「NW-US07」と「NW-ES07」は、象印の炊飯器の上位モデルで4合炊きシリーズ。
コンパクトなサイズ感ながら、象印の代名詞とも言える「炎舞炊き」の搭載モデルです。
そんな両モデルは、それぞれ発売年の異なる新旧モデルの関係。
- NW-US07:2021年7月発売
- NW-ES07:2019年7月発売
小容量モデルの主流は3合炊きですが、当シリーズは4合炊きを採用しつつも本体サイズはコンパクトで、バランスの取れた少人数世帯向けのモデルです。
そんな両モデルの違いはどこにあるのでしょうか。結論から書くと両モデルの違いは6つあります。
新旧モデルの違い
- 底IHヒーターの数
- 内蓋(洗い物)の数
- 液晶の違い
- Ag+抗菌加工の有無
- 炊飯メニューの違い
- カラーバリエーション
この記事では、6つの違いの詳細を紹介するだけでなく、両モデルの価格の違いも比較して、機能差と価格差を天秤にかけたうえでどちらが今おすすめなのか検証していきます。
NW-US07とNW-ES07の違い
まずは、2021年モデル「NW-US07」と2019年モデル「NW-ES07」の違いを表にまとめてみました。
NW-US07 (2021) | NW-ES07 (2019) | |
---|---|---|
ヒーター数 | 4つ | 2つ |
内蓋の数 (洗い物数) | 1枚 | 2枚 |
液晶 | 高コントラスト液晶 | オレンジくっきり液晶 |
抗菌加工 | あり | なし |
専用メニュー | 麦ごはん | 金芽米 湯の子 |
カラー | 黒・白 | 黒 |
底IHヒーター数の違い
引用:象印公式
「炎舞炊き」は、炎のゆらぎを再現した加熱方法で、底IHヒーターの加熱部分をローテーションさせる仕組みです。
炎の火先がゆらゆら揺れるように、底IHヒーターの加熱をコントロールして、釜の中で温度差が生じさせることで内部に対流を生みます。
この点、旧モデルのヒーター数は2つですが、新モデルのヒーター数は4つに増強されおり、より精密な加熱制御が可能となりました。
象印の代名詞とも言える「炎舞炊き」の根幹を支えるヒーター構造が進化しており、大きな変更点と言えるでしょう。
内蓋の数の違い
新モデル「NW-US07」では内ぶた1枚のシンプル設計ですが、旧モデル「NW-ES07」では内ぶたが2重構造となっています。
保温の質的には2重構造にも利点はあるのでしょうが、何と言っても洗い物がめんどくさいので、個人的にはありがたい進化と捉えています。
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液晶の違い
「NW-US07」と「NW-ES07」には液晶にも違いがあります。
2019年モデル「NW-ES07」の液晶は、オレンジくっきり液晶を採用しています。
室内が暗くても見やすいですが、背景のオレンジ色は好みが分かれるかもしれませんね。
一方、2021年モデル「NW-US07」の場合は、高コントラスト液晶を採用しています。
背景と文字のコントラストを強くすることで、見やすいよう工夫がされています。
どちらも問題なく文字は読み取れるので、好み的な部分もあるでしょう。
抗菌加工の違い
2021年モデル「NW-US07」のみ、次の2つがAg+抗菌加工されています。
抗菌加工
- しゃもじ
- ふたを開けるプッシュボタン
炊飯メニューの違い
両モデルには炊飯メニューに違いがありますが、正直なところ大した違いではありません。
あえて言うなら、麦ごはんをよく食べる場合は新モデルが、ふだん金芽米(東洋ライスの商標名)を食べている場合は旧モデルが合っているでしょう。
コース名 | NW-US07 (2021) | NW-ES07 (2019) |
---|---|---|
麦ごはん | 専用コースあり | なし |
金芽米 | なし | 専用コースあり |
湯の子 | なし | 専用コースあり |
新モデルでは麦ごはんの専用炊飯コースがあり、ふつう・もちもちで食感を選択できます。
一方の、旧モデルでは麦ごはん専用コースはありませんが、付属のレシピノートの中に「麦混ぜご飯」の美味しい炊き方のコツが掲載されています。
カラーの違い
最後の違いは本体カラーのバリエーションの差です。
2019年モデル「NW-ES07」のカラー展開は黒色の一色展開。
対する2021年モデル「NW-US07」のカラー展開は、黒色に加えて白色の2色展開となっています。
NW-US07とNW-ES07の価格の違い
ここまで「NW-US07」と「NW-ES07」の機能的な違いを比べてきましたが、賢い買い物のために機能差と同じくらい大事なのが価格差です。
NW-US07の価格
2021年7月発売の最新モデル「NW-US07」は、発売後、波はありながらも価格は右肩下がりに推移し、2023年3月時点では、安いものは5万円台の後半あたり。
旧モデルとの比較では、価格差はなくなってきています。
機能的にも旧モデルより多くの点で優れるため、新モデル「NW-US07」の一択と考えても問題なさそうです。
NW-ES07の価格
2019年7月発売の旧モデル「NW-ES07」は、2021年中は4万円台の底値圏を推移することが多くおすすめでした。
しかし、2022年以降は価格が一段上昇した感があり、5~6万円台を推移することが多くなってきました。
先述のとおり、新モデルより機能的に劣るため、旧モデルを選ぶメリットは弱いでしょう。
結論|おすすめは?
結論としては、今のおすすめは新モデル「NW-US07」です。
理由は、先述のとおり、旧モデルより機能的に優れているうえに価格差がないからですね。
現時点のおすすめモデル
以上、象印「炎舞炊き」の4合モデル「NW-US07」と「NW-ES07」の違いをお届けしました。