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テレビ

【X9400とX9400Sの違い】REGZA(4K有機ELテレビ)の新旧比較

X9400S

「X9400S」と「X9400」は、共に東芝「REGZA」4K有機ELテレビの最上位グレードの機種。

両モデルは発売年の異なる新旧モデルの関係です。

  • X9400S:2021年4月発売
  • X9400:2020年6月発売(※)

※2020年モデル「X9400」は55・65インチが6月発売、77インチは9月発売

 

当記事では「X9400S」と「X9400」について、両モデルの機能の違いを解説したうえで、価格を比較し、現時点のおすすめモデルを検証します。

 

ナナ
早速だけど、新旧両モデルの違いは?

結論から述べると、新モデル「X9400S」となって進化したポイントは主に5つ。

進化した機能

  • ナチュラル美肌トーン」搭載
  • おまかせAIピクチャーⅡ」へ進化
  • 地デジAIビューティPROⅡ」「ネット動画ビューティPROⅡ」へ進化
  • レグザパワーオーディオX-PROⅡ」へ進化
  • HDR10+ ADAPTIVE」に対応

 

他に大きな変更はありませんが、旧モデル「X9400」から色々な機能が少しずつブラッシュアップされており、より完成度の高いモデルになっている印象。

ただ、あくまでもマイナーチェンジと思える変化に留まっています

テレビの心臓とも言える映像エンジンは「X9400」と変わらず、大きな変更点や注目するほどの新機能はありません

なお「X9400S」のSは、レグザ15周年に際した「Special Edition」が由来。型番の「X9400」部分が共通なことからも、マイナーチェンジであることが伺えますね。

 

X9400とX9400Sの違い

まずは簡単にシリーズの特徴を紹介。両モデルは、東芝REGZAの目玉機能と言える「タイムシフトマシン」機能を搭載したモデルです。

タイムシフトマシン機能とは、わざわざ録画予約をしなくても、最大6チャンネルの地上デジタル放送の全番組を、本体に接続した外付けHDDに丸ごと自動録画する機能。

タイムシフトマシン

引用:東芝公式

タイムシフトマシン機能を活用すれば、録画予約から開放され、見たい番組を見たいタイミングでいつでも視聴できるようになります。

ナナ
最上位グレードならではの、すごい機能だね!

 

ここからは、そんな東芝REGZA最上位シリーズ「X9400S」と「X9400」について、冒頭で挙げた両モデルの5つの違いを順番に紹介していきます。

 

「ナチュラル美肌トーン」機能の搭載

ナチュラル美肌トーン

引用:東芝公式

「X9400S」となって一番進化した特徴とも言えるのが、美肌高画質システム「ナチュラル美肌トーン」機能の搭載です。

「ナチュラル美肌トーン」機能とは、リアルタイムに人肌を検出して立体感や質感を向上させることで、人がイメージする健康的で自然な肌色にコントロールする美肌高画質システムのこと。

ナナ
きめ細かな肌の質感を再現し、リアルで美しい表情を映し出してくれるよ!

 

映画・バラエティ・ドラマなど、人の顔がしっかり映るシーンは多いので、普段よくみる映像のなかで「ナチュラル美肌トーン」の効果を感じる場面は多いでしょう。

ちなみに、「ナチュラル美肌トーン」機能は、先に販売された東芝2021年モデル液晶4Kテレビの最上位グレードである「Z740XS」にも搭載された新機能です。

 

「おまかせAIピクチャーⅡ」へ進化

新モデル「X9400S」では、「おまかせAIピクチャーⅡ」機能が搭載されました。

「おまかせAIピクチャーⅡ」機能は、室内の明るさや外光の色温度の違いを検出し、視聴環境にあわせて適切な画質に自動調整してくれる機能。

おまかせAIピクチャーⅡ

 

旧モデルにも搭載されていた機能が、より進化したイメージです。

X9400S おまかせAIピクチャーⅡ
X9400 おまかせAIピクチャー

今回パワーアップしたことで、夜の視聴環境で従来比約20%ブルーライトがカットされ、夜間のテレビ視聴がより快適になった点も嬉しいポイントです。

 

「地デジAIビューティPROⅡ」「ネット動画ビューティPROⅡ」へ進化

新モデル「X9400S」では、高画質化機能が進化しました。

高画質化機能は、地上波放送向け・ネット動画向けの2種類で、それぞれ新バージョンへ進化。

映像コンテンツごとの画質特性を考慮して、ノイズ低減や高画質化をより実現しました。

X9400S X9400
地上波放送 地デジAIビューティPROⅡ 地デジAIビューティPRO
ネット動画 ネット動画ビューティPROⅡ ネット動画ビューティPRO

なお、「ネット動画ビューティPROⅡ」への進化に伴い、先ほど紹介した「ナチュラル美肌トーン」機能を、ネット動画にも適用できる点も新モデルの魅力です。

 

「レグザパワーオーディオX-PROⅡ」へ進化

新モデル「X9400S」では、サウンドも旧モデルから進化して「レグザパワーオーディオX-PROⅡ」を搭載。

X9400S レグザパワーオーディオX-PROⅡ
X9400 レグザパワーオーディオX-PRO

各スピーカーのクロスオーバーフィルターを急峻な遮断特性にすることで、各スピーカーの音域のつながりを向上。より自然なサウンドが楽しめるようになりました。

 

例えば、「X9400S」の65・55型では、次のとおり各音域に対応する計10基(最大出力142W)ものスピーカーを搭載。

  • フルレンジ×4(低音~高音)
  • ツイータ×2(高音)
  • トップツイータ×2(超高音)
  • ウーファー×2(低音)

各スピーカーには表現できる音域の幅があり、役割分担をして音を鳴らしています。

今回の改善は、各スピーカーの担当音域の境目を、よりシビアに調整したというイメージです。

 

「HDR10+ ADAPTIVE」に対応

新モデル「X9400S」は、HDRの新規格「HDR10+ ADAPTIVE」に対応しました。

「HDR10+ ADAPTIVE」は、部屋の明るさに合わせて輝度を自動調整する点が特徴です。

そもそもHDRとは?

HDR(High Dynamic Range)は、映像の輝度幅を拡大する技術のこと。

現実世界での目視で認識できる輝度幅と比べて、ハイビジョン放送の映像の輝度幅は非常に小さく、本来の輝きとは程遠い。これを改善するのがHDR技術。

 

なお、旧モデル「X9400」も複数のHDR規格に対応していますが、新モデルでは新たにサポート規格が追加された形です。

HDR規格 X9400S X9400
HDR 10+ ADAPTIVE ×
HDR 10+
DOLBY VISION
HDR 10
HLG HDR

それぞれの規格で、フレーム単位の調整・色表現の拡張などの特徴がありますが割愛します。

ナナ
とりあえず、新モデルは「部屋の明るさに合わせて輝度を自動調整できる」でOK!

 

その他の新旧モデル相違ポイント

以上が、新旧モデルの主な5つの違いですが、そのほかにも細々した相違点があるのでサクッと紹介します。

まずは画面サイズについて。「X9400S」と「X9400」ではサイズ展開が異なります

X9400S 65インチ
55インチ
48インチ
X9400 77インチ
65インチ
55インチ

48インチは新モデルのみ、77インチは旧モデルのみの展開となっています。

 

そのほか、地味にリモコンが進化しており、「X9400S」ではリモコンの視認性をあげるためガンメタリックカラーへ変更。

リモコンの「おすすめ番組」ボタンから録画したお好みの番組を簡単に探せるなど、操作性が改善されています。

 

X9400とX9400Sの価格の違い

以上が機能の違いの紹介でしたが、ここからは両モデルの価格を比べ、お買い得モデルを検証していきます。

今回はマイナーチェンジということもあり、価格差によりおすすめモデルは変わってきます。

ナナ
これまでの機能差を意識しながら、各モデルの価格をチェックしてみてね!

 

X9400Sの価格

2021年4月発売の新モデル「X9400S」は、製造から時間がたち、価格についても少し落ち着いてきた印象です。

それでも、65インチは2022年春時点でも30万円を超えるものが多く、明確に機能に必要性や魅力を感じる方が購入する機種であると思います。

48・55インチは、比較的コスパがよく現実的な価格帯です。

2022年7月時点の価格目安

  • 48インチ:18万円~
  • 55インチ:20万円~
  • 65インチ:30万円~
ナナ
価格は日々変動するから気になるモデルを確認してみてね!

 

「X9400」の価格

一方、2020年6月発売の旧モデル「X9400」も、発売から1年半以上たち、発売時に比べて大きく価格は落ちています。

ただし、新モデルとの比較では、価格差は極端に大きくない印象

例えば、同サイズの55インチで比較をしてみると、安いものではそれほど価格差がないことが分かります。

これまで紹介してきた機能差に見合う価格差かどうか判断してみてください。

2022年7月時点の価格目安

  • 55インチ:19万円~
  • 65インチ:28万円~
  • 77インチ:52万円~

 

【結論】X9400とX9400Sはどっちがおすすめ?

正直なところ「X9400S」と「X9400」は、そこまで機能に違いがない印象です。

ならば安い方を推したいところですが、価格を比較しても極端な違いはないので、価格も落ち着いてきた新モデル「X9400S」を購入する方が後悔はないと個人的には感じます。

マイナーチェンジとはいえ、多くの点で進化しているのは事実で、確実に完成度は上がっており、使い勝手は良くなっています。

ナナ
新モデル「X9400S」の48・55インチあたりが、価格的にも現実的におすすめできるモデルかな!

 

ちなみに、もしタイムシフトマシン機能を必要としていないのであれば、基本的な機能が搭載されており、画質や音質も十分高機能な「X8900K」もコスパが良くおすすめです。

別記事では「X9400S」と「X8900K」の違いを比較しているので、そちらもご覧ください。

以上、東芝 REGZAの 4K有機ELテレビの最上位モデル「X9400S」と「X9400」の新旧比較でした。

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