「F-VC70XV・F-VXV70・F-VC70XU・F-VXU70」は、すべてパナソニック空気清浄機のハイクラスタイプ。

各モデルの違いについて、分類のポイントは2つあります。
- 発売年の違い
- 販路の違い
まず、発売年の違いは次のように分類されます。
新モデル (2022年11月発売) | F-VC70XV F-VXV70 |
---|---|
旧モデル (2021年9月発売) | F-VC70XU F-VXU70 |

続いて、もうひとつの分類は販売経路の違いです。
家電量販店モデル | F-VC70XU F-VC70XT |
---|---|
オリジナルモデル (量販店以外) | F-VXU70 F-VXT70 |
家電量販店モデルとオリジナルモデルは型番が違うだけで中身は同じなので安い方を選ぶのが正解です。
よく似た型番が並ぶと混乱しますが、要するに「発売された年」と「売っている場所」が違うだけ。
選ぶ時の流れとしては、新旧の機能差を比較した後に、気になる年式の販路違いの安い方を選ぶと失敗が少ないでしょう。
当記事では、各年式の機能差を紹介したうえで、現時点の各モデルの価格を比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどれなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
F-VC70XV・F-VXV70・F-VC70XU・F-VXU70の違い
先述のとおり、販路違いのモデルは中身が同じです。
例えば、パナソニック公式HPで「F-VXV70」と載っているものが、家電量販店のパンフレットでは「F-VC70XV」と紹介されています。
なので、ここでは2022年モデルと2021年モデルの違いを紹介していきます。
せっかくなので、近年の当シリーズの進化の歴史をまとめました。
年式 | 前年から 進化した点 |
---|---|
Sモデル (2019年) |
花粉撃退モードの進化 |
Tモデル (2020年) |
・デザインの大幅な見直し ・3Dフロー花粉撃退気流を採用 |
Uモデル (2021年) |
ナノイーの進化 |
Vモデル (2022年) |
・お急ぎ加湿モードの搭載 ・木目調デザインがよりリアルに |

お急ぎ加湿モードの搭載
2022年モデル「F-VC70XV(F-VXV70)」では、「お急ぎ加湿モード」が新搭載されました。
「お急ぎ加湿モード」とは、名前のとおり、通常より早い時間で快適な湿度にするためのハイパワーモードのこと。
モード | 加湿量 | 快適な湿度に 到達する時間 |
---|---|---|
お急ぎ加湿 | 740mL/h | 約54分 |
強運転 | 700mL/h | 約62分 |
「強」運転時と比べて、快適な湿度に到達する時間が約13%短縮されました。
仕組みとしては、より風量を高めた(パワーを上げた)ターボ運転をすることで加湿量を増しています。
当シリーズの風量設定は「強・中・静音」の3種ですが、加湿時に限っては、ここにターボモードが加わるイメージです。

木目調デザインがよりリアルに
新旧両モデルとも、カラー展開は次の3種です。
- 木目調
- ホワイト
- ブラック
このうち、木目調カラーについて、最新モデルでは従来よりリアルな木目の質感を再現し、インテリアとの自然な調和を目指しています。
引用:パナソニック公式
F-VC70XV・F-VXV70・F-VC70XU・F-VXU70の価格を比較
ここまで各モデルの主な違いを紹介してきました。
ここからは各モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
F-VC70XV(2022・量販店)の価格
2022年11月10日発売の量販店モデル「F-VC70XV」の発売時価格は8万円前後でした。
2023年1月時点では、7万円台のものが多く、まだまだ旧モデルよりは高額です。
当シリーズの底値圏は3~4万円台となることが多いので、新モデルが加湿面で強化されたとはいえ価格差が大きすぎます。
加湿力に強いこだわりがない限り、安くなるまでは手を出さないのが無難でしょう。
F-VXV70(2022・オリジナル)の価格
2022年11月発売のオリジナルモデル「F-VXV70」も、2023年1月時点では7万円台のものが多く、先に紹介した量販店モデルと同程度な印象です。
先述のとおり、販路の違いで性能差はないので、最新モデルにこだわる場合は、量販店モデルとオリジナルモデルを比較して、安いものを探してみてください。

F-VC70XU(2021・量販店)の価格
2021年9月発売の量販店モデル「F-VC70XU」は、いま価格的におすすめのモデルです。
2023年1月時点では、安いもので4万円台を推移しています。
2022年秋頃の3万円台と比べると、若干の値上がり傾向にありますが、まだまだ底値圏と呼べる水準。
新機能「お急ぎ加湿モード」は非搭載ですが、価格重視の場合は安い在庫があるうちが狙い目です。

F-VXU70(2021・オリジナル)の価格
2021年9月発売のオリジナルモデル「F-VXU70」は、こちらも新モデルと比べて低価格を推移するモデルですが、量販店モデルよりは高額なことが多い印象。
繰り返しになりますが、オリジナルモデルと量販店モデルの違いはないので、旧モデルが気になる方は、基本的には量販店モデルがおすすめです。
2020年モデル(F-VC70XT・F-VXT70)は選択肢となる?
なお、より古い2020年式「F-VC70XT・F-VXT70」も2023年1月時点では低価格を維持しており、選択肢となりえるのでサクッと違いを紹介します。

- F-VC70XT(量販店モデル)
- F-VXT70(オリジナルモデル)
2020年モデルと2021年モデルの違いは「ナノイー」のグレードです。
年式 | グレード | OHラジカル 生成数/秒 |
---|---|---|
2020年 | ナノイーX | 4.8兆個 |
2021年 | ナノイーX9.6兆 | 9.6兆個 |
「ナノイー」は、OHラジカルという物質を放出することで、花粉やニオイを抑制します。
2021年モデル以降はOHラジカルの生成数が2倍に増えたことで、抑制スピードが速くなりました。
以上のとおり、2020年モデルは「ナノイー」のグレード面で後継機種より劣りますが、タイミング次第では、より安い値段で購入できる可能性もあります。

F-VC70XT(2020年・量販店)
F-VXT70(2020年・オリジナル)
結論|今のおすすめモデルは?
結論としては、今のおすすめは2021年・量販店モデル「F-VC70XU」です。
理由は、機能と価格のバランスが一番取れているため。
機能的には、最新モデルが優秀なので、最新モデルの価格が安くなってくると世代交代がおきますが、それまでの間は旧モデル推しです。
現時点のおすすめモデル
以上、パナソニック空気清浄機「F-VC70XV・F-VXV70・F-VC70XU・F-VXU70」の違いについて解説しました。