モバイルプロジェクターなどを手掛けるブランド「FunLogy(ファンロジー)」から、軽量コンパクトで携帯性を突き詰めたモバイルモニター「FunLogy Mobi.」が登場。
もともと「FUNVISION Mobi」という名前で2020年12月に発売されましたが、名称変更により「FunLogy Mobi.」となっています。
- 重さはわずか553g、厚み9mm(最薄部5mm)
- ノングレア加工で長時間作業でも疲れない
- USB-Cケーブル1本だけで使える
- もちろんUSB-AとHDMIケーブルでも使える
- 2万円台と求めやすい価格帯
- 国内メーカーの安心感
低価格帯にも関わらず、充分なスペックを持っているので、コスパ良くデュアルモニターで作業効率を上げたい方におすすめな1台。
抜群の携帯性により、出張やクライアント先でのプレゼンなどでも活躍が期待できるモニターだと感じました。
そんな「FunLogy Mobi.」について、メーカー様よりサンプルをお借りできたので、感想や注意点も交えてレビューをお届けします。
FunLogy Mobi.の外観や内容物
写真は、PCスタンドを使ってMacBookPro13インチと並べてみたものです。
「FunLogy Mobi.」のモニターサイズは対角14インチ、アスペクト比(横と縦の比率)は16:9のワイド型。
モニター左右と上のベゼルは、わずか7mm程度。スタイリッシュで無駄のないデザインが好印象です。
スリムベゼルで、画面が大きく使える上に、見た目もスマート。
背面下部の左右にはスピーカーが設置されており、モニターからステレオ出力が可能。
音質は並ですが、モバイルモニターに音質は求めていないので問題なし。普通に音声などを聴く分には問題ありません。
モニターの右側には外部接続用の端子が3つ並びます。
写真左から順に次のとおり。
- USB-C端子(データ通信と給電の両用)
- mini-HDMI端子(データ通信専用)
- USB-C端子(給電専用)
持っているPCにUSB-C端子があり、PD規格等に対応していれば、通信・給電両用ポートに接続することで、ケーブル1本で使用可能です。
反対サイドのモニター左側には、メニュー、プラス、マイナスという操作ボタンが並ぶシンプルな構成。
コントラストや明るさ、ブルーライトカットなどの各種設定の調整をこちらのボタンから操作できます。
付属のモニターカバーは、マグネットで取り付けるタイプなので、完全分離も可能です。
このカバーが、スタンド兼用なので、基本的には常にカバーを付けた状態で使用します。
スタンドの作り方も簡単で、カバーをめくって、くるりと裏側へ回すだけ。
背面にはマグネットが内蔵されているので、ピタッとくっつきスタンドの完成です。
ほかにもミニスタンドが付属しているので、カバーを使わずスタンドに立てかけてもOK。
ミニスタンドをスマホ置きとして使用するのも有りですね。スマホリング付きでも問題なく置けました。
「FunLogy Mobi.」の内容物は全部で8点。
内容物
- モニター本体
- モニターカバー兼スタンド
- ミニスタンド
- USB-C to USB-C ケーブル(約120cm)
- USB-C to USB-A ケーブル(約128cm)
- HDMI to mini-HDMI ケーブル(約120cm)
- 画面掃除用クロス
- 説明書(保証書)
多様なケーブルが付属しているので、多くのデバイスで追加購入なく、すぐに使えるは嬉しいところ。
FunLogy Mobi.のスペック
スペック上で「FunLogy Mobi.」の特徴を表しているのは、重量とノングレア加工の2点でしょうか。
13.3~14インチクラスのモニター重量は、600~700g程度のものが多いですが、「FunLogy Mobi.」は約550gと軽量です。
モニター表面は、ノングレア加工により凹凸をつけることで光沢を消しており、長時間画面を見ても疲れにくい仕様となっています。
サイズ | 幅324×高さ204×奥行9mm |
---|---|
スクリーン | 14インチ |
重量 | 553g |
ベゼル幅 | 7mm |
アスペクト比 | 16:9 |
表面処理 | ノングレア(非光沢) |
解像度 | フルHD(1920×1080) |
液晶パネル駆動 | IPS方式 |
視野角(上下/左右) | 170度/170度 |
輝度 | 230cd/㎡ |
最大表示色 | 1,670万色 |
コントラスト比 | 1200:1 |
スピーカー | ステレオ内蔵 |
FunLogy Mobi.を使ってみた感想
実際に使用してみて感じた点について、4つの観点から感想をまとめます。
- 薄さと軽さはかなり優秀
- USB-Cケーブル1本で使える快適さ
- 画質も問題なし
- 国内メーカーの安心感
薄さと軽さはかなり優秀
薄さと軽さについては売りにしているポイントなだけあり、かなり優秀でした。
持ち運ぶ際には、カバー付きでの携帯が多いと思うので、カバー込みで他モニターと薄さを比較したのが上の写真ですが、右側の「FunLogy Mobi.」の薄さが際立ちます。
重量についても「FunLogy Mobi.」は本体のみで約550g、カバー付きでも830g程度。
スペック的に、他社モニターより頭ひとつ抜ける携帯性の高さは認識していましたが、実際に手に取ると驚くほど軽くて衝撃的でした。
USB-Cケーブル1本で使える快適さ
「FunLogy Mobi.」はインターフェイスの面でも優秀です。
今後の接続規格の主流となるであろうUSB-C端子の搭載は、モニター選びの基準として必須だと個人的に思っていますが、「FunLogy Mobi.」はその点も抜かりなし。
USB-C to C での接続であれば、ケーブル1本でデスク上をすっきりと使えて非常に便利でした。
注意ポイント
PC側のUSB-C端子が、給電規格「PD(パワーデリバリー)」に対応し、かつ通信規格は「Thunderbolt3」または「USB3.1(GEN1 or 2)」に対応している必要があります。
USB-Cはただの端子形状の名称なので、各規格に対応しているかは別問題です。
もし、持っているPCにUSB-C端子がない、またはPD等の規格非対応だった場合でも、「mini-HDMI」と「USB-A」2本のケーブルを使えば接続できるので安心です。
古いDELLのノートPC(15インチ)でも問題なく使用することができて大満足でした。
ちなみにPD出力に対応していれば、モバイルバッテリーでも使用することができました。
外出先でノートPCのバッテリーを温存したい場合に役立ちます。
画質も問題なし
「FunLogy Mobi.」の解像度はモバイルモニターのスタンダードであるフルHD(1920×1080)。
このサイズ感であればフルHDで全く問題なく、画質的に物足りなさを感じることはありません。
「ノングレア加工により長時間作業でも疲れない」という所に焦点を当てたモニターのため、色鮮やかな発色を楽しむタイプではありませんが、それでも画質は充分なほど綺麗でした。
国内メーカーの安心感
FunLogyは、株式会社 Sandlots(サンドロッツ)という千葉にある会社のブランドです。
Amazonなどのランキング上位のモバイルモニターは、外国メーカーのものが多いので、国内メーカーにこだわりたい方にとっては貴重な選択肢だと感じました。
外国メーカーだからダメな訳ではありませんが、サポート面では言語の壁が不安材料となるのは事実でしょう。
返品、保証、相談などの購入後のサポート体制はもちろん、付属品にミニスタンドや画面掃除用クロスが付いてくるところは、さすが日本メーカーという感じで、細やかな気遣いが感じられました。
使用して少し気になった点
特に致命的な弱点やデメリットは見当たらなかった「FunLogy Mobi.」ですが、唯一、使用する中で気をつけていたのはカバーの閉じ方。
次の写真のように、モニター本体とカバーの付着面はくっついたまま、外側のカバーをめくれるのが理想なのですが、
カバーどおしもマグネットでくっついているため、実際は次のように、カバー付着面も一緒にモニターから外れてしまいます。
うまくカバーを閉じるコツは、支えの隙間部分に指を入れて、カバー付着面を指で押えながら、カバーをめくること。
上の写真の状態で、スタンドを持つ手と反対の手でカバーをめくれば安定してカバーを閉じることができます。
モニター性能的には満足しているので、気になる点を強いて挙げるならという感じですが、使用してみて少し気になった点でした。
最後に
以上、モバイルモニター「FunLogy Mobi.」のレビューをお届けしました。
改めてまとめると、価格に対しての性能は充分で、コスパに優れるモバイルモニターでした。
ビジネス・作業用で携帯性の高い1台を探している方におすすめのセカンドモニターです。