「EC-FR9」と「EC-FR7」は、シャープのRACTIVE Air(ラクティブエア)シリーズのコードレス掃除機です。
両モデルはスタンダードモデルと位置づけられ、軽量でシリーズ内では安価なタイプですが、それぞれ発売年が異なる新旧モデルの関係です。
- EC-FR9:2023年5月発売
- EC-FR7:2021年9月発売

さっそく結論ですが、新旧モデルの主な違いは次の4つ。
新旧の違い
- 重量
- サイズと外観
- からみにく~いブラシの有無
- スルッとポイ機能の有無
当記事では、上に挙げた違いについて詳しく解説したうえで、現時点の各モデルの価格も比較。
機能差と価格差の2つの視点で、今おすすめのモデルがどっちなのか、家電アドバイザー有資格者の目線で比較検討します。
EC-FR9とEC-FR7の違い
「EC-FR9」と「EC-FR7」の違いを表にまとめました。
EC-FR9 (新モデル) | EC-FR7 (旧モデル) | |
---|---|---|
重量 | 1.2kg | 1.4kg |
サイズ | 209×227×957mm | 222×230×990 mm |
からみにく~いブラシ | 〇 | × |
スルッとポイ | 〇 | × |

重量
新モデル「EC-FR9」では、旧モデルと比べて200g軽くなりました。
(新)EC-FR9 | 1.2kg |
---|---|
(旧)EC-FR7 | 1.4kg |
旧モデル「EC-FR7」の1.4kgもコードレススティック掃除機として重いわけではありません。
例えば、シャープ「ラクティブエア」シリーズの他機種となるSR8(1.7kg)やHR8(1.5kg)と比べても軽量です。
とはいえ、掃除機は使用頻度の高い家電なので、少しでも軽い方が嬉しいですね。
サイズと外観
両モデルは、サイズや外観にわずかな違いがあります。
EC-FR9 (新) | EC-FR7 (旧) | |
---|---|---|
スティック時 (幅×奥行×高さ) | 209×227×957mm | 222×230×990 mm |
ハンディ時 (幅×奥行×高さ) | 99×151×386mm | 86×187×370 mm |
引用:シャープ公式
スティック時のサイズを比べてみると、新モデル「EC-FR9」は、全体的にコンパクトになっており、それが先に紹介した軽量化に繋がっています。
次に外観の違いを確認してみましょう。
次の写真の左が新モデル「EC-FR9」、右が旧モデル「EC-FR7」です。
大きな違いではありませんが、ブランドロゴ「RACTIVE Air」の印字位置や持ち手の形状が異なることで、印象が少し変わりました。
からみにく~いブラシ
新モデル「EC-FR9」では「からみにく~いブラシ」が採用されました。
からみにく~いブラシとは?
ヘッドの回転ブラシに高密度の縮れたブラシを採用することで、毛の巻き込みを抑制をはかったもの。

スルッとポイ
新モデル「EC-FR9」では「スルッとポイ」が採用されました。
スルッとポイとは?
ダストカップ内の内筒に巻き付いた髪の毛やホコリを簡単に掃除するための機能。
当シリーズはゴミ捨ての際にダストカップセットを外してゴミ捨てをします。
ダストカップセットの内部には筒型フィルターがあり、日々のごみ捨てのほかに、定期的に筒形フィルターに巻き付いた髪の毛などを除去するメンテナンスが必要です。
「スルッとポイ」機能により、筒型フィルターのフレームをスルッと引き抜くだけでメンテナンスが簡単にできるのが新モデルの魅力です。
新旧モデル共通の特徴
以上が、新旧モデルの主な違いとなりますが、当シリーズの特徴を把握するためにも、各モデル共通の機能もサクッと紹介します。

- ペタッとヘッド(家具下6㎝のすき間まで入り込む)
- 専用スタンド台(専用のスタンド台が付属)
- ちょいかけフック(テーブルの角などに立てかけられるフック)
- 自走パワーアシスト(力を入れずに進むアシスト機能付き)
- 床面検知(床面の種類を自動検知してパワーを抑制)
- 高性能プリーツフィルター(水洗いOKのフィルター)
- カンタンごみ捨て(本体からカップを外して簡単に捨てられる)
- 2つのアタッチメント(すき間・ハンディ)
フローリングや絨毯など床面の違いで吸引力を変化させる「床面検知」機能や、力を入れなくても軽く走る「自走」機能など、便利な機能が搭載されていますが、全て両モデル共通機能です。
EC-FR9とEC-FR7の価格を比較
ここまで「EC-FR9」と「EC-FR7」の主な違いを紹介してきました。
ここからは各モデルの現時点の価格を比べることで、コスト面も含めておすすめモデルを検証していきましょう。
EC-FR9の価格
2023年5月発売の新モデル「EC-FR9」の発売時価格は、安いもので5万円台というところで、物価高もあるのか旧モデルよりは少し高額な印象です。
旧モデルと比べると、軽量化されたほかに、ブラシ形状やごみ捨て機能が強化されており、非常に魅力的ではあるものの、現状では価格差が大きすぎます。
今後、徐々に安くなっていくでしょうが、しばらくは旧モデルが安い状態が続きそうです。
過去のモデルを参考にすると、発売から半年もすれば底値圏付近まで安くなるので、少なくともあと数か月は待つのが無難でしょう。
EC-FR7の価格
2021年9月発売の旧モデル「EC-FR7」は、いま価格的におすすめのモデルです。
発売時は4万円でしたが、徐々に価格を落とし、2023年5月時点では安いもので2万円台の中盤を推移しています。
先述のとおり、機能面では新モデルに劣りますが、機能差を許容できるのであれば価格重視の場合には有力な選択肢となります。
結論|今のおすすめは?
結論、今のおすすめは旧モデル「EC-FR7」です。
理由は、価格が圧倒的に安いため。
新モデルの方が機能的に優れているものの、個人的には現状の価格差ほどの機能差はないと感じるため、もう少し価格差が縮まるまでは旧モデル推しです。
ただし、機能と価格のどちらを優先するかは人それぞれなので、当記事で紹介してきた機能差と価格差もとに判断してみてください。
現時点のおすすめモデル
以上、シャープ「RACTIVE Air」のスタンダードモデル「EC-FR9」と「EC-FR7」の違いを解説しました。