「EC-AR8」と「EC-AR7」は、共にシャープのコードレス掃除機「RACTIVE Air(ラクティブエア)」シリーズの軽量モデル。
両モデルは発売された年の異なる新旧モデルの関係です。
- EC-AR8:2022年9月発売
- EC-AR7:2021年8月発売

さっそく結論ですが、新モデルで変わったのは次の5つ。
新旧の違い
- 「端までブラシ」の採用
- 「新スグトル構造」の採用
- カラー展開
- グリップセンサーがなくなった
- ハンドルが抗菌仕様でなくなった
当記事では、上に挙げた5つの違いについて詳しく解説したうえで、現時点の両モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
EC-AR8とEC-AR7の違い
新旧モデルの5つの違いをまとめたのが次表です。
EC-AR8 (新モデル) | EC-AR7 (旧モデル) | |
---|---|---|
端までブラシ | 〇 | × |
新スグトル構造 | 〇 | × |
本体カラー | ・ホワイト ・ブラック | ・ピンク ・ゴールド |
グリップセンサー | × | 〇 |
抗菌ハンドル | × | 〇 |

端までブラシ
新モデル「EC-AR8」では、吸込口の端までブラシが届く構造の「端までブラシ」を新搭載。
引用:シャープ公式
壁際のホコリが取れなくて、ストレスを感じたことのある方は少なくないと思いますが、新モデルではよりキワの掃除がしやすくなりました。
新スグトル構造
新モデル「EC-AR8」では、吸込口にパイプを装着した状態でも自立する「新スグトル構造」を採用。
ハンディスタイルへの切り替え・隙間ノズルへの交換の際に、かがむ必要なくスムーズに切り替えられるようになりました。

カラー展開
新旧モデルを比較するとカラー展開が次のように異なります。
(新)EC-AR8 | ・ホワイト ・ブラック |
---|---|
(旧)EC-AR7 | ・ピンク ・ゴールド |

まずは、新モデルの「ホワイト」と「ブラック」
どんな家庭にも合わせやすいシンプルな色合いとなりました。
続いて、旧モデルの「ピンク」と「ゴールド」
ポイントのあるカラーリングとなっており、インテリアの一部として家電にも色味を持たせたい方におすすめです。
グリップセンサーがなくなった
新モデル「EC-AR8」ではグリップセンサー非対応となりました。
(新)EC-AR8 | なし |
---|---|
(旧)EC-AR7 | グリップセンサーあり |
グリップセンサーとは、ハンドル部分に搭載されたセンサーのこと。
センサー部分から手を離すと運転オフ、握れば運転を再開することができるので、手元スイッチの操作が不要になる機能です。
例えば、掃除中に家具を動かしたりする際に、わざわざ切ボタンを押す必要がなくなります。

ハンドルが抗菌仕様でなくなった
新モデル「EC-AR8」では、ハンドル部分の抗菌仕様が非対応となりました。
ハンドル部分の衛生面がどうしても気になる場合は、旧モデルの方が適しているでしょう。
新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、両モデル共通の機能もサクッと紹介します。

- 自走パワーアシスト(軽い力でスイスイ進む)
- 自動モード(汚れ度合いを検知してパワー調節)
- 超軽量(本体・吸込口・バッテリー・パイプ合わせて1.2kg)
- からみにく~いブラシ(高密度の縮れたブラシにより毛が絡みにくい)
- ペタッとヘッド(家具下6㎝のすき間まで入り込む)
- ちょいかけフック(テーブルの角などに立てかけられるフック)
- 高性能プリーツフィルター(水で丸洗いできるフィルター)
- 5つのアタッチメント付属(スグトル・すき間・ハンディ)
- 専用スタンド付属
両モデルの基本的な仕様は同じですが、スティック時のサイズがわずかに異なります。
サイズ (幅×奥行×高さ) | 重さ (本体、バッテリー、パイプ、吸込口の合計) | 連続運転時間 | 集じん容積 | |
---|---|---|---|---|
EC-AR8 (新モデル) | スティック時:209×227×957mm ハンディ時:99×151×386mm | 1.2kg | 標準モード:約40分 自動モード:約28分 強モード:約11分 | 013L |
EC-AR7 (旧モデル) | スティック時:209×227×982 mm ハンディ時:99×151×386 mm | 同上 | 同上 | 同上 |
なお、当シリーズの最大運転時間「約60分」と謳われているのは、隙間ノズルなどの付属ノズル装着時に標準モード運転をする場合です。
標準ヘッド装着時の連続運転時間は上表のとおり最大約40分なので注意しましょう。

EC-AR8とEC-AR7の価格を比較
ここまで「EC-AR8」と「EC-AR7」の主な違いを紹介してきました。
ここからは両モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
EC-AR8の価格
2022年9月8日発売の新モデル「EC-AR8」の発売時価格は、安いもので6万円前後でした。
その後、順調に価格を落とし、2023年1月時点では4万円台を推移。
旧モデルとの比較では、価格は同程度となっており、そろそろ新モデルも推せる水準です。
機能面でも、新旧モデルは一長一短なので悩ましいところですが、個人的には「端までブラシ・新スグトル構造」を採用し、より掃除の効率性が高い新モデル推しでしょうか。

EC-AR7の価格
2021年8月発売の旧モデル「EC-AR7」は、2023年1月時点では4万円台を推移。
新モデルが安くなったことで、価格面のアドバンテージはなくなりましたが、価格が同等のうちは選択肢となるでしょう。
グリップセンサーやハンドル抗菌が気になる場合や、カラーの好みがはまる場合は、旧モデルもまだまだ安くおすすめの価格帯です。

結論|今のおすすめは?
結論としては、今のおすすめは新モデル「EC-AR8」。
理由は、価格が同等のなかで、個人的には新モデルの方がより実用的だと感じるため。
ただし、機能的には一長一短で判断は悩ましいので、各自、何を重視するか考えながら価格比較をしてみてください。
現時点のおすすめモデル
以上、「EC-AR8」と「EC-AR7」の違いを解説しました。