ブラーバ3種を全て使ってみた上で、「ブラーバジェット250」のレビューをお届けします。
結論としては、一番大きい部屋が対応畳数(水拭き12畳、から拭き15畳)未満であれば、おすすめできるだけの性能を備えていました。
この記事では、そんな「ブラーバジェット250」について、特徴、使用方法、感想や評価のほかデメリットにも言及したいと思います。
ブラーバは各シリーズで特徴が異なり、ご家庭によって合うタイプが違うので、選ぶ際の参考にして頂ければ幸いです。
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他モデルと比較して見えてくるブラーバジェット250の特徴
ブラーバには3種類のシリーズが存在しますが、まずはスペックの比較表を御覧ください。
型番 | シリーズ名 | 特徴 | モード | 清掃範囲 | 水タンク容量 | 水拭きジェット噴射機能 | 市販の使い捨てシート使用可否 | 自動充電・自動再開 | 専用アプリ連携 | 侵入禁止エリア設定 | サイズ | 重さ | 価格(税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ブラーバ 390j | 300シリーズ | ・スタンダードモデル ・市販シートが使えて経済的 | ・ドライ(から拭き) ・ウェット(水拭き) | ・ドライ:56畳まで ・ウェット:20畳まで | 100ml | × | ドライモード:◯ ウェットモード:× | × | × | 設定不可 | 横24.4×縦21.6×高さ7.9cm | 約1.8kg | 39,880円 |
ブラーバ ジェット 250 | 200シリーズ | ・小型軽量モデル ・価格が一番安い ・ジェットとヘッドの微振動で掃除 | ・ドライ(から拭き) ・ダンプ(軽く水拭き) ・ウェット(水拭き) | ・ドライ:15畳まで ・ダンプ:15畳まで ・ウェット:12畳まで | 150ml | ◯ | 全モード× | × | ◯ | 一箇所だけ見えない壁の設定可 | 横17.8×縦17×高さ8.4cm | 約1.2kg | 29,880円 |
ブラーバ ジェット m6 | mシリーズ | ・ハイグレードモデル ・家中の間取りを記憶、学習 ・ルンバと連携可 | ・ドライ(から拭き) ・ウェット(水拭き) | 両モード:60畳まで | 445ml | ◯ | 全モード× | ◯ | ◯ | アプリで複数エリア設定可 | 横27×縦25.2×高さ9cm | 約2.2kg | 69,880円 |
「ブラーバジェット250」の他とは違う特筆すべき特徴は次のとおり。
- 3種の中で一番安く約3万円
- 隙間に入りやすいコンパクトサイズ
- ジェット噴射とクリーニングヘッドの振動で汚れを除去
軽量でお掃除シートを床に押し付ける力が弱いぶん、ジェット噴射と他機種にはないヘッドの微振動で清掃力をカバーしています。
反対に、他機種と比較したときの弱点は、
- 市販のお掃除シートが使えない
- ワンフロア全部の掃除を任せるのは難しい
といったところでしょうか。
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ブラーバジェット250の外観
ブラーバジェット250の外観はシンプルを極めており、表面の操作ボタンはひとつだけ。
誰でも迷うことなく掃除を開始できる点が魅力的です。
ハンドルがついていて持ち運びにも便利です。
ハンドルの下には、給水口とお掃除パッドの取り外しボタンがあります。
掃除後の汚れたパッドを触らずに取り外せるのは嬉しいポイントですね。
裏面に操作ボタンは存在せず、センサーやタイヤなどが配置されているのみ。
四隅にセンサーがあり、階段などの段差から落ちないようになっています。
バッテリーは本体背面に設置する仕様です。
充電する際は、背面のバッテリーを取り外して、専用充電器にセット。
そのままコンセントに差し込めば、約2時間弱で充電完了です。
充電器のオレンジのランプは充電中、充電ができたらランプが緑色に変わります。
主な付属品は次のとおり。
付属品
- ブラーバジェット250本体
- バッテリー
- 充電器
- クリーニングパッド類
- 説明書
使用方法はとっても簡単
使用方法は最大は3ステップで簡単です。
- パッドの装着
- 水拭きの場合は給水
- スタートボタンを押す
まずは、専用パッドを装着します。
専用パッドは全部で3種類。装着したパッドの種類(ドライ・ダンプ・ウェット)を自動判別してくれます。
パッドの違い
- 白いドライ用(から拭き)
- オレンジのダンプ用(1回水拭き)
- 青いウェット用(3回水拭き)
続いて、水拭きをしたい場合のみ給水します。から拭きの場合は給水不要です。
本体のハンドルを上げると給水口キャップがあるので、ここから水を入れます。
以上で準備完了、最後にスタートボタンを押せばOKです。
本体についているボタンはひとつだけなので、機械が苦手な方でも簡単に操作できる点がブラーバジェット250の強みですね。
使ってみた感想・評価
ブラーバジェット250の使用感や評価を次の2つの観点からまとめます。
- 清掃力
- マッピング性能
総評としては、清掃力はウェット・ドライ共に問題なし、マッピング性能は部屋をまたぐフロア全体の掃除は厳しいという印象でした。
清掃力
ブラーバジェット250は、水拭きの際にはジェット噴射で床を洗浄します。
前方に進んで物がないことを確認したうえで、後退して水を噴射するので物が濡れることはありません。
我が家では、猫のよだれや涙で床がすぐ汚れてしまうので、これを水拭きで綺麗にしたいというのがブラーバ導入のきっかけでした。
写真の左側は水拭きが済んだエリア、右側はこれからのエリアですが、完璧に綺麗になりました。
また、ブラーバは水拭きのイメージが強かったのですが、ドライモードのから拭きでも充分な性能を発揮してくれました。
曲線を描く家具周りも清掃可能です。
高さ8.4cmのボディが入る隙間があればソファの下もOK。
ダイニングの複雑な足周りも小さな身体で入っていきやすいです。
写真手前に向かって掃除してきているところですが、清掃後は手前の方に写っている猫の毛やホコリが綺麗に無くなります。
掃除後のシートには、ほこりや毛がびっしり。
表面のハンドル下に、シートを外すレバーがあるので、この掃除後のシートに触らず捨てることができる点も高評価でした。
マッピング性能
ブラーバジェット250は適用範囲が、ドライ15畳、ウェット12畳とあまり広くありません。
試しに、ワンフロア18畳程度を一度に掃除させようとしたら、最後の部屋の半分は掃除せずに終了となってしまいました。
複雑な家具配置のない一部屋だけなら、拭き漏れなく100%近い面積を清掃できるので、ドアを締めて一部屋ずつ使用していく方が無難です。
上位機種と違い、自動充電機能も搭載していないので「留守中に家中の掃除を任せる」という使い方には適していません。
ちなみに、15畳を超える広めのひと部屋を試しに掃除させてみると、ほぼ100%の面積を清掃でましたが、最後の方はウロウロと迷っている様子で、同じ壁際を何度も掃除してなかなか終わりませんでした。
また、ブラーバジェット250には、バーチャルウォール機能という見えない壁を設定する機能があり便利でした。
電源OFFの状態からボタンを長押しすると、ボタンの左右に青いラインが表示されますが、このラインより後ろへは侵入しません。
スタート地点一ヶ所だけしか設定できませんが、地味に便利な機能です。
他シリーズとの比較では、390jにはバーチャルウォール機能なし、m6はアプリで複数の侵入禁止エリアが設定可能となっています。
ブラーバジェット250のデメリット
いろんな状況で使ってみて感じたデメリットは2点。
- ジェット噴射音が大きい
- 清掃範囲が時間がかかる
ジェット噴射音が大きい
ブラーバジェット250の運転音は、基本的にとても静かで、騒音計で計測しても50デシベルに満たない程度でした。
ただし、唯一気になるのがウェットモード時のジェット噴射音で、噴射の瞬間は60デシベル程度の音を発します。
騒音の参考
40デシベル:図書館
50デシベル:静かな事務所
60デシベル:時速40kmの車内
瞬間的なものとはいえ、ジェット噴射の頻度は10秒に1回程度の高頻度なので、それなりに気になります。
我が家の場合は、ジェット噴射のかん高い機械音に猫がびっくりしてしまい相性が良くありませんでした。
音に敏感なペットを飼っている場合は、ジェット噴射機能のない「ブラーバ390j」がおすすめです。
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清掃に時間がかかる
床拭きできる範囲はサイズに比例するので、小型タイプのジェット250は清掃に時間がかかります。
6畳の四角い間取りの部屋をドライモードでの清掃したときの時間をブラーバ3機種で比較したところ次のような結果に。
- ジェット250:18分
- 390j:14分
- m6:11分
とは言っても、掃除中は放っておくだけなので、致命的なデメリットではありませんが、
先述のとおりジェット250は、一度に広範囲の掃除を想定しておらず、ひと部屋ずつの清掃になると思うので、清掃時間の違いも意識しておくよいかもしれません。
最後に
以上、ブラーバジェット250のレビューをお届けしました。
デメリットや弱点は存在するものの、最安モデルにも関わらず充分なパフォーマンスを発揮するお掃除ロボットでした。
対応畳数15畳未満で問題なく、上位機種はオーバースペックだと感じる方におすすめのコスパの良いモデルです。