「MJ-M100TX」と「MJ-M100SX」は三菱電気の衣類乾燥除湿機の「サラリ」シリーズの中でも衣類の乾きムラを検知する「ムーブアイ」搭載タイプ。
両モデルは発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- MJ-M100TX(発売日:2022年4月21日)
- MJ-M100SX(発売日:2021年4月28日)

さっそく結論となりますが、新旧モデルの違いは1点のみで、具体的には次のとおり。
新旧の違い
新モデルでは搭載フィルターが2枚になり、アレル物質・ウイルスの抑制を強化。
当記事では、家電アドバイザーの資格を持っている筆者が両モデルの違いを詳しく解説します。
さらに、機能差だけでなく、現時点の価格差も比較することで、今コスパの高いおすすめモデルを検証します。
MJ-M100TXとMJ-M100SXの違い
2022年のモデルチェンジでは、除湿機能に関する部分は変更がなく、空気清浄的な役割を果たすフィルター部分のみの変更です。
除湿機は室内の空気を吸引し、湿気を抜いて部屋に乾いた空気を戻しますが、吸引時にフィルターを通すことで、菌などの捕集が期待できます。
旧モデルでは「プラチナ抗菌フィルター」1枚のみでしたが、新モデルでは「トリプルバリアフィルター」を搭載しダブルフィルターとなりました。
MJ-M100TX (新モデル) |
・トリプルバリアフィルター ・プラチナ抗菌フィルター |
---|---|
MJ-M100SX (旧モデル) |
・プラチナ抗菌フィルター |
「トリプルバリアフィルター」とは、レーヨン繊維に人工酵素を化学的に固定したフィルターのこと。
フィルターでキャッチしたウイルス・菌・アレル物質などを人工酵素が抑制する効果が期待できます。
そのほかの機能やスペックは同じで、主なスペックは次のとおりです。
除湿方式 | コンプレッサー方式 |
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除湿能力 | 50Hz:9L/日 60Hz:10 L/日 |
センサー | 部屋干しおまかせムーブアイ 湿度センサー 温度センサー |
除湿面積の目安 (一戸建木造和室) | 50Hz:〜11畳(19㎡) 60Hz:〜13畳(21㎡) |
除湿面積の目安 一戸建プレハブ洋室 | 50Hz:〜17畳(29㎡) 60Hz:〜19畳(32㎡) |
集合住宅 コンクリート洋室 | 50Hz:〜23畳(38㎡) 60Hz:〜25畳(42㎡) |
電気代の目安 (1時間あたり) | 50Hz:6.6円 60Hz:7.4円 |
運転音 | 強:47dB 弱:39dB 衣類乾燥標準:49dB 夜干し:39dB |
洗濯物の量 | 約6kgまで |
排水タンク容量 | 約3.0L自動停止 |
連続排水 | 市販のホースで可能 |
使用可能温度 | 7℃〜40℃ |
外形寸法 | 高さ534×幅360×奥行210mm |
質量 | 12.7kg |
電源コード | 1.8m |
MJ-M100TXとMJ-M100SXの価格を比較
ここまで「MJ-M100TX」と「MJ-M100SX」の機能差を紹介しましたが、ここからは両モデルの価格差を確認します。
それぞれの価格を確認する前に、過去モデルから見えてくる当シリーズの価格推移の傾向を把握しておきましょう。
- 初値:4万円台前半~中盤
- 底値:2万円台の中盤

MJ-M100TXの価格
2022年4月発売の新モデル「MJ-M100TX」の発売時価格は、安いものでは4万円台の中盤くらい。
その後、少し価格を下げて2022年6月時点では、3万円台の中盤くらいまで安くなりました。
底値ではありませんが、新旧比較ではすでに旧モデルと価格が並んできています。
機能的にも新モデルの方が優秀なので、現時点では新モデル「MJ-M100TX」推しです。
MJ-M100SXの価格
2021年4月発売の旧モデル「MJ-M100SX」は、2021年秋以降は3万円を切っており、価格的におすすめでしたが、2022年5月以降は価格上昇傾向に。
新モデルと入れ替わるような形となっており、低価格というアドバンテージを失いつつあります。
セール等で安いものを見かけると選択肢となりえますが、同価格帯であれば新モデルの方が良いでしょう。

以上、「MJ-M100TX」と「MJ-M100SX」の違いを解説しました。