ブラーバ導入前に気になっていたポイントが2つあります。
- 何mmまで段差を超えらるのか
- 何cmの段差でも落ちないのか
この2点については、せっかくのブラーバが役に立つかどうかを左右する重要なポイントなので気になりますよね?
実験に使用したブラーバ
- スタンダードモデル「390j」
- 最安モデル「ジェット250」
- 最上位モデル「ジェットm6」
それぞれ、サイズや重量、センサー類も微妙に異なるので、念のためにブラーバ全種類を使用して様々な実験をしてみました。
結論としては、ブラーバの種類のよって結果に違いが出たので、どのブラーバがいいか迷っている方の参考にもなると思います。
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ブラーバが乗り超えられる段差の高さは?
家の中には意外とたくさん段差があるもの。
段差がある度にブラーバの動きが制限されると使い物にならないですよね。
まずは、引き戸のレール付きの敷居を超えることができるか、ブラーバ3種で実験してみました。
敷居の高さは約2mm。
【結果】2mmの高さ
- 390j:超えられる
- ジェット250:超えられる
- ジェットm6:超えられる
続いて、キッチンの床下収納。結論から述べるとこちらも全機種クリア。
段差は先程より1mm高い、約3mmでした。
ほかにも、開き戸の敷居が3mmでしたが、こちらも全機種またぐことができました。
【結果】3mmの高さ
- 390j:超えられる
- ジェット250:超えられる
- ジェットm6:超えられる
続いてウォークインクローゼットの折れ戸の敷居ですが、なんと最上位機種「ブラーバm6」が段差を超えられず。
センサー感度の高さが仇となったのか、何回トライしてもダメでした。
折れ戸のレールが少し上に出っ張っており、段差は他の扉の敷居より少し高めの約5mmでした。
一方、初回で5mmをクリアした「ブラーバ390j」と「ブラーバジェット250」にとっても、やはり5mmの壁は高かったようで、
複数回試した結果、超えられる時と超えられない時があることがわかりました。
ブラーバは、動き出しや壁を予測している時はゆっくり走り、壁を予測していない場所では早く走ります。
初回テストでは、早く走っているタイミングで5mmの敷居に突入しましたが、低速時に敷居に突入すると「ブラーバ390j」は勢いが足りず、5mmの高さを超えられませんでした。
「ブラーバジェット250」についても、低速時に突入した際に、5mmの敷居を超えられる確率は10回トライしたうち5回だったので、5mmは現実的に超えられないと思っておく方が良さそうです。
【結果】5mmの高さ
- 390j:低速では超えられない
- ジェット250:確率50%
- ジェットm6:超えられない
段差を超える実験の最後に、高さだけでは判断が出来ない場合があるケースを紹介します。
実験内容は「ダンボール1枚分を超えられるか」というものですが、5mmの実験で最も優秀な結果を残した「ブラーバジェット250」だけが超えられませんでした。
ダンボールの厚みは約3mm。
推測の域は出ませんが、可能性のひとつとして、段差の形状が影響しているのではないかと感じました。
これまでの、敷居やキッチンの床下収納の段差は、台形やかまぼこ型になっており、最高点の高さはあれど、角がなく滑らかさがありました。
その点、ダンボールの段差は90度の角があるので、軽量な「ブラーバジェット250」は、わずかな引っ掛かりで勢いが削がれてしまい、押し切れていない感がありました。
- 基本的に2~3mmの敷居は問題なし
- 5mmは厳しい
- 低い段差でも直角の段差は小型モデルは厳しいかも
段差を超えられないと、フロア移動の観点ではマイナスですが、障害物検知の観点では必ずしも悪ではないので、良し悪しはケースバイケースですが、結果としては以上のような形となりました。
ブラーバが落ちる段差の高さは?
続いての心配ごとは、段差から落ちないかという点です。
試しにチキンレースの要領で階段へ向けてスタートさせてみました。
いつでも手を出せる状態で、少し緊張しながら待ち構えましたが、全機種とも階段の段差を検知してピタリと止まる優秀な結果に。
うちの場合は、階段以外に落下を気をつけるべき段差はないのですが、ふと、落ちる段差と落ちない段差の境界線が気になったので実験してみました。
使用するのは、先程の厚さ約3mmのダンボール。ダンボールの上からブラーバを発信させ、ダンボールから降りる(落ちる)のかどうかを検証します。
徐々にダンボールを折りたたんで重ねていき、3mmの倍数単位で高さを出していきます。
ということで、まずは約3mmの高さで実験したところ、全機種ともダンボールから落ちました。
もっとも、3mmの場合は「落ちた」ではなく、「降りた」の表現が正しそうです。
【結果】3mmの段差
- 390j:降りた
- ジェット250:降りた
- ジェットm6:降りた
続いてダンボールを折り重ねて、約6mmにしてみましたが、早くも機種により結果に差が出ました。
スタンダードモデル「ブラーバ390j」のみが段差検知して、ダンボールから降りられず。
その後も狭いダンボールの上をウロウロしていましたが、端に差し掛かる度に、段差センサーが働いてストップしていました。
ちなみに、段差を9mmに上げてみても結果は同様で「ブラーバ390j」以外の2機種は降りる(落ちる?)ことができました。
【結果】6~9mmの段差
- 390j:段差検知
- ジェット250:降りた
- ジェットm6:降りた
これを「落ちた」と捉えるか、「降りれた」と捉えるかは、使用者の住環境によるので何とも言えませんが、機種により差異があるという認識を持つことが重要です。
リフォームしたマンションなどは、敷居を挟んで部屋ごとに床位置の高さが違うこともあるので「高さがある部屋から順番にブラーバで掃除する」などの工夫が必要なケースもあるでしょう。
残る機種に違いが出たのは、高さ12mmのときでした。
最安モデルの「ブラーバジェット250」は勢いよくダンボールから出ていきましたが、最上位モデル「ブラーバm6」は段差検知をしてストップ。ダンボール4枚分12mmでした。
最後に残った「ブラーバジェット250」が段差検知をしたのは、ダンボールをさらに2枚重ねた6枚分のとき。
計算上18mmになるはずが、写真上16mmなのはご愛嬌(真ん中潰れてる?)。
「ブラーバジェット250」も16mmともなれば、高さを認めストップするようです。
最終結果
- 390j:6mmで段差検知
- ジェット250:16mmで段差検知
- ジェットm6:12mmで段差検知
以上の結果を踏まえると、段差の高さが16mm以上あれば基本的にストップして落ちないはずですが、例外ケースがありました。
それが次のような状態のときです。
ブラーバは背面4隅に段差センサーを備えていますが、写真のケースではフロントのセンサーにホコリが被ってしまい段差を検知できず階段から落ちました。
レビュー用に追跡している途中だったので、段差下で受け止めて大事には至らなかったのですが、ホコリが過度についている状態でのパッドの再利用は危険です。
上記ケースは、ケチってパッドを交換せずに使用を繰り返したため起こった人災といえるので反省です。
最後に
以上、ブラーバ3種を使った段差にまつわる実験結果をお届けしました。
段差環境は各家庭によって異なりますし、さらに今回の実験結果によって機種によっても差異があることがわかりました。
ブラーバが段差に上手く対処できるかは、使用満足度にも影響する重要なポイントです。
ブラーバを導入する際には、ぜひご家庭の段差環境を確認したうえで、最適なブラーバを選んでくださいね。
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