「MRO-W1A」と「MRO-W1Z」は、両方とも日立の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」。
両モデルは発売された年の異なる新旧モデルの関係です。
- MRO-W1A:2022年7月発売
- MRO-W1Z:2021年7月発売

さっそく結論ですが、両モデルの主な違いは次の4つ。
新旧の違い
- 熱風旨み焼き
- 野菜シャキシャキメニュー
- 2品同時あたため
- レシピ/オートメニュー数
当記事では、上に挙げた4つの違いについて詳しく解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
MRO-W1AとMRO-W1Zの違い
「MRO-W1A」と「MRO-W1Z」の4つ違いについて順番に解説していきます。
自動で調理ができる「熱風旨み焼き」搭載
新モデル「MRO-W1A」から、「熱風旨み焼き」機能が搭載されました。
「熱風旨み焼き」とは、熱をためこむテーブルプレートと熱風で食材を包み、大火力で一気に加熱する調理方法です。

- 牛のコチュジャン焼き
- 豚のゴマみそ焼き
- 鶏手羽元のはちみつ焼き
- 牛のハニーマスタード
- スペアリブBBQ味
- 香味だれチキンステーキ
熱風旨み焼きの調理工程
- テーブルプレートと焼網をセットし、下味をつけた食材をのせる
- センサー赤外線センサーで食材の表面温度をはかり素早くレンジ加熱
- オーブンと過熱水蒸気の熱風で包みこむように焼いて旨味を凝縮
- グリルで一気に加熱して、表面をこんがりと焼き上げて完成
食材に合う温度で自動調理するので、冷凍・冷蔵どちらでも対応しています。
冷蔵庫のあまり物で調理する時にも使える機能です。
食べ応えのある「野菜シャキシャキメニュー」が追加
新モデル「MRO-W1A」では、新たに3つの「野菜シャキシャキメニュー」が追加されました。
「野菜シャキシャキメニュー」とは、野菜をすばやく短時間で加熱し、野菜の水分を逃がさない調理方法。
シャキシャキとした食感や栄養素がある料理が食べられます。

- 白菜と鶏肉の中華いため
- 牛肉と玉ねぎのバターいため
- 牛肉チンゲン菜いため
※新モデルの野菜シャキシャキメニュー数:合計11メニュー
野菜のメニューを増やしたい方は、新モデル「MRO-W1A」がおすすめです。
「2品同時あたため」であたため時間を短縮
新モデル「MRO-W1A」は、旧モデルと比べて2品同時あたため時間が短くなりました。
最高1,00Wの大火力を使って、2品の分量と温度にあわせて効率よくあたためます。

MRO-W1A(新) | 約5分 |
---|---|
MRO-W1Z(旧) | 約5分50秒 |
50秒の差とはいえ、使用頻度は高い家庭が多いと思うので、地味に嬉しい改良です。
レシピ・オートメニュー数が微増
新モデル「MRO-W1A」は、レシピ数とオートメニュー数が少し増えました。
MRO-W1A | MRO-W1Z | |
---|---|---|
レシピ数 | 291 | 289 |
オートメニュー数 | 246 | 244 |
とはいえ、レシピ内容などの見直しは、電子レンジのモデルチェンジでは定番です。
旧モデルも200品以上のレシピ・オートメニューがあり、両モデルとも充分なレシピ等を搭載しています。
新モデルではレシピ数などが少し増えましたが、正直、新旧の選択で迷う際の決定打にはならないでしょう。
MRO-W1AとMRO-W1Zの共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、両モデルに共通する特徴を簡単に紹介します。
- 本体の色は、ホワイトとブラックの2色展開
- メニューの文字やイラストはフルドット液晶で表示
- 食品の重さと温度をはかるWスキャン機能搭載
- レンジ最高出力1,000W
- 分量に合わせて火加減を自動調節
- 300℃の熱風2段オーブンで、おいしくたくさん焼ける
- スチーム+レンジの組み合わせで、食材をムラなく解凍できる
- 取り外して丸洗いできるテーブルプレート付き
- アプリをインストールすると、スマホからの操作も可能

MRO-W1AとMRO-W1Zの価格を比較
ここまで「MRO-W1A」と「MRO-W1Z」の主な違いを紹介してきました。
ここからは両モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
MRO-W1Aの価格
2022年7月発売の新モデル「MRO-W1A」の発売時価格は10万円前後でした。
発売後は順調に価格を下げていき、2023年3月時点では、安いもので5万円前後を推移しており、旧モデルとの価格差はかなり縮まってきました。
「熱風旨み焼き」機能・2品同時あたための時短など、旧モデルより機能的に優れているため価格差が気にならなければ選択肢となります。
MRO-W1Zの価格
2021年7月発売の旧モデル「MRO-W1Z」は、2022年の秋頃は価格が高騰しており選択肢として微妙でしたが、2023年に入り価格が落ち着いてきています。
2023年3月時点では、4万円台の中盤を推移しており、価格重視の方にはおすすめです。

結論|今のおすすめは?
結論としては、現時点のおすすめは新モデル「MRO-W1A」です。
理由は先述のとおり、新モデルの方が機能的に優れるうえに、新旧の価格差が縮まってきたため。
ただし、旧モデルの方が安いことが多いので、徹底的に価格にこだわる場合は、個人的には旧モデルもありだと感じる水準です。
今のおすすめモデル
以上、「MRO-W1A」と「MRO-W1Z」の違いを解説しました。