Amazonでやたらと人気な「Levoit(レボイト)」の空気清浄機をご存知でしょうか?
私は以下のような印象があり、前々から気になってはいたものの「あまり知らない国外メーカーだから」という理由で何となく敬遠していました。
Levoitの印象
- Amazonの売れ筋ランキングでよく見かける
- 口コミが多くて高評価なものが多い
- 比較的コンパクトで安い
- でも、よく知らない国外メーカーで何となく不安
そんな「Levoit」ですが、最近はビックカメラ等の量販店での取り扱いもあり、一層興味が湧いていたところ、メーカー様より「Levoit Core Mini」を提供いただけることに。
デメリットを正直に書くという方針に対しても「執筆方針には口出しをしない」との回答をいただけたので、レビューをさせてもらう運びとなりました。
ということで「Levoit Core Mini」の実力を忖度なしでレビュー。
客観性を保つために、あえてデメリット的な口コミ・評判も引用し、それに対してどう思うのかも織り交ぜながら評価していきます。
「Levoit」はアメリカの会社「VeSync」のブランド
空気清浄機のレビューの前に、まずは私が当初敬遠していた理由でもある「Levoitって何者?」の部分を紹介します。
Levoit(レボイト)とは?
2011年にアメリカで設立された「VeSync(ウィーシンク)」という会社(代表:Grace Yang氏)が展開するブランドのひとつ。
世界各国に進出するグローバル企業で、空気清浄機・加湿器・ノンフライヤー・電気ケトルなどの生活家電を中心に展開。
次の3ブランドを展開しており、「Levoit」ブランドでは空気清浄機を取り扱っています。
- Levoit(レボイト)
- COSORI(コソリ)
- Etekcity(イテクシティ)
詳細が気になる方は、「VeSync」の公式HPを覗いてみるといいかもしれません。
余談ですが「Levoit」の担当者の方は、やり取りが非常に丁寧で好印象でした。
国外メーカーとのコンタクトは、正直、意思疎通において不安を感じることも少なくありませんが、今回は「Levoit」に対して安心感を持てました。
「Levoit Core Mini」をレビュー
ここからは「Levoit Core Mini」の使用して感じた特徴や注意点などを、次の4つのポイントに分けて解説します。
- 操作感
- 吸引口
- フィルター
- 梱包内容
シンプルな操作感
「Levoit Core Mini」の操作部は本体の天面にありますが、次の写真のとおり非常にシンプルな作りとなっています。
操作も非常に簡単で、必要な動作は電源ボタンを押すだけ。
操作部はタッチパネル式になっており、電源ボタンを押すたびに「弱→中→強→切」の順にパワーが変わる仕様です。
多機能な空気清浄機の場合、操作手順やボタンがたくさんあり、機能を使いこなせていないケースも見聞きしますが、その点「Levoit Core Mini」は操作に迷うことがありません。
多機能モデルを求める方には適していませんが、空気清浄機として必要最低限な機能を求める方にはおすすめです。
360°吸引で設置しやすい
空気清浄機は、汚れた空気を吸引口から吸って、内部のフィルターでろ過し、綺麗な空気を排出する仕組みなので、吸引口が必ず存在します。
吸引口の位置は、空気清浄機の設置場所に影響しますが「Levoit Core Mini」は本体下部360°全面に吸引口があります(上の写真の小さな穴)。
360°吸引の場合、どこに設置しても吸引口をすべて塞ぐことは考えにくいため、比較的設置しやすいのが魅力です。
なお、国内主要メーカーの主な吸引口の位置は次表のようになっており、吸引口を塞がない設置が必要です。
メーカー | 吸引口の位置 (一部異なるモデルも存在) |
---|---|
シャープ | 背面吸引 |
ダイキン | フロント&両サイド吸引 |
パナソニック | フロント&両サイド吸引 |
ただし、360°吸引の場合でも、効率的な空気循環のためには壁から離したり、周りに物を置かないことも重要です。
「Levoit Core Mini」の場合は「可能であれば壁や物から約38cm離すこと」と推奨されているので、空気の循環効率を落としたくない場合は注意しましょう。
フィルターは3層構造で交換目安は6~8か月
フィルターは外形に合わせた円柱状で、外側の白い部分が微細粒子の捕集するHEPAフィルター、内側の黒い部分が活性炭を用いた脱臭フィルターです。
加えて、吸引口の小さな穴がプレフィルターの役割を果たすので、「Levoit Core Mini」のフィルターは3層構造となっています。
フィルター構造
- プレフィルター(大きなホコリや髪の毛をカット)
- HEPAフィルター(0.0001ミリ以上のチリや花粉等を97%以上捕集)
- 脱臭フィルター(ニオイを吸着)
フィルターは次のとおり内部にはめるだけの簡単設置なのも嬉しいですね。
フィルターの交換目安は6~8か月程度ですが、操作部の「フィルター点検インジケーター」が点灯して交換時期を知らせる仕様なので、交換を忘れる心配がありません。
交換用フィルターは、公式サイトでは税込2,400円(2022年11月時点)で販売されており、まとめ買いで少し安くなります。
ランニングコストが必要な点はデメリットですが、裏を返せば、常に劣化の少ないフィルターを使用できるので、空気質の点ではメリットとも言えます。
国内大手メーカーは「フィルター10年交換不要」を謳っていますが、フィルター性能が半減するのが10年後という意味なので、性能は徐々に低下する点に注意が必要です。
梱包内容
梱包内容は次の5点で、説明書を見なくても組み立てて使用可能なほどシンプルです。
梱包内容
- 本体
- フィルター
- アロマパッド
- 電源アダプター
- 取扱説明書
電源アダプタは本体背面の上部に接続部があります。
できれば接続部は本体下部にある方がすっきりして好みだったのですが、背面なので使用していると意外と気になりません。
なお、アロマパッドにエッセンシャルオイルを垂らして香りを楽しむことも可能です。
デメリット的な口コミ・評判に対する考察
以上、主観で使用感などをレビューしましたが、記事の客観性を保つためにも、口コミ・評判を基に私見を挟んでいこうと思います。
「Levoit Core Mini」に対する口コミ・評判は概ね好評で、次のような意見をよく見かけます。
- ホコリがしっかりなくなる
- コンパクトで邪魔にならない
- 運転音が静か
- 操作・機能ともシンプルで分かりやすい
「価格の割に満足できる」という声が多く、全体的にコスパの高さを評価するものが目立っており、そららの声には私も概ね賛成です。
上記のように「Levoit Core Mini」を称賛する声は、私が紹介するまでもなく簡単に見つかるので、これ以上の深堀りはしません。
ここでは「Levoit Core Mini」に対する「悪い口コミ・評判」をあえて紹介して、その声に対する私の考えを述べたいと思います。
口コミ・評判を眺めるなかで、数回ほど目にした「悪い口コミ・評判」は主に次の2点でした。
悪い口コミ・評判
- パワー最大のときの音が大きい
- ニオイはあまり取れない
パワー最大のときの音が大きい
先に紹介したとおり、良い口コミとして「運転音が静か」という意見も一定数ありますが、反対に「運転音がうるさい」という意見も複数見られます。
音が大きいという意見を詳しく見てみると、ほとんどはパワーを最大にした状態での話でした。
「Levoit Core Mini」は、パワーを「弱・中・強」の3段階で切り替えることが可能ですが、それぞれ運転音の大きさは次のとおり。
パワー | 運転音 |
---|---|
弱 | 25dB |
中 | 35dB |
強 | 44dB |
騒音値の例え
- 20dB → 木の葉のふれあう音
- 30dB → ささやき声
- 40dB → 図書館内
- 50dB → 換気扇
以上のように例えられますが、これを参考にすると、パワー最大時は「換気扇よりは少し静か」というレベルなので、当然はっきりと音は感じます。
そもそも空気清浄機は、花粉などのアレル物質等を大量に持ち込む帰宅時などにフル稼働させるもので、常時は弱いパワーで24h運転させるのが基本です。
- 平時 → 中(生活音の中では気にならない)
- 就寝時 → 弱(ほぼ無音)
- 帰宅時・埃っぽいとき → 強(短時間で集中的に除去)
一般的な空気清浄機は、パワーを上げると音がうるさいのは普通のことなので「Levoit Core Mini」が特段うるさいとは感じませんでした。
例えば、似たようなサイズ感のシャープ小型空気清浄機「FU-RC01」の最大運転音は「48dB」です。
「Levoit Core Mini」の「44dB」よりも数値が大きいことからも、「Levoit Core Mini」の運転音が並外れて大きい訳ではないことが伺えると思います。
なお、パワーの手動切替がめんどうだと感じた方は、上位種の「Levoit Core 300S」などもおすすめ。
上位種にはセンサーや自動運転モードが搭載されているので、放置していても自動で清浄してくれます。
ニオイはあまり取れない
脱臭についても、口コミの意見は割れていました。
ニオイが取れたという意見も複数見られましたが、反対に次のようなニオイは取れないという声もありました。
- ペットのトイレ臭
- 焼肉のニオイ
- たばこのニオイ
私見としては、脱臭効果がゼロではありませんが、上記の声には納得の部分もあり、確かに強いニオイは取り切れません。
我が家では猫を飼っているので、トイレ臭が消えるか試してみましたが、さすがに完全には消えませんでした。
ダイキンの上位機種でも完全には消えないので、最初から期待はしていませんでしたが、脱臭効果をメインに考えているのであれば期待外れとなるかもしれません。
そもそも空気清浄機は、小さな粒子をフィルターで捕集するのがメインの家電なので、脱臭が一番の目的であれば、次亜塩素酸やオゾン等を用いた脱臭機の方が適しています。
「Levoit Core Mini」はこんな人におすすめ
価格の安さを優先した小型モデルのため、ハイグレードモデルと比べてスペックが弱い部分はありますが、価格の割に質は高くハイコスパな印象です。
広いリビング用のメイン機としては使えませんが、個室用としてのサブ機や、ワンルームのメイン機としてなら活躍するでしょう。
こんな人におすすめ
- 予算は1万円以下
- コスパ重視で選びたい
- 軽量コンパクトなものが欲しい
- 寝室などの個室用として検討
- 加湿・イオン・スマホ連携などの余分な機能は不要
これらに当てはまるものがあれば「Levoit Core Mini」はおすすめです。
もし、多機能性を求めている場合や、広いリビング等での使用を考えている場合は、当モデルではスペックが足りないので、上位モデルなどを検討する方が良いでしょう。
以上「Levoit Core Mini」のレビューでした。