「MCZ70」シリーズは、ダイキン空気清浄機全モデルの中で、空気清浄・加湿・除湿の全てを唯一こなす最上位モデル。
MCZ70XとMCZ70Wは、そんな「MCZ70」シリーズの関係です。
新旧モデル
- MCZ70X(2020年12月発売)
- MCZ70W(2019年11月発売)
公式では、MCZ70Xが2021年モデル、MCZ70Wが2020年モデルとして紹介されています。

さっそく結論、2021年モデルでは主に次の3点が改良されています。
- 風量がパワーアップ
- 加湿量がパワーアップ
- 加湿フィルターの抗菌技術改良
この記事では、MCZ70XとMCZ70Wについて、上で挙げた違いの詳細のほか、価格情報など比較に必要な情報をまとめます。
MCZ70XとMCZ70Wの主な特徴は同じ
MCZ70XとMCZ70Wに共通の主な特徴は次のとおり。
- 空気清浄・加湿・除湿のオールインワン
- 空気清浄は約30畳(~50㎡)と広範囲に対応
- 内部のストリーマと飛び出すプラズマイオンのダブル方式
- ツインストリーマで汚れやニオイの分解力2倍
- 性能維持力の高いTAFUフィルターは高性能で10年交換不要
- スマホやスマートスピーカと連携
新モデルも基本的な性能は従来のままと言えます。
MCZ70XとMCZ70Wの違い
冒頭にも述べたとおり、主な違いは次の3点で、新モデルの方が性能が高くなっています。
- 風量がパワーアップ
- 加湿量がパワーアップ
- 加湿フィルターの抗菌技術改良

風量がパワーアップ
新モデル「MCZ70X」では、ファン周辺の部品を見直すことで、最大風量が改善されています。
MCZ70X (2021) | MCZ70W (2020) | |
---|---|---|
最大風量 | 7.2㎥/分 | 7.0㎥/分 |
適用範囲 | ~32畳 (~52㎡) | ~31畳 (~51㎡) |
最近の空気清浄機はイオン系が目立ちがちですが、空気清浄のメインは、あくまで吸引した空気をフィルターで「ろ過」すること。
風量が上がるということは、同時間に清浄(ろ過)できる空気量が増えることを意味するので、微々たる改善とはいえ喜ばしいことです。
加湿量がパワーアップ
新モデル「MCZ70X」では、加湿量も改善されています。
MCZ70X (2021) | MCZ70W (2020) | |
---|---|---|
最大風量 | 680mL/h | 650mL/h |
1時間あたりの加湿量が、30mL増加しました。
これもまた、劇的な改善ではありませんが、早く加湿されるにこしたことはないので、嬉しい改善と言えるでしょう。
加湿フィルターの抗菌技術改良
新モデル「MCZ70X」では、加湿フィルターに「潜水艦内の細菌の増殖を抑制するために開発された抗菌技術」が使われているそう。

具体的には、「KOBA-GUARD(コバガード)」という持続性抗菌剤を抗菌フィルターに採用したことで、微生物の繁殖をコントロールします。
「KOBA-GUARD(コバガード)」は医者や看護師の制服や病院内のしきりカーテン等にも使われているそう。
空気清浄機のありがちなトラブルで、加湿タンクの水から菌が繁殖し、フィルター付近がカビに侵食されることですが、
従来からの「ストリーマ」と「銀イオンカートリッジ」に加え、「新抗菌加湿フィルター」の3つで空気清浄機の衛生を守ります。
メンテナンスの楽さにも繋がる、ありがたい改良ポイントです。

MCZ70XとMCZ70Wの価格
旧モデル「MCZ70W(2020)」は、発売当初は約14万円からスタート。
2020年の1~3月は10万円台まで価格が下がりましたが、その後、新型コロナによる需要増もあって、11~12万円前後で推移しました。
現時点では、ネットショップにより幅がありますが、安いものをあまり見かけないので魅力は薄くなっています。
一方、新モデル「MCZ70X(2021)」は、大手量販店での予約価格は132,000円でしたが、発売から1ヶ月経過後も、特に価格は下落してない印象です。
旧型で11~12万円台の物がなければ、性能の高いおすすめは新モデルの一択となります。
旧モデルの優位性は価格しかないので、価格差だけを注意すればOK。
以上、MCZ70XとMCZ70Wの違いをお届けしました。