プラズマクタスター7000を搭載(13畳まで対応)
- 加湿もOK(8.5~14畳が上限)
- 過去モデルは1万円台
空気清浄範囲・加湿範囲・プラズマクラスター範囲は、それぞれ異なるので注意が必要。
リビングに設置する場合は、プラズマクラスターの範囲上限となる13畳前後を、広さの目安にするといいでしょう。
狭い部屋に設置すると、清浄スピードがより向上するので、13畳未満(寝室など)への設置も、もちろん可能です。

シャープ上位機種のように、自動お掃除・クラウド連携などの便利機能はありませんが、KC50シリーズの魅力はコスパの高さにあります。
予算を抑えつつ、それなりに高性能な空気清浄機を探していて、加湿もできれば最高!という方におすすめです。
見た目が同じ?KC-50TH4との違い
「KC-50」シリーズと見た目が同じもので「KC-50TH4」というモデルが存在しますが、これは通販専用モデルで「KC-50」シリーズと中身は同じです。
家電でよくある販路の違いで、メーカーによっては量販店と個人店で同じモノの名前を分けたりしますが、それと同じです。
実際にスペックを見比べても完全に一致するので、「KC-50TH4」も価格比較の対象にして、KC50シリーズよりも安かったら選択肢とするのがおすすめです。

また、似て異なるものとして「KC-40TH4」という1万円台のモデルも見かけますが、「KC-50」シリーズに比べ、最大風量(空気清浄力)が4.0m³/分と弱く、フィルターも2年交換です。
「KC-50」シリーズはフィルター寿命が10年(劣化はしますが)なので、ランニングコストも含めると「KC-40TH4」は個人的には微妙な印象です。
まとめ!最新モデルより型落ちがおすすめ
以上、「KC-P50・KC-N50・KC-L50の違い」などの情報をまとめました。
ある程度、進化しきった家電は毎年のモデルチェンジで、内容が変わらないことはよくあります。
「最新モデル」という響きには魅力がありますが、無駄なお金を使わないためにも、機能が同じなら安い型落ちモデルがおすすめです。
まとめ
- 最新「KC-P50」は高値で微妙
- 現時点のおすすめは「KC-N50」
- ただし「KC-L50」も劣らず安い
- 比較して安い方を選べばOK

おすすめ2020年モデル「KC-N50」
こちらも安い2019年モデル「KC-L50」
関連記事
-
-
【シャープ空気清浄機を比較】おすすめモデルは?型落ち過去モデルも含めて徹底検証
続きを見る