「ER-XD3000」と「ER-WD3000」は、両方とも東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム」です。
両モデルは発売された年の異なる新旧モデルの関係。
- ER-XD3000:2022年7月発売
- ER-WD3000:2021年7月発売

さっそく結論ですが、新モデル「ER-XD3000」で変更があったのは次の6つ。
新モデルで変わった点
- 冷凍から焼き物が作れるように
- 簡単調理メニュー搭載
- 冷凍野菜メニュ搭載
- 「石窯おまかせ焼き」が魚料理に対応
- デザインの変更
- カラー展開の変更
当記事では、上に挙げた主な6つの違いについて解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
ER-XD3000とER-WD3000の違い
はじめに書いたとおり「ER-XD3000」と「ER-WD3000」の違いは次の6つ。
- 冷凍から焼き物が作れる
- 簡単調理メニュー
- 冷凍野菜メニュー
- 「石窯おまかせ焼き」が魚料理に対応
- デザイン
- カラー展開

冷凍から焼き物が作れる
新モデル「ER-XD3000」は、いったん解凍することなく、冷凍状態からそのまま焼き物調理が可能になりました。
高火力のオーブンが水気を飛ばして焼き上げてくれるので、冷凍食材を凍ったまま並べてスタートを押すだけで、解凍の手間が省けて、簡単においしく調理できます。
休日など余裕のあるときに、肉や魚などをあらかじめ下味冷凍しておけば、忙しい平日にはワンプッシュで済みます。

簡単調理メニュー
新モデル「ER-XD3000」では、「簡単調理メニュー」が新たに搭載されました。
簡単調理メニューとは、市販の冷凍食品やレトルト食品を組み合わせて、手間を減らしながらも美味しく調理できるレシピのこと。

簡単調理のレシピ
- 焼肉と野菜炒め
- パスタソースで作る鶏のオーブン焼き
- えびのチリソース焼き
- ポテトサラダパイ
- レトルトカレーでドリア
- ミートソーズパングラタン
例えば、レトルトカレードリアは、レトルトパウチカレー・冷凍野菜・チーズなどを混ぜ入れ、オーブンで加熱するだけで簡単にドリアを作れます。
手を抜くところは賢く手を抜いて、時短できる「簡単調理メニュー」が気になる場合は、新モデル「ER-XD3000」がおすすめです。
冷凍野菜メニュー
新モデル「ER-XD3000」は、「冷凍野菜メニュー」機能を新たに搭載しました。
市販の冷凍野菜はとっても便利で、我が家でも、ブロッコリー・カボチャ・アボカド・里芋など、多くの冷凍野菜を多用しますが、冷凍野菜の使用が前提のレシピがあるのは嬉しいポイント。
一例ですが、次のようなメニューが搭載されています。
- 小松菜の煮浸し
- ほうれん草のベーコンソテー
- なすの煮物
- かぼちゃの煮物
- さといものそぼろ煮
冷凍のかぼちゃ・里芋などは、形が崩れやすいのが難点ですが、「冷凍野菜メニュー」では、煮崩れを防ぎつつ美味しく調理できるのも魅力です。
「石窯おまかせ焼き」が魚料理に対応
ER-XD3000は「石窯おまかせ焼き」のメニューに「魚」が追加されました。
ER-XD3000 | ER-WD3000 | |
---|---|---|
肉 | 〇 | 〇 |
野菜 | 〇 | 〇 |
魚 | 〇 | × |
石窯おまかせ焼きとは?
好きな食材を並べてスタートを押すだけで、最適に加熱できるオーブン機能。
分量や食材に合わせて、温度や時間を自動で調節してくれるのが魅力。
食材を選んで並べてスタートするだけで、その食材にあった温度や時間で調理して美味しく仕上げてくれます。
デザイン
新モデル「ER-XD3000」では、からデザインが一新されています。
まずは、旧モデル「ER-WD3000」のデザインです。
全面下部に操作パネルが配置されています。
また、小さい文字でメニュー情報が書かれているので、操作のうえでは便利ですが、外観的には少しごちゃっとした印象。
続いて、新モデル「ER-XD3000」です。
操作パネルが扉の横になり、バックライトがホワイトからブラックに変わりました。
前面に記載されていたメニュー情報は扉の内側に移動したため、扉がすっきりとした印象となり、シンプルな外観となりました。
デザインは好みによる部分が大きいので、どちらが優れているという話ではありませんが、選ぶ際のポイントとなります。

カラー
新旧モデルでカラー展開が異なっています。
ER-XD3000 | ・グランホワイト ・グランブラック |
---|---|
ER-WD3000 | ・グランホワイト ・グランレッド |
実際にカラーリングを見てみましょう。

左が「グランホワイト」、右が「グランブラック」です。
続いて旧モデル「ER-WD3000」のカラー。
左が「グランホワイト」、右が「グランレッド」です。
ポイント
- グランホワイトは新旧共通だが印象が大きく異る
- 旧モデルは前から見ると黒の印象が強い
- 新モデルは単色でシンプルなカラーリング
新旧モデル共通の特徴
ここまで、「ER-XD3000」と「ER-WD3000」の主な違いを紹介してきましたが、両製品の共通機能も簡単に紹介します。
- 石窯おまかせ焼き
- 庫内まるごと遠赤加熱
- 高精度「8つ目赤外線センサー」
- 食材や用途に合わせた「選べる3つの解凍」
- 遠赤、脱臭ブラックコート
- 薄型コンパクトサイズ
なかでも、特徴的なのは「石窯おまかせ焼き」機能。
選んだ食材に合う「温度・時間」を自動で検知して自動調理してくれる優れもので、量に合わせて加熱時間などをいちいち考える必要がないのが魅力です。
ER-XD3000とER-WD3000の価格を比較
ここまで「ER-XD3000」と「ER-WD3000」の機能的な違いを中心に解説しました。
ここからは両モデルの価格の違いを確認してみましょう。
ER-XD3000の価格
2022年7月1日発売の新モデル「ER-XD3000」の発売時価格は、安いもので9万円前後でした。
発売後は順調に価格を落とし、2023年3月時点では、安いもので5万円台に到達しており、新旧の価格差は縮まってきました。
機能的には旧モデルより進化している点が多いので、現状、有力な選択肢となります。

ER-WD3000の価格
2021年7月発売の旧モデル「ER-WD3000」は、2022年の春頃は5万円を切ることもあり、おすすめのモデルでした。
しかし、その後はわずかに価格が上昇傾向。
先述のとおり、現状では新モデルとの価格差がなくなりつつあります。
まだまだ安い水準ですが、新モデルの価格より同等以上なことが増えてきたので、徐々に選択肢としては微妙になってきました。
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは新モデル「ER-XD3000」です。
理由は、新旧の価格差がなくなりつつあるなかで、機能的のは新モデルの方が優秀なため。
先述のとおり、まだ低価格の旧モデルも見かけるので悩ましいところですが、個人的には新モデル推しです。
今のおすすめモデル
以上、東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ「ER-XD3000」と「ER-WD3000」の違いを解説しました。