8畳~10畳前後の部屋に最適な空気清浄機はどのように選ぶのが正解なのでしょうか。
空気清浄機は機能も多様化してきており、価格面を考えて型落ちモデルなども検討すると、選択肢が膨大で調べるのも一苦労です。

そこで、この記事では「8畳~10畳前後の部屋におすすめの空気清浄機」と題して、各メーカーの小型タイプに特化して、おすすめモデルを紹介します。
特徴や機能のほかに、デメリットや注意点などもリアルにお伝えするほか、価格面でお得な型落ちモデルが存在する場合は併せて解説していきます。

8畳~10畳前後の部屋におすすめの空気清浄機
まずは、紹介する空気清浄機のスペックを一覧で比較してみましょう。

モデル | メーカー | 特徴を一言で | フィルター性能 | フィルター交換目安 | 最大風量 | 適用範囲 | 8畳の清浄時間目安 | 加湿有無 | 加湿適用範囲 | イオン系技術有無 | イオン適用範囲 | カラー | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HP04 | ダイソン | 高級おしゃれ家電 | HEPA基準以上 | 1年 | 情報なし (2.5㎥/分程度) | ~9畳(15m²) | 27分 | × | - | × | - | ホワイト&シルバー | 幅24.8×奥行24.8×高さ76.4cm | 約5.7kg |
FU-L30 | シャープ | とにかく安い | HEPA基準未満 | 2年 | 3.0㎥/分 | ~13畳(21m²) | 21分 | × | - | プラズマクラスター7000 | 約10畳(約16m²) | ホワイト | 幅 40×奥行18.2×高さ46.3cm | 4.0kg |
KI-NS40 | シャープ | こだわりのプラズマクラスター | HEPA基準未満 | 2年 | 4.0㎥/分 | ~18畳(30m²) | 15分 | ◯ | プレハブ洋室~12畳(20m²) 木造和室~7畳(11m²) | プラズマクラスター25000 | 約10畳(約17m²) | ホワイト | 幅28×奥行26×高さ62.2cm | 6.7kg |
MCK40W | ダイキン | HEPAフィルター10年交換不要 | HEPAフィルター | 10年 | 4.0㎥/分 | ~19畳(31m²) | 15分 | ◯ | プレハブ~11畳(~18m2) 木造~7畳(~11m2) | ストリーマ | 情報なし | ホワイト | 幅27×奥行27×高さ70cm | 9.5kg |
Blue Pure 411 | ブルーエア | カジュアルでかわいい | HEPA基準未満 | 6ヶ月 | 3.3㎥/分 | ~13畳(22m²) | 20分 | × | - | × | - | ブルー レッド グレー | 幅20x奥行き20x高さ42.5cm | 1.5kg |
空気清浄機で最も重要なフィルター性能は、HEPA基準を満たしているかが一つのポイントとなります。
HEPAフィルターとは
0.3 µmの粒子を99.97%以上キャッチできる性能を持つ高性能フィルターのこと
【参考】スギ花粉は30 μm、PM2.5は2.5μmの大きさ(1μm=1/1000mm)
適用範囲に関する注意点としては、空気清浄時の適用範囲に比べ、加湿やイオンの適応範囲は対応畳数が狭くなる傾向にあります。
例えば、シャープ「KI-NS40」は空気清浄範囲は18畳まで対応しますが、加湿やイオンの範囲は10畳前後なので要注意です。
また、空気清浄の適用面積は大きければ大きいほど、パワーがあり、早く空気がキレイになることを意味します。
過剰に大きくする必要はありませんが、適用畳数は余裕をみて選ぶ方がおすすめです。

あとは、フィルター交換のランニングコストやイオン系技術の有無あたりが選ぶ際のポイントです。
ここからは個別のモデルの詳細を確認していきましょう。
ダイソン|Dyson Pure Hot + Cool HP04
「HP04」の主な特徴は次のとおり。
- 1台3役で年中活躍
- 羽がないので安全
- フィルターはHEPA基準以上の高性能
- 風量が弱さと価格の高さがデメリット
- 10畳未満の部屋にはおすすめ
ダイソンPure Hot + Coolシリーズ「HP04」は、空気清浄機とヒーターと扇風機がオールインワンとなった1台3役の優れもの。
値段は高いですが、季節ごとのヒーターや扇風機の入れ替えの手間がなくなるのは魅力的です。

フィルターは「PM0.1まで99.95%除去」と謳っているので、言い換えると0.1μm以上の粒子を捕集できることとなり、HEPA基準を上回る性能です。
ただし唯一の弱点はパワーが弱いこと。公式の風量情報は見当たりませんが、8畳の清浄目安時間などから考えると「2.5m³/分」程度ではないでしょうか。
静かという評価も見かけますが、裏返せば風量が弱いということでもあります。
しかし、先に書いたとおりフィルター性能は高水準なうえに多機能なので、10畳未満の部屋でのオールインワン使用にはおすすめです。

こんな人におすすめ
- デザイン重視
- ヒーターや扇風機を1台にまとめたい
- フィルター性能にこだわりたい
「HP04」と「HP03」の機能や価格の比較も併せてどうそ。型落ちモデルとどちらがお買い得か検証しています。
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【ダイソンHP03とHP04の違い】どっちがおすすめ?Pure Hot+Coolを比較
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シャープ|FU-L30
「FU-L30」の特徴は次のとおり。
- 加湿機能はなし
- プラズマクラスター7000を搭載
- フィルターはHEPA基準未満で2年交換
- 型落ちなら1万円台で購入可能
シャープ「FU-L30」は、シャープで最もローグレードなモデルですが安さが売り(型落ちが得におすすめ)です。
加湿機能はないですが、空気清浄は13畳まで対応可能。
プラズマクラスターを搭載し、イオンにより菌・ウイルス・アレル物質などを抑制します。
なお、プラズマクラスターの適用範囲は少し狭くなり10畳までの対応です。
フィルターは、HEPA基準を満たしていない「集じん・脱臭一体型フィルター」を採用、2年が交換目安でフィルター価格は約3,200円です。
4~5年は使うとしても、少なくとも1回以上はフィルター交換が必要なので、ランニングコストがかかりますが、それでも余りあるほど本体価格は安いです。
こんな人におすすめ
- 加湿はしない
- とりあえずの1台が欲しい
- できるだけ安く
「FU-L30」は2019年モデルですが、2018年モデルと性能が一緒なので、価格の安い2018年モデルが圧倒的におすすめです。
詳細は、新旧モデルの比較記事をご覧ください。
なお、当シリーズの2020年モデルは発売されませんでした。
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また、加湿機能ありで、10年交換不要のHEPAフィルターを搭載した上位機種が型落ちなら1万円台後半で手に入るので、プラス数千円が可能で、旧モデルでも気にならないなら上位機種「KC-50シリーズ」の型落ちもおすすめです。

シャープ|KI-NS40
「KI-NS40」の特徴は次のとおり
- 加湿機能あり
- プラズマクラスタ25000を搭載
- フィルターはHEPA基準未満で2年交換
「KI-NS40」は、加湿機能に加え、「プラズマクラスタ-25000」を搭載する点が特徴です。
シャープの代名詞とも言えるプラズマクスターにはランクがあり、25000はミドルクラスに該当します。
上位グレードになるほど、より強力に菌・ウイルス・アレル物質などに作用します。
シャープの空気清浄機の中でも、10畳未満におすすめの機種の中でプラズマクラスター25000を搭載しているのは「KI-NS40」だけです。
フィルターはHEPA基準未満の「集じん・脱臭一体型フィルター」を採用、2年が交換目安でフィルター価格は約3,300円です。
こんな人におすすめ
- 加湿もしたい
- プラズマクラスターにこだわりたい
なお、「KI-NS40」は旧モデルと性能面でほぼ違いがないため、旧モデルの方が安くておすすめです。
新旧モデルの比較記事もよければ参考にしてください。
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ダイキン|MCK40W
「MCK40W」の特徴は次のとおり
- 加湿機能あり
- ストリーマ技術搭載
- HEPAフィルターを採用
- フィルターは10年交換不要
「MCK40W」は、加湿機能に加え、ダイキンのストリーマ技術が搭載されている点が特徴です。
ストリーマとは
花粉、排ガス、PM2.5、ニオイ、ウイルス、菌などを分解・抑制するダイキン独自のテクノロジーのこと。
困難とされていた高速電子を安定的に発生させることに成功したダイキンの代名詞といえる技術。
ダイキンでは全機種でダブル方式を採用し、外部と内部で花粉・ニオイ・有害物質を分解、抑制しています。
- イオンを放出して外部で撃退
- 吸い込んで内部で強力分解
フィルターは、高機能なHEPAフィルターを採用しており、10年交換不要としています。
ただし交換不要と言っても、フィルター性能は使用するほど低下するもので、公式のデータを見ても10年後の捕集性能は当初の半分になっています。
それでも10年交換しないのか、という話はありますが、気にならなければランニングコストを抑えられるので経済的です。

こんな人におすすめ
- 加湿もしたい
- 高性能なHEPAフィルターがよい
- ランニングコストは抑えたい
ブルーエア|Blue Pure 411
「Blue Pure 411」の主な特徴は次のとおり。
- 世界基準で有名なブルーエア
- 本体価格は安い
- フィルター交換のランニングコストは高い
- フィルター性能は恐らくHEPA基準に達していない
「Blue Pure 411」は、スウェーデンの空気清浄機専業メーカー「ブルーエア」の中で、最もコンパクトかつ価格が1万円台後半のお手頃なモデルです。
ブルーエアと言えば、空気清浄の世界基準CADR値(クリーンエア供給率)のおいて、上位機種が最高値以上を取得し、世界基準No.1を謳っているメーカー。
空気清浄に特化するため全てのモデルで加湿機能はなし、イオン系もなしと、国内メーカーのような多機能さはないですが、シンプルで北欧的です。

フィルターは使用するほど性能が落ちていくので、常に最高のパフォーマンスが発揮できるよう、ブルーエア全機種のフィルターは6ヶ月での交換が前提となっています。
「Blue Pure 411」の専用フィルターは約3,000円なので、ランニングコストがデメリットな反面、メンテナンス不要な点がメリットです。

フィルター性能は公式HPに「花粉やPM2.5などの微粒子を99%除去」と記載があるに留まるため、HEPA基準(0.3 µmの粒子を99.97%以上)には達してないと思われますが、価格を考慮すれば妥当でしょう。
こんな人におすすめ
- 小さなお子さんがいる
- 衛生面や機能維持にこだわりたい
- カジュアルなデザインが好き
最後に
各モデルを紹介する中で、デメリット等にも触れましたが、紹介したモデルは全て、それなり以上の性能を持つ優良モデルです。
どんな空気清浄機も基本的には一長一短なので、あとは各ご家庭に合うものを選んでくださいね。

モデル名のリンクを押すと該当部分に戻れるよ
モデル | メーカー | フィルター性能 | フィルター交換目安 | 最大風量 | 適用範囲 | 8畳の清浄時間目安 | 加湿有無 | 加湿適用範囲 | イオン系技術有無 | イオン適用範囲 | カラー | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HP04 | ダイソン | HEPA基準以上 | 1年 (1日12h使用) | 情報なし (2.5㎥/分程度) | ~9畳(15m²) | 27分 | × | - | × | - | ホワイト&シルバー | 幅24.8×奥行24.8×高さ76.4cm | 約5.7kg |
FU-L30 | シャープ | HEPA基準未満 | 2年 | 3.0㎥/分 | ~13畳(21m²) | 21分 | × | - | プラズマクラスター7000 | 約10畳(約16m²) | ホワイト | 幅 40×奥行18.2×高さ46.3cm | 4.0kg |
KI-NS40 | シャープ | HEPA基準未満 | 2年 | 4.0㎥/分 | ~18畳(30m²) | 15分 | ◯ | プレハブ洋室~12畳(20m²) 木造和室~7畳(11m²) | プラズマクラスター25000 | 約10畳(約17m²) | ホワイト | 幅28×奥行26×高さ62.2cm | 6.7kg |
MCK40W | ダイキン | HEPAフィルター | 10年 | 4.0㎥/分 | ~19畳(31m²) | 15分 | ◯ | プレハブ~11畳(~18m2) 木造~7畳(~11m2) | ストリーマ | ホワイト | 幅27×奥行27×高さ70cm | 9.5kg | |
Blue Pure 411 | ブルーエア | HEPA基準未満 | 6ヶ月 | 3.3㎥/分 | ~13畳(22m²) | 20分 | × | - | × | - | ブルー レッド グレー | 幅20x奥行き20x高さ42.5cm | 1.5kg |
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