「大きくて置き場所に困る」という従来型のデメリットを克服した、待望の小型ホットクックKN-HW10E
「一人用ホットクック」と呼ばれることが多い、この少人数用モデルでは、従来の機能そのままにコンパクトになった非常に便利なモデル。
コンパクトかつ十分なサイズ感、低価格、利便性、どれを取っても弱点がなく、まさに「ひとり暮らしの救世主」と言っても過言ではないモデルだと感じました。
この記事では、そんな「KN-HW10E」について、
- 小型ホットクックの特徴
- 4つの便利機能の紹介と使用した感想
- 炊飯器と料理対決した結果
- メリットとデメリット
- 使い方の動画紹介
- KN-HW10Eの価格推移
などを共有できるように、実体験に基づいた情報をシェアします。
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特徴・選び方を紹介したうえで、現行全モデルを比較表で比べています。他機種も気になる方はご覧ください。
KN-HW10Eの特徴
食材の持つ水分を使って「煮る」「蒸す」といった無水調理をボタンをポチッとすれば自動でおこなってくれます。
「食材本来の味を引き出し~」
という、調理家電にありがちな宣伝文句に「大げさな...」と疑う気持ちもありましたが、そんな私の心を鷲掴みにしたのが、こちらの無水カレー。
たかがカレーと侮るなかれ、
- 野菜の甘み(食材本来の味)
- 肉のやわらかさ(温度管理)
- 手間いらず
というホットクックの良さを全て味わうことができ、水分と温度管理の実力がわかる、衝撃的な一品でした。
-
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まずは、そんな「KN-HW10E」の具体的な特徴を、
- 仕様(サイズや性能)
- カラー
- 機能
の3つの観点から、従来型との比較も交えて紹介します。
仕様(サイズや性能)
容量 | 1.0L(1人~2人用) |
---|---|
無線LAN(Wi-Fi) | 対応 |
カラー | 白と黒の2色 |
外形寸法 | 幅22cm×奥行30.5cm×高さ24cm |
重さ | 約3.7kg |
メニュー数 | 80(自動メニュー63/手動メニュー17) |
最大予約設定時間 | 15時間 |
設定温度(発酵・低温調理) | 35~90℃ |
消費電力 | 350W |
電源コードの長さ | 約1.4m(マグネットプラグ方式) |
同年モデルの別サイズと比較
型番 | 容量 | 外形寸法 | 重さ | 無線LAN(Wi-Fi) | カラー | メニュー数 | 最大予約設定時間 | 設定温度(発酵・低温調理) | 消費電力 | 電源コードの長さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KN-HW10E | 1.0L(1~2人用) | 幅22cm×奥行30.5cm×高さ24cm | 約3.7kg | 対応 | 白と黒の2色 | 80(自動メニュー63/手動メニュー17) | 15時間 | 35~90℃ | 350W | 約1.4m(マグネットプラグ方式) |
KN-HW16E | 1.6L(2~4人用) | 幅36.4cm×奥行28.3cm×高さ23.2cm | 約5.5kg | 対応 | 赤と白の2色 | 145(自動メニュー126/手動メニュー19) | 15時間 | 35~90℃ | 600W | 約1.4m(マグネットプラグ方式) |
KN-HW24E | 2.4L(2~6人用) | 幅39.5cm×奥行30.5cm×高さ24.9cm | 約6.5kg | 対応 | 赤と白の2色 | 155(自動メニュー130/手動メニュー25) | 15時間 | 35~90℃ | 800W | 約1.4m(マグネットプラグ方式) |
カラーは白(KN-HW10E-W)と黒(KN-HW10E-B)
ホットクックといば、ド派手な赤色が特徴的ですが、小型ホットクックは白と黒の2色展開です。
お店で商品みていると、型番の最後にアルファベットがついていますが、これがカラー記号となります。
カラー記号
W=ホワイト(白色)
B=ブラック(黒色)
(例)KN-HW10E-W、KN-HW10E-B
ちなみに、型番の中の数字は容量(1.0L)を表し、その手前の「W」はWi-Fi(無線LAN対応)ということを表しています。
4つの便利な機能
という心配は不要でした。
KN-HW10Eに搭載されている機能は主に4つです。
4つの機能
- 無線LAN(Wi-Fi)でネット連携
- 予約調理
- 煮詰め
- メニュー名画面表示
機能1.無線LANでネットに接続
はじめは、そんな機能いるの?って思っていましたが、これが思いのほか便利。
無線LANでできること
- 「COCORO KITCHEN」へ接続
- 外出先から予約時間変更
- AIによるメニュー提案
「COCORO KITCHEN」は公式の専用アプリです。
「KN-HW10E」に付属のレシピ集には80メニューが監修されていますが、メニュー集にないレシピも追加でダウンロードできます。
【スマホ側】
【ホットクック側】
外出中のスキマ時間に献立を決めて、ホットクックに送信しておくことで、家で「何作ろうかな~」と悩む時間が減ります。
また、アプリのレシピから足りない材料を選択すると、買い物リストを作れるので便利です。
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機能2.予約調理
調理の予約ができるのが、ホットクックの魅力のひとつですが、 「KN-HW10E」でも、最大15時間後まで予約の設定が可能です。
というのは、ホットクック定番の質問ですが、予約ボタンを押すと、自動で加熱して、腐敗しやすい温度帯にならないよう適温キープしてくれます。
※シャープ公式より引用
そのうえで、設定時間に仕上がるように調理してくれるので、働く人にとってありがたい機能です。
機能3.煮詰め
煮詰め機能は、一部の新しいモデルに搭載されている機能。
煮物などの仕上げに強火で水分を飛ばして、照りを出したり、味の調整をしたり、ホットクックで本格的な調理をしたい方におすすめの機能です。
また、煮詰めでは、フタを開けたまま加熱ができるので、仕上がりを視覚的に確認できる点も便利でした。
クリームチーズトーストのりんごジャムのせは最高に美味でした。
煮詰めって、正直あまり使わないかと思っていましたが、これはリピート確定。
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機能4.メニュー名画面表示
ホットクックには現行8種類の型番が存在しますが、モニターへのメニューの表示方法が異なります。
「KN-HW10E」では、「メニュー名」が表示されるような仕様で使いやすいです。
他の型番では「メニュー番号」のみ表示されるものもあります。
KN-HW10Eのメリット
ホットクックのメリットは、「放ったらかしで料理ができる=キッチンに拘束される時間が減る」というものですが、それに加えて、「KN-HW10E」固有のメリットは次のとおり。
メリット
- コンパクトで置き場所に困らない
- 価格が安い
- 機能は従来型に比べて遜色なし
- フッ素樹脂加工されている
この小型ホットクックの最大の功績は、従来型最大の弱点「サイズが大きくて置き場所に困る」という問題を解決したことです。
我が家にある5合炊きの炊飯器よりも一回り小さくコンパクト、カラー展開も、白・黒の2色展開で、
使い勝手がいい
とにかくコレにつきます。
しかも従来型より2万円ほど安いのに、機能はグレードダウンしていないので、1~2人で使うのであれば死角なしという印象です。
従来のホットクックにはないメリットとして、KN-HW10Eには、フッ素樹脂加工がされています。
フッ素樹脂は、親水性が高く、汚れが水で落ちやすくなります。
KN-HW10Eのデメリット
ホットクックのありきたりなデメリットではありますが、小型になっても、やはり次の3点はデメリット。
デメリット
- やっぱり炒めものは苦手
- 時短ではない
- レシピ以上の時間がかかる場合も
野菜の甘味など、素材の良さは引き出せるので悪くはないのですが、炒めものとして見ると違和感があります。
また、これもよく耳にするデメリットですが、ホットクックは調理に時間がかかります。
じっくり、丁寧な温度管理で煮たり、蒸したりするので、調理時間は長いのです。
ホットクックの良いところは、時短ではなく、キッチン拘束時間を減らして自由な時間を作り出すことにあるので、勘違いしないよう注意が必要です。
- 内なべの取手が小さいので、火傷しそうで怖い
- 中なべを金属などでこすると、フッ素樹脂加工が取れてメリットが無くなる
大したものではありませんが、取り扱いには要注意です。
使い方の動画紹介
一人暮らし用ホットクックについて、わかりやすく解説された動画があったので、youtubeからの共有で紹介します。
KN-HW10Eの価格推移
KN-HW10Eは、2019年11月に発売された当初、約45,000円の初値をつけましたが、現在35,000円前後まで安くなっています。
底値はもう少し安いでしょうが、まだ時間がかかりそうです。
現時点でも、2割以上安くなっているので、発売当初よりだいぶお買い得になっています。
【結論】小型ホットクックは一人暮らしを救うのか
小型ホットクックを使ってみて思いましたが、ひとり暮らしのキッチン事情にこれほど革命を起こす家電が過去にあったでしょうか。
- 一人暮らしに最適なコンパクトなサイズ感
- 高いパフォーマンスに対しての価格
- 従来型と比較しても十分な機能
いずれも期待以上です。
先述のとおり欠点もあるので、万能とは言えませんが、3万円台の価格で、料理を作りつつ自由時間を捻出する「KN-HW10E」は「ひとり暮らしの救世主」足り得るのではないでしょうか。
以上、「【小型ホットクック】一人暮らしの救世主?KN-HW10Eを使い倒して徹底解説」でした。