タイトルに挙げているのは、いずれもパナソニックのリビング用空気清浄機の人気シリーズの型番違いの商品です。

違いについてのポイントは2つあります。
- 新旧モデルの違い
- 販路の違い
まずは新旧モデルの違いについては次のように分類されます。
新モデル (2020年発売) | F-VC70XT F-VXT70 |
---|---|
旧モデル (2019年発売) | F-VC70XS F-VXS70 |
そして販路で分類すると次のようになります。
家電量販店モデル | F-VC70XT F-VC70XS |
---|---|
オリジナルモデル | F-VXT70 F-VXS70 |
見ずらい型番が並ぶと、分かりづらく感じますが、要するに「発売された年」と「流通経路」が違うだけです。
そして、結論を先に書くと、新モデルと旧モデルには2点違いがありますが、家電量販店モデルとオリジナルモデルに違いはありません。
この記事では、その詳細について
- それぞれの型番の違いと意味
- 新旧モデルの機能比較
- いま買うべきおすすめモデルの紹介
という流れで、パナソニックの空気清浄機F-VX70シリーズについて解説します。
F-VXT70、F-VC70XT、F-VXS70、F-VC70XSの型番の違いと意味
冒頭にも挙げたとおり、型番の違いを理解するためのポイントは次の2点。
- 新旧モデルの違い
- 販路の違い

新旧モデルの違い
「F-VC70XT、F-VXT70」と「F-VC70XS、F-VXS70」
それぞれ名前が似ていますが、特徴的なのは赤字のアルファベットの部分。
実はこれが、年式の違いを表します。
- T:2020年発売モデル
- S:2019年発売モデル

2019年モデル「S」では、旧モデルと比べ花粉撃退モードが進化したのみでしたが、2020年モデル「T」では変更点が2つあるので詳細は後述しますね。
販路の違い
型番の違いを理解するための2つ目の
「F-VC70XT」と「F-VXT70」、そして「F-VC70XS」と「F-VXS70」
先程紹介したように、Tは2020年発売モデル、Sは2019年発売モデルなので、それぞれの年で2つ型番が存在することになります。

実は、これが販路の違いを表します。
販路の違い
- F-VXT70は、2020年オリジナルモデル
- F-VC70XTは、2020年家電量販店モデル
家電でよくある、流通経路の違いで型番が変わっているだけです。
例えば、パナソニックHPでは「F-VXT70」と載っていますが、家電量販店のパンフレットを見ると、同じものが「F-VC70XT」という名前で紹介されています。
つまり、「名前が異なる同じもの」なので、純粋に価格の安い方を選ぶと良いでしょう。
これは、型落ちである「F-VXS70とF-VC70XS」においても同様です。
カラー記号について
型番についての補足ですが、実際に商品を探していると、型番の最後にアルファベットがついていますが、これは商品カラーを表します。
カラー記号
- TM=木目調
- K=黒
- W=白
復習も兼ねて例を挙げると「F-VC70XT-TM」は、2020年発売、家電量販店モデル、木目調カラーとなります。
新旧モデルの機能の比較
2020年発売「T」と2019年発売「S」のモデルについて、新旧モデルで何が違うかを紹介します。
大きく変わった点は2つです。
- フラットデザインを採用
- 3Dフロー花粉撃退気流
フラットデザインを採用
写真は上位機種の例ですが、70シリーズでも同様に2020年モデルはキュービックフォルムに変更となりました。
旧モデルでは、下部が曲線を描くようななフォルムで凹凸も多かったですが、新モデルでは無駄な凹凸を減らし四角い形になりました。
パナソニック空気清浄機の特徴である床上30cmの花粉吸引を視覚的に感じられるツートンデザインとなっています。
人気の木目調カラーの木目も変更され、よりインテリアとして馴染むように感じられます。

3Dフロー花粉撃退気流を採用
3Dフロー花粉撃退気流は、3方向からの立体的な気流が部屋のすみずみまで効率よく循環し、パワフルに花粉やホコリを集めます。
この独自の気流制御により、花粉集じん量が従来の1.5倍に。
また、花粉は赤ちゃんやペットの生活圏となる床上30cmに留まりやすいですが、
先に紹介したデザイン変更により、新モデルでは吸引口が床上30cmの位置に配置されているので、赤ちゃんやペットの生活圏をクリーンに守ります。
スペックはほぼ同じ
最後に基本スペックの比較ですが、サイズ以外のスペックに関してはほぼ同じです。
型番 | 空気清浄畳数(加湿時) | 空気清浄風量 | 運転音 | 1時間あたりの電気代 | 加湿量 | サイズ | 重さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
F-VC70XT (2020) | 29畳(48㎡) | ターボ6.7㎥/分、中2.7m³/分、静音1.0m³/分 | ターボ54dB、中33dB、静音15dB | ターボ1.6円、中0.3円、静音0.2円 | ターボ700mL/h、中400mL/h、静音250mL/h | 幅398mm×奥行257mm×高さ640mm | 10.2kg |
F-VC70XS (2019) | 29畳(48㎡) | ターボ6.7㎥/分、中2.7m³/分、静音1.1m³/分 | ターボ54dB、中33dB、静音18dB | ターボ1.7円、中0.3円、静音0.2円 | ターボ700mL/h、中400mL/h、静音250mL/h | 幅398mm×奥行238mm(下部279mm)×高さ640mm | 10.2kg |
本当にわずかな差はありますが、同じと言い切っても問題ないほどの差です。
価格から見る今買うべきおすすめの型番
おすすめ型番について言及する前に、いったん型番の違いをまとめるとこんな感じ。
型番違いまとめ
- 新モデルはフラットデザインでシンプルかつおしゃれに
- 新モデルでは気流が3Dに進化し花粉収集力が向上
- 新旧モデルでその他スペックの違いはほぼない
- 販路の違いで名前の異なる型番が存在するが中身は全く同じ
以上を踏まえて、進化したポイントと価格差を天秤にかけることが、お買い得モデルを探るうえでは重要です。
家電は発売後、底値に向かって安くなっていきます。
やがて、次年度モデルが発売され、同じように価格が下がって来ると、入れ替わるように前年度モデルの価格が上昇していき、市場からフェードアウトするのが一般的です。
各モデルが、この流れの中で、今どの段階にあるかを把握することで、今買うべき型番が見えてきます。

F-VC70XT(2020)の価格推移
2020年発売の家電量販店モデルである「F-VC70XT」
こちらは、2020年11月の発売当初に7万円弱の値をつけましたが、発売から間もないので価格については今後下落というところ。
先述のとおり、家電量販店モデルとオリジナルモデルは中身は同じなので、新モデルを選ぶ場合は次に紹介するオリジナル版と価格比較をして安い方を選べばOKです。
F-VXT70(2020)の価格推移
次は、2020年発売のオリジナルモデルである「F-VXT70」
こちらも家電量販店モデルと同じ2020年11月の発売ですが、少し値段の高い7万円台前半あたりからスタート。
これまた量販店モデルと同様に、価格が下がるのはまだまだ先となりそうです。
価格は日々変動するので、要チェックです。
F-VC70XS(2019)の価格推移
続いて、2019年モデルの家電量販店バージョンである「F-VC70XS」
こちらは2019年9月の発売ですが、初値は7万円台前半からスタートし、その後徐々に価格が下落、2019年の年末には4万円台まで安くなっていました。
しかし、従来であれば底値圏である4万円前後を推移するはずだった2020年の夏は、新型コロナによる需要増で価格が上がってしまい、6~7万円台を推移しているような状況です。
本来なら4万円台まで安くなった型落ちモデルをおすすめしますが、今年に限っては型落ちはおすすめできません。
在庫もかなり薄くなってきています。
F-VXS70(2019)の価格推移
最後は、2019年モデルのオリジナル版である「F-VXS70」
こちらも2019年9月の発売で、先に紹介した量販店モデルと同様の動きを辿ります。
同じく価格が上がっている上に、新モデルの方が性能面でもパワーアップしているので、選択肢からは外れます。
【結論】おすすめモデル
今おすすめのモデルは、2020年発売の新モデルです。
後は、購入時点の価格により家電量販店モデル「F-VC70XT」か、オリジナルモデル「F-VXT70」の安い方を選ぶのがベストだと考えます。
理由
- 新モデルの方が機能面でパワーアップしている
- 新旧モデルの価格差がほぼない
- 家電量販店モデルとオリジナルモデルの中身は同じ
以上、パナソニックの加湿空気清浄機の比較でした。

おすすめの2020量販店モデル
おすすめの2020オリジナルモデル