「SR-STS101」と「SR-STS100」は、パナソニック炊飯器のスチーム機能付きIHモデル。
お米の旨味を引き出す220℃高温スチームを搭載する点が特徴ですが、そんな両モデルは発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- SR-STS101:2021年7月発売
- SR-STS100:2020年9月発売

さっそく結論ですが、両モデルの違いは次の3つ。
新旧の違い
- スチーム保温の違い
- 冷凍用ごはんコースの違い
- 赤飯コースの違い
当記事では、以上3つの機能の違いについて詳しく解説したうえで、両モデルの価格も比較。
機能差と価格差が見合っているか判断し、コスパの高い現時点のおすすめモデルがどっちなのか検証します。
SR-STS101とSR-STS100の違い
はじめに書いたとおり、両モデルの違いは保温と炊飯コースの種類についてですが、表にまとめると次のとおり。
SR-STS101 (新) | SR-STS100 (旧) | |
---|---|---|
スチーム保温 | ◯(進化) | ◯ |
冷凍用 ごはんコース | ◯ | × |
赤飯コース | × | ◯ |

スチーム保温の違い
スチーム保温とは、保温中のごはんにスチーム噴射を行うことで潤いを保ち、乾燥・黄ばみ・ニオイなどを抑えて、炊きたてに近い美味しさをキープする機能のこと。
「SR-STS101」と「SR-STS100」両モデルとも、スチーム保温機能を搭載していますが、新モデルは次のとおり進化しました。
- ごはんのやわらかさUP
- 黄ばみにくさUP
普段から長時間の保温をする場合は新モデルがおすすめ、反対にいつも冷凍保存をしている場合は、活用する機会は少ないでしょう。
冷凍用ごはんコースの違い
新モデル「SR-STS101」には、「冷凍用ごはんコース」が搭載されています。
「冷凍用ごはんコース」とは、冷凍・解凍を前提にした炊き方をすることで、解凍ごはん特有のべちゃっとしたり、逆に硬くパサついたりするのを軽減するコースです。

新モデルは「冷凍用ごはんコース」の搭載に加え、先に紹介した「進化したスチーム保温」機能も備えるため、ごはんの保温と保存、どちらの場合にも臨機応変に対応できます。
なお、冷凍ごはんを美味しく食べるには、炊飯器の機能だけでなく、冷凍方法も重要です。

- 釜での長時間保温は避けてすぐにラップで包む
- ラップで包むときは潰さないよう注意
- 常温まで冷めたらすぐに冷凍庫
- 冷凍庫に急速冷凍機能があれば使う
上記の冷凍方法に加え、「冷凍用ごはんコース」を活用することで、より炊きたてに近いごはんを味わえます。
赤飯コースの違い
「SR-STS101」と「SR-STS100」では、炊き分けのメニュー数が異なり、赤飯コースは旧モデルのみに搭載されます。
コース | SR-STS101 (新) | SR-STS100 (旧) |
---|---|---|
白米 | ◯ | ◯ |
無洗米 | ◯ | ◯ |
玄米 | ◯ | ◯ |
炊込み専用 | ◯ | ◯ |
炊きおこわ | ◯ | ◯ |
おかゆ | ◯ | ◯ |
赤飯 | × | ◯ |
赤飯を頻繁に炊くことはないかもしれませんが、この点に関しては旧モデルの方が優れる結果となっています。
新旧モデル共通の特徴
以上が「SR-STS101」と「SR-STS100」の機能的な違いとなりますが、せっかくなので当シリーズの特徴を把握できるよう、主な共通機能もサクッと紹介しておきます。
- 高温スチーム加熱(熱でお米をコーティングし旨味や水分を逃さない)
- 大火力おどり炊き(IHコイルの切替加熱で対流を生みムラ減少)
- ダイヤモンド竈釜(発熱性と蓄熱性にすぐれた釜)
- 全面発熱6段IH(ふた~底まで6段のIHを搭載し細やかな火力調整)
- 旨み熟成浸水(低温前炊きで旨味となるアミノ酸を生成)
- 銀シャリ炊き分け(好みの食感やメニューにより3種類に炊き分け)
- デカ文字大型液晶(文字が大きく見えやすい)
- うまみ循環タンク(うまみの素になる「おねば」を循環)
- エコ炊飯(省エネ炊飯)
- 高速炊飯(ご飯を最短27分で炊き上げ)
- フラット天面パネル(メンテナンスしやすい凹凸のない天面)
この中で特筆すべきは機能は「高温スチーム加熱」。
130~220℃のスチームを活かした次のような炊飯が可能です。
高温スチームの特徴
- 高温により芯までα化することで旨味を増幅
- 旨味成分でお米をコーティングして、ハリ・ツヤUP
- 水分を逃さないので、冷めても美味しい
「高温スチーム加熱」は、パナソニック最上位の炊飯器にも搭載される機能で、大火力おどり炊きと相まって、ふっくらもちもちに旨味を凝縮します。
SR-STS101とSR-STS100の価格を比較
ここまで、「SR-STS101」と「SR-STS100」の機能の違いなどを説明してきましたが、ここかからは両モデルの現時点の価格の違いを確認していきましょう。

SR-STS101の価格
2021年7月に発売された新モデル「SR-STS101」の発売時価格は5万円台の中盤ほどでしたが、すぐに4万円台の前半~中盤まで安くなり、以降横ばいで推移しています。
旧モデルとの比較すると、2022年2月時点では、わずかに旧モデルの方が安い傾向にあるものの価格差は縮まってきています。
「スチーム保温の進化」や「冷凍用ごはんコース」に魅力を感じた場合は、新モデル「SR-STS101」がおすすめです。
SR-STS100の価格
2021年9月に発売された旧モデル「SR-STS100」は、2021年の夏から年末にかけては、3万円台の中盤あたりを推移しておりおすすめでした。
しかし、2022年に入り、価格がわずかに上昇傾向となり、先述のとおり新旧の価格差がなくなってきています。
徹底的に価格にこだわる場合や、旧モデルのみに搭載される「赤飯コース」に価値を感じる場合は選択肢となりますが、個人的には後継の新モデル推しでしょうか。
【まとめ】おすすめモデルは?
以上、パナソニックのスチームIHジャー炊飯器「SR-STS101」と「SR-STS100」の機能や価格の違いを紹介しました。
改めて、個人的な結論をまとめると、現時点のおすすめは新モデル「SR-STS101」です。
理由は、価格に差がなくなりつつあるうえに、機能的に優れる点が多いと感じるためです。
