「SR-MPW102」と「SR-MPW101」は、両方ともパナソニック炊飯器の中でも上位モデルにあたる「Wおどり炊き」シリーズ。
「大火力IH × 可変圧力」により、甘みともちもち食感がうれしい銀シャリご飯が炊けるのが魅力ですが、そんな両モデルは発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- SR-MPW102:2022年8月発売
- SR-MPW101:2021年7月発売

さっそく結論ですが、新モデル「SR-MPW102」で変わった点は以下の3つです。
新旧の違い
- 「金芽ロウカット玄米」専用コース追加
- ふた加熱板が食洗機で洗える
- 発芽米、分づき米メニュー削除
当記事では、これら新旧3つの機能差について解説。
さらに、両モデルの現時点の価格を比較し、機能差と価格差の2つの視点で、今どっちがおすすめなのか家電アドバイザーの目線で比較します。
SR-MPW102とSR-MPW101の違い
はじめに書いたとおり「SR-MPW102」と「SR-MPW101」の違いは次の3つがポイントです。
- 「金芽ロウカット玄米」専用コース追加
- ふた加熱板の食洗機対応
- 発芽米、分づき米メニュー削除

「金芽ロウカット玄米」専用コース追加
新モデル「SR-MPW102」では、「金芽ロウカット玄米」専用の炊飯コースが追加されました。
金芽ロウカット玄米とは?
玄米の表面にある、かたくて防水性の高い「ロウ層」を除去した玄米のこと。
東洋ライス(株)が販売。

- ロウ層を取り除くことで、白米のようにふっくらとおいしい食感になる
- 普通の玄米より食べやすいのに、栄養価は変わらない
- 白米と同じ時間で炊ける
- 消化が良く、普通の玄米より栄養を摂取しやすい
さらに、金芽ロウカット玄米は洗米する必要がない点も嬉しいところ。
専用コースを使えば、美味しい玄米がカンタンに食べられるので、金芽ロウカット玄米を普段から食べている、または気になる方は新モデル「SR-MPW102」がおすすめ。
逆に、金芽ロウカット玄米は食べないという方には、特に影響のない機能変更といえます。
ふた加熱板が食洗機で洗える
新モデル「SR-MPW102」では、「ふた加熱板」が食洗機洗いOKになりました。
炊飯器を使った後は、次の3点を毎回お手入れする必要がありますが、食洗機が使えると、手入れがラクになって嬉しいですね。
- 蒸気ふた
- ふた加熱板
- 内釜

発芽米、分づき米メニュー削除
新モデル「SR-MPW102」からは、発芽米と分づき米のメニューがなくなりました。
発芽米 | 玄米を発芽させたお米 |
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分づき米 | 玄米から胚芽とぬか層の一部をとりのぞいたお米 |
発芽米や分づき米を食べる方は、旧モデル「SR-MPW101」の方がオススメです。
新旧モデルの共通の特徴
以上が「SR-MPW102」と「SR-MPW101」の機能の違いですが、新旧モデル共通の特徴もサクッと紹介します。
]当シリーズの代表的な機能は以下のとおりです。
- Wおどり炊き(IH高速切替と加圧減圧のWで対流を生み均一加熱)
- ダイヤモンドかまど釜(発熱性と蓄熱性にすぐれた釜を使用)
- 全面発熱6段IH(ふた~底まで6段のIHを搭載し細やかな火力調整)
- 旨み熟成浸水(低温前炊きで旨味となるアミノ酸を生成)
- 加圧追い炊き(追炊き工程で加圧して高温化して甘みを引き出す)
- 銀シャリ炊き分け(好みの食感やメニューにより4種類に炊き分け)
- うまみ循環タンク(うまみの素になる「おねば」を循環)
- 13の専用メニュー(玄米、おかゆ、麦ごはん、カレー用など)
- エコナビ保温(ご飯の量を感知して量に応じた保温で省エネ)
- いきいき保温(温度コントロールでニオイ・黄ばみ・味の低下を抑える)
- 高速炊飯(ご飯を最短24分で炊き上げ)
- フラット天面パネル(メンテナンスしやすい凹凸のない天面)

「Wおどり炊き」を搭載
「Wおどり炊き」とは、大火力IH × 可変圧力の2つの炊き技を組みあわせたパナソニック独自の炊き方です。
大火力IH | 2つのIHを高速で切り替え、強力な泡の熱対流を生みだす |
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可変圧力 | 加圧して高温化し、減圧時に激しく対流させる |
上記2つの炊き技により、釜の中でお米をおどるように回すと、1粒1粒に熱が伝わりやすくなり、甘みともちもち感のあるご飯が出来上がります。
ダイヤモンドかまど釜&全面発熱6段IH
ダイヤモンドかまど釜は軽くて丈夫かつ、熱を伝えやすいのが特徴です。
ダイヤモンドかまど釜を過熱する熱源はIHヒーターですが、ふた~底まで全体を包み込むように6段のIHが付いています。
これにより、均一な加熱はもちろん、細かな火力コントロールが可能です。

4種類の銀シャリ炊き分け
SR-MPWシリーズは、4種類の食感に炊き分けられます。
- 銀シャリ(ふつう)
- かため
- やわらか
- もちもち
メニューやその日の気分に合わせて、硬さを変えてみるのもいいですね。
SR-MPW102とSR-MPW101の価格を比較
ここまで、「SR-MPW102」と「SR-MPW101」の違いや共通の特徴を紹介しましたが、最後に両モデルの現時点の価格を比較します。
紹介してきた新旧モデルの機能差に対して、価格差が妥当がどうか検討してみてくださいね。
SR-MPW102の価格
2022年8月発売の新モデル「SR-MPW102」の発売時価格は、6万円前後のスタートとなりました。
2022年10月時点では、安いものでは4万円台まで価格が下がっています。
旧モデルと競る価格帯になってきており、そろそろ選択肢となりえる水準でしょう。
機能面では、当モデルは「ふた加熱板」が食洗機対応となったのも熱いポイントです。
SR-MPW101の価格
2021年7月発売の旧モデル「SR-MPW101」は、発売時は新モデル同様に、7万円オーバーのものが多いスタートでしたが、2021年の年末以降は4~5万円台を推移しています。
先述のとおり、新旧の価格差が縮まってきたので、価格面でのアドバンテージがなくなりつつあります。
なお、さらに古い2020年モデル「SR-MPW100」は、安いものがなくなってきています。
さらに「冷凍用ごはんコース」が搭載されておらず、性能的にも後継機種より劣るため、当記事の比較対象から外しています。
結論|現時点のおすすめは?
結論としては、現時点のおすすめは新モデル「SR-MPW102」です。
理由は、新旧の価格差が縮まってきたなかで、食洗器対応パーツが多く、使い勝手が良い新モデルの方が魅力的に感じるため。
旧モデルもまだまだ安いため選択肢となりえますが、価格が同程度であれば新モデル推しです。
今のおすすめモデル
以上、パナソニック炊飯器「SR-MPW102」と「SR-MPW101」の違いの解説でした。