NW-JY10・NW-JX10・NW-JW10は、全て象印の圧力IH炊飯ジャーで発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- NW-JY10:2022年7月発売
- NW-JX10:2021年7月発売
- NW-JW10:2020年7月発売
鉄ーくろがね仕込みー「豪炎かまど釜」がキャッチフレーズの当シリーズは、異なる4つの素材を重ねて層にした内釜が特徴。
熱伝導率の高い「アルミ」層と耐久性が高い「ステンレス」層の間に、発熱効率と蓄熱性に優れた「鉄」を仕込むことで、大火力を活かして効率よく加熱し、ふっくらと美味しいご飯を炊き上げます。
そんな当シリーズの、現行モデルと型落ちモデルの差はどこにあるのでしょうか。

型番 | カラー | Ag+抗菌加工 | 液晶 | 麦ごはんメニュー |
---|---|---|---|---|
NW-JY10 (2022) | ブラックのみ | あり | 高コントラスト液晶 | 専用メニューあり (食感を2通りの炊き分け可能) |
NW-JX10 (2021) | ブラックとホワイト | あり | 高コントラスト液晶 | 専用メニューあり (食感を2通りの炊き分け可能) |
NW-JW10 (2020) | ブラックのみ | なし | オレンジくっきり液晶 | 専用メニューあり |
この記事では、各モデルの違いの詳細を紹介した上で、価格の違いも検証することで、今お買い得なおすすめモデルについて考察していきます。

NW-JX10とNW-JW10の違い(2020→2021)
続いて、2021年のモデルチェンジで何が変わったのかを紹介します。
2020年モデル「NW-JW10」と2021年モデル「NW-JX10」の違いは4つです。
- AG+抗菌加工が施された
- 液晶が変更となった
- 麦ごはん専用メニューが進化
- カラー展開の変更
AG+抗菌加工が施された
2021年モデル「NW-JX10」のみ、よく触る部分でもある次の2つがAg+抗菌加工されています。
抗菌加工
- しゃもじ
- ふたを開けるプッシュボタン

液晶が変更となった
2020年以前の旧モデルでは液晶画面の背景がオレンジ色でしたが、2021年モデルでは背景色がなくなっています。
新モデルでは背景色がなくても見えやすいように文字のコントラストが高くなっているので、文字が見にくいということはないでしょう。
背景色のない液晶を採用した象印の炎舞炊きモデルの炊飯器を使用したことがありますが、背景色がないからと言って見づらいと感じたことはありませんでした。
麦ごはん専用メニューが進化
「もち麦」や「押し麦」をふっくらもちもちに炊き上げる「麦ごはん専用メニュー」は、年を追うごとに進化してきています。
進化点
- 2019年モデル
→ 専用メニューなし - 2020年モデル
→ 専用メニューあり - 2021・2022年モデル
→ 専用メニューで2通りの炊き分け可能に
2021年モデル「NW-JX10」では、麦独自の風味や食感を活かした「麦ごはんふつうメニュー」と、ニオイを抑えてやわらかく仕上げる「麦ごはんもちもちメニュー」に細分化されました。
カラー展開の変更
2021年モデルでは、カラー展開が黒・白の2色展開になり選べるようになりました。
NW-JX10 (2021) | ・ブラック ・ホワイト |
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NW-JW10 (2020) | ブラックのみ |

まずは2020年モデル「NW-JW10」のブラックです。
続いて、2021年モデル「NW-JX10」のブラックとホワイト。
NW-JY10とNW-JX10の違い(2021→2022)
2022年モデル「NW-JY10」で変わった点はカラー展開のみです。
NW-JY10 (2022) | ブラックのみ |
---|---|
NW-JX10 (2021) | ・ブラック ・ホワイト |
先に紹介したように、2021年モデルでは2色展開に増えたカラーバリエーションでしたが、2022年モデルでは再び黒の1色展開に戻った形となります。
2021年モデルは先に紹介したので割愛しますが、2022年モデル「NW-JY10」のブラックは次のとおりです。
基本スペックや共通点
NW-JY10・NW-JX10・NW-JW10の基本スペックはほとんど同じです。
炊飯容量 | 5.5合 |
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外形寸法 | 幅27.5×奥行34.5×高さ21.5cm |
ふた開き時の高さ | 44.5cm |
重さ | 6.5kg |
1回あたりの 炊飯時消費電力量 | 149Wh |
1時間あたりの 保温時消費電力量 | 15.8Wh |
また、次に挙げる特徴や機能も、新旧モデルに共通しています。
- 鉄(くろがね仕込み)豪炎かまど釜を採用(発熱効果、蓄熱性に優れた鉄を採用)
- 大火力&高圧力(沸騰による激しい対流を起こして甘味成分を引き出す)
- 81通りのわが家炊き(感想入力すると好みの炊きあがりに自動調整)
- 蒸気口セットなし(洗い物は内釜と内ふたのみ)
- 炊き分け圧力(好みの食感に合わせた7通りの炊き分け)
- 選べる保温選択(「極め保温」「高め保温」「保温なし」から選択)
- クリーニング機能(炊き込みご飯後の気になるにおい残りを抑制)
- 熟成炊き(吸水時間を設けて、芯からふっくら美味しく炊き上げ)
- やわらかごはんメニュー(白米ふつうとおかゆとの間の「やわらか」「よりやわらか」食感で炊飯)
- 立つしゃもじ付き
面白いのは「わが家炊き」機能で、食べた後の感想を炊飯器に入力することで、やわらかさや粘りを基準に食感を自分好みにカスタマイズしていくことが可能です。
他モデルとの違いの観点では、上位機種はカスタマイズパターン数が多く、下位機種はパターンが少なかったり、そもそも「わが家炊き」機能がない機種も存在します。

価格の違いを比較
買い物で失敗しないためには機能差と価格差を比べることが重要です。
ということで、価格チェックをする前に各モデルの違いの比較表を再掲します。
型番 | カラー | Ag+抗菌加工 | 液晶 | 麦ごはんメニュー |
---|---|---|---|---|
NW-JY10 (2022) | ブラックのみ | あり | 高コントラスト液晶 | 専用メニューあり (食感を2通りの炊き分け可能) |
NW-JX10 (2021) | ブラックとホワイト | あり | 高コントラスト液晶 | 専用メニューあり (食感を2通りの炊き分け可能) |
NW-JW10 (2020) | ブラックのみ | なし | オレンジくっきり液晶 | 専用メニューあり |

以上を踏まえて、各モデルの価格を比べていくのですが、先に当シリーズの価格推移の傾向をざっくり掴んでおきましょう。
- 発売時価格:7万円台
- 底値:3万円台
家電は発売後、底値へ向けて価格が安くなっていくので、各モデルが今どの段階にあるのかを把握することが重要です。
NW-JY10(2022)の価格
2022年7月発売の最新モデル「NW-JY10」の発売時価格は、7万円台のものが多い印象でした。
2023年3月時点では、安くて4万円台の前半のものを見かけますが、旧モデルよりは少し高額な印象です。
そろそろ選択肢として検討できるレベルですが、旧モデルとの機能的な違いがほとんどないため、さらに値段を落とすまで待つのが無難でしょうか。
NW-JX10(2021)の価格
2021年モデル「NW-JX10」は、底値圏へ入りつつあるモデルです。
2023年3月時点では、安いもので3万円台の前半を推移しています(カラーはホワイトよりブラックの方が安い印象)。
型落ちの2020年モデルと比べてみると、機能的には抗菌加工・麦ごはんメニューなどの点で優れているうえに、価格も逆転しつつあるので、当モデルはかなり有力な選択肢となってきました。
NW-JW10(2020)の価格
2020年モデル「NW-JW10」は、一時は3万円台の前半を推移する推しモデルでしたが、2022年秋以降は価格が上昇。
そもそも在庫をあまり見かけなくなったこともあり、選択肢としては微妙です。
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは2021年モデル「NW-JX10」です。
理由は、価格が安く機能的にも古いモデルより優れているため。
現時点のおすすめモデル
以上、象印炊飯器「NW-JY10・NW-JX10・NW-JW10」の違いについてお届けしました。