「DMR-2X302」と「DMR-2X301」は、共にパナソニックの4Kチューナー内蔵型レコーダー。
両モデルは、発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- DMR-2X302:2022年5月発売
- DMR-2X301:2021年5月発売
さっそく結論ですが、新モデル「DMR-2X302」で変わった点は以下の5つです。
新旧の違い
- 「おすすめ録画一覧」への進化
- 「AIおすすめ」機能を新搭載
- 「次エピソード自動再生」機能を搭載
- 「プレビューサーチ機能」を搭載
- 「録画一覧の見やすさ」が進化
当記事では、これら新旧5つの機能差について解説。
さらに、両モデルの現時点の価格を比較し、機能差と価格差の2つの視点で、今どっちがおすすめなのか家電アドバイザーの目線で比較します。
DMR-2X302とDMR-2X301の違い
はじめに書いたとおり「DMR-2X302」と「DMR-2X301」の機能差のある部分は次の5点。
- おすすめ録画一覧
- AIおすすめ機能
- 次エピソード自動再生機能
- プレビューサーチ機能
- 録画一覧の見やすさ
「おすすめ録画一覧」への進化
当シリーズは、録画した番組をジャンル・お気に入り・アーティスト別などで整理して表示するリスト機能が搭載されています。
新モデル「DMR-2X302」では、リスト機能が進化し、再生履歴や全国のユーザーの人気ランキングも加味し、ディーガがおすすめの未視聴番組をレコメンドしてくれる「おすすめ録画一覧」として進化しています。
あわせてリモコンボタンの名称も「新着番組」から「おすすめ録画一覧」に変更。
- DMR-2X302:「おすすめ録画一覧」
- DMR-2X301:「新着番組」
引用:パナソニック公式
「AIおすすめ」機能を新搭載
「DMR-2X302」では、「AIおすすめ」機能を新たに搭載しました。
録画した番組の再生履歴や人気番組のデータをディーガのAIが分析し、ユーザーの好みにあった番組をレコメンドしてくれます。
今まで見たことがない番組との出会いにも繋がる面白い機能で、使えば使うほど精度がどんどん上がり、好みによりマッチする番組が「おすすめ録画一覧」に表示されます。
「次エピソード自動再生」機能を搭載
「DMR-2X302」では、「次エピソード自動再生」機能を新たに搭載しました。
「次エピソード自動再生」機能とは、ドラマやアニメなどの毎週放送されるシリーズ番組を再生すると、自動で次回放送話を探し出してそのまま再生する機能のこと。
いちいち録画リストから次回放送を探す必要がないので、シリーズ番組をよく視る場合におすすめの機能です。
「プレビューサーチ」機能を搭載
「DMR-2X302」では、「プレビューサーチ」機能を新たに搭載しました。
「プレビューサーチ」とは、1分枚に作成されるサムネイルから見たいシーンを選ぶだけで、その場面から再生できる機能。
リモコンの十字キーと決定ボタンだけの簡単操作で、見たいシーンを効率よく画像から探して再生できます。
「プレビューサーチ」は、視たいシーンが予め決まっている場合に活躍します。
- スポーツの決定的シーン
- 音楽番組の好きなアーティストの出演シーン
など、特定シーンを簡単に探せるので、忙しくて時間がなく、なかなか番組を全部視ることができない方におすすめです。
「録画一覧の見やすさ」が進化
「DMR-2X302」では、録画した番組を探す際の一覧画面の見やすさが向上しました。
具体的には次の2画面がリニューアル。
- チャンネル録画一覧(テレビ番組表形式で表示)
- 録画一覧(リスト形式で表示)
例えば「チャンネル録画一覧」では、1時間枠内に表示される番組数が増加し、情報量が増えました。
DMR-2X302 | DMR-2X301 | |
---|---|---|
1時間枠内に 表示できる番組数 | 4番組 | 2番組 |
また「録画一覧」画面では、こちらも表示領域や情報量が拡大され、より見やすくなっています。
DMR-2X302 | DMR-2X301 | |
---|---|---|
表示可能番組数 | 12番組 | 9番組 |
表示可能文字数 | 1番組あたり40文字 | 1番組あたり20文字 |
表示可能タブ数 | 最大14タブ | 最大10タブ |
新旧モデル共通の特徴
ここまで「DMR-2X302」と「DMR-2X301」の主な違いを紹介してきましたが、両製品の共通機能も簡単に紹介します。
- ハイビジョン放送を最大6チャンネルを最大約24日間まるごと自動録画
- 通常録画は3番組同時録画まで可能
- 3TBのハードディスク内蔵
- 外付けハードディスク録画
- スマホからの録画予約や視聴(無料アプリ利用)
- スマホで撮影した写真・動画を保存
- 無線LAN内蔵
- HDMI出力端子1系統
当シリーズは「全自動ディーガ」に分類される機種。
「全自動ディーガ」とは、チャンネルをまるごと自動で録画し、テレビやスマホから好きな時にいつでも番組を視聴できる機能です。番組の録り逃しの心配がなくなり、古い録画番組を消去する手間も省けます。
通常、番組表は未来の番組を探すために使用しますが、同じような感覚で、過去の番組を探して視聴できるのが大きな魅力です。
また、新旧両モデルともに3TBのハードディスクを内蔵し、ハイビジョン放送を最大6チャンネル・約24日間分の自動録画が可能です。
上位機種との比較では、ハードディスク容量・自動録画の最大チャンネル数・録画期間などに違いがあります。
DMR-2X302とDMR-2X301の価格を比較
ここまで「DMR-2X302」と「DMR-2X301」の機能的な違いを紹介しました。
正直、新旧モデルでレコーダーとしての本質的な機能の違いはありませんが、「スムーズに探す機能」を中心に、細やかなブラッシュアップが行われた印象です。
機能的には新モデル「DMR-2X302」が優れているので、旧モデルの「安さ」が比較時の大事なポイントとなりますが、現時点の両モデルの価格はどうなっているのでしょうか。
DMR-2X302の価格
2022年5月発売の新モデル「DMR-2X302」の発売時価格は、9万円前後のものが多い印象です。
家電は発売後、徐々に安くなっていくのが一般的なので、今後の値下げに期待ですが、しばらくの間は旧モデルよりも価格の高い状態が続くでしょう。
過去モデルを参考にすると、発売から2~3ヶ月経過する頃にはグッと安くなってくることが予想されます。
先に紹介した新旧機能差のうち、どうしても欲しい機能があるなら新モデルも選択肢となりますが、そうでなければ、個人的にはまだ少し微妙なモデルだと感じます。
DMR-2X301の価格
一方、2021年5月発売の旧モデル「DMR-2X301」は、価格的に今おすすめのモデル。
発売時は9万円オーバーからのスタートでしたが、長期的には右肩下がりで安くなり、2022年春以降は5~6万円台で見かけることも。
新モデルが機能的に優れていることは認めつつも、価格差を考慮すると、旧モデルはかなり魅力的な選択肢となります。
結論|今のおすすめは?
結論としては、現在のおすすめモデルは旧モデル「DMR-2X301」です。
理由は、機能では新モデルに劣るものの、価格面での魅力が大きすぎるため。
ただし、今後、新モデルの価格が安くなるにつれ、旧モデルの価格優位性は失われていくことが予想されるので、価格差が縮まるまでの間に限ります。
価格差がなくなってくると新モデル「DMR-2X302」の一択となりますが、早くとも2022年の夏以降のことでしょう。
今のおすすめ
以上、「DMR-2X302」と「DMR-2X301」の違いの解説でした。