「SR-VSA100」と「SR-SPA109」は、パナソニックの可変圧力IHジャー炊飯器の新旧モデルという関係です。
- SR-VSA100:2020年モデル
- SR-SPA109:2019年モデル
こちらの新旧の炊飯器は、パナソニック炊飯器の中でも高級モデルにあたる「Wおどり炊き」シリーズ。
IH切替と可変圧力で激しく対流を起こす「Wおどり炊き」で、甘みと旨みをとじこめた、ふっくらもちもちのご飯が炊けるのが魅力です。
新モデルで変わったところ
SR-VSA100とSR-SPA109の違いを調べてみると、新機能の追加と元機能のバージョンアップを含む4つの変更点がありました。
どこが変わったのか、気になりますよね。
この記事では、
- 機能の違い
- 仕様の違い
- 価格の新旧比較
などの観点から、SR-VSA100とSR-SPA109の違いをわかりやすく分析し、どちらを購入するのがよりお得になるのかを見ていきましょう。
ぜひ、比較検討の参考にしてくださいね。
SR-VSA100とSR-SPA109の違い
前述したように、新モデルのSR-VSA100には、旧モデルのSR-SPA109からの変更点が4つあります。
- 「鮮度センシング」が搭載された
- 「加圧追い炊き」が新しくなった
- 「炊き込みご飯専用コース」が新しくなった
- 「銀シャリ少量炊飯」がなくなった
さっそく、新旧モデルの違いを見ていきましょう。
「鮮度センシング」が搭載された
新モデルには、旧モデルにはない「鮮度センシング」が搭載されました。
「鮮度センシング」は、お米の鮮度を「圧力センサー」で検知し、自動で炊き方を調整してくれる機能のことです。
精米直後のお米は約14%の水分を含んでいますが、常温保存2週間で含水率は約12%まで減少するそうです。
でも、購入後2週間以内に食べきるのは難しいですよね。
そんな乾燥米も「鮮度センシング」なら、ハリのあるふっくらとした炊きあがりにしてくれるのです。
「加圧追い炊き」が新しくなった
- SR-VSA100(新):加圧追い炊きPlus
- SR-SPA109(旧):加圧追い炊き
旧モデルにもあった「加圧追い炊き」ですが、新モデルでは「加圧追い炊きplus」としてバージョンアップしました!
圧力を細かくコントロールすることが可能になり、お米の芯までしっかりと加熱することができるようになりました。
表面のハリはそのままに、ふっくらとしたご飯が炊きあがります。
「炊き込みご飯専用コース」が新しくなった
旧モデルからあった「炊き込みご飯専用コース」。
新モデルではより炊きあがりがほぐれやすいよう、お米の浸漬時間や温度を調整してくれるようになりました。
低温で前炊きし、その後一気に高火力で炊き上げることでしっかりと味が染み、べたつかない美味しい炊き込みご飯が完成します。
「銀シャリ少量炊飯」がなくなった
ここまでは、すべて旧モデルから追加された、またはバージョンアップされた機能をご紹介してきましたが、旧モデルから新モデルになって無くなった機能もあります。
それは、「銀シャリ炊き分け」機能の中の「少量炊飯」コース。
ただ、こちらは「1合程度の少ないお米でも美味しく炊き上げるよ」というコースなので、旧モデルから炊飯性能が高くなっていることを考えたら、変化はあまり気にしなくてもいいのかもしれませんね。
仕様の変化はサイズのみ
「SR-VSA100」と「SR-SPA109」の商品仕様ですが、新モデルは新機能搭載に伴ってサイズも重さもアップしています。
新モデルはボタンもフラットに、よりすっきりとスタイリッシュな見た目が特徴です。
型番 | 炊飯量 | カラー | 外形寸法 | ふた開き時の高さ | 重さ | 1回あたりの炊飯時消費電力量 | 1時間あたりの保温時消費電力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SR-VSA100(2020) | 5.5合 | ブラック | 27.5×36.1×23.4cm | 46.8cm | 7.7kg | 158Wh | 14.8Wh |
SR-SPA109(2019) | 5.5合 | ブラック | 26.6×33.8×23.3cm | 46.0cm | 6.8kg | 160Wh | 14.6Wh |
また、これまでご紹介した特徴や機能も含めて、以下の機能が新旧両モデルに共通しています!
- 大火力おどり炊き(底面と底側面のIHを高速で切り替えて強力な泡の対流を生み出す)
- 可変圧力おどり炊き(加圧と減圧を繰り返すことで対流を生み出す)
- Wおどり炊き(上記2つのおどり炊きで甘味ともちもち感のある仕上がりに)
- 旨み熟成浸水(低温で前炊きすることで水をしっかり浸透させて旨みを引き出す)
- 220℃高温スチーム(高温スチームで表面をコーディングすることで旨みとハリのある仕上がりに)
- 全面発熱6段IH(釜全体を包み込むように6段ものIHを搭載)
- ダイヤモンドかまど釜(熱効率に優れたかまど釜を使用)
- うまみ循環タンク(うまみの素になる「おねば」を貯めて炊きあがり前に戻します)
- 食感自在炊き分け(銀シャリ、かため、やわらか、もちもち、しゃっきりの5種類の食感に炊き分けます)
- 13メニュー(玄米、雑穀米、おかゆなどメニューに合わせた13のコースがあります)
- スチーム保温(定期的にスチームを噴射することでパサつきを抑えます)
- スチーム高速コース(スチーム噴射で高速炊飯も美味しくします)
- 玄米高速コース(玄米ごはんが最短で65分~炊きあがります)
- フラット天面パネル(さっと拭くだけでボタンまわりも清潔に保てます)
価格の違いを比較
旧モデル「SR-SPA109」は、2019年6月に発売され、初値は9万円台後半という価格でした。
2019年後半から2020年春頃に底値となる5万円弱に達しましたが、それ以降価格が上昇しています。
2020年の後半以降6万円前後を推移していますが、じわじわと価格が上がりつつあるので、今後の動向に注意が必要ですね。
一方の新モデル「SR-VSA100」は、2020年6月に発売され、初値は10万円弱という金額でしたが、ゆっくりと下降していき約半年で7万円台に突入。
数千円の前後がありつつ、2020年後半以降は7万円代を推移しています。
【結論】おすすめは?
以上、パナソニックの可変圧力IHジャー炊飯器の新旧モデル、「SR-VSA100」と「SR-SPA109」の機能や仕様を比較しました。
昨今のモデルチェンジは「メニューが1つ加わっただけ」など、機能や性能にほとんど変わりがないことも多いので、炊飯機能の追加は注目すべきポイントです。
- 鮮度センシング:鮮度を見極めて炊き方を調整ができるように
- 加圧追い炊きplus:より細かな圧力コントロールで、芯までふっくらと炊きあがり
- 炊き込みご飯専用メニュー:炊飯工程が見直されて、べたつきを抑えられるように
新モデルの方が、基本的に性能は充実していますが、価格差も重要なポイントです。
個人的な結論としては、数千円の価格差であれば新モデルがおすすめだと感じました。
価格は日々変動していくため、それぞれの値段をチェックして最適な炊飯器を選んでくださいね。
2020年モデル
2019年モデル