ルンバ「i3シリーズ」は、2021年2月に発売された新シリーズで、価格を抑えながらも高い性能を持つコスパの高いモデルです。
「i3シリーズ」のラインナップは「i3+」と「i3」の2機種で、違いは次のとおり。
i3+ | i3 | |
---|---|---|
価格 (税込) | 79,800円 | 49,800円 |
自動ゴミ 収集機能 | あり | なし |
付属品 | クリーンベース 電源コード 交換用フィルタ 交換用紙パック | ホームベース 電源コード 交換用フィルタ |
※2021年10月時点の公式ストア価格
両機種の違いを平たく表現すると、クリーンベース(自動ゴミ収集機)が付属しているかどうかだけです。
この記事では、「クリーンベース」(ルンバi3+)を使ってみて感じたメリット・デメリットを挙げ、クリーンベースに3万円の価値があるのか個人的に感じたことをまとめます。
なお、今回使用した「ルンバi3+」はアイ・ロボット社のファンプログラムに参加することで、モニター体験させていただいたものです。
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唯一の違い「クリーンベース(自動ゴミ収集機)」とは?
クリーンベースとは、ルンバが集めてきたゴミを自動で収集する機能を持った充電ベースです。
型番名に「+」が付いているモデルは、クリーンベース付属モデルで「s9+」「j7+」「i7+」「i3+」が該当します。
ルンバ上位機種だけクリーンベースの有無を選択できるラインナップ。
クリーンベースはモーターを内蔵しており、超強力な吸引により、ルンバ内部のゴミを吸い取ります。
次の写真は、クリーンベースとルンバの裏面を並べたものですが、赤丸が結合部分。
ルンバがベースへ帰ってきたら、この結合部分を密着させ、パワフルな吸引で矢印方向へゴミを吸い上げる仕組みです。
クリーンベースの重量は約3.84kgで、裏面に7つの滑り止めが設置されているので安定感はあります。
ペットが走り回って、ぶつかり、転倒なんていうリスクはなさそうです。
クリーンベースのメリット
クリーンベースが必要なのか判断するために、メリットとデメリットを並べてみましょう。
- 最大60日間ゴミ捨てが不要
- メンテナンスはほぼない
最大60日間ゴミ捨てが不要
クリーンベースの最大メリットは言うまでもなくゴミ捨てからの開放で、最大60日分のゴミを専用の紙パックに溜めておくことが可能です。
ただし、この日数は、もちろん各家庭のゴミの量によって変わります。
また、紙パックを捨てるときに一切ゴミを見なくていい点も大きなメリットです。
クリーンベースの内部では、写真左のように口が開いた状態で収納されるのでゴミの吸引が可能です。
紙パックを取り出すと、勝手に写真右のように口が閉じるので、ゴミを触るどころか見る必要もなく捨てることができます。
なお、紙パックの容量がなくなると、専用アプリのお知らせやクリーンベースのLEDから把握することが可能です。
メンテナンスはほぼない
ルンバ本体のメンテナンスは定期的に必要ですが、クリーンベースのメンテナンスはほとんどなく簡単なものが2点ほど。
ひとつは、内部のブロワーカバー(下の写真の赤丸部分)。
紙パック交換時に、ブロワーカバーにゴミが溜まっていたら取り除きましょう。
もうひとつは、センサー部などの拭き取りです。
赤線の四角枠がセンサー部分、丸で囲んだ部分は充電用の接続部ですが、それぞれ時々拭いてあげる程度。
クリーンベースのデメリット
続いてクリーンベースがあることのデメリットは主に2つ。
- 紙パックのランニングコスト
- ゴミ自動収集時の騒音
紙パックのランニングコスト
専用の紙パックは3枚セット税込2,178円(2021年3月執筆時点)で、公式ストアにて販売されています。
仮に60日間持ったとして、年間で4,000円程度のランニングコストが発生します。
「i3+」と「i3」の価格差3万円だけでなく、紙パックコストも意識しておく必要があります。
ゴミ自動収集時の騒音
ルンバが清掃後に戻ってきて、ゴミをクリーンベースへ吸引移動させる10秒間は、かなり大きめの音がします。
騒音計で測ってみると約90デシベルで、これは「騒がしい工場内」と例えられるレベル感です。
夜間や壁の薄いマンションでは、少し気を使う音量なので注意が必要。
ちなみに、清掃時は60~70デシベル程度で、うちのダイソン掃除機(80デシベル)より静かです。
【結論】クリーンベースに価格差ほどの価値はあるのか?
以上、クリーンベースの必要性について、すなわち「i3+」と「i3」のどちらを選ぶべきか検討してきました。
最後に結論ですが、非常に悩ましくも個人的には「i3+」(クリーンベース)推奨派です。
- 一軒家なので隣家に対する騒音は何とかなる
- 3万円と紙パック代は痛いが、ゴミ捨てからの開放を一度体験すると魅力が強すぎる
うちは夫婦共働きで、時間がないので「家電で買える時間は買う」が基本方針。
地味にめんどくさい「ゴミ捨てからの開放」はやはり大きな魅力です。
ただし、もし集合住宅に住んでいたら、騒音を気にしてクリーンベースはあきらめると思います。
冒頭にも述べたとおり、今回はアイ・ロボット社のファンプログラムに参加して、「i3+」のモニター体験に参加させてもらっています。
実機レビューやオンラインミーティング参加の様子も、よければご覧ください。
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