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空気清浄機

【ダイソンTP07レビュー】2in1モデル(空気清浄機×扇風機)の実力は?

TP07

ダイソンの空気清浄ファン「TP07」は、空気清浄機×扇風機という1台2役を実現した多機能家電。

一般的な扇風機と異なり、羽のないスタイリッシュな外観が魅力的で、以前から気になっていたのですが、メーカー様より製品をお借りする機会をいただいたので使用感をレビューします。

ナナ
使ってみて感じたメリット・デメリット双方を書くよ!

 

結論から書くと、少し気になる点はありつつも、総合的な満足度は非常に高く、人気なのも納得という完成度。

そんな「TP07」が見事にハマった我が家の状況や考え方は次のとおりです。

  • 小さな子供とペットがいる
  • 家電とインテリアの調和を大事にしたい
  • 実用的なモノが好き
  • モノは少ない方がいい

 

これらに1つでも当てはまる場合は、きっと「TP07」に魅力を感じると思うのでおすすめです。

以降では、どんな部分に魅力を感じ、どんな部分が気になったのか、具体的に紹介します。

 

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ダイソン「TP07」の魅力

私が実際に「TP07」を使用してみて、特に魅力的に感じたのは次の4つです。

  • スタイリッシュでおしゃれな外観
  • 羽がないので子供やペットがいても安心
  • パワフルな送風
  • 空気清浄機としての性能
ナナ
順番に紹介していくよ!

 

スタイリッシュでおしゃれな外観

「TP07」の外せない魅力と言えば、デザイン性の高い外観でしょう。

使用前には「スタイリッシュすぎて、我が家では持て余すのでは?」と心配していましたが、設置してみると意外とどこでも自然に溶け込みます。

 

まずはリビングに設置してみましたが、線が細いためか、主張しすぎずいい感じです。

TP07をリビングに設置

 

ダイニングでも問題なし。

TP07をダイニングに設置

 

作業部屋にて、PC類との相性も抜群。

TP07を作業部屋に設置

 

どこにでも溶け込む「TP07」のスマートな佇まいの理由を考えてみると、接地面積の小ささにポイントがあるように思います。

接地面積が大きい=幅や奥行があると、どうしても存在感が増してしまいますが、「TP07」の縦に長いフォルムは見る者に圧を与えません。

加えて、羽のない形状により、家電の向こう側が見通せる(視野に占める割合が小さい)ことも、自然に部屋に溶け込む理由のひとつかなと感じました。

 

接地面積について他製品とも比べてみましょう。

次の写真は、ダイキンのスリムタワー型と呼ばれる空気清浄機と並べたものです。

TP07とダイキン空気清浄機の比較

ダイキンのスリムタワー型は接地面積の小ささが選定理由でしたが、ダイソン「TP07」と比べると接地面積は少し大きく感じますね。

 

「空気清浄機×扇風機」という2つの家電の機能を、直径わずか約22cmの円柱にデザイン性を付加しつつまとめた技術力とセンスが他製品と比べて圧倒的。

「TP07」の口コミを覗いてみても、機能に対してのコンパクトさを評価する声がとても多いことにも納得です。

 

羽がないので子供やペットがいても安心

TP07と赤ちゃん

やはり小さな子供がいる家庭にとっては、巻き込み事故などを考えると、羽のない空調家電は安心感がありますね(動き回る時期にはTP07に限らず転倒には要注意)。

 

さらに、我が家では猫も飼っているので、猫の扇風機事故を防ぎつつ、毛でほこりやすい室内環境を清浄してくれるのは、かなり助かります。

TP07と猫

うちは完全室内飼いなので、屋外への脱走リスクを減らすために、網戸にするのも最低限。

夏場は基本的にエアコンで涼を取りますが、エアコンの風がだるく感じるときもあるので、今回、羽のない扇風機のメリットを強く感じました。

 

また、ペットと暮らす家庭にとって、家電選びの際に不安になるのはコード形状ですが、「TP07」の電源コードは直径約7mmと太めなので、噛まれるリスクは少なめかと。

TP07の電源コード

もちろん個体差があるでしょうが、うちは猫3匹ともコードを噛じることなくスルーでした。

子供やペットの扇風機の羽への巻き込み事故が心配な方には「TP07」はおすすめです。

 

パワフルな送風

勝手なイメージで「羽がない扇風機って送風が弱いのでは?」と思っていましたが、全然そんなことはなく、良い意味で驚きました。

お伝えするのが難しいのですが、次の写真は4m離れた場所でティッシュを持ってみたもの。

TP07の風力

4m距離での想像を超えるティッシュの躍動感となびき具合に、舞い上がるこの気持ちが写真で伝わるか不安ではありますが、なんにせよ風量は充分。

この強力な送風+350°の首振りにより、スムーズな空気循環が可能でサーキュレーターとしても優秀です。

なお、風量は10段階の細かな調節が可能。そよ風のような柔らかい送風もできるので、シーンによる使い分けにも対応します。

 

空気清浄機としての性能も優秀

多機能家電はそれぞれの機能が中途半端なことも少なくありませんが、「TP07」は先述のとおり送風力が充分なだけでなく、空気清浄機としても高性能。

空気清浄機としては、次の3つの力が重要ですが「TP07」は全てレベルが高いと感じました。

  • 集塵のための空気の循環力
  • 空気の汚れやニオイなどの検知力
  • フィルターなどの集塵力
ナナ
強力な送風による循環力は先述のとおりなので、そのほかを解説するよ!

 

「TP07」は側面に4つ穴のセンサー部があり、空気の汚れやニオイを検知します。

TP07センサー部

おまかせ運転で使用しているときには、次のような状況で風量が自動で強くなり「ちゃんとセンサーが働いているんだな~」と実感しました。

  • 赤ちゃんがうんち・おしっこをしたとき
  • ニオイの強い料理をしたとき
  • 掃除機をかけてホコリが舞ったとき

なお、センサーで検知した空気の汚れなどは本体ディスプレイで確認可能。

空気清浄機は効果がわかりにくい家電ですが、空気の状態をしっかり「見える化」してくれる点も「TP07」の魅力でしょう。

 

また、空気清浄機の心臓部とも言えるフィルター性能も優秀です。

「TP07」では、次のような円型のHEPAフィルターを採用しています。

TP07フィルター

HEPAフィルターとは

簡単に言うと「0.3μm(0.0003mm)の粒子の大半を捕集できる性能」というJIS規格を満たすフィルター。

参考:スギ花粉=30μm、PM2.5=2.5μm、細菌=1μm程度。

 

「TP07」のフィルターが優秀なのは、日本のJIS規格(0.3μm以上を捕集)を満たすだけでなく、より厳しい欧州規格(0.1μm以上を捕集)を満たす点です。

ウイルスのサイズが0.1μm程度であることを考えると、その集塵性能はかなりのもの。

 

さらに「TP07」は本体の密閉性を徹底的に高めている点が個人的には高評価です。

家電アドバイザーとして、これまで多くの空気清浄機をチェックしてきましたが、高性能フィルターを謳うメーカーは多くても、空気清浄機自体の気密性に言及するものは多くない印象。

フィルターの集塵性能はもちろん重要ですが、そもそも集めた空気をしっかりフィルターに通せるか(フィルターを通らず抜ける空気がないか)も同じくらい重要です。

その点「TP07」は、空気清浄機に取り込んだ0.1μmの粒子を本体に99.95%閉じ込める品質で設計されており、より本質的な集塵性が考慮されているのが大きな魅力でしょう。

 

使用して気になった点

基本的には大満足の使用感でしたが、少し気になった点を挙げるとすれば「フロア付近に風が届きにくい」ことでしょうか。

次の写真には「TP07」の送風範囲をイメージしやすいよう、風が直接あたる範囲に青い線を引いてみました。

大人が立っているときに、ひざ~胸のあたりまで風があたる感じです。

TP07の送風範囲イメージ

 

「TP07」は左右には最大350度の首振りが可能ですが、上下方向の風向き調節はできないので、フロア付近へ風をダイレクトに当てるのは難しいです。

もし、寝室での利用を考えていて、布団やローベッドを使用している場合には、知っておくべき注意点かと。

なお、風が直接当たらなくても、室内の空気はきちんと循環するので、空気清浄・サーキュレーター的な用途としては問題ないです。

 

TP07の使用感やスペック

家電は使い勝手の良さも重要な要素です。

ということで、ここからは写真を中心に「TP07」の使用感などをお伝えします。

 

本体には電源ボタンとディスプレイがあるだけのシンプルデザインで、操作はリモコンかスマホアプリで行います。

TP07の質感

 

リモコンは必要最低限のボタン構成で直感的に使用できます。

TP07のリモコン

リモコン操作

  • 電源ON/OFF
  • ディスプレイへ空気室等の表示
  • 風量調節
  • オートモード切替
  • ディフューズドモード切替
  • 風向き調節
  • ナイトモード切替

 

ちなみに「ディフューズドモード」とは、風を後方へ排出する機能のことで、冬場の空気清浄時などに活躍します。

空気清浄は「吸い込んだ空気をフィルターできれいにして吐き出す」ことで浄化しますが、前方に吐き出した空気が人にあたると冬場は寒くて困ります。

この点「ディフューズドモード」を切り替えることで、後方に風を排出可能です。

 

ちなみにリモコンは本体上部にマグネットでくっつきます。

TP07のリモコン収納場所

正直、はじめは「見ため的にどうなの?」と思いましたが、屈んで操作する必要がないため、本体に操作ボタンがあるよりも快適です。

離れた場所から操作するときは、リモコンは使わずスマホアプリで操作しています。

 

ディスプレイでは、温度・湿度・PM2.5など有害物質の量・フィルター交換時期などの情報を確認可能です。

TP07のディスプレイ

 

「TP07」は円柱構造の360℃吸引なので、設置の自由度が高いのもポイントです。

TP07の構造

空気清浄機は、吸引口を塞がないよう設置する必要があるので、背面吸引・側面吸引などの場合は配置に気を使う場合がありますが、「TP07」の場合は心配不要。

 

フィルターは1日12時間使用で1年間での交換が目安です。

国内大手メーカーの空気清浄機では、フィルター10年交換不要を謳うところが多いですが、あれは集塵能力が初期値の50%になるのが10年という目安だったりします。

フィルターは使用頻度に応じて必ず消耗していくので、基本的に考え方は次の2択です。

  • 空気質を重視して頻繁に交換
  • コストを重視して長く使う

 

海外メーカーは、積極的なフィルター交換を推奨するのが大半です。

高頻度で交換するほど、金銭面的には厳しい反面、清浄力キープと日々のメンテナンスの簡素化というメリットがあります。

 

最後に、「TP07」の基本スペックをサクッと紹介しておきましょう。

風量調整 10段階
フィルター HEPAフィルター
空気清浄力 8畳を約22分
運転音 26.3~47dB
サイズ 高さ1,050×幅220×奥行220mm
重量 4.99kg
首振り 無・45・90・180・350°の5択
コードの長さ 1.8m
IoT 専用アプリで遠隔操作や空気質のモニター等

 

ダイソン「TP07」レビューのまとめ

以上、ダイソン「TP07」のレビューをお届けしました。

ナナ
改めて、こんな人におすすめだよ!
  • おしゃれで実用的な家電が好き
  • 季節家電(扇風機)は単独で買いたくない
  • モノは少なくしたい
  • 子供やペットの羽への巻き込み事故が心配

 

当てはまる項目があれば、ぜひダイソン「TP07」を検討してみてくださいね。

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