「F-MV1300」と「F-MV1100」は、共に個室向けの「ジアイーノ」コンパクトモデルで、両モデルは発売年の異なる新旧モデルの関係となります。
- F-MV1300:2021年9月21日発売
- F-MV1100:2019年9月20日発売
2020年モデルは存在しないので、最新モデルと1世代型落ちという位置づけです。

上位モデルの場合は、加湿機能が搭載された点が2021年モデルチェンジの目玉ですが、「F-MV1300」には加湿機能は搭載されませんでした。
なので、実は両モデルに実質的な機能差はありません。「実質的な」と表現したのには少し意味があるので、その辺は後述しますね。
この記事では、両モデルの違いについてもう少し深堀りしたうえで、両モデルの価格を比べ、今おすすめのモデルを検証します。
F-MV1300とF-MV1100の違いについて
冒頭にも書いたとおり、両モデルの実質的な違いはありません。
ただし、強いて言うなら、トレー・防カビユニット・除菌フィルターのメンテナンスが1ヶ月に1回とされていたものが、6ヶ月に一回に簡素化されましたが、なぜ簡素化されたのか説明がありません。
理由が示されず推奨メンテ頻度が変わったという感じで、何かが機能改善されたアナウンスもないので、実質的な機能差はないと表現しましたが、新旧の違いを挙げるならメンテ推奨期間の謎の違いでしょう。
あとは、2021年モデルのバージョンアップの際にジアイーノの脱臭効果が改めて臭気強度テストにより確認されていますが、これは何かが改良された訳ではありません。
一応紹介しておくと、各種ニオイに対して、ジアイーノを使用した場合と、使用せず自然減衰させた場合の臭気強度を比べると次のとおりになったというもの。
ジアイーノあり | 自然減衰 | |
---|---|---|
ペット臭 (75分後) | 臭気強度1.8 | 臭気強度3.8 |
介護臭 (60分後) | 臭気強度1.4 | 臭気強度3.6 |
生ゴミ臭 (30分後) | 臭気強度1.8 | 臭気強度3.3 |
排水口臭 (60分後) | 臭気強度2.0 | 臭気強度3.9 |
焼き魚臭 (90分後) | 臭気強度1.6 | 臭気強度3.6 |
汗・体臭 (60分後) | 臭気強度2.0 | 臭気強度3.9 |
※試験結果は上位モデルのもの
臭気強度が低くなるほどニオイを感じにくくなるのでジアイーノの効果があることが分かります。なお、臭気強度は6段階で定義されています。
臭気強度
- 臭気強度0:臭いを感知しない
- 臭気強度1:臭いを知覚
- 臭気強度2:何の臭いか分かる
- 臭気強度3:容易に感じる
- 臭気強度4:強く感じる
- 臭気強度5:非常に強く感じる
ということでジアイーノの効果に関する試験データが追加された嬉しい発表であるものの、新旧の違いではありません。
F-MV1300とF-MV1100の価格の違い
以上のように、理由不明の推奨メンテ期間を違いを除けば、両モデルに異なる点はないので、新旧比較で最も重要な点は価格と言えそうです。
ということで、ここからは両モデルの価格について比較してみましょう。
F-MV1300(2021)の価格
2021年9月に発売された最新モデル「F-MV2300」の発売時の価格は、8.5万円前後でしたが、2022年2月時点でもほとんど同じです。
今後、少しずつ価格が下がっていくでしょうが、最新モデルはしばらく高値が続きそうです。
新旧の価格差が縮まるまで新モデルをあえて選ぶメリットは弱そうです。
F-MV1100(2019)の価格
旧モデル「F-MV1100」は、価格的に今おすすめのモデル。
初値は最新モデルと同様8万円台からのスタートでしたが、2022年2月時点での安値5~6万円台の価格帯まで安くなっています。
「最新」という響きにこだわらないのであれば、旧モデルの方が安いのでおすすめです。
以上、F-MV1300とF-MV1100の違いをお届けしました。