「ER-Y60」と「ER-X60」は、両方とも東芝の各皿式スチームオーブンレンジです。
上位モデルと異なり吸水タンクがなく、角皿に水を張ってスチームを発生させるタイプなのでお手入れが簡単なのが魅力ですが、そんな、両モデルは発売された年の異なる新旧モデルの関係。
- ER-Y60:2023年8月発売
- ER-X60:2022年8月発売
さっそく結論ですが、両モデルの主な違いは次の1つのみ。
新旧の違い
自動メニュー数や総レシピ数が異なる。
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
ER-Y60とER-X60の違い
新モデル「ER-Y60」と旧モデル「ER-X60」では用意されている調理メニューやレシピ数に違いがあります。
ER-Y60 (新モデル) | ER-X60 (旧モデル) | |
---|---|---|
自動メニュー数 | 71 | 69 |
総レシピ数 | 89 | 80 |
- 総レシピ数:付属のレシピ集に掲載されているレシピの数
- 自動メニュー:加熱方法や時間があらかじめプログラムされているメニューのこと
掲載レシピや自動メニューの見直しは、電子レンジのモデルチェンジではよくあることなので、新旧比較においては過度に意識する必要はないと思います。
実際、新旧両モデルに搭載されるレシピはほとんど同じです。
その中でひとつだけポイントを挙げるとすれば、新モデル「ER-Y60」では簡単調理対応レシピが掲載されています。
簡単レシピとは?
市販のレトルト食品や冷凍食品などを使って調理するレシピ。
材料の一部にレトルト品や冷凍食品を使えるので、少し調理の負担が減るのが魅力です。
「レトルトカレーでドリア」「ミートソースパングラタン」など7レシピが対応しているので、気になる方は新モデルが適しているかもしれません。
新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、両モデル共通の特徴もサクッと紹介します。
- 総庫内容量23L
- オーブン・グリル機能(石窯オーブン100~250℃/ノンフライ調理/グリル調理/発酵30、35、40、45℃)
- レンジ機能(出力600W、1000W/あたため機能/解凍)
- スチーム機能(角皿スチーム)
- ふっくらパン/カラッとあたため/らくらくパスタ/トーストなどの自動メニュー機能
- 庫内コーティングでお手入れしやすい
- 液晶表示
ER-Y60とER-X60の価格を比較
ここまで「ER-Y60」と「ER-X60」の主な違いを紹介してきました。
ここからは両モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
ER-Y60の価格
2023年8月1日の新モデル「ER-Y60」の大手量販店の予約価格は6月中旬時点で4万円台の中盤あたりが多いです。
今後、発売時に向けてもっと価格を下げていく可能性もありますが、旧モデルの発売時価格もこれくらいだったので、大きな価格低下は望めないでしょう。
発売後は徐々に価格が落ちていくことが予想されますが、しばらくは旧モデルの方が安い展開が続きます。
新旧の違いが掲載レシピなどの微調整に留まるので、いま高額の新モデルを積極的に狙っていくのは個人的には微妙かと思います。
ER-X60の価格
2022年8月発売の旧モデル「ER-X60」の発売時価格は、4万円台の中盤あたりでした。
その後は徐々に安くなり、2023年6月時点では、安いもので2万円台の後半を推移。
価格重視の方にとっては有力な選択肢となるでしょう。
結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは旧モデル「ER-X60」です。
理由は、新旧の機能差がほとんどないなかで、価格が圧倒的に安いため。
やがて新モデルの価格が下がり、新旧の価格差が縮まってくればおすすめモデルも変わりますが、それまでの間は旧モデル推しです。
現時点のおすすめモデル
以上、「ER-Y60」と「ER-X60」の違いを解説しました。