「JPJ-G060」と「JPJ-A060」は、タイガーの土鍋圧力IHジャー炊飯器(炊きたて)の新旧モデルという関係です。
- JPJ-G060:2020年モデル
- JPJ-A060:2018年モデル(限定モデル)
こちらの新旧の炊飯器は、タイガー炊飯器の土鍋圧力IHジャー炊飯器「炊きたて」シリーズの中でも、本物の土鍋を使用した高級モデルです。
さらにこちらは、1人前のご飯から炊ける小容量に対応した、3.5合炊きタイプ。
内なべを包み込むように作られた「遠赤土かまど」との二重発熱構造が高火力をキープし、お米の一粒一粒を芯までしっかり炊き上げてくれます。
見た目もそっくりなこちらの新旧炊飯器ですが、新製品は旧製品と比べてどこがどう進化したのでしょうか?

新モデルで変わったところ
JPJ-G060とJPJ-A060の違いを調べてみると、旧製品から進化した機能が5つ、新製品になってなくなってしまった機能が2つありました。
旧製品からどこがどう変わったのか、気になりますよね。
この記事では、両モデルの7つの違いを紹介するので、比較検討の参考にしてくださいね。
JPJ-G060とJPJ-A060の違い
新モデルのJPJ-G060には、旧モデルのJPJ-A060から大きく分けて7つの変更点があります。
- 「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」へ進化した
- なべ底に「4段波紋底」を採用した
- 内なべが3年保証になった
- 「圧力洗浄コース」へ進化した
- 「3段階火かげん選択」が搭載された
- 「プレミアム本土鍋」ではなくなった
- 「極(きわみ)センサー」がなくなった
さっそく、新旧モデルの違いを見ていきましょう。
「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」へ進化した
- JPJ-G060(新):土鍋ご泡火(ほうび)炊き
- JPJ-A060(旧):なし
旧モデルでは内なべの温度が最大210度までだったのに対して、新モデルでは最大220度までの高火力を実現。
これによって新モデルが「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」に進化しました。

「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」とは、220度の高火力と土鍋ならではの遠赤効果でお米の芯までじっくりと加熱し、細かな泡でお米を優しく包みながら炊き上げる炊飯工程のこと。
表面が崩れず、つやつやでもっちりとしたご飯が炊きあがります。

「4段波紋底」を採用した
- JPJ-G060(新):4段波紋底
- JPJ-A060(旧):波紋なし
「4段波紋底」とは、土鍋の内側底面につけられた波紋のような凹凸デザインのこと。
これによって泡立ちを強化し、より細かな泡で旨みを逃さずに炊き上げることができるようになりました。

内なべが3年保証になった
- JPJ-G060(新):3年保証
- JPJ-A060(旧):1年保証
内なべを毎日扱う上で、土鍋にヒビが入ったり割れてしまわないか心配という人も多いですよね。
新モデルは3年保証で、しかも、コーティング剥がれも保証してくれるのが嬉しいところ。
もともと、タイガーの内なべは陶器の本場・三重県四日市市の伝統工芸品「四日市萬古焼」を使用しているため、一般的な土鍋と比べて約2倍以上の強度があるそうです。
それでも万が一の保証があると安心ですね。

圧力洗浄コースへ進化した
- JPJ-G060(新):圧力洗浄コース
- JPJ-A060(旧):洗浄コース
旧モデルにもあった「洗浄コース」が、新モデルでは「圧力洗浄コース」に進化しました。
洗浄コースは、気になる新品のにおいや、炊き込みご飯後の釜内のにおいを除去するためのコースです。
新モデルでは圧力をかけて釜内を高温にすることで、短時間で洗浄が可能になりました。
「3段階火かげん選択」がついた
- JPJ-G060(新):なし
- JPJ-A060(旧):極(きわみ)センサーあり
新モデルでは、火加減を弱・中・強に設定できる「3段階火かげん選択」が搭載されました。
火加減を中や強に設定することで、土鍋ならではのおこげご飯が楽しめます。

「プレミアム本土鍋」ではなくなった
- JPJ-G060(新):本土鍋
- JPJ-A060(旧):プレミアム本土鍋四度焼き
内なべの土鍋は、新旧どちらも「四日市萬古(まんご)焼」ですが、旧モデルは「プレミアム本土鍋四度焼き」といって、熱伝導性を高める「炭酸ケイ素」という成分を配合した特別な土鍋になります。
新モデルは「本土鍋」ということで、内なべの名前だけ見てみると「ダウングレード?」と思ってしまいますが、「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」への進化でわかるように、最高温度も泡立ちも新モデルの方が上になります。

「極(きわみ)センサー」がなくなった
- JPJ-G060(新):なし
- JPJ-A060(旧):極(きわみ)センサーあり
旧モデルには釜の内部や側面にある複数のセンサーで温度変化を検知し、最適な火力にコントロールをしてくれる「極(きわみ)センサー」がありましたが、新モデルにはありませんでした。
ただ、火加減調整機能や炊き分け機能がついたところを見ると、新モデルでも絶妙な温度調整が可能になっていると思われます。
仕様の変化はなし
「JPJ-G060」と「JPJ-A060」の商品仕様ですが、サイズは一緒で、消費電力にもほとんど違いはありません。
カラーの名称が異なりますが、写真で見る分にはどこが違うのかわからない程度の変化です。
型番 | 炊飯量 | カラー | 外形寸法 | 重さ | 1回あたりの炊飯時消費電力量 | 1時間あたりの保温時消費電力 |
---|---|---|---|---|---|---|
JPJ-G060(2020) | 3.5合 | ストーンブラック | 23.7×27.8×22.9 | 6.3㎏ | 104Wh | 16.9Wh |
JPJ-A060(2018) | 3.5合 | シルキーブラック | 23.7×27.8×22.9 | 6.3㎏ | 105Wh | 16.7Wh |
また、これまでご紹介した特徴や機能も含めて、以下の機能が新旧両モデルに共通しています。
- 伝統工芸品四日市萬古焼の「本土鍋」(蓄熱性に優れた本物の土鍋を使用)
- 可変W圧力(大小の圧力ボールで圧力調整、もちもち食感を引き出す)
- 遠赤大土かまど(遠赤外線効果のある土かまどが釜を包み込み高火力を実現)
- 炊き分け3段階(しゃっきり・普通・もっちりの3段階で炊き上げ)
- つや艶内ふた(水分を調整してご飯の乾燥を防ぐ)
- メニュー(炊き込み・麦ごはん・雑穀ごはんなど、メニューに合わせて炊き分け)
- 2種類の麦めしメニュー(押し麦・もち麦の2種類の大麦に合わせて炊き上げ)
- お手入れシボフレーム(おねばのこびりつきを簡単に落とす)
- お手入れ3点(取り外し簡単なパーツでお手入れ簡単)

最後に
以上、「JPJ-G060」と「JPJ-A060」の7つの機能の違いを紹介しました。
個人的には2020年モデル「JPJ-G060」の方が機能的に優れていると感じましたが、2020年12月の発売から日が浅く、もう少し価格が下がる余地がありそうです。
旧モデルからみる底値は5万円前後ほど、価格重視なら旧モデルも選択肢となりそうです。
価格も比較したうえで最適な1台を選んでくださいね。
2020年モデル「JPJ-G060」
2018年モデル「JPJ-A060」