ホットクックの新モデル「KN-HW24F」が2020年9月に発売されます。

違いについて、結論を先に述べると、
- 内鍋がフッ素コート加工により手入れが楽に
- 低温調理メニューが追加
- ユーザーの考えたレシピがダウンロード可能に
という3点がモデルチェンジによる主な追加機能です。
後悔のない買い物のためには、「新機能」と「旧モデルとの価格差」を天秤にかけて検討することが重要です。
そこで、この記事では、
- KN-HW24Fの特徴
- 新機能の詳細
- 旧モデルとの価格の比較
などなど、検討のために必要な情報を紹介し、KN-HW24Eの購入前の参考になるポイントをまとめます!
関連
特徴・選び方を紹介したうえで、現行全モデルを比較表で比べています。他機種も気になる方はご覧ください。
KN-HW24Fの概要
KN-HW24Fとは、大人気のシャープ時短調理家電ホットクックの2020年モデル。
ホットクックの種類は、対応人数・無線LAN(Wi-Fi)機能などで大別することができます。
下表は、2019年までの発売モデルを分類したものですが、KN-HW24Fは2~6人用の無線LAN(Wi-Fi)機能ありの区分の新モデルです。

KN-HW24Fは、2~6人分まで対応できるホットクックの中でも最大モデルで、ファミリーにおすすめ。
また、低温調理・煮詰め・火力調整などにも対応し、本格的な調理が楽しめる点もメリットです。
価格は高めですが、ホットクックの全てが詰まった一台と言えるでしょう。
他のモデルの詳細な特徴は、別記事「【2020年最新】ホットクックの違いと選び方!全11種類を比較」でまとめたので参考にどうぞ。
KN-HW24Fの特徴
KN-HW24Fの特徴について、
- 外観やサイズ感
- 仕様
- 主な機能
以上、3点を中心に解説します。
外観やサイズ感
容量 | 2.4L(2~6人用) |
---|---|
外形サイズ | 幅39.5cm×奥行30.5cm×高さ24.9cm |
内鍋サイズ | 幅28.7cm×直径23.6cm×高さ15cm |
カラー | 赤と白の2色 |
重さ | 約6.1kg |
電源コードの長さ | 約1.4m(マグネットプラグ方式) |
参考
【1.6L(2~4人用)の外形】
幅36.4cm×奥行28.3cm×高さ23.2cm
【1.0L(1~2人用)の外形】
幅22cm×奥行30.5cm×高さ24cm

ホットクックの難点は、想像以上に大きくて置き場所に困ること。
事前に置き場所も検討することをおすすめします。
仕様
電源 | AC 100V 50-60Hz 共用 |
---|---|
無線LAN(Wi-Fi) | 対応 |
メニュー数 | 147(自動メニュー134/手動メニュー13) |
保温 | 最大12時間 |
最大予約設定時間 | 15時間 |
設定温度(発酵・低温調理) | 35~90℃ |
消費電力 | 800W |
電源コードの長さ | 約1.4m(マグネットプラグ方式) |
付属品
- 蒸しトレイ
- メニュー集
- 取扱説明書
従来からの主な機能
旧モデルから搭載されていた便利機能は、新モデルでも健在です。
煮詰め機能
最後の仕上げにフタを開けたまま煮詰めることが可能です。
写真はホットクックでリンゴジャムを作った際のものですが、最後に煮詰め機能で水分を飛ばしました。
煮物などで、照りを出したり、味の調整にも便利な機能です。
予約調理
KN-HW24Fでは、予約調理ももちろん可能。
材料を入れて予約すると、食材が傷まないように、いったん加熱をしてくれるので、肉や魚料理でも安心です。
お弁当や朝ごはんを作るついでに、材料をカットして仕込んでおけば、帰宅時にすぐ食べられるありがたい機能です。
火力や混ぜ方のお好み設定機能
KN-HW24Fでは、ガスコンロやIHの感覚で、火力・混ぜ方・加熱時間などを自分の好みどおりに設定できます。
一部の新しいモデルのみ搭載されている機能で、ホットクックで本格的な調理が楽しめます。
無線LANでCOCORO KITCHENに接続
KN-HW24Fは、無線LAN(Wi-Fi)対応機種なので、COCORO KITCHENというシャープの純正アプリに登録することができます。
COCORO KITCHENを使えば、外出中のスキマ時間にアプリから晩ごはんの献立を決めて、ホットクックにレシピを送信することが可能です。
ほかにも予約時間を出先から変更できるなど、使い勝手のよい機能です。

新機能の詳細
KN-HW24Fで新たに追加された機能は次の3点。
- 内鍋のフッ素コート加工
- 低温調理メニューの追加
- ユーザーの考えたレシピがダウンロード可能

内鍋のフッ素コート加工
実はホットクックユーザーにとっては、内鍋のフッ素コート加工は待望の改善点。
旧モデルは内鍋がステンレス製のため、料理によっては汚れがこびり付きやすく、手入れが面倒というデメリットがありました。
新モデルでは、焦げ付きに強くなったことで、「オープンオムレツ」や「じゃがいものガレット」といった焼き物調理メニューが追加されたのも嬉しいポイント。
煮物は得意でも、焼きは苦手とされていたホットクックが万能調理家電へと、また一歩近づきました。

このフッ素コート加工された内鍋は、内鍋単体(型番:TJ-KN2FB)でも発売され、容量の同じ旧モデルでも使用可能という点からも、ユーザーの待望度合いが伺えます。
低温調理メニューの追加
70度の低温でじっくり調理することで、柔らかいジューシーな料理を堪能できるようになりました。
市販のジップロックにお肉とレシピ通りの調味料を入れ、内鍋に水を張ってジップロックを浸すだけ。
あとは、メニューボタンをひと押しすれば、ホットクックが最適な温度管理をしてくれるので、簡単にサラダチキンやローストビーフを作れます。

以前から、ヘビーユーザーたちは、独自に試行錯誤し、低温調理を楽しんでいましたが、
時間のないライトユーザーにとって、公式にレシピ追加されたことは嬉しいポイント。
レシピどおりにセットして、ボタンひと押しで、低温調理ができてしまう点はかなり魅力的です。
ユーザーの考えたレシピがダウンロード可能
ホットクックの公式ファンサイト「ホットクック部」で人気を博した投稿レシピがダウンロードできるようになりました。
ホットクック部は、クックパッドのホットクック専用版というイメージ。
みんながどんな使い方で、どんな料理を作っているのか確認できるコミュニティで、「すごい!こんなの作れるの!?」というメニューもたくさんあって面白いです。
そんなファンコミュニティの人気メニューをダウンロードできるとなると期待大ですね。
注意ポイント
ホットクック部に掲載の全てのメニューがダウンロードできる訳ではありません。
ホットクック部発のレシピで公式メニューとなり、ダウンロード対応したのは12メニュー。
ただし、今後追加されていく可能性は大いに有りです。
公式はメニュー集は味が微妙というデメリットを時々目にしますが、ファンコミュニティの研究家たちのオリジナルレシピを参考にできる点もホットクックの強みです。
旧モデルとの価格比較
KN-HW24Fは、2020年9月中旬の発売ですが、予約時の価格は大手量販店で76,000円前後となっています。
対する旧モデルのKN-HW24Eは、2020年8月時点で、5万円台後半の値段です。
KN-HW24F(2020年)
KN-HW24E(2019年)
ネット最低価格は想像以上に日々変動するので、タイミングにもよりますが、紹介してきた新機能に対して価格差である1~2万程の価値を感じるかがポイントとなってきます。

個人的に新モデルの一番の魅力は、フッ素コート加工内鍋だと思っているので、その組み合わせも検討しましたが、
内鍋単体でも12,000円前後で、新モデル購入と大差がないことを考えると微妙でした。
結論!KN-HW24Fは買いなのか?
新モデルの追加機能
- 内鍋のフッ素コート加工
- 低温調理メニュー追加
- ユーザー考案レシピのダウンロード
個人的な見解としては、低温調理もユーザー考案レシピも、もともとできることが公式メニュー化されただけという印象。

それよりも内鍋のフッ素コート加工化により、の洗い物の負担が減ることこそが、新モデルの真の価値だと思います。
ここに新旧の価格差分の価値を見いだせるかが重要です。

- 定番の煮物系をメインにする場合は旧モデル
- 焼く・炒める・煮詰めるなど様々な調理法を使い倒すなら新モデル
焦げ付きやすい料理をしないのに、新モデルを購入しても、フッ素加工コートの価値を持て余すだけです。
私がホットクックを使いこなすプロユーザーではないからこその意見かもしれませんが、どちらかと言えば私のようなライトユーザーの方が多いはず。
新モデル押しの意見が多いですが、型落ちという選択肢も有りではないかと個人的には思います。
関連記事
-
-
【ホットクック全比較】型落ちも含めて違いや選び方を徹底解説
続きを見る
KN-HW24F(2020年)
KN-HW24E(2019年)