ダイソン「Pure Hot+Cool 」は、空気清浄機、ヒーター、扇風機の1台3役をこなす大人気シリーズです。
- HP04(2019年モデル)
- HP03(2017年モデル)
この両機種は、そんな「Pure Hot+Cool 」シリーズの新旧モデルの関係ですが、中身は何が違うのでしょうか?

主な違い
- LCDディスプレイで空気の見える化
- 新たにディフューズドモードを搭載
- ヒーター暖房機能UP(電気代もUP)
- 空気清浄能力を強化
国内モデルにありがちな、型番だけが変わるモデルチェンジではなく、性能も改善されていますが、価格が安くなっている旧モデルとの価格差ほどの価値はあるのでしょうか?
この記事では「HP04」と「HP03」の違いを比較し、モデルチェンジのメリット・デメリット・価格などを検証します。
「HP04」と「HP03」の違いの詳細
まずは、冒頭で挙げた4つの新機能の詳細について。

LCDディスプレイで空気の見える化
旧モデルである「HP03」にはディスプレイモニターがありませんでした。
旧モデルでは、Dyson Linkアプリを使用すれば空気の状況をモニターすることができましたが、
新モデル「HP04」では、本体にLCDディスプレイを搭載し、リアルタイムで空気や部屋の状態を確認できるように。

モニターで確認できること
- 温度
- 湿度
- 空気質
- PM2.5
- PM10
- VOC(揮発性有機化合物))
- NO2(二酸化窒素)
- フィルターの交換状況
「空気の見える化」は空気清浄機業界の流れとなっており、国内メーカー機種でも上位モデルにはモニター搭載機種が増えていますが、「Pure Hot+Cool 」シリーズもモニター搭載となりました。
新たにディフューズドモードを搭載
発表当時に話題になっていた待望のディフューズモード。
空気清浄の仕組みは次のとおりで、汚れた空気を吸引して、浄化したうえで吐き出します。
キレイな空気を出すときに、本体の背面に向けて吐き出せるようにしたのがディフューズモードです。

旧モデルでは、本体の前面に向かって空気を出していたのですが、これが冬場に寒いと評判がよくありませんでした。
新モデルでは、その点きっちり対応してきた形となります。
ヒーター暖房機能のパワーアップ
80種類の発熱体の構成パターンのテスト結果から、ヒータ使用時の気流増幅の仕組みを見直し、熱効率が上がりました。
これにより、お部屋が早く効率的に温まるようになったとのこと。

新モデルでは消費電力が1200Wから1400Wに上がっています。
電気料金を仮に1kWhあたり25円とすれば、1400Wの電気代は1日3時間利用で105円、1ヶ月使えば3,255円。
同条件で1200Wの場合は、1日3時間利用で90円、1ヶ月使えば2,790円。
ヒーターを使う時期は冬場だけなので、年2,000円弱の差といったところでしょうか。
空気清浄能力を強化
- 風量のパワーアップ
- フィルターの性能アップ

まず、1点目は風量アップ。
先述のとおり空気清浄機の仕組みは、
- 汚れた空気を吸い込んで
- フィルターでろ過して
- きれいな空気を吐き出す
という3ステップなので、風量が大きいほど、より多くの空気を吸い込めるので、より多くの空気を綺麗にできます。
新モデルでは、この点がパワーアップしており、同時間で比較したときの適用床面積が広くなっています。
HP04 (2019) |
HP03 (2017) |
|
---|---|---|
30分での清浄範囲 | 9畳 | 8畳 |
60分での清浄範囲 | 26畳 | 23畳 |
次に、空気清浄能力アップの2点目が、フィルターの性能向上です。
空気清浄の要であるフィルターは、元々 0.1µmの粒子を99.95%除去する高性能なHEPAフィルターを採用していましたが、マイクログラスファイバーを増量し、フィルターを強化しています。
また、脱臭フィルターに関しては活性炭の量を3倍以上増量してニオイの面でも強化されました。
デメリットは重く大きくなったこと!しかし見た目はスタイリッシュに!
新モデルとなり改良されたポイントを4点紹介しましたが、進化の代償として重量やサイズがアップしています。
HP04(2019) | HP03(2017) | |
---|---|---|
重さ | 5.70kg | 4.01kg |
高さ | 76.4cm | 63.2cm |
幅 | 24.8sm | 22.2cm |
奥行 | 24.8sm | 22.2cm |

ただし、サイズは大きくなりましたが、見た目は逆にスリムな印象となりました。
理由はそのボディラインで、旧モデルはA型でしたが、新モデルはI型のラインとなったことで印象がスマートになりました。
旧モデルAライン
新モデルIライン

このボディラインの変更は、デザイン重視の家電としては重要なポイントだと思っていて、個人的には高評価でした。
「HP04」と「HP03」の価格差はどれくらい?
旧モデルは、2017年の発売当初に約75,000円の初値をつけ、そこから長い期間をかけて値段が下がっていきました。
特に2019年後半あたりは、30,000円台に少し足を踏み入れるほどお買い得になっていました。
その後、新型コロナによる需要増の影響もあり価格は上昇しましたが、2021年1月時点ではギリギリ40,000円台をキープ、発売時から3~4割の値引率となっています。

一方、新モデルは2019年発売当初に、旧モデルとほぼ同様に約75,000円の初値をつけ、一時は40,000円台まで安くなっていました。
しかし、こちらもコロナの影響を受けて価格上昇し、発売時に近い値段まで戻ってしまいました。

これまで新旧モデルの違いをお伝えしてきましたが、そこに価格差ほどの価値を感じましたか?
答えは人によって違うでしょうが、ちゃんと天秤にかけることが重要だと個人的には思っています。
まとめ
HP04とHP03の違い
- LCDディスプレイで空気の見える化
- 新たにディフューズドモードを搭載
- ヒーター暖房機能UP(電気代もUP)
- 空気清浄能力を強化
- 価格差は約20,000円(2021.1時点)
私は見た目のデザイン的に新型のスリムラインが好みなので、HP04を選びますが、デザインにこだわりが無かったらHP03を選んでいたと思います。
あなたならどっちを選びますか?
以上、ダイソンPure Hot+Cool「HP04」と「HP03」の新旧比較でした。
価格が安い2017年モデル
進化した最新2019年モデル
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