「MRO-W1B」と「MRO-W1A」は、両方とも日立の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」。
両モデルは発売された年の異なる新旧モデルの関係です。
- MRO-W1B:2023年7月発売
- MRO-W1A:2022年7月発売
さっそく結論ですが、両モデルの主な違いは次の4つ。
新旧の違い
- 「熱風旨み焼き」の魚料理の対応有無
- マイリストボタンの有無
- デザインの違い
- レシピ数/オートメニュー数の違い
当記事では、上に挙げた4つの違いについて詳しく解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
MRO-W1BとMRO-W1Aの違い
両モデルの違いを比較表にまとめました。
MRO-W1B (新モデル) | MRO-W1A (旧モデル) | |
---|---|---|
熱風旨み焼き | ・牛肉 ・豚肉 ・鶏肉 ・魚 | ・牛肉 ・豚肉 ・鶏肉 |
マイリストボタン | あり | なし |
デザイン (扉の持ち手形状) | 直線的 | 曲線的 |
レシピ数 /オートメニュー数 | 296/250 | 291/246 |
「熱風旨み焼き」の魚料理
新モデル「MRO-W1B」では「熱風旨み焼き」機能に魚料理が対応しました。
MRO-W1B (新モデル) | MRO-W1A (旧モデル) | |
---|---|---|
牛肉 | ○ | ○ |
豚肉 | ○ | ○ |
鶏肉 | ○ | ○ |
魚 | ○ | × |
熱風旨み焼きとは?
下味をつけた食材を焼網に乗せるだけで、あとは自動で焼き上げてくれる機能。
レンジ加熱・オーブン・過熱水蒸気・グリルの複合加熱により、表面はこんがり、中はふっくら調理可能。
高精細な「センター赤外線センサー」により、食品の表面温度を計測するので、冷凍でも冷蔵でもオートで調理ができます。
また、加熱による食品の温度上昇を判断し、分量に合わせてレンジ・オーブン・加熱水蒸気・グリルと自動で切り替わり調理するのが特徴です。
操作手順は食材をセットして食材の種類・形を選ぶだけ。
新モデルでは、魚料理も対応したことで料理の幅が広がりました。
マイリストボタン
新モデル「MRO-W1B」では、マイリストボタンが新設されました。
(新)MRO-W1B | マイリストボタンあり |
---|---|
(旧)MRO-W1A | なし |
よく使用するメニューをマイリストに登録しておくと、2回目以降はマイリストボタンを押すだけで簡単に呼び出すことができます。
デザイン
新旧モデルを比較すると、大部分のデザインは同じですが、扉の持ち手部分の形状が少し異なります。
まずは新モデル「MRO-W1B」です。
続いて、旧モデル「MRO-W1A」です。
新モデルは扉の持ち手部分が薄く直線的なのに対して、旧モデルは持ち手が太めで端が曲線形状となっています。
そのほかカラーリング等の影響で操作部の印象も少し異なりますね。
新モデルは、よりシンプルに、すっきりとした外観になった印象です。
レシピ数/オートメニュー数
新旧モデルを比較するとレシピ数やオートメニュー数にわずかな違いがあります。
MRO-W1B (新モデル) | MRO-W1A (旧モデル) | |
---|---|---|
レシピ数 | 296 | 291 |
オートメニュー数 | 250 | 246 |
電子レンジのモデルチェンジにおいて、掲載レシピの見直しはよくあることなので、新旧比較において過度に意識する必要はないかと思います。
掲載されているレシピ等は大部分は共通です。
MRO-W1BとMRO-W1Aの共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、両モデルに共通する特徴を簡単に紹介します。
- 本体の色は、ホワイトとブラックの2色展開
- メニューの文字やイラストはフルドット液晶で表示
- 食品の重さと温度をはかるWスキャン機能搭載
- レンジ最高出力1,000W
- 分量に合わせて火加減を自動調節
- 300℃の熱風2段オーブンで、おいしくたくさん焼ける
- スチーム+レンジの組み合わせで、食材をムラなく解凍できる
- 取り外して丸洗いできるテーブルプレート付き
- アプリをインストールすると、スマホからの操作も可能
MRO-W1BとMRO-W1Aの価格を比較
ここまで「MRO-W1B」と「MRO-W1A」の主な違いを紹介してきました。
ここからは両モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
MRO-W1Bの価格
2023年7月1日発売の新モデル「MRO-W1B」の発売時価格は9万円台の中盤あたりでした。
発売後は大きく価格を下げていき、2023年11月時点では、安いもので5万円台に到達したものも見られます。
だいぶ値頃感が出てきたことと、旧モデルより機能面で優れていることもあり、そろそろ選択肢として検討できる水準です。
MRO-W1Aの価格
2022年7月発売の旧モデル「MRO-W1A」は、いま価格的におすすめのモデルです。
2023年11月時点では、安いもので4万円台のものを見かけます。
機能面よりも価格を重視したい場合は有力な選択肢となるでしょう。
【参考】MRO-W1Zは選択肢となるか
さらに1年古い2021年モデル「MRO-W1Z」も、実は現状価格がとても安いです。
2023年11月時点では、4万円前後を推移しており、後継機種と比べて価格面でのアドバンテージがあります。
ただし、機能的には後継機種よりも劣っています。
- 「熱風旨み焼き機能」がない
- シャキシャキ野菜レシピが非搭載
- 2品同時あたための時間が少し長い
上記を許容できるのであれば、価格重視で2021年モデルを検討するのはありだと思います。
古いモデルは市場の在庫減少とともに価格が高騰する傾向にあります(安いものから順に売り切れていくため)。
もし2021年モデル「MRO-W1Z」が気になる場合は、在庫のあるうちにチェックしておきましょう。
結論|今のおすすめは?
結論、現時点のおすすめは旧モデル「MRO-W1A」です。
理由は、旧モデルの価格が安くコスパが高いため。
ただし、新モデルも発売時と比べてだいぶ安くなってきたので、熱風旨み焼きなどの機能面を重視するなら新モデルも選択肢となるでしょう。
なお、先述のとおり価格に徹底的にこだわる場合は、より古い2021年モデル「MRO-W1Z」とも比較検討してみてください。
今のおすすめ|2022年モデル
価格重視なら要チェック|2021年モデル
以上、「MRO-W1B」と「MRO-W1A」の違いを解説しました。