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掃除機

【ルンバ コンボ j7+レビュー】ロボット掃除機の完成形!同時に掃除と水拭きを実現

ルンバコンボ j7+

「ルンバ コンボ  j7+」は、アイロボット社が2022年11月11日に発売したルンバの新シリーズで、「掃除機」と「水拭き」の2つの機能を兼ね備えた2in1モデル

従来、アイロボット社のロボット掃除機は、次のとおり役割分担をして展開されてきました。

  • 掃除機専門 → ルンバ
  • 水拭き専門 → ブラーバ

 

掃除機&水拭きを自動化しようと思えば、連携機能を有するルンバとブラーバを2台持ちする必要がありましたが、「ルンバ コンボ  j7+」では、ゴミの吸引と並行して水拭きも同時に行うため、より効率的な清掃が可能です。

ナナ
1台2役で省スペースとなる点も魅力的だね!

 

もともと我が家では「ブラーバ」全機種試したうえで「ブラーバ390j」を愛用していますし、「ルンバi3+」など他シリーズの使用経験もあります。

そんな立場から「ルンバ コンボ  j7+」の使用感を一言で述べるなら「現時点のロボット掃除機の完成形」でしょうか。

もちろんデメリットを感じる部分もあったので、後ほど紹介しますが、総合的な満足度は非常に高いです。

 

今回は、アイロボット社のファンプログラム企画にモニター参加することで「ルンバ コンボ  j7+」を長期にわたって試す機会をいただいています。

「ルンバ コンボ  j7+」を使ってみて感じた魅力や気になった点など、率直な意見をお伝えできれば幸いです。

 

ルンバ コンボ  j7+をレビュー

「ルンバ コンボ  j7+」にすっかり魅了された我が家ですが、状況や考え方は次のとおりです。

我が家の状況や考え方

  • 親子3人(1歳半)と猫3匹の家族
  • 猫の抜毛がエンドレス
  • 猫のよだれ跡・子どもの食べこぼしで床が汚れる
  • 子どもが小さいので床はいつも綺麗にしていたい
  • 子どもの不在時に素早く掃除を終わらせたい
  • 夫婦共働き&育児で忙しく掃除を自動化したい

 

要約すると「家の中がすぐ汚れるけど、忙しいから自分で掃除したくないし、なるべく早くして欲しい」というただの我儘ですが、このニーズをしっかり満たすのが「ルンバ コンボ  j7+」

そんな「ルンバ コンボ  j7+」の具体的な魅力を挙げるならば次の4点でしょうか。

  • 2in1で大幅な時短
  • 水拭きでカーペットやラグを濡らさない
  • 高い障害物回避能力
  • クリーンベース(自動ごみ収集機)でゴミ捨てすらも不要
ナナ
順番に詳しく紹介していくよ!

 

2in1で大幅な時短

「ルンバ コンボ  j7+」の最大の特徴は、ゴミの吸引と同時に水拭きもできてしまう効率の良さ。

アプリで「掃除する」ボタンをタップするだけで、全自動で水拭きまでできる完成度はさすがです。

廊下を水拭きするルンバコンボ j7+

 

2in1となって個人的にとても嬉しく感じるのは掃除の時短に繋がること。

わが家はもともと、「ダイソンのコードレススティック型」と「ブラーバ390j」の併用でした(ブラーバは主に1階のみで使用)。

まず、ダイソンで家中を掃除するのに約15分。その後、ブラーバが1階のリビング・ダイニング・キッチン・個室を水拭きするのに1時間ちょっとで、トータル1時間30分ほどでした。

ナナ
水拭きクロスにホコリがついて綺麗に拭けなくなるから、掃除機後にブラーバを起動してたよ!

 

一方「ルンバ コンボ  j7+」を使用すると、1階の掃除&水拭きが約45分で終わります(1階のみで使用)。

1階をルンバ コンボに任せている間に2階に掃除機をかけた後、別の家事をして、ルンバ コンボ終了後に1階の取り残しをサッと掃除して終わりなので、掃除開始から終了までトータル50分ほど。

 

結局のところ、上記の40分差はロボット掃除機の稼働時間の差なので、その時短って重要?と思うかもしれませんが、我が家では子供の外出中にルンバ コンボを稼働させています。

子どもがルンバ コンボに絡みにいって掃除の邪魔をしたり、自身が転びそうになったり、挙句ギャン泣きというケースが多いのが主な理由です(後述しますがクリーンベースの吸引音に驚いて泣くことも一因)。

稼働せずにルンバ コンボがクリーンベースで休んでいるときは、何故か絡みにいかないのが不思議です。

 

平日は保育園なので、登園&出勤後にルンバ コンボをスマホで遠隔起動(帰宅後に残りを掃除)。休日はどちらか片親との散歩中に、残った片親が掃除を済ませることが多いです。

休日に関しては、子供が散歩から帰ってくる前にロボットにも掃除を終えて欲しいので、「ルンバ コンボ  j7+」の2in1による大幅な時短にとても助けられています

ナナ
ブラーバは時間に余裕のある時だけ使ってたけど、ルンバ コンボ は毎日水拭きできるから床もピカピカ!

 

また、平日・休日を問わず、1階の掃除機をかける時間がほぼ消えたので、掃除にかける自身の稼働時間が7~8分浮いています。

猫の抜毛の量を考えると、基本的に掃除は怠れないので毎日必須。1日あたり7~8分とはいえ、365日となればそれなりの負担軽減となるので、子育て世帯には嬉しいポイントです。

 

水拭きでカーペットやラグを濡らさない

家電のなかには、2in1モデルとなったことで各機能の性能が落ちるなんてこともありますが、「ルンバ コンボ  j7+」は全くそんなことはありませんでした。

特に水拭きについては、むしろパワーアップしたと言える出来で、その理由はカーペット類の認識機能です。

「ルンバ コンボ  j7+」では、水拭き中にカーペット類を認識すると、本体が変形して自動で水拭きパッドを持ち上げて、カーペットが水で濡れることを回避します。

ルンバコンボ j7+の変形の様子

ナナ
もちろんカーペットを超えると、水拭きパッドを自動で元に戻すよ!

 

次の写真は、テストとして50cm×50cmのタイルカーペットを進路上に敷き詰めてみたものです。

タイルカーペットでルンバコンボ j7+のテスト

 

きちんとカーペット素材を認識しており、変形して水拭きパッドを持ち上げました。

変形して水拭き用パッドをリフトアップするルンバコンボ j7+

 

掃除の完全自動化に向けての素晴らしい進化に喜びを感じつつも、我が家において一つ不安を感じた点は、子供用のプレイマットはどうなるの?ということ。

子供の転倒のことを考えて、リビングには次の写真のように大き目のプレイマットを敷いており(猫の爪とぎでボロボロ)、我儘ですがプレイマットは水拭きして欲しいのです。

プレイマットを水拭きするルンバコンボ j7+の様子

結論を書くと、プレイマットはきれいに水拭きをしてくれました

きちんと床に敷いてあるものの素材を認識しているようでレベルの高さが伺えます。

 

さらにブラーバ愛用者の観点で書き加えるなら、このプレイマットは床から約1.3cmの段差がありますが「ブラーバ390j」では乗り越えられませんでした。

過去に全ブラーバ(ジェットm6・ジェット250・390j)を同時に走らせて、どこまでの段差を乗り越えられるか実験したことがあります。

引き戸の敷居

家の中の自然な2~3mm程度の段差(扉の敷居など)なら難無く乗り越えていきますが、5mmを超えてくる大きな段差は、どのブラーバも苦手な印象でした。

その点、ルンバ コンボは多少の段差はパワフルに乗り越えていくので、プレイマットがある現在の我が家の環境で水拭きするなら「ルンバ コンボ  j7+」は最適だと感じました。

 

高い障害物回避能力

正直、昔のお掃除ロボは、家具に引っ掛かって動けなくなるような、役に立たないイメージが強かったのですが、最近のレベルの高さには驚かされます。

ソファ下の隙間やテーブル下の複雑な脚周りも、隙間さえあれば巧みに入り、サッと清掃してしまいます。

家具の脚周りを掃除するルンバコンボ j7+

 

「ルンバ コンボ  j7+」を使用して特に凄いと思ったのは、障害物回避機能に画像を用いること。

障害物を検知した場合に、本体前面に搭載するカメラで障害物を記録して報告します。

ルンバコンボ j7+の障害物報告の様子

 

わが家の場合は、家電のコード・カーテン・おもちゃなどについて報告がありました。

これらの報告に対して「一時的な障害物」「障害物なし」「進入禁止エリアの設定」などの指示やカスタマイズを行っていくことで、自宅に最適化されたロボット掃除機として進化していきます。

 

もし嫌でなければ、障害物の写真を公式データベースに対してフィードバックすることも可能です(データは暗号化されます)。

そうやって全世界のルンバユーザーからの情報を基に、ルンバ コンボが進化して、障害物の認識能力が順次アップデートされていく仕組みは、ロボット掃除機大手のアイロボット社ならではだなと感心します。

ナナ
みんなのフィードバックもあり、例えば次のような障害物が認識できるようになってるよ!
  • コード・ケーブル
  • ペットの排泄物(犬猫の固形のみ)
  • 靴・スリッパ
  • 靴下
  • ファブリック
  • 衣服
  • リュックサック
  • ペットの食器
  • 猫用トイレ
  • ペットのおもちゃ(ボールやロープ)

購入後も学習してどんどん進化していくのがルンバの魅力でもあります。

 

クリーンベース(自動ごみ収集機)でゴミ捨てすらも不要

クリーンベース

「ルンバ コンボ  j7+」は掃除が終わるとクリーンベースに戻り、集めたゴミを強力吸引により全自動でベースへ移してくれます。

近年の主流はサイクロン式のスティック型のため、ゴミ捨ての際にホコリが宙を舞ったり、床に落ちたりとストレスを感じた経験のある方は少なくないと思いますが、

「ルンバ コンボ  j7+」の場合は、ゴミ捨ての際にゴミを触るどころか、見ることもないので、ゴミ捨てのストレスから完全に解放されるのがポイントです。

ナナ
ゴミ捨て不要はちょっとした感動体験だよ!

 

クリーンベースの中には、ゴミを溜めておく専用の紙パックを設置しておきます。

クリーンベースの紙パック

この紙パックには最大1年分(日本のクリーンベースユーザーの清掃結果より算出)のゴミが収納可能とのこと。

はじめは半信半疑でしたが、恐らく一般家庭の中でもゴミが多い方であろう我が家(猫3匹の抜毛・猫砂・子供の食べこぼしのクズなど)でも、使用開始から約3ヵ月で未交換なので、一般家庭なら1年交換不要は妥当かもしれません。

なお、交換用紙パックは3枚セットで税込2,178円(2023年7月時点)です。

ランニングコストはデメリットですが、一度体験すると元には戻れない快適さがあります。

 

ちなみに、クリーンベースは充電器の役割も果たします。

ルンバ コンボのバッテリーが無くなると、勝手にベースに戻って充電し、充電完了後は中断したところから掃除を再開するので留守中でも安心して掃除を任せられます。

 

デメリット

性能面では文句なく、安心して掃除を任せられる「ルンバ コンボ j7+」ですが、デメリットも存在します。

  • クリーンベースの自動ゴミ収集時の騒音
  • 価格の高さ
ナナ
順番に解説していくよ!

 

クリーンベース(自動ゴミ収集機)の音の大きさ

使用するなかで気になったは、クリーンベースの自動ゴミ収集時の騒音です。

クリーンベースの仕組みは、超強力な吸引でルンバ コンボ本体のダストボックスからゴミを吸い取るというもの。

クリーンベースの仕組み

このゴミを移動する際の吸引がかなり大きいのです。

これは「ルンバ コンボ  j7+」に限ったことではなく、クリーンベース付属モデルに共通して言えます。

 

実際に1m程度の距離感で騒音計で測ってみると90dBに近い大音量でした。

クリーンベースの吸引音

※騒音値は計測距離や環境により変わります

 

騒音の参考

  • 100dB:電車通過時のガード下
  • 90dB:騒がしい工場内
  • 80dB:地下鉄の電車内
  • 70dB:騒がしい事務所内
  • 60dB:普通の会話

以上のように例えられることを踏まえると、90dBがどれだけの大きい音がイメージできると思います。

ちなみに普段のルンバ コンボ清掃時の音は60~70dB程度と一般的な範囲内。

あくまで、約90dBの音が出るのはクリーンベースのゴミ収集時10秒程度だけですが、夜間や壁の薄いマンションでは使用をためらうレベルでした。

 

価格の高さ

正直、価格は高いです。高いですが、個人的には価格以上の価値があると思っています。

それは時短に繋がるから。当記事の前半でも力説しましたが、掃除機と水拭きが同時にできることで「部屋が今まで以上に綺麗になるのに時短となる」ことが個人的には何よりも嬉しく感じます。

共働きで働いているだけでも家事が大変なのに、そこに育児が加わると本当に時間が足りません。

その貴重な時間を少しでも買えると考えると、そこには価格以上の価値があるのかな~と感じます。

とはいえ、考え方は人それぞれ。「いやいや高すぎ」と感じるのであれば、ルンバシリーズには他にも安い機種があるので、後述する他シリーズとの違いも確認してみてくださいね。

 

ルンバ他シリーズとの違い

ルンバの他シリーズも気になるという方のために簡単な比較表を掲載します。

機種名 対応できる部屋数 吸引力
(ルンバ600シリーズを基準)
自動充電&自動再開 ブラーバ「m6」との連携 クリーンベース
(自動ゴミ収集機)
Perfect Edgeテクノロジー
(部屋の隅まで徹底掃除)
障害物の認識回避
(搭載カメラで認識)
部分清掃/進入禁止エリア 部屋を指定して清掃 公式オンラインストア価格(税込)
ルンバ コンボ  j7+ 5部屋以上 10倍 ×
(2in1なので連携不要)
付属 × -
ルンバ s9+ 5部屋以上 40倍 付属 × 186,780円
ルンバ j7+/j7 5部屋以上 10倍 選択可能
(付属あり「j7+」・付属なし「j7」)
× j7+:129,800円
j7:99,800円
ルンバ i5+/i5 3~4部屋 10倍 選択可能
(付属あり「j5+」・付属なし「j5」)
× × × i5+:89,800円
i5:49,800円
ルンバ i2 3~4部屋 10倍 別売 × × × × 39,800円

※価格は2023年7月時点のもの
※2023年10月時点では公式でのルンバ コンボ  j7の販売は終了となり、後継のルンバ コンボj9+が発売となっています。

 

「ルンバ コンボ  j7+」は、吸引力など掃除機としてのスペックは、ハイエンド機種となる「s9+」に劣るものの、2in1と障害物の回避性能の高さが売りです。

障害物の認識能力が高い理由は、先述のとおり本体前面にカメラを搭載しているため。

コードやペットの排泄物などを識別して回避するので、散らかった床でも比較的使いやすいのが他機種と比較した際の大きなメリットです。

ナナ
ちなみに「ルンバ j7+」と「ルンバ コンボ  j7+」の違いは、水拭き機能の有無だけだよ!

 

また「もう少し可愛いデザインがいい」という場合は、価格も安く、インテリアとの調和を考えファブリック素材をあしらったi5シリーズもおすすめです。

次の写真は同じくファブリック素材を採用している昔のモデル「i3」のものですが、見た目のロボ感が薄れるので個人的には気に入っていました。

ルンバi3+とインテリア

 

アップするとこんな感じです。

ルンバi3+のデザイン

しかもこれ、あくまでファブリック「調」であり、本物の布素材ではないので、ソファ下などへ潜り込んでもホコリなどが付かない優れものです。

 

予算をもう少し抑えたい、かつデザインにもこだわりたいという方は、「i5」や「i5+」もチェックしてみてください。

クリーンベースあり「i5+」

 

クリーンベースなし「i5」

 

まとめ

最後に改めてまとめると「ルンバ コンボ  j7+」は次のような点が魅力です。

ルンバ コンボ j7+の魅力

  • 2in1で大幅な掃除の時短となる
  • カーペットを濡らす心配がない
  • 障害物回避性能が高くどんどん進化する
  • クリーンベースでゴミ捨てから解放される

 

高額なため、いざ購入となると少し躊躇ってしまいますが、時短を考えると、忙しい家庭であれば「家電で時間を買う」という選択肢はありではないかと個人的には思います。

以上「ルンバ コンボ  j7+」のレビューをお届けしました。

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