「KC-30T7」と「KC-30T6」は共にシャープの空気清浄機でトーカ堂専用モデル。
通販専用モデルのためシャープHPに掲載されていませんが、公式のシャープ空気清浄機です。
そんなトーカ堂専用の両モデルは、次のとおり発売年の異なる新旧モデルの関係です。
- KC-30T7:2020年モデル
- KC-30T6:2019年モデル
タイトルにも書いてあるとおり、違いは全くありません。見た目、機能、スペック全て同じなので残る決め手は価格のみ。
そこで、この記事では次の流れで「KC-30T7」と「KC-30T6」に関する比較などを行っていきます。
この記事の流れ
- スペックの違いがないことを確認
- 購入前に知っておくべきデメリット紹介
- シャープオリジナルモデルとの比較
- 「KC-30T7」と「KC-30T6」の価格比較
デメリットとシャープオリジナルモデルとの比較を挟む理由は、「本当に買いなのか」を判断してもらうためです。
それでも納得できるのであれば、最終的に「KC-30T7」と「KC-30T6」の価格を比較して安い方を買うことで失敗がなくなるでしょう。
KC-30T7とKC-30T6の違い
はじめに書いたようにKC-30T7とKC-30T6には違いはありませんが、一応機能やスペックの比較をしておきましょう。
型番 | 発売年 | 空気清浄適用床面積 | 8畳の清浄時間 | 風量 | 運転音 | プラズマクラスターのランク | プラズマクラスター適用面積 | 加湿機能 | 加湿の入切方法 | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KC-30T7 | 2020年 | ~14畳(23m2) | 8畳を19分 | 強3.2m³/分 中2.1m³/分 静音0.9m³/分 | 強49dB 中38dB 静音21dB | プラズマクラスター7000 | ~11畳(18m²) | あり | 強370mL/h 中280mL/h 静音140mL/h | 幅380×奥行197×高さ570 | 約6.8Kg |
KC-30T6 | 2019年 | ~14畳(23m2) | 8畳を19分 | 強3.2m³/分 中2.1m³/分 静音0.9m³/分 | 強49dB 中38dB 静音21dB | プラズマクラスター7000 | ~11畳(18m²) | あり | 強370mL/h 中280mL/h 静音140mL/h | 幅380×奥行197×高さ570 | 約6.8Kg |
発売年を除いてスペック的には完全に同じです。
KC-30T7とKC-30T6の共通デメリット
両モデルの価格を比較する前に、購入前に知っておくべきKC-30T7とKC-30T6共通のデメリットなども紹介しておきましょう。
共通の特徴
- トレーに水がある限りは常に加湿する仕様
- 集じんと脱臭フィルターの交換目安は2年
- 加湿フィルターの交換目安は5年
トーカ堂モデルは加湿機能を持ちますが、シャープオリジナルと仕様が異なります。
- トーカ堂:加湿ON/OFFボタンなし、トレーの水があれば加湿ON、なければOFF
- シャープオリジナル:加湿ON/OFFはボタンで切り替え
トーカ堂モデルは少し特殊な設計となっており、加湿を止めるには給水トレーの水をなくす必要があります。
続いては、ランニングコストについて。
シャープオリジナルモデルの多くはフィルターが10年交換不要ですが、トーカ堂モデルのフィルター類は交換目安が短いです。
- 集じんフィルター(型番FZ-G30HF):税込3,300円
- 脱臭フィルター(型番FZ-H30DF):税込2,860円
※価格は2021年5月時点の公式cocorostoreより
上の2種のフィルターは交換目安2年と特に寿命が短いので要注意。
「KC-30T7」と「KC-30T6」の売りは価格の安さですが、ランニングコストを含めたトータルコストで考えることが重要です。
一点フォローするならフィルターは使うほど性能が低下するので、短期交換の方が空気清浄力を維持できることは間違いありません。
KC-30T7、KC-L50、FU-L30の基本性能を比較
続いて、KC-30T7とシャープオリジナルモデルの性能比較です。
比較対象は全て2020年発売モデル。シャープからは加湿有りと無しで、それぞれエントリーモデルを対象としました。
型番 | 特徴 | 底値の目安 | フィルター交換目安 | 空気清浄適用床面積 | 8畳の清浄時間 | 風量 | 運転音 | プラズマクラスターのランク | プラズマクラスター適用面積 | 加湿機能 | 加湿の入切方法 | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KC-30T7 | 安さが売りの加湿空気清浄機 トーカ堂専用モデル | 1万円台の中盤 | 集じんフィルター:2年 脱臭フィルター:2年 加湿フィルター:5年 | ~14畳(23m2) | 8畳を19分 | 強3.2m³/分 中2.1m³/分 静音0.9m³/分 | 強49dB 強38dB 静音21dB | プラズマクラスター7000 | ~11畳(18m²) | あり | 給水トレーに水があると常に加湿 | 幅380×奥行197×高さ570 | 約6.8Kg |
KC-L50 | シャープ正規ラインナップの エントリーモデル加湿空気清浄機 | 1万円台の後半 | 集じんフィルター:10年 脱臭フィルター:10年 加湿フィルター:10年 | ~23畳(38m2) | 8畳を12分 | 強5.1m³/分 中2.8m³/分 静音1.0m³/分 | 強52dB 強38dB 静音20dB | プラズマクラスター7000 | ~13畳(21m²) | あり | ボタンで切替 | 幅399×奥行230×高さ613 | 約7.5Kg |
FU-L30 | シャープ正規ラインナップの 低価格モデルで加湿機能はなし | 1万円台の前半 | 集じん・脱臭一体型フィルター:2年 | ~13畳(21m2) | 8畳を21分 | 強3.0m³/分 中2.0m³/分 静音1.0m³/分 | 強44dB 強35dB 静音23dB | プラズマクラスター7000 | ~10畳(16m²) | なし | - | 幅400×奥行182×高さ463 | 約4Kg |
この比較表から分かることが3つあります。
- トーカ堂モデルのスペックはあまり高くない
- シャープオリジナルモデルも型落ち(底値)は安い
- ランニングコストを考慮すると価格差はあまりない
以上を踏まえて、各モデルがどういう人におすすめできるのかをまとめました。
おすすめのポイント
- KC-30T7 → 使用する部屋は広くない、価格重視で初期費用を抑えたい人におすすめ
- KC-L50 → KC-30T7より高性能なので数千円上乗せできるなら最もおすすめ
- FU-L30 → 加湿は不要で価格を最重視するならおすすめ
またシャープ空気清浄機の一覧記事やオリジナルモデルの型落ちモデルの違いについて書いた参考記事も良ければ参照してくださいね。
参考記事
-
【NI-FS790とNI-FS790の違い】パナソニック衣類スチーマーの新旧比較
続きを見る
-
【NI-FS790とNI-FS790の違い】パナソニック衣類スチーマーの新旧比較
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KC-30T7とKC-30T6の価格の違い
最後にKC-30T7とKC-30T6の価格の違いを比較します。
デメリットも把握して、シャープオリジナルモデルとの比較を経てもトーカ堂モデルに惹かれるのであれば、あとは価格の天秤にかけ安い方を選択するだけ。
結論としては、新しい2020年モデル「KC-30T7」の方が安いのでおすすめです。
2019年モデル「KC-30T6」は2020年の初夏までは15,000円前後を推移していましたが、今は新旧で価格が逆転しています。
トーカ堂2020年モデル
トーカ堂2019年モデル
まとめ
以上、KC-30T7とKC-30T6の違いについてお届けしました。
まとめ
- トーカ堂モデルの新旧で性能の違いはない
- トーカ堂モデルはランニングコストのデメリットあり
- シャープオリジナルモデルと比べ性能は高くない
- 初期費用が安い点がトーカ堂モデルのメリット
- KC-30T7とKC-30T6では、もはやKC-30T7の方が安い