「VC-S640X」と「VC-S630X」は、両方とも東芝「トルネオV」シリーズのサイクロンクリーナー。
両モデルは発売された年の異なる新旧モデルの関係です。
- VC-S640X:2023年8月発売
- VC-S630X:2022年6月発売

さっそく結論ですが、両モデルの主な違いは次の2つ。
新旧の違い
- からみレスブラシの有無
- Agブラシの有
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
VC-S640XとVC-S630Xの違い
はじめに書いたとおり「VC-S630X」と「VC-S620X」の違いについて比較表にまとめました。
VC-S640X (新モデル) | VC-S630X (旧モデル) | |
---|---|---|
からみレスブラシ | ○ | × |
Agブラシ | × | ○ |

からみレスブラシ
新モデル「VC-S640X」では、からみレスブラシが採用されました。
からみレスブラシとは?
特殊編み込み加工を施したブラシで、髪の毛がからみつきにくいのが特徴。
絡みつきの原因はブラシの根元に髪の毛が入り込むことですが、からみレスブラシでは、根本に髪の毛が入り込みにくい構造になっています。
ブラシに絡みついた髪の毛の除去は、メンテナンスのなかでも面倒くさい部類なので嬉しい改良ですね。
Agブラシ
新モデル「VC-S640X」では、Agブラシが非対応となりました。
Agブラシとは?
ブラシや床面の静電気の発生を抑えてゴミ離れをよくする機能。

新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、両モデル共通の特徴もサクッと紹介します。
- フィルターレスサイクロン
- 吸引力99%以上持続
- ラクトルパワーヘッド(自走式で軽く進む)
- 新らくわざグリップ(自然な角度で握りやすい)
- 節電ストップ機能(ヘッドを上げると自動パワー調整)
- トルネードプレス(ゴミを約1/7に圧縮)
- ダストカップや回転ブラシは水洗い可
VC-S640XとVC-S630Xの価格を比較
ここまで「VC-S640X」と「VC-S630X」の主な違いを紹介してきました。
ここからは両モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
VC-S640Xの価格
2023年8月1日発売の新モデル「VC-S640X」の大手量販店の予約価格は6万円前後です。
今後、8月の発売に向けて出品が増える過程で安値を切り下げていく可能性もありますが、しばらくは旧モデルより高額な状態が続くでしょう。
髪の毛が絡みにくい「からみレスブラシ」は魅力的ですが、現状では価格差が大きすぎます。
新モデルがもっと安くなり、旧モデルとの価格差が縮まるまでは選択肢として微妙でしょうか。

VC-S630Xの価格
2022年6月発売の旧モデル「VC-S630X」は、いま価格的におすすめのモデル。
2023年7月時点では、3万円台を推移するものが多いです。
稀に3万円前後のものを見かけるタイミングもありましたが、現状でも充分安く、底値圏と呼べる水準です。
新旧の機能に劇的な違いがある訳ではないので、現状の価格差であれば個人的には旧モデル推しでしょうか。

結論|今のおすすめは?
結論としては、現時点のおすすめは旧モデル「VC-S630X」です。
理由は、機能差と価格差を比べたときに、価格差のインパクトが大きいため。
やがて新モデルの価格が落ちてきて、新旧の価格差が縮まれば結論も変わりますが、それまでの間は旧モデルがおすすめです。
現時点のおすすめモデル
以上、「VC-S640X」と「VC-S630X」の違いを解説しました。