KC-N50・KC-L50・KC-J50はいずれも、シャープ空気清浄機の売れ筋シリーズの新旧モデルの関係。
人気の定番シリーズのため安心感はありますが、購入者の満足度は本当に高いのでしょうか。
そこで、この記事では「KC-50」シリーズの口コミを集めて紹介し、気になるみんなの評判について検証してみました。
口コミ紹介ポイント
口コミの信憑性を担保するため、スペックなども同時検証し、なるべく定量的に裏付けが取れる口コミを引用しました。
また、KC-N50・KC-L50・KC-J50は発売年の違う新旧モデルの関係ですが、中身が同じなので口コミ内容は共通です。
- KC-N50:2020年モデル
- KC-L50:2019年モデル
- KC-J50:2018年モデル
例えば、最新モデルの口コミはまだ少ないですが、型落ちモデルの口コミがそのまま参考となります。
新旧モデルの比較は関連記事をご覧ください。新旧比較により現時点のお買い得モデルを検証しています。
口コミのチェック前にシリーズの特徴を確認
その口コミに客観性があるのかを冷静に判断できるよう、口コミの対象物がどんなものか知っておくことは重要です。
まずは「KC-50」シリーズの特徴をサクッと確認しておきましょう。
KC-50シリーズの主な特徴
- 低価格・高コスパが売り
- 加湿機能あり
- 10年交換不要のHEPAフィルター搭載
- プラズマクラスター7000搭載
- 空気清浄範囲:~23畳
- Agカートリッジ(毎年約1,000円)のランニングコスト要
デザイン的な特徴としては、薄めな作りで圧迫感がありません。
宿泊施設などでもよく見かけるモデルなので、外観に見覚えのある方もいるかもしれませんね。
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 幅39.9cm/奥行23cm/高さ61.3cm |
重さ | 約 7.5kg |
カラー | ホワイト(W) |
電源コード | 約1.8m |
加湿ON/OFFでパワー(清浄力)が異なる点が特徴的です。
項目 | 詳細 |
---|---|
フィルタ | 静電HEPAフィルター |
イオン技術 | プラズマクラスター7000 |
プラズマ クラスター範囲 |
約13畳 |
空気清浄の範囲 ()内は加湿時 |
~23畳 (~15畳) |
8畳の清浄目安 ()内は加湿時 |
12分 (17分) |
風 量 ()内は加湿時 |
強5.1m³/中2.8m³/静音1.0m³ (強3.4m³/中2.4m³/静音1.0m³) |
運転音 ()内は加湿時 |
強52dB/中38dB/静音20dB (強42dB/中35dB/静音20dB) |
加湿量 | 最大 500mL/h |
加湿タンク | 約2.5L |
加湿範囲 | プレハブ洋室~14畳 木造和室~8.5畳 |
センサー | ニオイ/湿度/温度 |
仕様値は最新モデル「KC-N50」のものですが、他の型落ちモデルも数値は同様です。
以上、KC-N50・KC-L50・KC-J50に共通する特徴をサクッと紹介しました。
では、この空気清浄機に対して、どんな意見が出ているのか使用者の口コミを検証していきましょう。
KC-N50・KC-L50・KC-J50の悪い口コミ
意見が多かったものや、声としては少なくても購入前に知っておくべき参考となる意見を中心にピックアップしました。
売れ筋定番モデルだけあって、良い口コミはすぐに見つかるので、ここではあえて悪い口コミを積極的に拾ってみました。
運転音について
口コミを見て回ったところ、運転音に対しては「うるさい」という意見と、「静か」という意見に割れています。
「うるさい」と評価した方は、主に強モード運転時の指摘であることが多いです。
静音モードで運転すれば就寝時でも問題なく使える静かさですが、他のモードではそれなりに音はします。
おまかせ運転で湿度が低い時などは結構うるさいですね。
強運転が続くので・・・。適正湿度になれば風量が弱くなるので、気になりません。
引用:価格コム|KC-N50口コミ(一部抜粋)
空気清浄機の運転音の大きさは運転モード(風量の大きさ)に比例します。
また、加湿ONにするとパワーが落ちて吸い込む空気量が少なくなる(清浄力が落ちる)仕様なので、運転音も比例して静かになります。
運転モード | 騒音値 |
---|---|
強 | 加湿OFF:52dB 加湿ON:42dB |
中 | 加湿OFF:38dB 加湿ON:35dB |
静音 | 加湿OFF:20dB 加湿ON:20dB |
騒音値の参考
- 20dB → 木の葉のふれあう音
- 30dB → ささやき声
- 40dB → 図書館
- 50dB → 静かな事務所
- 60dB → 普通の会話
以上のように例えられることを考ると、強運転(52dB)がうるさいという声にも納得ですが、ダイキンやパナソニックの同クラス機種も似たような数値です。
空気清浄機の最大運転時に50dB台の騒音が出るのは一般的なので、そういうものと割り切るしかありません。
ただし、おまかせ運転で常時「強風」なんてありえないですし、就寝時に気になるようなら「おやすみモード」に切り替えれば無音レベルです。
加湿や湿度モニターについて
続いて、加湿・湿度モニターに関する悪い口コミです。
湿度を手動で調整できないのと、湿度のパーセント表示が出来ないのが致命的でした。
引用:Amazon|KC-J50口コミ(一部抜粋)
「KC-50」は残念ながら目標湿度設定ができないうえに、現在の室内湿度を数字で表示できない点がデメリット。
正確には、自動運転時は部屋の温度に応じて55~65%の湿度を目標に稼働するのですが、自ら数値設定はできません。
次の写真の中心の赤丸部分が、現在の湿度を表すモニター部分ですが「低・適湿・高」の3段階で表示されるのみです。
部屋の湿度管理には向かない機種なので、湿度にこだわるなら上位機種がおすすめです。
デジタル湿度モニター搭載機種
- KI-ND50
- KI-NS50
- KI-NS70
- KI-NX75
- KI-NP100
設置場所について
ダイキン・パナソニックの空気清浄機は、フロントと両サイドの3面から空気を吸い込みますが、シャープ空気清浄機は背面吸引が特徴です。
背面吸引に伴う設置場所についての口コミは、声の数としては多くないですが、購入するまでは意識しにくいポイントなので紹介します。
薄いが、背面からしか空気を吸わないので壁際には置けない。
引用:価格コム|KC-L50k口コミ(一部抜粋)
吸引口を塞いでしまうので壁にぴったり付けるのはNGですが、集じん性能的には背面と壁との距離は3cmあけるだけでOKとされています。
背面~壁 離すべき最低距離 | |
---|---|
シャープ | 3cm |
ダイキン パナソニック | 1cm |
機種にもよりますが、大半の機種が基本的に上のとおりで、一見メーカーどおしの差はあまりないように感じます。
ただし「壁に3cmまで近づけても性能は変わらないけど、壁が汚れる可能性があるのでできるだけ離して」というシャープ公式の注意書きもあるので、実質的には少なくとも10cm程度は離したいところ。
チャイルドロックについて
当シリーズは、2018年モデル以降チャイルドロック機能がありません。
チャイルドロック有無 | |
---|---|
【2018年以降】 KC-J50 KC-L50 KC-N50 | なし |
【2017年以前】 KC-H50 | あり |
リビングに置いているので就寝時モードを使った事はないのでわかりませんが、最初の起動時以外は音はとても静かです。
小さな子どもがいるので購入しましたが、チャイルドロックがなかったので-1です。
引用:Amazon口コミ
誤操作が大きな危険に直結する家電ではありませんが、どうしても必要な場合は上位機種を選びましょう。
チャイルドロックのあるモデル
- KI-ND50
- KI-NS50
- KI-NS70
- KI-NX75
- KI-NP100
KC-N50・KC-L50・KC-J50の良い口コミ
全体的な評価としては「問題ない」「充分」といったニュアンスの声が多く「劇的に効果を実感するわけではないが値段相当の満足度はある」という印象の口コミが多いです。
性能の絶対値よりも「低価格の割に」というコスパの良さが評価されている感じがしますね。
リビング使用ですので、個人的には満足度は高いです。加湿機能も必要十分ですし、タンクを外せるのでストレスなしです。
音に関しては若干うるさいかなとは思いますが、そんなもんでしょうと割り切れるレベルです。何よりもかなり鼻炎気味でしたが、それがかなり緩和されました。
値段も安くエントリーとしては優秀かと思います。
引用:Amazon口コミ(一部抜粋)
2台目、3台目の購入という方も結構いたので空気清浄機としての満足度は高そうです。
花粉・ニオイ対策についての口コミも多く見かけたので、具体的な声を確認してみましょう。
花粉対策について
花粉対策に効果ありという、次のような口コミも一定数見かけました。
旦那が花粉症の罹患者、毎晩眠れないため空気洗浄機を購入しました。
空気洗浄と加湿両方できるしまたは洗浄だけでも使えるのですごくいいです。
夜間はおやすみモードに設定して静かで入眠できます。花粉症に大変助かりました。
KC-N50・KC-L50・KC-J50は、HEPA基準(0.3µmの微小な粒子を99.97%以上集じん)をクリアする高性能フィルターを搭載しています。
スギやヒノキの花粉のサイズは直径30~40μmほどなので、フィルターで難なくキャッチすることができます。
ニオイ対策について
脱臭効果については、効果は特に感じないという意見もありますが、少なからず効果を実感している口コミも少なくありません。
ペットなどは居ないので、匂いで困る事はあまりないですが、外から帰ってきた時、あ、何も匂いがしない部屋になってる・・・。と実感することが結構あります。柔軟剤の匂いとかまでしなくなっていて、ビックリします。
正直これも10年持つとは思えないのですが使い始めなので、なんとも言えないです。
引用:価格コム|KC-N50(一部抜粋)
プレフィルターの内側にある黒いフィルターが脱臭フィルターです。
脱臭フィルターは蜂の巣のような形状となっており、活性炭の粒がたくさん入っている様子が目視でも確認できます。
効果があるとされる悪臭
- タバコ臭
- ペット臭
- 料理臭
- VOC(揮発性有機化合物)
- カビ臭
- 生ゴミ臭
- トイレ・アンモニア臭
- 体臭や加齢臭
まとめ|こんな人にはおすすめ
以上、KC-N50・KC-L50・KC-J50の口コミをお届けました。
こんな人におすすめ
- コスパ重視で一定の性能があれば良い
- 花粉・加湿・ニオイ対策をしたい
- 細かい湿度管理は不要
- チャイルドロックは不要
「KC50」シリーズが気になった場合は、新旧モデル比較をして今どのモデルがおすすめなのか検証した関連記事もご覧ください。
最新モデルと型落ちモデルでは、時期によっては2万円以上も価格の違いがあるので、損をしないためにも要チェックです。
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