ソニーのブルーレイレコーダーについて最新の全モデルを比較して、違いを把握してもらうための記事です。
比較表の中には、過去のモデルとの新旧比較記事も差し込んでいます。
新旧比較記事には、機能差のみならず現時点の新旧の価格差にも触れました。
網羅的にチェックすることで、現時点のお買い得モデルを判断できる構成となっています。
ソニーのブルーレイレコーダーの特徴
ソニーのブルーレイレコーダーは次の3つの機能が特徴です。
特徴
- 先録(さきろく)
- おまかせ・まる録
- 番組名予約
「先録(さきろく)」で新番組を1ヶ月前から先行予約
引用:ソニー公式
ドラマをよく見る場合におすすめなのが、1ヶ月前から先行予約が可能な「先録」機能。
レコーダーで番組を録画する際には、番組表から予約するのが一般的ですが、地デジ・BS放送では、各局が8日分の番組表情報を発信しています(2022年時点)。
なので、従来品では番組表で予約できるのは8日前からでした。
これを解決したのが、ソニーの「先録」機能です。
メニューから「新作ドラマ・アニメガイド」を開くと、新番組が一覧表示されるので放送1ヶ月前から簡単に先録が可能。もちろん最終話までの先行予約できます。
また、最新モデルでは「単発の特別ドラマ」の先行予約にも対応しているのもポイントです。
「おまかせ・まる録」で好きなタレントの番組を録り逃がさない
「おまかせ・まる録」とは、好きなタレントの出演番組を自動で探して自動で録画する機能のこと。
そのほか、キーワードやジャンルなどを登録して、録画を任せることも可能です。
また、「おまかせ・まる録」をサポートする機能として、「まる録辞書」機能が搭載されているのもポイントです。
辞書内でグループ名とメンバー名が紐付いて収録されていれば、グループ名を「おまかせ・まる録」で登録しておけば、メンバー出演番組も自動で検索して録画します。
レコーダーのモデルチェンジに併せて「まる録辞書」の内容も更新されるので、最近旬のタレントを追いたい場合は、型落ちより新モデルの方が適しているでしょう。
「番組名予約」で放送日時変更にも対応
「番組名予約」をしておけば、次のようなイレギュラーにも対応できる点もソニーブルーレイレコーダーの魅力です。
- 臨時ニュースによる放送日の変更
- スポーツ中継の延長で放送時間が繰り下げ
- 再放送の二度録りを回避
もちろんドラマの初回や最終回にありがちな放送時間の変更にも自動で対応。
全部お任せで賢く録画、ストレスなく視聴できるのがポイントです。
ソニーのブルーレイレコーダーの選び方
ソニーのブルーレイレコーダーの選び方のポイントは次の3点です。
4Kチューナー内蔵有無で選ぶ
2022年時点では、地上デジタル放送では4K放送未対応なので、地デジ放送の視聴・録画のみしたい方は、価格の安い4K非対応モデルでも充分かもしれません。
ただし、4K対応のブルーレイディスクなども普及してきたので、購入前に用途をイメージしてみるのがおすすめです。
- BS・CSの4K放送を視聴・録画したい
- 4K対応(Ultra HD)ブルーレイを再生したい(映画・ライブ映像など)
ちなみに「Ultra HDブルーレイ」とは、4Kコンテンツに対応したブルーレイ規格のこと。
従来のブルーレイに対して、解像度が高く、色域・輝度の表現幅が広いため実風景さながらの視覚体験ができるのが魅力です。
最近は「Ultra HDブルーレイ」規格に対応した映画・ライブ映像などのソフトも増えてきています。
なお、ソニーのブルーレイレコーダーは、4K対応か否かで2つのシリーズに大別することができます。
2つのシリーズ
- BDZ-FBシリーズ(4K対応)
- BDZ-Zシリーズ(4K非対応)
例えば「BDZ-FBT6100」は4K対応。「BDZ-ZW2800」は4K非対応です。
FBシリーズが4K対応レコーダーなので、製品を比較するときの参考にしてくださいね。
チューナー数で選ぶ
引用:ソニー公式
レコーダーに搭載するチューナー数=同時に録画できる番組数となります。
例えば、3チューナー搭載モデルだと、同じ時間帯に放送される番組を3つ同時に録画可能。
1台のレコーダーを家族みんなで使用する場合は、チューナー数が多いと安心です。
なお、チューナー数も型番から判断できるので、比較の際の参考にしてください。
チューナー数
- BDZ-FBT(3つ)
- BDZ-FBW(2つ)
- BDZ-ZT(3つ)
- BDZ-ZW(2つ)
FB・Zがシリーズ名を表すのは先述のとおりですが、チューナ数はT(3つ)とW(2つ)で表現されます。
例えば「BDZ-FBT4100」は、チューナーを3つ搭載する4K対応モデルです。
ハードディスク容量で選ぶ
レコーダーのハードディスク容量は録画可能時間に比例するので、レコーダーにたくさん撮り溜めたい場合は、容量の大きいモデルを選びましょう。
2021年発売モデルは、4種類の容量ラインナップで、地デジ放送(括弧内は4Kの場合)を各録画モードで記録したときに、録画できる時間は次表のとおり。
容量 (型番) | DR | XR | XSR | SR | LSR | LR | ER | EER |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
【 6TB 】 BDZ-FBT6100 | 約780時間 (4K:390時間) | 約810時間 (4K:590時間) | 約1,150時間 (4K:810時間) | 約1,560時間 (4K:1,120時間) | 約3,120時間 (4K:1,570時間) | 約4,410時間 (4K:2,190時間) | 約6,250時間 (4K:3,060時間) | 約8,460時間 (4K:4,320時間) |
【 4TB 】 BDZ-FBT4100 | 約520時間 (4K:260時間) | 約540時間 (4K:395時間) | 約770時間 (4K:540時間) | 約1,040時間 (4K:750時間) | 約2,080時間 (4K:1,050時間) | 約2,940時間 (4K:1,460時間) | 約4,170時間 (4K:2,040時間) | 約5,640時間 (4K:2,880時間) |
【 2TB 】 BDZ-FBT2100 BDZ-FBW2100 BDZ-ZT2800 BDZ-ZW2800 | 約260時間 (4K:130時間) | 約260時間 (4K:195時間) | 約380時間 (4K:265時間) | 約510時間 (4K:370時間) | 約1,020時間 (4K:520時間) | 約1,460時間 (4K:730時間) | 約2,060時間 (4K:1,020時間) | 約2,820時間 (4K:1,430時間) |
【 1TB 】 BDZ-FBW1100 BDZ-ZT1800 BDZ-ZW1800 | 約129時間 (4K:65時間) | 約130時間 (4K:95時間) | 約190時間 (4K:130時間) | 約250時間 (4K:180時間) | 約510時間 (4K:260時間) | 約720時間 (4K:360時間) | 約1,030時間 (4K:510時間) | 約1,400時間 (4K:710時間) |
表の一番左のDR(Direct Record)は、放送内容の画質をそのまま録画するモードで、高画質な代わりに消費容量が大きめ。地デジ1時間のDR録画で約8GBの空き容量が目安です。
なお、SRが標準モードなので、動きの早い映像や画質を楽しみたいコンテンツはSRより左のモードで録画するのがおすすめ。
画質より録画時間を優先する場合は、EERモードが最長となり、DRの約10倍の時間録画が可能です。
もし必要な容量をイメージしにくい場合は、次表のとおり、使用人数に応じて容量・チューナー数を選べば、大きな失敗はないでしょう。
使用人数 | ハードディスク容量 | チューナー数 |
---|---|---|
1人 | 1TB~ | 2チューナー |
2人 | 2TB~ | 3チューナー |
3人以上 | 3TB~ | 3チューナー |
ソニーのブルーレイレコーダー比較表
ここまで、ソニーのブルーレイレコーダーの特徴・選び方を紹介してきましたが、最後に現行全種類のスペックなどを比較表で比べてみましょう。
なお、表中のリンクからは、新旧モデルの比較記事へ飛べます。型落ちモデルとの機能差と価格差を紹介しているので、気になるモデルがあればご覧ください。
型番 (2021年モデル) | デザイン | 型落ちとの比較 | 4Kチューナー内蔵 | Ultra HD ブルーレイ再生 | 同時録画できる番組数 | ハードディスク容量 | 録画時間 (長時間録画の最長) | 4Kの録画時間 (長時間録画の最長) | HDMI出力端子数 | サイズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BDZ-FBT6100 | - | ◯ | ◯ | 3番組 | 6TB | 約780時間 (最長約8,460時間) | 約390時間 (最長約4,320時間) | 2つ (映像・音声×1、音声×1) | 幅430.2×高さ56.4×奥行224.5mm | |
BDZ-FBT4100 | 新旧モデル比較 | ◯ | ◯ | 3番組 | 4TB | 約520時間 (最長約5,640時間) | 約260時間 (最長約2,880時間) | 2つ (映像・音声×1、音声×1) | 幅430.2×高さ56.4×奥行224.5mm | |
BDZ-FBT2100 | 新旧モデル比較 | ◯ | ◯ | 3番組 | 2TB | 約260時間 (最長約2,820時間) | 約130時間 (最長約1,430時間) | 2つ (映像・音声×1、音声×1) | 幅430.2×高さ56.4×奥行224.5mm | |
BDZ-FBW2100 | 新旧モデル比較 | ◯ | ◯ | 2番組 | 2TB | 約260時間 (最長約2,820時間) | 約130時間 (最長約1,430時間) | 2つ (映像・音声×1、音声×1) | 幅430.2×高さ56.4×奥行224.5mm | |
BDZ-FBW1100 | 新旧モデル比較 | ◯ | ◯ | 2番組 | 1TB | 約129時間 (最長約1,400時間) | 約65時間 (最長約710時間) | 2つ (映像・音声×1、音声×1) | 幅430.2×高さ56.4×奥行224.5mm | |
BDZ-ZT2800 | - | × | × | 3番組 | 2TB | 約260時間 (最長約2,820時間) | - | 1つ (映像・音声×1) | 幅430.7×高さ43.9×奥行208.6mm | |
BDZ-ZT1800 | 新旧モデル比較 | × | × | 3番組 | 1TB | 約129時間 (最長約1,400時間) | - | 1つ (映像・音声×1) | 幅430.7×高さ43.9×奥行208.6mm | |
BDZ-ZW2800 | 新旧モデル比較 | × | × | 2番組 | 2TB | 約260時間 (最長約2,820時間) | - | 1つ (映像・音声×1) | 幅430.7×高さ43.9×奥行208.6mm | |
BDZ-ZW1800 | 新旧モデル比較 | × | × | 2番組 | 1TB | 約129時間 (最長約1,400時間) | - | 1つ (映像・音声×1) | 幅430.7×高さ43.9×奥行208.6mm |
例えば、レコーダー・サウンドバー(外付けスピーカー)・テレビの3つの機器を接続する場合、基本的に次の順番で接続し、レコーダーからは映像&音声データが出力されます。
- レコーダー出力端子 → サウンドバー入力端子
- サウンドバー出力端子 → テレビ入力端子
このとき、音声データはサウンドバーで再生され、映像データはサウンドバーを経由してテレビへ流れるので、基本的にはレコーダーのHDMI出力端子は1つでOK。
HDMI出力端子を2つある機種では、出力1からはテレビ(映像)へ、出力2からはサウンドバー(音声)へ接続することで、映像と音声のデータを分けて出力可能です(AVピュア機能)。
映像と音声を分けることでノイズが軽減され、より高画質・高音質でコンテンツを楽しめます。
そのほか、サウンドバー(映像データの通路)が4K非対応で、4K映像信号を通せない場合に、レコーダーからテレビへ4K映像データを直接送れるメリットもあります。
以上、ソニーのブルーレイレコーダーの特徴・選び方をお伝えし、全モデルの比較を行いました。
気になるモデルがある場合は、ぜひ新旧モデル比較記事もチェックしてみてくださいね。