「RE-WF232」と「RE-WF231」は、シャープの過熱水蒸気オーブンレンジの発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- RE-WF232:2021年7月発売
- RE-WF231 :2020年6月発売
両モデルは庫内容量23L、1段調理タイプのコンパクトモデル。
シンプルで使いやすく、いつまでも色あせないをコンセプトにした「PLAINLY」のシリーズのオーブンレンジです。

新モデルで変わったところ
- 掲載メニュー数が増えた
- 待機時消費電力がゼロになった
この記事では、上記2点の違いを詳しく紹介したうえで、両モデルの価格の違いにも触れ、機能差と価格差を天秤にかけたうえで今どちらがお得なのか検証します。
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RE-WF232とRE-WF231の違い
冒頭にも挙げた2つの違い「掲載メニュー数」と「消費電力」について順番に解説します。
掲載メニュー数が増えた
掲載メニューとは、取扱説明書内に掲載されている料理レシピのことです。
- RE-WF232(新):63(67)
- RE-WF231 (旧):52(56)
新モデルでは9つの新しいレシピが追加されました。なお()内の数字は、オーブンレンジに搭載された自動ボタンで作れるレシピ数です。
一例ですが、自動で作れるメニューにはこんなものがあります。
自動メニュー
- 1人分の丼が作れる「3分どんぶり」
- 4人分のおかずが手軽にできる「5分おかず」
- 野菜たっぷりのおかずが作れる「らくチン!ベジ」
- 食材を検知して加熱する「らくチン!煮物」
「らくチン!」メニューは、搭載されたセンサーが食材から出る水蒸気量で食品の状態を検知して、加熱時間を見極めてくれます。
そのため、分量や時間設定なしでボタンを押すだけ。とっても手軽に料理が完成します。
レシピにはこの他にも、お肉やお魚を使ったメイン料理や、お菓子やパンのメニューがたっぷり載っています。
待機時消費電力がゼロになった
新モデルは、製品仕様の「省エネ設計」欄に「待機時消費電力ゼロ」という記載が増えました。
- RE-WF232(新):待機時消費電力ゼロ
- RE-WF231 (旧):記載なし
待機時消費電力とは、電源をオフしている家電がコンセントに繋がれた状態で消費する電力のことです。
国際規格で「待機消費電力ゼロ」とされるのは0.005W未満と決められています。
旧モデルも「省エネ基準達成率」の欄に待機時も0.0kWh/年と記載がありますが、「ゼロ」表記がないため、極わずかながら待機電力が発生しているものと思われます。
といっても、実質大差はないので、「待機時消費電力ゼロ」表記有無の違いはあるものの、旧モデルを選んでも電気代に響くことはなさそうです。
RE-WF232とRE-WF231の基本スペックは同じ
「RE-WF232」と「RE-WF231 」の先に紹介した待機消費電力を除いて、基本スペックは同じで、カラーもサイズも全く変わりはありませんでした。
型番 | 総庫内容量 | カラー | 外形寸法(幅×奥行き×高さ) | 重さ | 消費電力(レンジ) | 消費電力(オーブン・グリル) |
---|---|---|---|---|---|---|
RE-WF232 (2021) | 23L | ブラック・ホワイト | 468 × 384× 338mm | 約16kg | 1,400W | 1,420W |
RE-WF231 (2019) | 23L | ブラック・ホワイト | 468 × 384× 338mm | 約16kg | 1,400W | 1,420W |
RE-WF232とRE-WF231の共通機能の紹介
「RE-WF232」と「RE-WF231 」の特徴を把握しやすいように、両モデル共通となる機能も簡単にご紹介します。
- らくチン!1品(食材から出る蒸気量を感知して自動調理)
- 加熱水蒸気とヒーター加熱(ノンフライの揚げ焼きが可能)
- らくチン!センサー(オーブン後でもレンジの使用可能)
- スチームカップ式(専用カップ有)
- 全解凍・さっくり解凍(選べる解凍具合)
- 冷凍食品あたため(市販冷凍食品の自動あたため可能)
- スチームあたため(蒸気でしっとりと温め)
- 脱臭クリーンコート(調理後のニオイを抑える)
- ワイドフラット庫内(庫内のお手入れがラクラク)
- 電源オートオフ機構(使用後は自動電源オフ)
- 左右・後ろぴったり置き(後左右のスペースなしで設置可能)
スチームカップと呼ばれる専用カップに水を入れて、食品と一緒に加熱をすることで、発生する蒸気により食品表面の乾燥を抑えながら加熱することができます。
スチームカップは独立した軽量カップのようなイメージで、庫内に入水タンクなどがある訳ではないのでお手入れも簡単。
レンジ(誘電加熱)やオーブン(ヒーター)のほか、スチームも用いて多彩な加熱ができる点が、両モデルの魅力のひとつです。
RE-WF232とRE-WF231の価格の違い
ここまでは「RE-WF232」と「RE-WF231」の機能やスペックの違いを中心に紹介してきましたが、両モデルには主に2つの違いがありました。
- 掲載メニュー数が増えた
- 待機時消費電力がゼロになった
この2つの機能差に対して、新旧両モデルの価格差は見合うのでしょうか。最後に両モデルの価格の違いを比べてみましょう。
RE-WF232の価格
2021年7月15日に発売された「RE-WF232」は、発売時価格は3万円台後半でした。
当シリーズが底値を迎えるのは、発売翌年の春以降となることが多いので、まだまだ価格は高めです。
ただし、旧モデルが底値を過ぎて、価格上昇傾向にあり、新旧の価格差が縮まってきたことから型落ちを選ぶ理由もなくなってきています。
旧モデルよりメニュー数が多いというメリットもあるので、個人的には現時点で既ににおすすめのモデルです。

RE-WF231の価格
2020年6月25日に発売された「RE-WF231」は、2021年春以降は2万円台の後半あたりを推移しており、価格的におすすめのモデルでした。
しかし、2021年の秋以降は値上がり傾向にあり、先述のとおり「新モデルより価格が安い」というメリットが薄れつつあります。
今後の価格推移は注視すべきですが、新モデルと価格が同等以上の場合はおすすめできません。
価格にこだわる場合で、安いものも見つけた場合は選択肢となります。
以上、シャープの過熱水蒸気オーブンレンジ「RE-WF232」と「RE-WF231 」の違いについてお届けしました。