「SR-VSX」シリーズは、大火力と可変圧力でお米の甘味と旨味を引き出す「Wおどり炊き」が特徴で、高温スチーム機能や銘柄別炊き分けが搭載されている最高級炊飯器。
「SR-CVSX100」と「SR-VSX100」、「SR-VSX109」は、そんな最高級炊飯器の型番違いのモデルです。
- SR-CVSX100:2020年モデル
- SR-VSX100:2020年モデル
- SR-VSX109:2019年モデル

「CVSX」と「VSX」は「量販店モデル」と「オリジナルモデル」の違い。
後で詳しく解説しますが、結論から言うと、この2つは性能の違いがないので、安い方を選べばOKです。
一方、2020年モデルと2019年モデルの新旧モデルには違いが3つあります。
新モデルで変わったところ
- 対応銘柄の増加
- タッチパネルの変更
- 炊き込みご飯コースの進化
この記事では、各モデルの具体的な違いを把握したうえで、価格も踏まえて最適なモデルを選べるように、
- 量販店モデルとオリジナルモデルの違い
- SR-VSX100(新)とSR-VSX109(旧)の違い
- 仕様の比較
- 3モデルの価格の比較
などの観点から、「SR-CVSX100」「SR-VSX100」「SR-VSX109」の3モデルを分析し、どれを購入するのがよりお得になるのかを確認していきます。
量販店モデルとオリジナルモデルの違い
2020年に発売された「SR-CVSX100」と「SR-VSX100」には、前述したように性能に違いはありません。
- SR-CVSX100:大手量販店モデル
- SR-VSX100:オリジナルモデル

量販店モデルとは、その名の通りビッグカメラやヤマダ電機などの大手の家電量販店で販売されているモデルということ。
オリジナルモデルはここでは、メーカーオリジナルを差していて、大手以外の電気屋さんや、Amazon、楽天で販売されているモデルです。

中身は同じなのに型番を変えている理由は、同じ性能をもつ商品でも販売ルートで差別化することによって、価格競争を抑えるため。
例えば、「ネットだともっと安かった」と言われた際に、「型番が異なる別モデル」と言いやすい、などの理由があるといわれています。
要は、中身は同じなので価格だけを気にして安い方を選べばOKです。
SR-VSX100とSR-VSX109の違い
2020年モデルの2つは中身が同じものでしたが、オリジナルモデルの方はどうでしょうか。
2020年新モデル「SR-VSX100」と、2019年旧モデル「SR-VSX109」の違いを見てみましょう。
冒頭にも述べましたが、新モデルの変更点は3つあります。
- 炊き分けできる銘柄が増えた
- タッチパネル液晶になった
- 「炊き込みご飯コース」が新しくなった

炊き分けできる銘柄が増えた
新旧どちらのモデルにも「銘柄炊き分けコンシェルジュ」機能がついていますが、対応する銘柄が増えました。
銘柄炊き分けコンシェルジュとは?
銘柄を選択するだけで、銘柄米の粒の大きさや食感、甘味を科学的に分析した結果に基づいて、一番おいしく炊いてくれる機能のこと。
旧モデルでも50銘柄が登録されていましたが、新モデルはさらに8銘柄追加されました。
- SR-VSX100(新):58銘柄
- SR-VSX109(旧):50銘柄
全国の銘柄米が網羅されていて、細かい炊き分けが可能となっています。

タッチパネル液晶になった
旧モデルは、液晶画面の周りに9つのボタンが並んでいましたが、新モデルではボタンは3つに。
液晶画面で操作可能なタッチパネルになりました。
画面上で操作できるためわかりやすく、天面の凹凸が減ったことでお手入れも簡単になっています。

「炊き込みご飯専用コース」が新しくなった
旧モデルから搭載されていた「炊き込みご飯専用コース」が、新モデルでは進化してより美味しく炊けるようになりました。
違いは、低温で長時間前炊きした上で、さらに高火力で炊き上げができるようになったところ。
炊きあがりにべちゃっとしがちな炊き込みご飯が、ふっくらハリのある炊きあがりに。
一粒一粒がほぐれやすく、味が染み込みやすくなりました。

仕様はほとんど変わらない
「SR-VSX100」と「SR-VSX109」の商品仕様にはほとんど差はありません。
型番 | 炊飯量 | カラー | 外形寸法 | ふた開き時の高さ | 重さ | 1回あたりの炊飯時消費電力量 | 1時間あたりの保温時消費電力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SR-VSX100(2020) | 5.5合 | ブラック・ホワイト | 27.5×36.1×23.4cm | 46.8cm | 7.7kg | 158Wh | 14.8Wh |
SR-VSX109(2019) | 5.5合 | ブラック・ホワイト | 27.5×36.1×23.4cm | 46.8cm | 7.7kg | 162Wh | 13.7Wh |
また、これまで紹介した特徴や機能も含めて、新旧両モデルに共通する機能は次のとおり。
- Wおどり炊き(大火力と可変圧力でお米の甘味と旨味を引き出す)
- 鮮度センシング(鮮度をセンサーで感知して新米のような炊きあがりに)
- 220度高温スチーム(追い炊き・蒸らし段階でスチームを噴射し、旨味を閉じ込める)
- 全面発熱6段IH(釜を包むように搭載したIHで、細かい火力調整も可能)
- ダイヤモンド竈(かまど)釜(高い発熱性と蓄熱性、断熱性を実現)
- 加圧追い炊きplus(追い炊き時の圧力調整でハリのある炊きあがりに)
- スチーム保温(乾燥を防いで美味しく保温)
- スチーム高速コース(高温スチーム効果で早く美味しく炊ける)
- 15メニュー(玄米、雑穀米、カレー用など15種類のメニューを用意)
- エコナビ保温(省エネしながら保温してくれる)
- 量ピタスピードスチーム再加熱(ご飯の量に応じて加熱時間をコントロール)
- 玄米高速(玄米を短時間で美味しく炊きます)

価格の違いを比較
ここまでの話をまとめると
- 2020年発売の新モデル2つの性能は一緒
- 新旧を比較すると新モデルには3つの機能がプラスされている
- 新旧を比較すると商品仕様には大きな違いはない
ということがわかりました。
これをふまえた上で、次はそれぞれの価格を見ていきましょう。
量販店モデルSR-CVSX100(2020年)の価格
2020年6月に発売された「SR-CVSX100」の初値はなんと13万円台。
ですが、約1ヶ月後にはガクッと降下して10万円台になり、その後も順調に下がり続けて、2020年12月の時点で8万円台前半まで安くなりました。
オリジナルモデルSR-VSX100(2020年)の価格
2020年6月に発売されたオリジナルモデル「SR-VSX100」の初値は、量販店モデルと同じ13万円台からスタート。
こちらも約1ヶ月後には10万円台になり、その後2ヶ月おきのペースでさらに価格が下がり続け、2020年12月の時点で8万円台後半になっています。
量販店モデルと違い、大きく下落してからの日々の価格変動はほぼなく、常に量販店モデルよりも数千円高いという印象です。
一応価格チェックはしておきたいですが、基本的には先に紹介した量販店モデルの方がおすすめです。
旧モデルSR-VSX109(2019年)の価格
最後に、2019年6月に発売されたオリジナルモデル「SR-VSX109」の初値は、上記2つのモデルよりも安い11万円台後半からスタート。
波がありながらも順調に下がり続け、発売から1年を目前に底値圏である5万円台前半まで下落しました。
ですが、発売から1年を機に価格上昇に転じ、2021年1月現在では8万円前後で推移しています。

一般的に新モデルが発売されると旧モデルの生産はストップするため、安値で販売しているお店の在庫がなくなると、高値で販売している店の商品が残ります。
安いところから売れるので市場在庫が少なくなると、市場最低価格が上昇していく傾向にあります。
【結論】おすすめは?
以上、パナソニックのスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き」シリーズ「SR-CVSX100」と「SR-VSX100」、「SR-VSX109」を比較しました。
個人的な結論としては、2020年の量販店モデルがおすすめです。
その理由は
- 旧モデルよりも性能がアップしているから
- 旧モデルの価格が上がり価格差が小さいから
メイン機能に変化はありませんが、新モデルには新たな機能が3つプラスされています。
やがて価格が逆転して新モデルの方が安くなれば、性能の高い新モデルの一択となるでしょう。
それまでの間も、もし価格差が数千円程度なら個人的には新モデル推しですが、意見の分かれるところでしょうか。
機能差と価格を天秤にかけて、最適な炊飯器を選んでくださいね。
量販店2020年新モデル
2019年旧モデル