「KC-R50・KC-P50・KC-N50」これらは全て、シャープ空気清浄機エントリーモデルの名前。
それぞれ発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- KC-R50(2022年9月発売)
- KC-P50(2021年12月発売)
- KC-N50(2020年9月発売)

さっそく結論ですが、新旧モデルの違いは次の1点のみ。
新旧の違い
最新モデル「KC-R50」のみ「使い捨て加湿プレフィルター」が2枚付属する。
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、現時点の各モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
KC-R50・KC-P50・KC-N50の違い
先述のとおり、新旧モデルの違いは付属品の種類のみで、そのほかの点は機能・スペック全て同じ。
シャープの空気清浄機は毎年モデルチェンジが行われますが、当シリーズはここ数年において中身が変わっていません。

モデル | 使い捨て加湿プレフィルター | 使い捨てプレフィルター | マジックテープ |
---|---|---|---|
KC-R50 (2022年式) | 2枚付属 | 3枚付属 | 10片付属 |
KC-P50 (2021年式) | なし | 3枚付属 | 10片付属 |
KC-N50 (2020年式) | なし | 3枚付属 | 10片付属 |
新旧で違いのある「使い捨て加湿プレフィルター」とは、加湿フィルターに張り付けることで、お手入れが楽になる使い捨てフィルターのこと。
加湿フィルターは、10年に1回の交換が前提なのでランニングコストはかかりませんが、長く使用するためメンテナンスがとても重要です。
その点「使い捨て加湿プレフィルター」を使用することで、加湿フィルターへの汚れの付着を軽減できるのが魅力です。

なお、「使い捨て加湿プレフィルター」がなくても製品は使用できます。
「使い捨て加湿プレフィルター」は別売品(型番:FZ-PF50MF)として、6枚入で税込1,100円(公式2022年9月時点)で販売されているので、旧モデル「KC-P50・KC-N50」でも使用可能です。
「使い捨て加湿プレフィルター」は、約1ヶ月での交換が前提の消耗品なので、最新モデル「KC-R50」では、お試しとして2枚付属している程度のイメージです。

新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、各モデル共通の機能などをサクッと紹介します。

- プラズマクラスター7000搭載(花粉などアレル物質を抑制)
- HEPAフィルター搭載(0.3µmの粒子を99.97%以上捕集)
- 3つのセンサー搭載(ニオイ・温度・湿度)
- スピード循環気流(遠くのホコリも素早く集める)
- 加湿機能(最大加湿量500mL)
- Ag⁺イオンカートリッジ付属(給水タンクのニオイやぬめりを抑制)
- フィルター10年交換不要(HEPA・加湿・脱臭フィルターの3点)
- パネルを外さず掃除可能(プレフィルターのホコリはパネルを外さず掃除機で吸える)
また、基本スペックは次のとおりで全モデル共通です。
プラズマクラスター範囲 | 約13畳 |
---|---|
8畳の清浄時間 (加湿時) |
12(17)分 |
空気清浄範囲 (加湿時) |
~23(~15)畳 |
風量 (加湿時) |
強:5.1(3.4)m³/分 中:2.8(2.4)m³/分 静音:1.0(1.0)m³/分 |
運転音 | 強:52(42)dB 中:38(35)dB 静音:20(20)dB |
加湿量 | 最大 500mL/h |
加湿範囲 | プレハブ洋室:~14畳 木造和室:~8.5畳 |
給水タンク容量 | 約2.5L |
カラー | ホワイト |
外形寸法 | 幅399×奥行230×高さ613mm |
質量 | 約7.5kg |

当シリーズは、性能と価格のバランスが良いうえに加湿機能まで備えるコスパの高い機種で、シャープ空気清浄機のエントリーモデルに位置づけられます。
特に、型落ちモデルは価格がかなり安くなるので積極的に狙っていくのがおすすめです。
KC-R50・KC-P50・KC-N50の価格の違い
各モデルの価格をチェックする前に、まずは当シリーズの価格推移の傾向を確認しておきましょう。
家電は、発売後に少しずつ価格を下げて底値へ到達するのが一般的ですが、過去モデルを確認すると、KC50シリーズは次のような値動きが多いです。
- 発売時:4万円台
- 底値:1万円台の中盤~後半

KC-R50の価格
2022年9月発売の最新モデル「KC-R50」の発売時価格は、安いもので4.5万円前後が多い印象で、シリーズの傾向どおりでした。
2023年3月時点では、3万円台の前半のものも見かけますが、まだまだ旧モデルよりは高額です。
旧モデルと比べると、「使い捨て加湿プレフィルター」が2枚付属しているメリットがありますが、その他の機能差がないので価格重視で選ぶのが正解でしょう。
「使い捨て加湿プレフィルター」は2枚で約367円相当(別売6枚で1,100円のため)なので、正直無視しても問題ないと思います。
当分のあいだは、旧モデルの方が圧倒的に安い状態が続くので、選択肢からは外すのが無難です。

KC-P50の価格
2021年12月に発売された「KC-P50」は、底値圏に入りつつあるモデルです。
発売時は新モデル同様4万円台からのスタートでしたが、2023年に入り、2万円を切るものも見かけるようになりました。
過去モデルを参考にすると、あと数千円は安くなる可能性がありますが、昨今の物価上昇を踏まえると、当モデルがさらに安くなるかは微妙なところ。
かなり値頃感は出てきたので、そろそろ選択肢としても問題はないと思っています。

KC-N50の価格
2020年9月発売の「KC-N50」は、2022年夏頃は底値となる1万円台の中盤を推移しており一押しでした。
しかし、秋以降はわずかに値上がり傾向にあり、2023年3月時点では2万円前後のものが多く、後継機種との価格差があまりない状態です。
機能差もない、価格差もない、となれば新しい方がいいので、現状の価格差であれば、当モデルよりも後継機種を推します。

なお、もう1年前のモデルとなる「KC-L50」も安い水準をキープしています。
「KC-L50」も後継機種たちとの機能差はないので、価格を比べてみるのもおすすめです。

結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは2021年モデル「KC-P50」です。
理由は、先述のとおり機能差がないのに価格が安いため。
より古いモデルも、まだまだ安いですが、2021年モデル「KC-P50」と大差がないため、同価格帯のなかでも一番新しい2021年モデルを推しています。
新旧で付属品の違いはあるものの、価格換算すると誤差の範囲なので、基本的には単純に本体価格の安いものを選ぶのが正解です。
現時点のおすすめ(2021年モデル)
まだまだ安い(2020年モデル)
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以上、シャープの加湿空気清浄機「KC-R50・KC-P50・KC-N50」の違いを解説しました。
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