空気清浄機

【KI-RX70・KI-PX70・KI-NS70の違い】シャープ空気清浄機の新旧比較

KI-RX70

「KI-RX70・KI-PX70・KI-NS70」は、すべて最高グレードの「プラズマクラスターNEXT」を搭載するシャープの空気清浄機

各モデルは発売された年の異なる新旧モデルの関係です。

  • KI-RX70:2022年9月発売
  • KI-PX70:2022年1月発売
  • KI-NS70:2020年9月発売

毎年、秋頃にモデルチェンジが行われていましたが「KI-PX70」だけは少し遅れて年明けの発売となっています。

 

ナナ
新旧モデルで何が違うの?

さっそく結論ですが、当シリーズの進化の歴史をまとめると次表のようになります。

KI-NS70(2020.9) → KI-PX70(2022.1)
・プラズマクラスターがグレードアップ
・デザインやサイズの変更
・加湿力の強化
・飛沫粒子モードの搭載
・シャープ製エアコンとの連動対応
KI-PX70(2022.1)  → KI-RX70(2022.9)
使い捨て加湿プレフィルターが付属するように

 

これを一覧表の形でも並べてみましょう。

モデル 付属品 サイズ 加湿力 プラズマクラスターのグレード 飛沫粒子モード シャープ製エアコンとの連動
KI-RX70 ・使い捨て加湿プレフィルター
・使い捨てプレフィルター
・マジックテープ
幅395×奥行265×高さ650mm 最大750mL/h プラズマクラスターNEXT 搭載 対応
KI-PX70 ・使い捨てプレフィルター
・マジックテープ
幅395×奥行265×高さ650mm 最大750mL/h プラズマクラスターNEXT 搭載 対応
KI-NS70 ・使い捨てプレフィルター
・マジックテープ
幅400×奥行339×高さ686mm 最大700mL/h プラズマクラスター25000 なし 非対応

 

当記事では、上記の各モデルの違いについて、次の2つのパートに分けて解説します。

  • KI-RX70とKI-PX70の違い
  • KI-PX70とKI-NS70の違い

 

また、機能的な違いに留まらず、各モデルの現時点の価格も比較。

機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどれなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。

 

KI-RX70とKI-PX70の違い

最新のモデルチェンジで変わったのは付属品のみで、中身の変更はありません。

モデル 使い捨て加湿プレフィルター 使い捨てプレフィルター マジックテープ
KI-RX70
(2022.9)
2枚付属 3枚付属 10片付属
KI-PX70
(2022.1)
なし 3枚付属 10片付属

 

「使い捨て加湿プレフィルター」とは、ニオイの原因となる汚れが加湿フィルターへ不着するのを防ぐもので、加湿フィルターへ張り付けて使用します。

月1回交換が前提の消耗品ですが、最新モデル「KI-RX70」では2枚付属されています。

 

ただし「使い捨て加湿プレフィルター」は別売品(型番:FZ-PF10MF)として、6枚入で税込1,100円(公式2022年9月時点)で販売されており、旧モデルでも使用可能。

2枚で約367円相当であることを考慮すると、新旧比較で違いを気にする必要はあまりなさそうです。

つまり「KI-RX70」と「KI-PX70」は、基本的に違いはないので、価格の安い方を選ぶのが正解です。

 

KI-PX70とKI-NS70の違い

続いて、型落ちモデル同士の違いですが、こちらは次のような違いがありました。

  • 外観・サイズ
  • 加湿力
  • プラズマクラスターのグレード
  • 飛沫粒子モード
  • エアコンとの連動機能
ナナ
順番に解説していくよ!

 

外観・サイズの違い

KI70シリーズ外観サイズの比較

左側の「KI-PX70(2022.1)」は、右側の「KI-NS70(2020.9)」と比べて、サイズが全体的にコンパクトになりました。

特に奥行が小さくなり薄くなったことと、設置面積が小さくなったことは個人的にかなり嬉しいポイントです。

型式 設置面積
KI-PX70
(2022.1)
26.5×39.5=約1,047cm²
KI-NS70
(2020.9)
33.9×40=約1,356cm²
ナナ
約23%も接地面積が減ったからスペースを取らないよ!

 

加湿力の違い

両モデルを比較すると、一時間あたりの最大加湿量に50mLの差があります。

型式 加湿量
KI-PX70
(2022.1)
最大 750mL/h
KI-NS70
(2020.9)
最大 700mL/h

 

「KI-PX70」では、2層構造の加湿フィルターに空気を通すことで、より多くの加湿が可能となっています。

 

プラズマクラスターの違い

プラズマクラスターのグレード

プラズマクラスターにはグレードが3種類存在し、上位グレードほどイオン濃度が高く、より早く有害物質の抑制や脱臭などを期待できます。

「KI-PX70」では、プラズマクラスターのグレードがアップしました。

型式 搭載プラズマクラスター
KI-PX70
(2022.1)
プラズマクラスターNEXT
KI-NS70
(2020.9)
プラズマクラスター25000

 

グレードの違いにより、対応する有害物質などの種類にどれくらいの差があるかチェックしてみましょう。

まずは、空気中に浮遊している有害物質などへ期待できる効果です。

型番 浮遊カビ 浮遊菌 浮遊ウイルス 浮遊アレル物質 浮遊ニオイ原因菌 浮遊花粉アレル物質
KI-PX70
(NEXT)
KI-NS70
(25000)
ナナ
全く同じだね!

 

続いて、付着した有害物質などへ期待できる効果です。

型番 付着タバコ臭 付着汗臭 部屋干し臭 付着排せつ物集 付着カビ繁殖抑制 付着ウイルス 静電気 フェイスケア 付着ニオイ原因菌 ペットの皮膚特有の菌 付着花粉アレル物質
KI-PX70
(NEXT)
KI-NS70
(25000)
× × ×

 

付着物については、「排せつ物集・ニオイ原因菌・ペットの皮膚特有の菌」の3種類について違いがあるのが分かります。

対応する種類には意外と大差はないですが、3種類以外でもNEXTの方がイオン濃度が高い分、より早い抑制・除去が見込めます。

この違いに価値を感じるかは個人差があるでしょうが、新旧比較のうえでポイントとなります。

 

飛沫粒子モードの搭載有無

飛沫粒子モード

引用:シャープ公式

「KI-PX70」では「飛沫粒子モード」が搭載されました。

「飛沫粒子モード」とは、ウイルス飛沫粒子が溜まりやすい天井付近の空気を循環させる気流制御のこと。

もちろん旧モデルでも天井付近の空気は清浄されますが、新モデルではより特化した気流で循環気流を生み出すのがポイントです。

ナナ
飛沫粒子のほか、付着浄化・花粉ハウスダストなどに特化した気流も作れるよ!

 

シャープ製エアコンとの連動

「KI-PX70」では、専用アプリ「COCORO AIR」を介してシャープ製のエアコンと連動することで、効率的に空気清浄を行えます。

エアコンの風向きや風量を考慮して、効率よく空気を循環させるので、効率的な空気清浄が可能です。

ただし、シャープ製のエアコンがあることが大前提なので、自宅のエアコンがシャープ製の方は新旧比較の際のひとつのポイントとなります。

 

KI-RX70・KI-PX70・KI-NS70のスペック比較

各モデルの主なスペックも比べてみましょう。

ナナ
すでに紹介した内容もあるけど改めて表にまとめたよ!
型番 デザイン 最大風量
()内は加湿運転時
空気清浄適用床面積
()内は加湿運転時
フィルター フィルター交換目安 プラズマクラスターランク プラズマクラスター
適用範囲
加湿範囲 最大加湿量 水タンク容量 最大運転音
()内は加湿運転時
サイズ 重さ
KI-RX70
KI-PX70
KI-PX70デザイン 強7.0m³/分
(6.3m³/分)
~31畳
(~29畳)
静電HEPAフィルター 10年 NEXT 約16畳 プレハブ洋室~21畳
木造和室~12.5畳
750mL/h 約3.2L 51dB
(48dB)
幅39.5cm×奥行26.5cm×高さ65cm 約12kg
KI-NS70 KI-NS70デザイン 強7.0m³/分
(5.5m³/分)
~31畳
(~29畳)
静電HEPAフィルター 10年 25000 19畳 プレハブ洋室~19畳
木造和室~12畳
700mL/h 約3.6L 52dB
(46dB)
幅40cm×奥行33.9cm×高さ68.6cm 約11kg

 

先述のとおり、新しいモデルではプラズマクラスターのグレードは上がりましたが、効果の範囲は少し狭くなっていることが分かります。

そのほか、新モデルは小型化された影響で、加湿用の水タンク容量が小さくなっています。

加湿力の向上も相まって、給水頻度が高くなるのは地味にデメリットと言えるでしょう。

 

KI-RX70・KI-PX70・KI-NS70の価格を比較

ここまで「KI-RX70・KI-PX70・KI-NS70」の主な違いを中心に紹介してきました。

ここからは各モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。

 

KI-RX70の価格

2022年9月発売の新モデル「KI-RX70」の発売時価格は、安いもので7万円台でした。

その後、徐々に価格を下げ、2023年3月時点では5万円台まで安くなったものの、旧モデルの価格帯にはまだ少し及びません。

先述のとおり、前年モデルとの差異は「使い捨て加湿プレフィルター」の付属有無だけなので、価格の高い当モデルをいま狙っていく理由はないでしょう。

実質的な機能差がない以上、価格の安い前年モデルの方がおすすめです。

 

KI-PX70の価格

2022年1月発売の旧モデル「KI-PX70」は、価格がかなり落ち着いてきた狙い目モデル

2023年3月時点では、安いもので4万円前後を推移しています。

ただし、価格のみを見れば、前年モデル「KI-NS70」の方がさらに安いです。

先述のとおり「KI-PX70」と「KI-NS70」には大きな機能差があるので、どちらが魅力的かは個人差があるでしょう。

中身が大きく変わったことから、前モデル「KI-NS70」ほど価格が落ちるのか分からない点も悩ましい要因です。

ナナ
価格差と機能差を天秤にかけて検討してみてね!

 

KI-NS70の価格

2020年9月発売の旧モデル「KI-NS70」は、価格的には今一押しのモデル

2023年3月時点では、安いもので2万円台の後半を推移しています。

個人的には、後継機種と比べたときに「デザイン・プラズマクラスターのグレード」あたりが気にならないのであれば、有力な選択肢になると思っています。

 

なお、さらにもう1年古い機種「KI-LS70」については、当モデル「KI-NS70」と外観・性能が同じにも関わらず、より高額なことが多いため当記事では除外しています。

 

結論|今のおすすめは?

結論としては、今のおすすめは次の2種。

  • KI-PX70:2022年1月発売
  • KI-NS70:2020年9月発売

 

ひとつに決めきれずに恐縮ですが、両モデルの違いが大きく「個人の好みが大きいため」というのが理由です。

個人的にはデザイン・サイズ面で「KI-PX70」推しですが、「KI-NS70」の圧倒的な安さも捨てがたいですね。

やがて新モデルの価格が下がってきて、価格差が縮まると予想されるので、それまでの間は上記のような結論です。

 

現時点のおすすめモデル

 

以上、「KI-RX70・KI-PX70・KI-NS70」の違いを解説しました。

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