「EP-NVG90」と「EP-MVG90」は、どちらも日立の加湿空気清浄機「クリエア」のハイクラスモデルの型番です。
実は、基本的な機能、性能がほぼ同じです。
空気清浄機の仕組みは、空気を吸引し、フィルターで濾過して、キレイな空気を吐き出すという3ステップ。
つまり、吸引力(風量)やフィルター性能などが、空気清浄機の能力に直結するのですが、その点「EP-NVG90」と「EP-MVG90」の仕様は全く同じなのです。
ただし、両モデルは花粉の吸引スピードについて唯一差があります。
この記事では、そんな両型番について、
- 型番の違いの詳細
- 買うべき型番とその理由
以上の2点を中心に解説していきます。
EP-NVG90とEP-MVG90の型番の違いと意味
最初に述べたとおり、「EP-NVG90」と「EP-MVG90」は、加湿空気清浄機としての性能は、大差はないです。
では、なぜ型番が違うかというと、答えは年式の違いです。
型番の違い
- EP-NVG90(2017年モデル)
- EP-MVG90(2016年モデル)
発売された年が異なる関係で、型番が変わっています。
型番が更新される度に、赤字部分のアルファベットが更新されていく仕様です。
2020年11月現在、日立「クリエア」の「EP90」シリーズの最新モデルは、EP-NVG90(2017)です。
家電は、毎年モデルチェンジが行われ、型番が更新されていくケースが多いですが、2017年10月に発売されたEP-NVG90以降のモデルはまだ発売されていません。
仕様の違い
加湿空気清浄機としての性能について、両モデルに仕様上の違いはありません。
型番 | 空気清浄畳数(加湿時) | 加湿空気清浄風量 | 運転音(加湿時) | 消費電力(加湿時) | 加湿量 | サイズ | 重さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
EP-NVG90 (2017) | ~30畳(50㎡) | ターボ6.7㎥/分、強4.0㎥/分、中2.7m³/分、静1.6m³/分 | ターボ48dB、強38dB,中30dB、静20dB | ターボ43W、強16W、中10W、静8W | 最大800mL/h(ターボ時) | 幅360mm×奥行278mm×高さ673mm | 13.1kg |
EP-MVG90 (2016) | ~30畳(50㎡) | ターボ6.7㎥/分、強4.0㎥/分、中2.7m³/分、静1.6m³/分 | ターボ48dB、強38dB,中30dB、静20dB | ターボ43W、強16W、中10W、静8W | 最大800mL/h(ターボ時) | 幅360mm×奥行278mm×高さ673mm | 13.1kg |
カラーの違い
EP-NVG90(2017)は、シャンパン、パールホワイトの2色展開。
EP-MVG90(2016)は、シャンパンゴールド、パールホワイトの2色展開。
シャンパンの方の名前が若干違いますが、物を見てみるとカラーは同じ。
つまり、両モデルともカラーバリエーションに違いはありません。
カラー記号の意味
型番の最後につくアルファベットは、カラー記号を表します。
N=シャンパン、W=パールホワイト
例えば、「EP-NVG90-N」は、2017年モデルのシャンパンカラーを表します。
快速花粉気流の違い
基本スペックやカラーバリエーションに違いはありませんでしたが、唯一の違いは、この快速花粉気流搭載の有無にあります。
違い
両モデルは、次のとおり花粉に対するコースの名称が変わっています。
EP-NVG90(2017年)は、「快速花粉コース」
EP-MVG90(2016年)は、「花粉コース」
「快速花粉」とは、簡単に言うと「部屋の花粉をすばやく吸引する機能」です。
本体から2.5mの位置に散布した花粉相当の粒子が本体に到達するまでの時間が、従来の「花粉コース」では、51秒かかるのに対して、「快速花粉コース」では、32秒で到達します。
空気清浄機としての性能について、両モデルに大差はありませんが、花粉収集については、EP-NVG90(2017年)の方がオススメということになります。
EP-NVG90とEP-MVG90の価格を比較
花粉吸引では、EP-NVG90(2017年)に軍配があがりましたが、価格面ではどうでしょう。
結論は「タイミングによって異なる」です。
2020年夏~秋にかけては新モデルが少しだけ安い印象でしたが、11月には新モデルの価格が少し上昇、どちらがおすすめかは微妙なところです。
今後、価格がどう動くのかわかりませんが、3万円台中盤~4万円前後あたりで両モデルとも推移する中で、高性能な新モデルの方が安いタイミングがあれば迷う必要はありません。
EP-MVG90(2016)の価格推移
EP-MVG90(2016)は、2016年10月の発売当初、約78,000円の初値をつけた後、徐々に安くなっていきました。
2018年春頃には底値である3万円前後に到達し、長らく底値圏を推移していましたが、2019年の秋以降は、3万円台はキープするものの価格が上昇傾向に。
新型コロナによる価格高騰なども経て、ネット最低価格は3万円台中盤~4万円前後あたりで変動しています。
EP-NVG90(2017)の価格推移
一方、EP-NVG90(2017)は、2017年10月発売当初に、約74,000円の初値をつけました。
2019年の春頃には底値である30,000円前後に到達し、前モデルと同様に推移してきましたが、こちらも新型コロナによる価格高騰を経て、3万円台中盤~4万円前後あたりで変動しています。
結論
ポイントまとめ
- EP-NVG90(2017)とEP-MVG90(2016)は年式が違う
- それぞれ空気清浄機の基本性能は同じ
- ただし、花粉吸引に関しては、EP-NVG90(2017)が優れる
- 価格面では大きな差はない
- 新モデルが安いタイミングに出くわせば新モデル一択
以上、日立の空気清浄機「クリエア」EP-NVG90とEP-MVG90の新旧モデルの違いについてお届けしました。