「NI-FS70A」と「NI-FS790」は、両方ともパナソニックの衣類スチーマーの最上位モデル。
高温スチームによるシワ取り・脱臭が魅力の製品ですが、そんな両モデルは発売された年の異なる新旧モデルの関係です。
- NI-FS70A:2024年3月発売
- NI-FS790:2023年3月発売
さっそく結論ですが、新モデル「NI-FS70A」で変更となったのは次の5点です。
新旧の違い
- 静電タッチ式のスチーム操作
- スチーム可能な時間
- 使用開始までの立ち上がりスピード
- 30gの軽量化
- カラーバリエーションの一部変更
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
NI-FS70AとNI-FS790の違い
両モデルの違いを簡単に一覧表にまとめました。
NI-FS70A (新モデル) | NI-FS790 (旧モデル) | |
---|---|---|
スチーム操作 | ボタン式 | タッチ式 |
スチーム時間 | 連続約8分 | 連続約7分 |
立ち会がり スピード | 約19秒 | 約17秒 |
重量 | 660g | 690g |
カラー展開 | ・カームブラック ・ベージュ | ・カームブラック ・クレイベージュ |
スチーム操作の違い
当シリーズは、本体に給水して、スチーム量を選択し、ハンドル部分にあるスチームボタンを押すことで、アイロン中に蒸気が出る仕組みです。
蒸気を出したいときは、旧モデルではスチームボタンを押し続ける必要がありましたが、新モデルではスイッチ部分を指で触れているだけで蒸気が出るようになりました。
(新)NI-FS70A | タッチ式 |
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(旧)NI-FS790 | ボタン式 |
わが家には、ボタン式を採用する下位グレードの旧モデル「NI-FS420」があります。
下の写真では親指で隠れて見えませんが、人差し指でスチームボタンを押しています。
ボタン式を使用した経験から言うと、ボタンはそこまで硬くないので特にストレスを感じたことはありません。
ただし、うちの場合は、シャツなど少量のシワ伸ばしのために使うことが大半です。
もし枚数がたくさんあるのであれば、確かにタッチ式の方が少しは楽かもとは思います。
出すつもりがないのに指が触れてスチームが出てしまう等のストレスがないかは少し気になるところです。
スチーム可能な時間の違い
新モデル「NI-FS70A」では、給水タンクの容量が15mL増加したことにより、スチーム可能時間が1分延びました。
NI-FS70A (新モデル) | NI-FS790 (旧モデル) | |
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タンク容量 | 約130mL | 約115mL |
スチーム時間 | 連続約8分 | 連続約7分 |
当製品の使用者はスチームを使用することが多いと思います。
入念にシワ伸ばしをする場合や、量が多い場合は、追加での給水が必要になり地味にストレスとなるので、スチーム可能な時間が1分でも延びるのは嬉しい改良です。
立ち上がりスピードの違い
新モデル「NI-FS70A」では、電源を入れてから使用できるまでの立ち上がりスピードが2秒短縮されました。
(新)NI-FS70A | 約17秒 |
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(旧)NI-FS790 | 約19秒 |
忙しい朝などに使用する場合は、1秒を争うシチュエーションもあるかと思うので、立ち上がりスピードは短いに越したことはありません。
とはいえ、わずか2秒なので、新旧比較して選ぶ際の決め手としては弱いかなと思います。
重量の違い
新モデル「NI-FS70A」では、旧モデル「NI-FS790」と比べて本体の重さが30g軽くなりました。
(新)NI-FS70A | 約660g |
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(旧)NI-FS790 | 約690g |
本製品はずっと持ったまま使用することが多いので、軽いに越したことはありませんが、例えば新旧を比べて新モデルの方が高額な場合に、わずか30gをどう評価するかは判断が分かれるところだと思います。
個人的には、そこまで重視する改正点ではないと思っていますが、すでに完成された形状から30g削ってくるパナソニックの技術力はすごいなと感じます。
なお、この30gの軽量化によりサイズ感が5mmほど変更となっていますが、些細な違いなので当記事での紹介は割愛しています。
カラー展開の違い
両モデルは次のとおりカラー展開が異なります。
(新)NI-FS70A | ・カームブラック ・クレイベージュ |
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(旧)NI-FS790 | ・カームブラック ・ベージュ |
まずは新モデル「NI-FS70A」のカームブラックとクレイベージュ。
続いて旧モデル「NI-FS790」のカームブラックとベージュ。
好みの世界となりますが、ホワイト系は新旧でカラーが微妙に違うので、選ぶ際の基準のひとつとなりそうです。
新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いですが、当シリーズの特徴を把握するためにも、両モデル共通の機能・特徴もサクッと紹介します。
共通の特徴
- 2WAY仕様
(ハンガーでスチーム&アイロン台でプレス) - 360°パワフルスチーム
(どんな向きにしてもスチーム噴射が持続) - 脱臭・除菌
(生乾き・ペット・タバコ・汗・飲食・加齢臭・防虫剤臭など) - 3段階の温度調節
(素材によって使い分けが可能)
本体サイズ (幅×高さ×長さ) | 約8×13×16cm |
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収納時サイズ (幅×高さ×長さ) | 約9×15.5×17.5cm |
コードの長さ | 約2.5m |
消費電力 | 950W |
付属品 | ・収納用スタンド ・給水カップ |
NI-FS70AとNI-FS790の価格を比較
ここまで「NI-FS70A」と「NI-FS780」の主な違いを紹介してきました。
ここからは両モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証します。
NI-FS70Aの価格
2024年3月発売予定の新モデル「NI-FS70A」の予約時価格は、2月頭時点で1.8万円前後となっています。
参考に旧モデルの価格推移を確認すると、発売後は価格をガクッと落とし、安いものは1万円台中盤となっています。
旧モデルと同じ価格推移をたどるかは分かりませんが、新モデル希望の場合も、発売までは待つのが無難でしょう。
NI-FS790の価格
2023年3月1日に発売の旧モデル「NI-FS790」の発売時価格は、1万円台の中盤でした(予約時は1万円台後半でしたが発売日に向け安値を切り下げました)。
発売後も上げ下げはありつつも、徐々に安くなっていき、2024年2月時点では、安いもので1万円台の前半を推移しています。
先に紹介したとおり、新モデルの方が機能面では優秀ですが、現状の価格差を踏まえると個人的には旧モデル推しでしょうか。
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは旧モデル「NI-FS790」です。
理由は、価格が圧倒的に安いため。
ただし、機能面では新モデルが優れることと、3月下旬にもなれば新モデルも安くなってくることが予想されるので、近いうちには新モデル推しとなるでしょう。
現時点のおすすめモデル
以上、「NI-FS70A」と「NI-FS790」の違いを解説しました。