「NW-LA10」と「NW-KB10」は象印の圧力IH炊飯ジャーの新旧モデルの関係です。
- NW-LA10:2020年モデル
- NW-KB10:2019年モデル

新モデルで変わったところ
新モデル「NW-LA10」では、底IHヒーターの数が3つから6つに増え、炎舞炊きのローテーション構造が強化。
これまで以上に炊きムラを抑え、甘み成分を引き出せるように。
今回のモデルチェンジを一言で表すなら「炎舞炊きの強化」ですが、実はそのほかにも僅かですが違いがあります。
この記事では、
- シリーズの特徴
- 強化された炎舞炊きの詳細
- そのほか新旧で異なるポイント
- 仕様・機能の比較や紹介
- 価格の新旧比較
などの観点から、NW-LA10とNW-KB10の違いを詳しく分析し、どちらがお買い得か考察していきます。
NW-KB10を実際に使ってみたレビュー記事も参考にどうぞ。使用感は基本的に同じなので、NW-LA10を検討している方にも参考になるはずです。
【炎舞炊きNW-KB10レビュー】象印の最高級炊飯器の実力は?
シリーズの特徴
「NW-LA10」や「NW-KB10」は、象印の圧力IH炊飯ジャーの最高級モデル。
炊飯ジャーには次の3種類がありますが、当シリーズは、高性能な「圧力IH炊飯ジャー」に該当します。
- 圧力IH炊飯ジャー(高級・高性能)
- IH炊飯ジャー(中間)
- マイコン炊飯ジャー(低価格・低性能)
お米は高温で炊き上げるとムラなく甘みが出ると言われていますが、高性能なほど高熱で炊飯できる仕組みです。
さらに、そんな高性能な「圧力IH炊飯ジャー」の中でも、最高グレードを誇るのが当シリーズ。
象印の炊飯器は「かまどの炎」の再現を目指していますが、当シリーズは「炎舞炊き」という「かまどの炎」に近い炊き方により、ふっくら甘みのある炊飯を実現します。

約7~8万円とお値段は張りますが、こだわりの「かまどごはん」を自宅で毎日食べられる贅沢なモデルです。
【新旧の違い】新モデルでは「炎舞炊き」が強化
冒頭で述べたとおり、新モデルでは底IHヒーターの数が3つから6つに増えました。
- NW-LA10(新):6つのヒーターを搭載、対角線上の2つを同時加熱させる
- NW-KB10(旧):3つのヒーターを搭載、1つずつ加熱させる
釜底ヒーターをローテーションで加熱することにより「熱のゆらぎ」を生み出し、「かまどの炎」を再現しています。
ヒーターの数が増えることで、象印の目指す「かまどの炎」により近づきました。
引用:象印公式

でもなんで「ゆらぎ」がいいの?
かまど炊きごはんが美味しい理由
- 大火力の炎がゆらぎながら釜底に当たる
- ゆらぎが部分的な集中加熱を生む
- 釜の中に温度差が生まれ激しく複雑な対流が生まれる
- 対流によりお米はかき混ぜられる
- 結果、1粒1粒がムラなく均一に高温で熱せられ、ふっくら炊ける
以上が、かまど炊きで起きていることですが、これを炊飯器で実現しよう!というのが象印の「炎舞炊き」という炊き方。
「NW-LA10」や「NW-KB10」などの圧力IH炊飯ジャーは、さらに圧力を加えることで沸点を上昇させ、お米の芯まで熱を通し「ふっくらモチモチ」を実現します。

実は内ぶたの構造も変わっている
最大の違いは上述のとおり「炎舞炊きの強化」ですが、実は目立たないところで、内ぶたの構造も変わっています。
- NW-LA10(新):内ぶた1枚
- NW-KB10(旧):内ぶた2枚
旧モデルは内ぶたが2重構造になっており、「釜」と「内ぶた2枚」の計3点の洗い物がありましたが、
新モデルでは「釜」と「内ぶた1枚」の2点に洗い物が減っています。
【NW-LA10(新)】
【NW-KB10(旧)】

そのほかの仕様や機能はほぼ同じ
「NW-LA10」と「NW-KB10」両モデルとも仕様はほぼ同じです。
型番 | 炊飯量 | カラー | 外形寸法 | ふた開き時の高さ | 重さ | 1回あたりの炊飯時消費電力量 | 1時間あたりの保温時消費電力量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
NW-LA10 (2020) | 5.5合 | 白・黒 | 幅27.5×奥行35×高さ23.5cm | 46.5cm | 8.5kg | 154Wh | 16.4Wh |
NW-KB10 (2019) | 5.5合 | 白・黒 | 幅27.5×奥行34.5×高さ23.5cm | 46cm | 8.5kg | 154Wh | 16.2Wh |
また、次に挙げる特徴や機能は、両モデルに共通です。

- 121通りの炊き方が可能(しゃっきり・もちもち・硬め・柔らかの段階調整で好みの食感に)
- 7通りの炊き分け圧力(好みの食感に炊き分ける)
- 豪炎かまど釜を採用(鉄を仕込んだ熱伝導の高い特性釜)
- 熟成炊き(吸水時間を長くしてふっくら仕上げるモード)
- 極め保温(センサーによる温度管理で40時間美味しく保温)
- 人工知能AI炊飯(季節の変化や商品劣化をAIが補正し、常に購入時と同様の炊きあがりを実現)
- 蒸気セーブメニュー(蒸気を80%カット)
- 白米特急メニュー(1合を15分で炊ける)
- 白米急速メニュー(1合を30分で美味しく炊ける)
- 鉄器おこげメニュー(ちょうどいいおこげを簡単に作れる)
- お弁当メニュー(中パッパ工程で圧力をかけ水分を凝縮、冷めてもモチモチ)
- やわらかごはんメニュー(白米普通より柔らかく、おかゆより固く炊く)
- 玄米・雑穀米・麦ごはん・金芽米メニュー(専用メニューで最適に炊く)
- フラットパネル・フラットフレーム構造(汚れが拭きやすい)
- クリーニング機能

価格の違い
2020年10月時点では、旧モデルの方が安い傾向にあります。
最近の炊飯器は、中身の変わらないモデルチェンジも多い中、進化したポイントがあるのは喜ばしいことです。
これまで紹介した「炎舞炊きの進化」と「内ぶた構造の変化」に対して、新旧価格差の価値を感じるかが重要です。
悩ましいですが、個人的には
- 価格差1万円未満 → 新モデル
- 価格差1万円以上 → 旧モデル
というところでしょうか。

旧モデルの価格推移
旧モデル「NW-KB10」は、2019年6月に発売され、予約時の初値は12万円台でしたが、発売翌月の2019年7月には早くも7万円台まで下落。
新モデル発売前には6万円台に踏み込んだこともありましたが、当モデルの底値はだいたい7万円前後といったところです。
新モデルの価格推移
対する新モデル「NW-LA10」は、2020年6月に発売され、予約時の初値は旧モデル同様に12万円台でした。
新モデルも翌月2020年7月には大きく値を下げ8万台に、以降しばらく8万円前後で横に推移している状況です。
ぜひ、価格差と機能差を天秤にかけてみてくださいね。
以上、NW-LA10とNW-KB10の違いについてでした。
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