ダイソン「HP07」と「HP04」は、空気清浄機×扇風機×ヒーターの1台3役をこなす多機能シリーズ。
そんな両モデルは、発売年が異なる新旧モデルの関係です。
- HP07(2021年発売)
- HP04(2018年発売)
モデルチェンジに伴い、シリーズ名が「Pure Hot + Cool」から「Purifier Hot+Cool」へ変わりましたが同じシリーズです。

主な違い
- 気密性の向上
- 一体型フィルターへの変更
これらの変化が、性能や使用感に具体的にどう影響してくるのか気になりますよね。
また、新モデルへの改善点を踏まえた上で、どのくらいの価格差があるのかも知っておきたいポイント。
この記事では、新旧両モデルの機能差と価格差を比較しながら、今おすすめのモデルを紹介していきます。
答えを先に書くと、おすすめは新モデル「HP07」です。
理由は、新モデルの方が性能的に優れることと、価格差がそれほどないから。
2021年7月くらいまでは、旧モデルの方が安くてコスパが良かったですが、価格が上昇して新モデルとの価格差が縮んできたので今は新モデル推しですね。

価格のみで比較するなら、さらに古いモデル「HP03」はまだ在庫も見当たり価格が一段低いですが、現行モデルとは外観や性能面で違いがあります。
気になる方は、当記事と併せて関連記事をご覧いただくと、HP03も選択肢となるかもしれません。
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【ダイソンHP03とHP04の違い】どっちがおすすめ?Pure Hot+Coolを比較
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それでは、ここからは本題の「HP07とHP04の違い」について、詳しく比較検証していきましょう。
「HP07」と「HP04」の違いの詳細
冒頭にも書いたように新モデルで進化した点は2つ。
- 気密性の向上
- 一体型フィルターへの変更

気密性の向上により微粒子を逃さない
新モデルでは、製品内部にあった隙間を徹底的に塞ぐことで、より気密性が高まりました。
空気清浄機は、汚れた空気をフィルターに通すことで、微粒子をこし取る仕組み。
つまり、どれだけフィルターが高性能でも、フィルターを通さないと意味がありません。
新モデルHP07では、気密性が向上したことで、微粒子をフィルターへよりしっかり集めることが可能となりました。
フィルター性能は従来から「PM 0.1を99.95%除去」という性能の高いフィルターでしたが、フィルターだけでなく製品全体でもPM 0.1を99.95%閉じ込めることに成功した点が新モデル「HP07」の魅力です。

フィルターが一体型になった
新モデル「HP07」では、集じん用HEPAフィルターと活性炭脱臭フィルターが一体型となり、交換時の作業が簡単になりました。
旧モデル「HP04」のフィルターは、フィルターが別々に分かれる二段式だったので、メンテナンス時は地味に手間でした。

なお、新しい一体型フィルターは、旧型HP04にも使用できるため、厳密に言えば、本体の進化点ではなくフィルターの改善ですが、HP07ではデフォルト装備されている点は嬉しいですね。
フィルター交換目安は1日12時間使用で約1年、一体型フィルターの値段は税込7,700円です。
フィルターは使うほど性能が落ちるので、定期交換はきれいな空気のためにはベストですが、お財布的には痛いところ。

新旧モデルの共通点
ここまで両モデルの違いを紹介しましたが、共通点もサクッと確認しておきましょう。
まずは本体の基本スペック。外観・サイズなどはほとんど同じです。
HP07(新) | HP04(旧) | |
---|---|---|
清浄力 | 30分で9畳 ※1 60分で25畳 ※2 8畳の清掃時間:約27分 | 30分で9畳 ※1 60分で26畳 ※2 8畳の清掃時間:約27分 |
重さ | 5.69㎏ | 5.7㎏ |
高さ | 76.4cm | 76.4cm |
幅 | 24.8cm | 24.8cm |
奥行き | 24.8cm | 24.8cm |
カラー | ・ホワイト/シルバー ・シルバー/ブルー の2色 | ・ホワイト/シルバー ・アイアン/シルバー ・アイアン/ブルー の3色 |
算出根拠
※1 日本電気工業会規格(JEM1467)にて算出
※2 ダイソン自社基準で算出

機能面では、以下の機能が新旧両モデルに共通しています。
- HEPAフィルター(PM0.1レベルの微粒子を99.95%除去)
- Air Multiplier™テクノロジー(気流を増幅させて部屋全体の空気を清浄)
- LCDディスプレイ(有害ガスやニオイを検知してリアルタイムに表示)
- スマートスピーカー対応(ハンズフリーで操作が可能)
- ディフューズモード(空気清浄機のみ使用時に排出する空気を後方に送風)
- ダイソンリンクアプリ(Wi-Fiに繋ぐと空気質のモニターやリモコン操作が可能)
- 最大350度首振り機能(角度調整も可能な首振り機能)
- ナイトモード(ディスプレイ減光と静音運転)
購入前に気になるポイント
そのほか購入前の気になるポイントとして、
- 運転音の大きさ
- 電気代の目安
の2点についても確認しておきましょう。
気になる運転音は?
「HP07」の運転音は、運転モードとパワーの強弱により異なります。
- 温風(最小/最大):30.4dB/40.8dB
- 涼風(最小/最大):23.8dB/48.6dB
目安として、40dbで図書館や深夜の市街地の音、50dbで家庭用エアコンの室外機の音や1m先の換気扇の音と同等レベルと例えられます。
涼風で最大風量にした場合は、室外機と同じ騒音と考えると、就寝時には少し気になるレベル感です。
電気代はどれくらい?
電気代が高くなるのはヒーター使用時ですが、「HP07」も「HP04」もヒーター使用時の消費電力は1400wです。
ハイパワーで屋内を素早く均一暖められることが魅力ですが、気になるのは電気代ですよね。
電気代の料金プランでも異なりますが、仮に「25円/1kWh」で計算すると、電気代は1日3時間利用で105円、1ヶ月で3,255円になります。

エアコンの風が苦手な方にとって、ダイソンは強い味方ですが、電気代には注意しましょう。
なお、ヒーターの適用面積は断熱材ありの場合で、木造住宅なら6畳、コンクリート住宅なら10畳となっています。
HP07とHP04の価格の違い
賢く購入するには機能差と価格差を天秤にかける必要があります。ということで、両モデルの価格を比較してみましょう。
まずは、過去のモデルから考察するダイソンHPシリーズの価格推移の大まかな傾向の確認です。
- 発売時の初値:7万円台
- 底値:3~4万円台
「HP04」や「HP03」の発売時の初値は7万円台の前半が多かったですが、「HP07」は8万円前後のところが多い印象です。
「HP07」今後の価格推移や底値が旧モデルと同じという保証はありませんが、参考となるでしょう。
HP07の価格
家電は発売後から徐々に価格が下がっていきますが、「HP07」は2021年5月26日に発売されたばかり。
初値の8万前後からわずかに値を下げ、7万円台で見かけるようになりました。

比較対象となる型落ち「HP04」の価格は上昇傾向で、価格差がなくなってきました。
ということで、すでに当モデル「HP07」がおすすめです。ただし、価格は日々変動するため比較チェックはお忘れなく。
HP04の価格
2020年の春以降、長期的に価格が上昇傾向にある「HP04」
それでも、2021年春頃は6万円程度で推移しており、価格メリットがあったのですが、その優位性も失われつつあります。
まだ最新モデルより安いとはいえ、新モデルの方が性能的に優れることもあり微妙なモデルとなってきました。
以上、HP07とHP04の違いについてお届けしました。
冒頭でも述べましたが、価格だけを追求するのであれば、さらに旧型「HP03」も選択肢となるかもしれません。
公式サイトから「HP03」の掲載が消えたように、やがて在庫切れとなるかもですが、気になる方は関連の比較記事もご参照ください。
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