2020年4月にサンコーから発売された「ネッククーラーNeo」
扇風機とは異なり、小型冷蔵庫にも使われるペルチェ効果という方法により、冷やしたアルミ板で首の血管を冷やす新しい冷却ガジェットです。
結論を先に書くと、冷却効果はありました。
半信半疑でしたが、実際に使ってみると首筋は思った以上にしっかり冷えており、即効性はないものの気づいたら汗が引いていました。
しかし、思わぬデメリットも!
この記事では、特徴や使用感などと併せて、購入前に知っておくべき情報をまとめます。
ネッククーラーNeoの特徴
ネッククーラーNeoは、2020年の暑さ対策で注目の新しい冷却ガジェット。
ネッククーラーを首に装着すると、2つのアルミ素材の冷却プレートが首の横にある太い血管を冷やすことで体温を下げます。
首掛けファンやハンディファンは風を送るだけですが、ネッククーラーNeoは首を直接冷やすことで、屋外でも快適な環境を作り出すことが可能です。
ペルチェ素子で首を効率よく冷却
ネッククーラーNeoでは、小型冷蔵庫にも使われているペルシェ素子を採用しています。
ペルシェ素子とは?
電流を流すと、冷却・加熱・温度制御を行える半導体素子のこと。次のようなメリットがある。
- 小型軽量
- すぐ冷える
- 振動や騒音がない
- 破損部品がないので長寿命
- 冷媒のガス漏れなどがなく安心
ただ風を送るだけのファンとは、根本的に冷却システムが異なるネッククーラーなんです。
素早く冷却!2秒で冷たい
ペルシェ素子の特徴は、すぐに冷えること。
ネッククーラーNeoでは、スイッチを入れて2秒でアルミ板が冷たくなるので、すぐに使用可能です。
2秒は大袈裟では?と最初は疑いましたが、実際に使ってみると相当スピーディーでした。
ハンズフリーで快適
ネッククーラーNeoは、ハンディーファンのように手が塞がらないので実用的です。
首へのフィット感もあるので、アウトドアやスポーツ観戦のほか、屋外での作業にも対応できます。
防水・防塵性能「IP33」
防水・防塵対応のため、少しの雨や汗などは問題ありません。
強い雨や水没には対応していませんが、急な小雨などには耐性があるので屋外の使用も安心です。
ネッククーラーNeoの仕様
サイズ | 最小:幅 125× 高さ 40× 奥行 80mm 最大:幅180×高さ40×奥行145mm |
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首周りサイズ | 最小:約37cm 最大:約50cm |
重さ | 150g |
カラー | 白・黒・ネイビー |
温度 (冷却プレート) | 強:外気温よりー10~ー15℃ 弱:外気温よりー5~ー10℃ |
ケーブル長 | 本体~スイッチ:約38cm スイッチ~USB:約65cm |
使用時間 (強モード使用時) | 約5時間(5,000mAh) 約10時間(10,000mAh) 約20時間(20,000mAh) |
付属品 | 本体 サイズ調整パーツ×2種 日本語説明書 |
2つのデメリット
ネッククーラーNeoを使ってみて感じたデメリットは2つ。
- バッテリー内蔵でないのでモバイルバッテリーが必要
- ファンの音が思ったより大きい
モバイルバッテリーが必要
ネッククーラーNeoの最大のデメリットは、バッテリーを搭載していないこと。
USB端子をパソコンやバッテリーに接続していないと稼働しません。
そのため屋外で使用するためには、必ずモバイルバッテリーが必要となります。
公式では最大20時間という記載があり、混乱の元なのですが、使用可能時間はモバイルバッテリーの容量に依存します。
なお、ケーブルは本体と一体となっており取り外し不可。
ケーブルは背中を通るので、そこまで不快ではありませんが、身体を動かして作業などをする場合は、邪魔になるケースがあるかもしれないので要注意です。
静かな場所ではファンの音が気になる
ペルシェ素子自体は騒音のない冷却システムですが、ネッククーラーNeoは放熱用のファンを搭載しており、その音が場所によっては気になります。
騒音計で測ってみたところ弱モード46.4デシベル、強モード55.5デシベルでした。
40dB | 図書館 |
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50dB | 静かな事務所 |
60dB | 走行中の自動車 |
極端にうるさい訳ではありませんが、シ~ンとした場所で強モードにするとファンの音が気になるレベル。
静かな場所での使用を考えている方は注意してくださいね。
冷却効果は?正直な感想
まず、結論としては、ネッククーラーNeoの冷却効果には満足しています。
感覚としては首に氷を当てているようなイメージで、アルミ板が当たっている部分の皮膚はかなり冷たくなっています。
一方、少し効果が分かりにくいという印象も。
血管を冷やして、冷えた血液が全身を循環することで体温を下げる仕組みのため、暑い場所からクーラーの効いた屋内に入ったときのような、
「あ~涼しい!気持ちいい!」という劇的な感覚はさすがにありません。
全身の汗が一気に引くというアイテムではなく、どちらかというとジワジワと、しかし確実に効果が出ているという類の冷却装置です。
ネッククーラーNeoの使い方
使い方はとっても簡単、首につけてスイッチを押すだけです。
モードが3つあり、スイッチボタンを押すと切り替わっていきます。長押しでストップ。
- 強モード
- 弱モード
- ゆらぎモード
ゆらぎモードとは?
強~弱モードを自動で繰り返すことで感覚が麻痺することなく、冷たさを持続する運転モード。
「冷んやり感」と「ロングバッテリー」のいいとこ取りなモードです。
首周りのサイズが合わない場合は、背面のアジャスト部を伸ばして調整可能なので安心です。
また、ネッククーラーと首とのスキマを埋めるため、厚みの違うサイズ調整バーツが2種類付属しているので、フィット感がしっくりこない場合も調整できます。
ネッククーラーneoの価格
サンコー直営オンラインショップでは、5,980円で販売されています。
Amazonや楽天などの大手モールでは、カラーによって値段が変わりますが、最安で5,000円前後といったところでしょうか。
いっときは、品薄状態で1万円くらいまで高騰していたこともあり、その人気が伺えます。
以上、ネッククーラーNeoのレビューでした。