「MCK70X」と「MCK55X」は、ダイキン空気清浄機の2021年モデル(2020年12月発売)。
上位種「MCK70X」は万能で多機能な1台、対する「MCK55X」はスリムタワー型のコスパ重視の1台です。
- ストリーマユニット数
- きれいサーキュレーター運転
- スマートスピーカー連携
- スマホ連携
- おまかせ運転
- かえルーバー
- 加湿力
- 空気清浄力(風量)
この記事は、「MCK70X」と「MCK55X」を比較し、上に挙げた違いの詳細を紹介することで、最適な空気清浄機選びに役立ててもらうことが目的です。
ストリーマユニット数を比較
ストリーマとは、酸化分解力をもったプラズマ放電の一種で、有害物質を分解するダイキン独自技術のこと。
「MCK70X」と「MCK55X」ではストリーマ発生ユニットの搭載数が異なります。
- MCK70X:2つ(ダブルストリーマ)
- MCK55X:1つ
ダブルストリーマにより「MCK70X」は、2016年モデル「MCK70T」と比較して、有害ガスの分解スピード、脱臭性能、フィルター除菌スピードが2倍となっています。
きれいサーキュレーター運転を比較
きれいサーキュレーターとは、温度センサーが部屋の温度変化を検知し、空気循環させることで温度ムラを軽減する機能。
- MCK70X:きれいサーキュレーターあり
- MCK55X:きれいサーキュレーターなし
エアコンと併用すれば、温度ムラがなくなることで効率よく設定温度に到達するため、省エネになる利点があります。
スマートスピーカー連携を比較
「MCK70X」と「MCK55X」では、スマートスピーカーへの対応状況が異なります。
- MCK70X:対応
- MCK55X:非対応
「MCK70X」では、「Amazon Alexa」や「Googleアシスタント」と連携させることで、空気の汚れ具合や温湿度の確認、音声操作などが可能です。
スマホ連携を比較
「MCK70X」と「MCK55X」では、スマホ連携の対応状況が異なります。
- MCK70X:対応
- MCK55X:非対応
「MCK70X」は、スマホの専用アプリと連携させることで次のようなことができます。
主なアプリ操作
- 部屋の空気状態の確認
- 外出先から遠隔操作
- タイマー設定
空気状態の確認では、PM2.5、ホコリ、ニオイの汚れを6段階のレベルで見える化することで、部屋の状況が一目で分かります。
おまかせ運転を比較
「MCK70X」には、「おまかせ運転」というボタンがあり、ボタンひとつで風量・加湿有無・省エネなど総合的な判断で最適な運転をしてくれます。
一方「MCK55X」は、自動風量調整はもちろん、花粉・節電・加湿などに特化した自動コース運転はあるものの、コースの切り替え等は手動となっており、ボタンひとつで完全自動とまではいきません。
かえルーバーを比較
「MCK70X」と「MCK55X」は、共に浄化した空気を本体上部が出しますが、「MCK70X」には3段階に調節可能なルーバーがついており、風向きを変えることができます。
対する「MCK55X」は真上に風を出すのみで、風向きの微調整がききません。
除湿による衣類乾燥機能がある場合は、風向きや角度は重要ですが、当記事で比較する両モデルは除湿機能はないので、個人的にはそれほど重要な差異ではないと感じます。
加湿能力の比較
「MCK70X」と「MCK55X」は、共に加湿機能はあるのですが、加湿力が異なります。
上位機種である「MCK70X」の方が加湿能力は優れています。
MCK70X | MCK55X | |
---|---|---|
加湿量 | 最大650mL/h | 最大 500mL/h |
タンク容量 | 約3.6L | 約2.7L |
加湿範囲 | プレハブ洋室~18畳(29m²) 木造和室~11畳(18m²) | プレハブ洋室~14畳(23m²) 木造和室~8.5畳(14m²) |
空気清浄力(風量)を比較
「MCK70X」と「MCK55X」は最大風量が異なります。
風量は、清浄の速さや適用床面積の広さに繋がる重要な仕様です。
空気清浄(加湿OFF時)スペックの比較
型番 | 空気清浄時間 | 空気清浄適用床面積 | 風量 | 電気代 | 運転音 |
---|---|---|---|---|---|
MCK70X | 8畳 / 9分 | ~31畳(51m²) | ターボ:7.0m³/分 標準:3.5m³/分 弱:2.2m³/分 しずか:1.0m³/分 | ターボ:約1.97円/h 標準:約0.43円/h 弱:約0.27円/h しずか:約0.19円/h | ターボ:54dB 標準:37dB 弱:27dB しずか:18dB |
MCK55X | 8畳 / 11分 | ~25畳(41m²) | ターボ:5.5m³/分 標準:3.2m³/分 弱:2.0m³/分 しずか:0.9m³/分 | ターボ:約1.67円/h 標準:約0.46円/h 弱:約0.27円/h しずか:約0.16円/h | ターボ:53dB 標準:41dB 弱:32dB しずか:20dB |
ポイント
- 大きな違いあるのはターボ運転時
- ターボ時の風量(最大風量)は早さと広さに繋がる
帰宅時に持ち込むホコリや花粉を蔓延前に素早く除去することが重要なので、空気清浄機にとって風量(早さ)は重要です。
多機能さも魅力ですが、「MCK70X」が上位機種たる所以は、この風量の大きさにあります。
ちなみに加湿ONにした際には、しずか・弱の風量が少しだけ上がります。
シャープやパナソニックなどの大半の機種は、加湿ON時に風量が大きく下がるのが一般的ですが、ダイキンの空気清浄機は加湿有無で風量がほとんど変わらないのが特徴です。
まとめ
以上、ダイキンの加湿空気清浄機「MCK70X」と「MCK55X」の比較でした。
改めて、内容をまとめると主に次の8点の違いがありました。
- ストリーマユニット数
- きれいサーキュレーター運転
- スマートスピーカー連携
- スマホ連携
- おまかせ運転
- かえルーバー
- 加湿力
- 空気清浄力(風量)
空気清浄機の心臓部とも言えるフィルターに関しては同様のものが採用されています。
前年モデルまでは、MCK70シリーズのみに性能の高い「TAFUフィルター」が採用されていましたが、「MCK70X」と「MCK55X」は両方「TAFUフィルター」です。
あとは価格と相談しながらの検討になるかと思います。
価格は日々変動するので、しっかり価格をチェックして最適な1台を選んでくださいね。
上位機種「MCK70X」
下位機種「MCK55X」