「KC-30T6」は、シャープ加湿空気清浄機の、テレビショッピング「トーカ堂」専用モデルです。
「KC-30T6」は買いなのか?
正直なところ性能はそれほど高くないモデルですが、
- 加湿機能が欲しい
- 狭い部屋で使用する
- とにかく安さが重要だ
という場合なら「あり」というのが結論です。
「あり」ですが、住環境や求めるものによって、あなたにとって「より最適なモデル」が存在する可能性があります。
そこで、この記事では、

という視点で、
- シャープ同等機種との性能比較
- 価格の分析と比較
以上2点を中心に「KC-30T6は本当に買いなのか?」について分析します。
シャープの同等機種との性能比較
「KC-30T6」の性能を語るには、やはり同じシャープの空気清浄機と比較するのが一番でしょう。
ここでは、シャープの正規ラインナップの中でも価格の安い次の2種と比較します。
- KC-J50(定番エントリーモデル)
- FU-J30(加湿なし下位モデル)

KC-30T6、KC-J50、FU-J30の基本性能を比較
型番 | 特徴 | 空気清浄適用床面積 | 8畳の清浄時間 | 風量 | 運転音 | プラズマクラスターのランク | プラズマクラスター適用面積 | 加湿機能 | 加湿の入切方法 | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KC-30T6 | 安さが売りの加湿空気清浄機 トーカ堂専用モデル | ~14畳(23m2) | 8畳を19分 | 強3.2m³/分、中2.1m³/分、弱0.9m³/分 | 強49dB、強38dB、弱強21dB | プラズマクラスター7000 | ~11畳(18m²) | あり | 給水トレーに水があると常に加湿 | 幅380×奥行197×高さ570 | 約6.8Kg |
KC-J50 | シャープ正規ラインナップの エントリーモデル加湿空気清浄機 | ~23畳(38m2) | 8畳を12分 | 強5.1m³/分、中2.8m³/分、弱1.0m³/分 | 強52dB、強38dB、弱強20dB | プラズマクラスター7000 | ~13畳(21m²) | あり | ボタンで切替 | 幅399×奥行230×高さ613 | 約7.5Kg |
FU-J30 | シャープ正規ラインナップの 低価格モデルで加湿機能はなし | ~13畳(21m2) | 8畳を21分 | 強3.0m³/分、中2.0m³/分、弱1.0m³/分 | 強44dB、強35dB、弱強23dB | プラズマクラスター7000 | ~10畳(16m²) | なし | - | 幅400×奥行182×高さ463 | 約4Kg |
【比較ポイント1】空気清浄力
空気清浄機の仕組みは、3ステップでとてもシンプル。
- 汚れた空気を吸い込む
- フィルターで空気をろ過する
- キレイな空気を吐き出す
シンプルな仕組みゆえに、「いかに空気を吸い込めるか=風量」が性能を大きく左右します。


この点、シャープ正規ラインナップのエントリーモデル「KC-J50」がワンランク上です。
【比較ポイント2】プラズマクラスター
シャープの代名詞と言ってもいい「プラズマクラスター」
実はこれにはランクがあります。
ランクが上がるほど、イオン濃度が増すのですが、今回比較をしている3モデルはいずれも、プラズマクラスター7000なので差はないです。

【比較ポイント3】加湿機能
まず、「FU-J30」には加湿機能がないので、「加湿機能が絶対欲しい!」という人は対象から外れます。
残る「KC-30T6」と「KC-J50」には加湿機能がありますが、トーカ堂専用モデルである「KC-30T6」は加湿のオン・オフの切替ボタンが存在しません。
ただし切替ができない訳ではなく、「給水トレーに水が入っていれば常に加湿をする」という仕様。
給水トレーから水を抜けば、加湿なしの空気清浄もできるので、その点は安心です。

- 「KC-J50」の空気清浄力がワンランク上
- プラズマクラスターのランクは同じで適用面積も大差ない
- 「KC-30T6」はボタンによる加湿の入切ができない
- 「FU-J30」は加湿機能がないが軽量コンパクト
KC-30T6、KC-J50の加湿時の性能を比較
加湿空気清浄機は、加湿機能のオン・オフにより、適用面積などの仕様が異なることがあるので、加湿時の性能も比較しておきましょう。

型番 | 加湿時の空気清浄適用床面積 | 8畳の清浄時間 | 風量 | 加湿の適用範囲 | 加湿量 | 給水タンク容量 |
---|---|---|---|---|---|---|
KC-30T6 |
| 8畳を19分 | 強3.2m³/分、中2.1m³/分、弱0.9m³/分 |
| 強370mL/h、中280mL/h、弱140mL/h | 約1.8L |
KC-J50 |
| 8畳を17分 | 強3.4m³/分、中2.4m³/分、弱1.0m³/分 |
| 強500mL/h、中400mL/h、弱200mL/h | 約2.5L |
「KC-30T6」は、もともと加湿のオン・オフの切替がないため、加湿時も空気清浄力は変わりません。
一方「KC-J50」は、加湿運転時に最大風量が低下するため、先程ワンランク上であった空気清浄力が低下。
その結果、加湿運転時の空気清浄力は同程度となります。
ただし、「KC-J50」の方が、1時間あたり加湿量が大きいので、加湿範囲や加湿力では優勢です。

- 加湿時の空気清浄力はほぼ同じ
- 「KC-J50」の方が加湿能力が高い
KC-30T6の価格分析と比較
「KC-30T6は本当に買いなのか?」を判断するにあたって、コストパフォーマンス、つまり価格は重要です。
家電は、発売後から徐々に価格が安くなっていき、市場が適正だと判断するラインで底値を形成します。
「KC-30T6」が、今どれくらい安くなっているのかを確認してみましょう。
KC-30T6の価格推移
「KC-30T6」は、もともと2万円弱という値段でしたが、今は3割ほど安くなっており、かなり割安感が出ています。
コストパフォーマンスはかなり良い状態です。

という、欲張りさんにおすすめです。
KC-J50の価格推移
せっかく、性能を比較した仲なので、KC-J50の価格推移も確認しておきましょう。
「KC-J50」は、もともと4万円以上する空気清浄機ですが、いま現在は半値以下。
家電は当初価格の3~4割ほどが底値となることが多いので、驚異的な割引率と言えます。

という方は、数千円を奮発できるなら「KC-J50」がおすすめ。
FU-J30の価格推移
最後に「FU-J30」
当初約19,000円からスタートし、いま現在、11,000円前後と同程度の空気清浄力を誇る「KC-30T6」よりも安いです。
ただし、「FU-J30」には加湿機能がありません。

という、気合いの入った方におすすめです。
【結論】KC-30T6は本当に買いなのか?
冒頭にも書いたとおり、
- 加湿機能が欲しい
- 狭い部屋で使用する
- とにかく安さが重要だ
ということであれば、買いでしょう。

型番 | 価格の安さ | 当初価格からの割引率 | 空気清浄適用面積 | 空気清浄力 | 加湿の適用範囲 | 加湿力 | 加湿時の空気清浄力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
KC-30T6 | 2位 | ◯ | ~14畳(23m2) | △ | プレハブ洋室~10畳(16m²) 木造和室~6畳(10m²) | △ | △ |
KC-J50 | 3位 | ◎ | ~23畳(38m2) | ◯ | プレハブ洋室~14畳(23m²) 木造和室~8.5畳(14m²) | ◯ | △ |
FU-J30 | 1位 | ◯ | ~13畳(21m2) | △ | - | - | - |
KC-30T6は、売れてるだけあってコスパのよい空気清浄機ですが、「本当に買いか?」の答えは、部屋の広さや求めるものによって変わります。

なお、他の両モデルは、似たような名前の型番がたくさんありますが、今のおすすめを比較検討した記事がこちらです。
▼KC-J50の比較記事▼
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【KC-S50とKC-R50の違い】シャープ空気清浄機の新旧比較
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▼FU-J30の比較記事▼
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【FU-L30、FU-J30】違いはないが、今おすすめのお得な型番はこれだ!
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結論としては、それぞれ今のおすすめは「KC-J50」と「FU-J30」です。
以上、「KC-30T6は本当に買いなのか?シャープ空気清浄機(トーカ堂モデル)を徹底分析」でした。