充電式ハンディクリーナーで、2020年の家電量販店での年間販売シェアNo1を獲得したアメリカ大手掃除機ブランド「シャーク」
2018年日本に進出して知名度を上げているシャークのハンディ掃除機は、洗練されたデザインと高い機能性から人気ですが、種類が多くてどれがいいか迷うことも。
シャークのハンディ掃除機は全3シリーズから構成され、シリーズごとにデザイン・特徴・価格帯に違いがあります。
型番 | デザイン | シリーズ名 | シリーズの特徴 |
---|---|---|---|
WV406JGG | EVOPOWER EX | ・EVOPOWERの2倍の吸引力 ・シーンに応じて運転モードの切替 ・付属アクセサリの種類が充実 ・価格帯は全シリーズの中では高め | |
WV405JDC | |||
WV400JRR | |||
W35 | EVOPOWER | ・シンプルで使いやすいスタンダードモデル ・多数の賞を受賞する実力派 ・中間の価格帯でコスパ良し | |
W25 | |||
CH951J | サイクロンハンディ | ・たくさんのゴミを吸い込める大容量タイプ ・全シリーズの中で最も安い価格帯 ・デザインの好みは分かれるところ | |
CH901J |
さらに各シリーズの中でもモデルにより違いがあります。
この記事では、各モデルの機能的な違いと価格的な違いの両面から比較検証を行い、コスパと照らし合わせて各家庭に最適なモデルを見つけてもらうことが目的です。
シャークハンディ掃除機の特徴
はじめに書いたように、シャークのハンディ掃除機には3種類のシリーズが存在します。
- EVOPOWER EX
- EVOPOWER
- サイクロンハンディ
まずは、全シリーズに共通の基本的な特徴を簡単に紹介しておきましょう。
共通の特徴
- 高いデザイン性と強い吸引力
- 充電ドックに置くだけで簡単充電
- 気になった時にサッと取って楽々お掃除
- ワンプッシュで簡単ゴミ捨て
- ダストカップとフィルターは水洗い可能
以上が、全シリーズに共通する特徴ですが、これらに加えてシャークハンディ掃除機は各シリーズごとの特性もあります。
ここからは、3シリーズそれぞれについて固有の特徴を紹介したうえで、各モデルの違いを比較していきます。
「EVOPOWER EX」WV406J・WV405J・WV400Jの違いを比較
シャークのハンディ掃除機の最上位シリーズとなる「EVOPOWER EX」独自の特徴と基本スペックは次のとおり。
EVOPOWER EXの主な特徴
- スタンダードモデル(EVOPOWER W35)の2倍の吸引力
- ブースト/標準/エコの3モード搭載
- 最長35分の使用時間
- 充実した付属品
運転可能時間 (モードで異なる) | ブースト:約8分 標準:約20分 エコ:約35分 |
---|---|
充電時間 | 約3.5時間 |
使用時サイズ (高さ×幅×奥行) | 390×62×69mm |
重さ | 約680g |
EVOPOWER EXシリーズの全3モデルの違いのある部分のみを比較表にまとめました。
型番 | デザイン | カラー | 交換用ノズル・ヘッド | 収納時サイズ | 充電ドッグの収納ポケット数 | 充電ドッグの重さ |
---|---|---|---|---|---|---|
WV406JGG | グレージュ | ・フローリング用延長ノズル ・ミニモーターヘッド ・マルチノズル ・隙間用ノズル | 高さ374 x 幅104 x 奥行276mm | 3つ | 320g | |
WV405JDC | ダークチョコレート | ・ミニモーターヘッド ・マルチノズル ・隙間用ノズル | 高さ374 x 幅104 x 奥行276mm | 3つ | 320g | |
WV400JRR | ローズレッド | ・マルチノズル ・隙間用ノズル | 高さ374 x 幅104 x 奥行216mm | 2つ | 286g |
「EVOPOWER EX」シリーズ各モデルの違いがどこにあるか端的に表現すると、「カラー」と「付属アクセサリ」の2点です。
カラーは選択肢があればいいのですが、各モデル1色展開なので、気になるモデルが微妙なカラーだと地味に困りますね。
デザイン性の高いクリーナーゆえに、カラーも重要な判断基準となりそうです。
付属アクセサリについては、付属のノズル・ヘッドの種類に差があります。
上表を眺めると違いがたくさんあるように感じますが、収納時のサイズ・充電ドックの重量などは、付属品の数の差に連動して違いが生じているだけです。
最上位「WV406JGG」のみについている「フローリング用延長ノズル」とは、装着することでスティックタイプに変身するノズルで、屈まずに床掃除が可能になります。
ノズル装着時の全体の長さは87.5cmとなり、一般的なスティック型掃除機よりはやや短いものの、床掃除の負担軽減となるのは間違いないでしょう。
なお、床掃除を頻繁にする場合は、ハンディとスティック型掃除機が一体となっているEVOPOWER SYSTEMシリーズもおすすめなので、レビュー記事もご参照ください。
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【CS501Jをレビュー】シャーク掃除機を口コミ・評判も交えて実力を検証
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本題の付属品の比較に戻りますが、上位2モデル「WV406JGG」と「WV405JDC」に付属している「ミニモーターヘッド」は、ただのノズル(吸引口)ではなくローラー付きのヘッドです。
ローラーが高速回転することで、カーペット・布団・ソファなどのファブリック素材の奥まで掃除できる点が魅力です。
最後に肝心の価格を比較してみましょう。2021年8月時点の価格目安です。
WV406JGG | 29,000円前後 |
---|---|
WV405JDC | 25,000円前後 |
WV400JRR | 22,000円前後 |
判断が割れるところでしょうが、個人的にはスタンダードモデル「WV405JDC」推しです。
理由は、ミニモーターヘッド(布製家具についたペットの毛を効率的に掃除したい)があることと色味、あとは価格とのバランスを考えてでしょうか。
お得ポイント
公式で購入するとプラス1年の延長保証が付くので、価格が同程度ならシャーク公式ショップがおすすめです。
ハイエンドモデル|WV406JGG
高コスパモデル|WV405JDC
価格重視の安価モデル|WV400JRR
「EVOPOWER」W35とW25の違いを比較
続いては、シャークのハンディ掃除機で定番の「EVOPOWER」シリーズ。グッドデザイン賞や各家電メディアで受賞経験のある実力派です。
EXシリーズ同様にお洒落な外観で、どこに置いても様になるデザイン性はそのままに、値段の安さを実現する点が大きな特徴と言えそうです。
そんな、EVOPOWERシリーズには「W35」と「W25」という2モデルが存在します。
運転時間 | W35:約24分 W25:約12分 |
---|---|
充電時間 | 約2.5時間 |
使用時サイズ (高さ×幅×奥行) | 419×53×61mm |
重さ | 約620g |
付属品 | ・マルチノズル ・布団用ノズル ・隙間用ノズル |
重量はEXシリーズよりも60g軽い仕様となっています。
付属品は両モデルとも共通で、各ノズルの使用イメージはこんな感じです。
なお、EXシリーズで紹介した「フローリング用延長ノズル」や「ミニモーターヘッド」の付属モデルはありません。
と、私ははじめ勘違いをしたのですが、ミニモーターヘッドは、ただのノズル(吸引口)ではなくローラー付きのヘッドです。
それぞれの吸引口を見ると違いがよくわかるでしょう。左から順番にマルチ、布団用、隙間用、ミニモーターヘッドの並び。
ローラーが高速回転しながら繊維の奥のホコリや毛を掻き出すので、ペットを飼っている場合などは、ハイパワー&ミニモーターヘッド付属のEXシリーズが向いています。
反対に、次に当てはまる場合などは、価格が安いEVOPOWERシリーズがおすすめです。
- 絨毯・カーペット類がない(又は別のメイン機で掃除)
- ゴミがくっつきにくい家具素材なのでパワーが不要
続いて、EVOPOWERシリーズを選ぶときのポイントとなる、各モデルの性能の違いを比較表でチェックしてみましょう。
型番 | デザイン | カラー | 運転時間 | 付属バッテリー | 充電ドッグ | 収納時のサイズ |
---|---|---|---|---|---|---|
W35 | グレイ | 約24分(バッテリー2つ使用時) | 2つ ※装着できるのは1つ | ドックの重量:0.37kg ノズル収納ポケット:1つ 予備バッテリー収納充電可 | 高さ383×幅105×奥行229mm | |
W25 | ブラック | 約12分 | 1つ | ドックの重量:0.25kg ノズル収納ポケット:2つ | 高さ383×幅105×奥行205mm |
「W35」と「W25」の主な違いは、カラーとバッテリー数(運転時間)で、残りの違いはおまけみたいなものです。
部屋の広さや普段の掃除時間をイメージして選ぶと、ぴったり合うものが選べるでしょう。
2021年8月時点の両モデルの価格を比べると目安は次のとおり。
W35 | 20,000円前後 |
---|---|
W25 | 16,000円前後 |
「カラー&運転時間の12分差」と「数千円の価格差」を比べて最適モデルを考えてみてくさい。
注意点を挙げるなら、充電ドックの違いの関係から「W25」に予備バッテリーの買い増し対応はできないので、迷うなら長時間対応の「W35」が無難です。
運転時間24分|W35
運転時間12分|W25
ちなみに、「W35」と「W25」は2020年に発売されたモデルですが、それぞれ2018年に発売された型落ちの過去モデルが存在します。
現行 | 型落ち | 新旧比較 |
---|---|---|
W35 | W30 | W35とW30の違い |
W25 | W20 | W25とW20の違い |
新旧モデルの主な違いはバッテリーゲージに変更点があることです。
比較記事では機能差と価格差を天秤にかけておすすめモデルを検証しているので、興味があれば比較してみてください。
「サイクロンハンディ」CH951JとCH901Jの違いを比較
最後は「サイクロンハンディ」シリーズです。
他シリーズとはデザインが異なる点と、集じん容量の多さ、あとは何と言っても価格の安さが特徴です。
そんな、サイクロンハンディシリーズは「CH951J」と「CH901J」という2種のラインナップから構成されます。
運転時間 | 約10分 |
---|---|
充電時間 | CH951J:約4時間 CH901J:約6時間 |
使用時サイズ (高さ×幅×奥行) | 110×97×433mm |
重さ | CH951J:1,010g CH901J:950g |
上位シリーズとの比較による、サイクロンハンディシリーズのメリット・デメリットを一旦まとめると、こんな感じでしょうか。
- 価格がとにかく安い
- ゴミ収納が大容量
- 運転時間が短い
- 充電時間が長い
- 重い
- デザイン性が低い
続いて、「CH951J」と「CH901J」の機能的な違いを比べてみましょう。
型番 | デザイン | カラー | 充電時間 | 本体重量 | 付属品 | 充電ドッグ |
---|---|---|---|---|---|---|
CH951J | グレイ | 約4時間 | 1,010g | ・スクラビングブラシ ・隙間ツール ・ミニモーターヘッド | 収納3つ 収納時サイズ:高さ153×幅282×奥行483mm | |
CH901J | ブラック | 約6時間 | 950g | ・スクラビングブラシ ・隙間ツール | 収納2つ 収納時サイズ:高さ140×幅230×奥行483mm |
すでに基本スペック部分で紹介した点も含みますが、大きな違いは「使用時間が同じにも関わらず2時間も異なる充電時間」と「ミニモーターヘッドの付属有無」の2つ。
また「CH951J」と「CH901J」の2021年8月時点の価格差は数千円程度となっています。
CH951J | 12,000円前後 |
---|---|
CH901J | 9,000円前後 |
ミニモーターヘッドあり|CH951J
ミニモーターヘッドなし|CH901J
以上、Shark(シャーク)ハンディ掃除機についてお届けしました。
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