「KN-HW16G」と「KN-HW16F」は、1.6Lの中容量ホットクックで発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- KN-HW16G:2021年9月発売
- KN-HW16F:2020年9月発売
両モデルの主な違いは次の4つです。
新旧の違い
- 横幅がコンパクトになった
- カラーバリエーションの違い
- まぜ技機能の進化
- 2段同時調理のレシピ化
新旧比較で重要なのは、これらの機能面の違いに対して価格差が見合っているかどうか。
ということで、この記事では、機能の違いを詳しく掘り下げたうえで、両モデルの価格差も踏まえて、今おすすめのモデルを検証します。
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KN-HW16GとKN-HW16Fの違い
冒頭で紹介した4つの違いについて順番に解説していきます。
横幅9%削減でコンパクトに
新モデル「KN-HW16G」の横幅は33cmで、旧モデルの横幅36.4cmに比べて、約3cm(約9%)コンパクトになりました。
横幅が大きいという口コミの多いホットクックですが、新モデルではきっちり対応されました。
幅×奥行×高さ | |
---|---|
KN-HW16G | 330mm×282mm×240mm |
KN-HW16F | 364mm×283mm×232mm |
代わりに高さがほんの少し増えていますが、調理容量1.6Lはキープされています。
なお、サイズの見直しに伴い重量も少しだけ軽くなりました。
重量 | |
---|---|
KN-HW16G | 約5.0kg |
KN-HW16F | 約5.2kg |
カラーバリエーションの違い
カラーに関しては好みの問題ですが、新旧でカラー展開が少し異なります。
新モデル「KN-HW16G」は白と黒の2色。
一方、旧モデル「KN-HW16F」は、白と赤の2色です。
まぜ技機能の進化
ホットクックと言えば、お任せ自動調理が特徴ですが、「ほったらかし」を可能にする技術のひとつが「まぜ技ユニット」。
写真は参考で、わが家の小型ホットクックのものですが、かぎ爪のついたこの「まぜ技ユニット」が回転することで均一加熱を実現し、こげつきを防止します。
この「まぜ技ユニット」は、これまで加熱時のかき混ぜにのみ使用されていました。
新モデルでは準備・仕上げ段階でも活用されるようになった点がポイントです。
例えば、食材を下茹でして潰したり、卵を溶いたりなど、ホットクックに任せられる範囲が広がりました。
また、新モデルの最大回転スピードは、旧モデルに比べて2倍となっており、ホイップの泡立てなどがより簡単に、より効率的に行えるようになりました。
2段同時調理のレシピ化
新モデル「KN-HW16G」では、2段同時調理がレシピ化されました。
2段同時調理とは、付属の蒸しトレイを使用して、内鍋を上段・下段に分けて同時に調理する機能のこと。
例えば、「酒の肴セット」では、上段の蒸しトレイに枝豆を、下段には肉豆腐をセット。
メニューを選んで、ボタンを押すだけで2品が同時に完成します。
旧モデルにも蒸しトレイは付属していますが、用途は蒸し料理(1品)に使用するのみで、2段同時調理メニューは搭載されていませんでした。
メニューになくても、レシピをネットで探してきて自動調理で設定すれば2段調理は可能ですが、めんどくさいですよね。
新モデル「KN-HW16G」では、2段調理レシピが初期搭載されているので、メニューを選んでスタートボタンを押すだけでOKです。
新旧モデル共通の新機能
新モデル「KN-HW16G」のリリース情報を見ると、次の2つが新機能として紹介されています。
新機能
- クックリスト機能
- 使いこなし応援機能
これらは便利な新機能であることは事実ですが、旧モデルでも使える点に注意です。
この2機能はアプリ上のアップデート機能なので旧モデルでも使えます。つまり、新旧比較の際には重要な話ではないのです。
とはいえ、気になる新機能であることに変わりはないので簡単に紹介しますね。
クックリスト機能
ホットクックでは初期搭載メニューのほか、無線LAN経由でアプリを使って追加メニューをダウンロードすることが可能。
新しい「クックリスト」機能では、複数レシピをまとめた「テーマ」単位でメニュー登録ができるので、ダウンロード時の手間が減ります。
テーマ例
- 旬の食材
- お手軽スイーツ
- お手軽ランチ
- 世界の煮物
- 辛さを楽しむ
参考に「旬の食材7~8月」というテーマを登録した様子です。テーマ内に複数のレシピが入っているので、献立を考えるのが楽になります。
アプリ側でテーマを選択送信すると、ホットクック本体側でテーマを受信します。
なお、右の写真の型番に「KN-HW10E」と書かれているとおり、うちのホットクックは小型タイプ型落ち(2019年モデル)ですが、新機能が使えていることがわかります。
使いこなし応援機能
もうひとつのアプリ新機能「使いこなし応援」機能は5つのメニューから構成され、料理のレパートリーが増えていくようサポートしてくれます。
使いこなし応援メニュー
- ステップアップメニュー(利用状況に合わせてメニュー提案)
- 料理ジャンルおすすめ
- ヘルシオ教室案内(オンライン料理教室)
- ホットクック部をみる(ユーザー独自レシピを閲覧できるファンコミュニティ)
- 使いこなし度をみる(1~99までで自分のレベルを知れる)
ヘルシオ教室やホットクック部は、ボタンを押すとホットクックの画面にQRコードが表示されるので、スマホで読み取りアクセスする仕組みです。
KN-HW16GとKN-HW16Fの価格の違い
以上、新旧モデルの機能的な違いを紹介してきましたが改めてまとめます。
新旧の違い
- 横幅がコンパクトになった
- カラーバリエーションの違い
- まぜ技機能の進化
- 2段同時調理のレシピ化
後悔のない買い物とするためには、これらの機能差と価格差を天秤にかけて判断することが重要です。
ということで、ここからは両モデルの価格をチェックしていきましょう。
KN-HW16Gの価格
2021年9月発売の新モデル「KN-HW16G」の発売時価格は6万円でした。
発売後、徐々に価格を落とし、2023年1月時点では安いもので4万円前後となっています。
旧モデルとの比較では、価格差はなくなってきており、機能的にも新モデルが優れることから、新モデルの一択でしょう。
KN-HW16Fの価格
2020年9月発売の旧モデル「KN-HW16F」も価格は安く、2023年1月時点では4万円前後を推移していますが、先述のとおり新モデルとの価格差はありません。
新モデルより安いものをセール等で発見できれば選択肢となりますが、そうでなければ基本的には新モデル推しです。
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは新モデル「KN-HW16G」です。
理由は先述のとおり、価格差がないなかで、新モデルの方が機能的に優秀なため。
現時点のおすすめモデル
以上、中型容量ホットクック「KN-HW16G」と「KN-HW16F」の違いについて解説しました。