「DMR-4X1002」と「DMR-4X1000」は、両方ともパナソニックの4Kチューナー内蔵型レコーダーで、発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- DMR-4X1002:2022年5月発売
- DMR-4X1000:2020年3月発売
当シリーズの2021年モデルの発売はなかったので、約2年ぶりのモデルチェンジとなりました。
さっそく結論ですが、新モデル「DMR-4X1002」で変わった点は以下の6つです。
新旧の違い
- 「おすすめ録画一覧」へ進化
- 「AIおすすめ」を搭載
- 「次エピソード自動再生」を搭載
- 「プレビューサーチ」を搭載
- 「録画一覧の見やすさ」が進化
- 「ただいま転送」と「1080p番組持ちだし」が追加
当記事では、これら新旧6つの機能差について解説。
さらに、両モデルの現時点の価格を比較し、機能差と価格差の2つの視点で、今どっちがおすすめなのか家電アドバイザーの目線で比較します。
DMR-4X1002とDMR-4X1000の違い
当シリーズは、4Kチューナーを内蔵したブルーレイディスクレコーダー「全自動ディーガ」のなかでも最上位に位置するモデルです。
「全自動ディーガ」とは、チャンネルをまるごと自動で録画し、テレビやスマホから好きな時にいつでも番組を視聴できる機能です。番組の録り逃しの心配がなくなり、古い録画番組を消去する手間も省けます。
両モデルともハイビジョン放送を最大8チャンネル・28日間分の自動録画が可能なハイスペックぶりで、レコーダーとしての機能はある程度完成されています。
そんな当シリーズの新旧モデルの違いは、冒頭にも挙げたとおり次の6つ。
- おすすめ録画一覧
- AIおすすめ
- 次エピソード自動再生
- プレビューサーチ
- 録画一覧の見やすさ
- ただいま転送・1080p番組持ちだし
「おすすめ録画一覧」へ進化
新モデル「DMR-4X1002」では番組リストの機能を強化し、おすすめ表示で見たい番組を効率的にチェックできるようになりました。
従来のジャンル別表示などに加えて、再生履歴や世間の人気ランキングも加味し、おすすめの未視聴番組を表示可能です。
リモコンボタンの名称も「新着番組」から「おすすめ録画一覧」に変わっています。
DMR-4X1002 | おすすめ録画一覧 |
---|---|
DMR-4X1000 | 新着番組 |
引用:パナソニック公式
「AIおすすめ」機能を新搭載
新モデル「DMR-4X1002」では、新たに録画した番組の中から、再生履歴・世間で人気の番組などをAIが分析し、ユーザーにぴったりの未視聴番組を表示する「AIおすすめ」機能を新たに搭載しました。
ユーザーの好みに近い番組をおすすめしてくれるので、今まで見たことのなかった番組を発見できます。
使えば使うほど精度が上がり、より好みにマッチした番組が「おすすめ録画一覧」に表示されます。
「次エピソード自動再生」機能を搭載
新モデル「DMR-4X1002」では、「次エピソード自動再生」機能が新たに搭載されました。
「次エピソード自動再生」機能は、ドラマやアニメなど、毎週放送されるシリーズ番組を再生すると、自動で次回放送話を探し出してそのまま連続で再生してくれます。
ネット動画のように次回放送を探す手間なく楽しむことができます。
「プレビューサーチ」機能を搭載
新モデル「DMR-4X1002」では、「プレビューサーチ」機能が新たに搭載されました。
1分ごとの画像サムネイルから見たいシーンを選ぶだけで、その場面から再生できるので、特定のシーンを見たいときに活躍します。
例えば、スポーツ試合の得点シーンや、音楽番組の好きなアーティストの出演シーンなど、不要な部分を飛ばして、特定の場面をみたいときに便利な機能です。
「録画一覧の見やすさ」が進化
新モデル「DMR-4X1002」では、次の2画面がリニューアル。
- チャンネル録画一覧
- 録画一覧
表示領域の拡大や情報量が増えたことで、番組を見つけやすくなりました。
具体的には「チャンネル録画一覧」では、表示される番組数が次表のとおり増えました。
DMR-4X1002 | DMR-4X1000 | |
---|---|---|
1時間枠内に 表示できる番組数 | 4番組 | 2番組 |
続いて「通常録画の録画一覧」ですが、こちらも表示領域や情報量が拡大され、より見やすくなっています。
DMR-4X1002 | DMR-4X1000 | |
---|---|---|
表示可能番組数 | 12番組 | 9番組 |
表示可能文字数 | 1番組あたり40文字 | 1番組あたり20文字 |
表示可能タブ数 | 最大14タブ | 最大10タブ |
「ただいま転送」と「1080p番組持ちだし」が追加
新モデル「DMR-4X1002」では、アプリ「どこでもディーガ」との組み合わせで、「ただいま転送」と「1080p番組持ちだし」の新機能が追加されました。
「ただいま転送」は、帰宅した際にスマホをBluetooth検出すると、持ち出し予約をした録画番組を自動でスマホに転送してくれます。
「1080p番組持ちだし」は、番組をタブレットなどの大画面でも高画質で視聴できるよう、新たに1080pのモードを選択できます。
1080pとは、映像の縦方向の解像度で、いわゆる「フルHD(フルハイビジョン)」と呼ばれる高解像度の映像です。
映画やドラマなど綺麗な映像で楽しみたいコンテンツに適しています。
新旧モデル共通の特徴
ここまで、「DMR-4X1002」と「DMR-4X1000」の主な違いを紹介してきましたが、当シリーズの特徴を把握するために、共通機能もサクッと紹介します。
- ハイビジョン放送8チャンネルを最大28日間まるごと自動録画
- 10TBのハードディスク内蔵
- 4Kチューナー搭載
- 外付けハードディスク録画
- スマホからの録画予約や視聴(無料アプリ利用)
- スマホで撮影した写真・動画を保存
- 無線LAN内蔵
- HDMI出力端子2系統
最大の特徴は、やはり全自動でハイビジョン放送8チャンネルを約1ヶ月分まるまる全自動録画でしてくれる点。
東芝のテレビ「レグザ」上位種の「タイムシフトマシン」機能のようなイメージで、録画行為から開放されるのが大きなメリットです。
そのほか、大容量でスマホ等との連携なども充実し、さすが最上位モデルという印象ですが、唯一のデメリットを挙げるなら価格の高さでしょうか。
もし、価格がネックとなる場合は、ひとつ下位モデルの「DMR-4X602」を検討してみてもいいかもしれません。
同時録画が最大4チャンネルで、容量も6TBと少し性能は落ちますが、そうは言っても機能は充分で、なんといっても価格がかなり違うので、コスパを重視するなら下位モデルもおすすめです。
DMR-4X1002とDMR-4X1000の価格を比較
ここまで「DMR-4X1002」と「DMR-4X1000」の機能的な違いを紹介しました。
レコーダーとしての基本性能に違いはないものの、新モデルでは快適に録画番組を視聴するための機能が充実。
使い勝手が向上した印象で、機能的には新モデルの方が優秀と言えそうですが、両モデルの現時点の価格差はどれくらいあるのでしょうか。
DMR-4X1002の価格
2022年5月発売の新モデル「DMR-4X1002」の発売時価格は、30万円オーバーからのスタートです。
パナソニックのレコーダー最上位モデルだけあり、高額なスタートですが、過去モデルを参考にするとシリーズの傾向どおりという印象。
旧モデルよりも機能的に優れているのは認めつつも、まだ少し手を出しづらい価格帯です。
DMR-4X1000の価格
一方、2020年3月発売の旧モデル「DMR-4X1000」は、価格的に今おすすめのモデル。
発売時は新モデル同様30万オーバーでしたが、2021年の夏以降は20万円台の中盤を推移しています。
依然、高額ではあるものの、初値と比較すると5万円前後ほど安くなっており、買い時としては悪くない印象です。
結論|今のおすすめは?
結論としては、現在のおすすめモデルは旧モデル「DMR-4X1000」です。
理由は、機能差と価格差を天秤にかけたときに、価格差のインパクトの方が大きく感じるため。
ただし、このあたりは個人差があると思うので、新機能に対して価格差以上の価値を感じるのであれば、新モデルも選択肢となります。
個人的には、もう少し時間が経過し、27~28万円前後で新モデルを見かけるようになったら新モデル推しですが、それまでの間は旧モデルがおすすめです。
今のおすすめ
以上、「DMR-4X1002」と「DMR-4X1000」の違いの解説でした。